16 / 100
第二章 冒険者活動
2-2 初めての魔物討伐
しおりを挟む
その日も、いつものように採取キットをレンタルして、採取ポイントに向かった。
最近では根に効能がある薬草も採取してるので、スコップも借りている。
スコップっつっても、花壇とかいじるときに使う、移植ゴテくらいの小さいやつね。
そうそう、薬草採取のおかげで、〈草刈鎌術〉〈野鋏術〉〈掬鋤術〉というスキルを習得できた。
3つだぜもだぜ、3つも!!
どうやらスキルってのは、SPを消費しなくても覚えるみたい。
まぁ最初のうちにバンバン習得してたから、なんとなくわかってたけどね。
ちなみに〈掬鋤術〉ってのは、スコップ術のことらしい。
こんな単語、はじめて見たよ。
「ま、どれもこれも戦闘用スキルじゃないけどねー。こんなんで救世主なんてやれるんだろうか?」
最近は冒険者や門番に顔なじみが増えたから、いろんな人と、挨拶やちょっとした雑談なんかをするようになった。
引きこもりのコミュ障が、えらく進歩したもんだ、と我ながら感動するね。
適度に働いて、顔なじみと雑談して、夜のそれほど遅くない時間に寝て、朝早起きして仕事に向かう。
なんだか充実した日々を送ってるなぁ、と実感できるね。
「でも、あの娘はいないんだよなぁ……」
俺を助けてくれた、あのエルフちゃん。
冒険者だっていってたから、ギルドでバッタリ出会う、なんてことを少しは期待したんだけど、いまのところ発見できていない。
いまのところ、あの娘以外にエルフっぽい人はいなかったから、聞き込みなんかをして、探せば見つかるのかもしれない。
でも、どんな理由があって探せばいいっていうんだ?
だって俺と彼女は、まだ出会っていない、赤の他人なんだから。
それでもいつか、こうやっていろんな人と交流しながら生活していると、エルフちゃんの噂を耳にするかもしれない。
どこかで偶然すれ違うかもしれない。
この街にきて、そんなに時間はたっていないんだ。
まだ慌てる時間じゃない。
そんな感じで、ここ数日を振り返りつつ移動していたら、採取ポイントに到着したので採取開始。
薬草採取士とかいう称号のおかげで、採取の効率が上がったのを実感する。
草むらを見ても「アレとアレが薬草だな」ってのが簡単にわかるんだよね。
で、適当にハサミ入れても、ちゃんと薬草だけ採取できたりさ。
薬草1本とってみても、茎に効能があるもの、根に効能があるもの、葉に効能があるもの、といろいろなんだが、その部位分けも、効率が上がってるんだわ。
なので、いまじゃギョム草ひと袋で15Gもらえるようになってる。
相場の五割増しだぜ? すごくね?
そんな感じで調子よく薬草採取してたら、〈気配察知〉に引っかかるものがあった。
ある程度装備も揃ったし、レベルもステータスも上がってきたけど、やっぱ魔物と闘う心の準備はできていない。
だから常に〈気配察知〉全開で作業してたら、スキルレベルが2に上がったんだよね。
そのおかげで、以前より気を抜いてても、近くにいる魔物の気配を感じ取れるようになったんだ。
「ちょーっと油断しちゃったかぁ……」
どうやら採取作業にのめり込み過ぎたみたいで、魔物の接近を許してしまった。
向こうはどうやら俺に気付いてるようだ。
「うへぇ、ウサギかよ」
草むらから顔を出してみると、でっかいウサギがいたよ。
でも角が生えてないから、たぶんあれジャイアントラビットだ。
なんかやる気満々って感じで、赤い目をこちらに向けてるね。
「採取キットで魔物を狩るのは、禁止されてるんだけどなぁ」
ま、緊急避難ってことで勘弁してもらおう。
俺は右手に鎌、左手はスコップを逆手に持ち、軽く腰を落としてジャイアントラビットと対峙した。
こっちが怯える気配がないのを察知したのか、そいつはちょっとだけ怯んだ。
できればそのまま逃げて欲しいんだが、気を取り直して向かってくるみたい。
無理すんなよウサ公。
「キィッ!」
しばらくにらみ合いを続けたあと、ジャイアントラビットが一気に間合いを詰め、飛びかかってきた。
ジャイアントラビットは、踏み込みと同時に身体をひねって半回転させて、後ろ足で俺の顎のあたりに蹴りかかってくる。
「どわぁっ……っとと……!」
俺はそれを逆手に持ったスコップでなんとか受けたが、予想外の威力によろめいて、尻もちを着いてしまった。
「ケペェッ……」
しかし、蹴りを防御されたジャイアントラビットも、バランスを崩して着地に失敗し、顔を地面に打ち付けていた。
ウサギは前足が短いから、人みたいに手をついて受け身を取ることが、できないみたいだな。
「せあぁっ!」
体勢を立て直したのは俺のほうが少しだけ早かったので、今度はこっちから向かっていく。
敵は俺に対峙する形で体勢を整えたものの、ウサギの後ろ足って前には勢いよく跳べても、後退は苦手みたいだ。
向かっていく俺とすれ違うように、ソイツは角度を変えて前に跳んだが、俺の右側に跳んだのが運のツキだな。
とっさに鎌を持った右手を出すと、ジャイアントラビットは自分から鎌の刃へ突っ込むことになった。
「ギッ……」
空中で方向転換できるはずもなく、鎌はジャイアントラビットの喉を貫く。
「ざっくり入ってんなぁ……よいせっと」
鎌を引っこ抜くと、勢いよく血が流れ出し、しばらく痙攣していたジャイアントラビットだったが、やがて動きを止めた。
《レベルアップ》
お、レベル上がった。
さて、今日はまだ早いけど、ジャイアントラビットの死骸を持って、いったん帰りますか。
戦闘で鎌使ったの、怒られるかなぁ……。
**********
「あら、それは大変だったわね」
ギルドに顔を出し、エレナさんに事情を説明すると、それほど怒られなかった。
なんか最初と違って、随分フランクな対応になったのが、ちょっと嬉しい。
「そうね……。スコップは少しへこんでて、鎌は……先端が少し曲がっているのと、骨にあたったのか多少刃こぼれがあるみたい。修繕費として5Gってとこかな」
怒られなかったけど、お金は取られたよ……。
「ジャイアントラビットはどうする? こっちで買い取ろうか?」
魔物ってのは皮や骨、肉なんかが素材や食材になるから、死骸まるごとでも買い取ってもらえるんだよね。
「お願いします。もしよかったら、解体の見学をさせて欲しいんだけど……」
とはいえ解体して持ち込んだほうが、高く買い取ってもらえるって話を、ガンドルフォさん――最初に俺を殺……過失致死させた牛獣人の人ね――から聞いてたので、ちょっと解体には興味あったんだ。
「じゃあ解体講座、受けてみる? オススメよ」
「あ、そういうのがあるんだ」
「ええ。受講料は150G。報酬から天引きでいいかしら?」
「あー、お願いします」
結構高いな……とは思ったが、これも必要経費だ。
エレナさんが俺のカードを台座に乗せ、なにやら手続きをする。
「じゃ解体場へ行きましょっか。こっちよ」
最近では根に効能がある薬草も採取してるので、スコップも借りている。
スコップっつっても、花壇とかいじるときに使う、移植ゴテくらいの小さいやつね。
そうそう、薬草採取のおかげで、〈草刈鎌術〉〈野鋏術〉〈掬鋤術〉というスキルを習得できた。
3つだぜもだぜ、3つも!!
どうやらスキルってのは、SPを消費しなくても覚えるみたい。
まぁ最初のうちにバンバン習得してたから、なんとなくわかってたけどね。
ちなみに〈掬鋤術〉ってのは、スコップ術のことらしい。
こんな単語、はじめて見たよ。
「ま、どれもこれも戦闘用スキルじゃないけどねー。こんなんで救世主なんてやれるんだろうか?」
最近は冒険者や門番に顔なじみが増えたから、いろんな人と、挨拶やちょっとした雑談なんかをするようになった。
引きこもりのコミュ障が、えらく進歩したもんだ、と我ながら感動するね。
適度に働いて、顔なじみと雑談して、夜のそれほど遅くない時間に寝て、朝早起きして仕事に向かう。
なんだか充実した日々を送ってるなぁ、と実感できるね。
「でも、あの娘はいないんだよなぁ……」
俺を助けてくれた、あのエルフちゃん。
冒険者だっていってたから、ギルドでバッタリ出会う、なんてことを少しは期待したんだけど、いまのところ発見できていない。
いまのところ、あの娘以外にエルフっぽい人はいなかったから、聞き込みなんかをして、探せば見つかるのかもしれない。
でも、どんな理由があって探せばいいっていうんだ?
だって俺と彼女は、まだ出会っていない、赤の他人なんだから。
それでもいつか、こうやっていろんな人と交流しながら生活していると、エルフちゃんの噂を耳にするかもしれない。
どこかで偶然すれ違うかもしれない。
この街にきて、そんなに時間はたっていないんだ。
まだ慌てる時間じゃない。
そんな感じで、ここ数日を振り返りつつ移動していたら、採取ポイントに到着したので採取開始。
薬草採取士とかいう称号のおかげで、採取の効率が上がったのを実感する。
草むらを見ても「アレとアレが薬草だな」ってのが簡単にわかるんだよね。
で、適当にハサミ入れても、ちゃんと薬草だけ採取できたりさ。
薬草1本とってみても、茎に効能があるもの、根に効能があるもの、葉に効能があるもの、といろいろなんだが、その部位分けも、効率が上がってるんだわ。
なので、いまじゃギョム草ひと袋で15Gもらえるようになってる。
相場の五割増しだぜ? すごくね?
そんな感じで調子よく薬草採取してたら、〈気配察知〉に引っかかるものがあった。
ある程度装備も揃ったし、レベルもステータスも上がってきたけど、やっぱ魔物と闘う心の準備はできていない。
だから常に〈気配察知〉全開で作業してたら、スキルレベルが2に上がったんだよね。
そのおかげで、以前より気を抜いてても、近くにいる魔物の気配を感じ取れるようになったんだ。
「ちょーっと油断しちゃったかぁ……」
どうやら採取作業にのめり込み過ぎたみたいで、魔物の接近を許してしまった。
向こうはどうやら俺に気付いてるようだ。
「うへぇ、ウサギかよ」
草むらから顔を出してみると、でっかいウサギがいたよ。
でも角が生えてないから、たぶんあれジャイアントラビットだ。
なんかやる気満々って感じで、赤い目をこちらに向けてるね。
「採取キットで魔物を狩るのは、禁止されてるんだけどなぁ」
ま、緊急避難ってことで勘弁してもらおう。
俺は右手に鎌、左手はスコップを逆手に持ち、軽く腰を落としてジャイアントラビットと対峙した。
こっちが怯える気配がないのを察知したのか、そいつはちょっとだけ怯んだ。
できればそのまま逃げて欲しいんだが、気を取り直して向かってくるみたい。
無理すんなよウサ公。
「キィッ!」
しばらくにらみ合いを続けたあと、ジャイアントラビットが一気に間合いを詰め、飛びかかってきた。
ジャイアントラビットは、踏み込みと同時に身体をひねって半回転させて、後ろ足で俺の顎のあたりに蹴りかかってくる。
「どわぁっ……っとと……!」
俺はそれを逆手に持ったスコップでなんとか受けたが、予想外の威力によろめいて、尻もちを着いてしまった。
「ケペェッ……」
しかし、蹴りを防御されたジャイアントラビットも、バランスを崩して着地に失敗し、顔を地面に打ち付けていた。
ウサギは前足が短いから、人みたいに手をついて受け身を取ることが、できないみたいだな。
「せあぁっ!」
体勢を立て直したのは俺のほうが少しだけ早かったので、今度はこっちから向かっていく。
敵は俺に対峙する形で体勢を整えたものの、ウサギの後ろ足って前には勢いよく跳べても、後退は苦手みたいだ。
向かっていく俺とすれ違うように、ソイツは角度を変えて前に跳んだが、俺の右側に跳んだのが運のツキだな。
とっさに鎌を持った右手を出すと、ジャイアントラビットは自分から鎌の刃へ突っ込むことになった。
「ギッ……」
空中で方向転換できるはずもなく、鎌はジャイアントラビットの喉を貫く。
「ざっくり入ってんなぁ……よいせっと」
鎌を引っこ抜くと、勢いよく血が流れ出し、しばらく痙攣していたジャイアントラビットだったが、やがて動きを止めた。
《レベルアップ》
お、レベル上がった。
さて、今日はまだ早いけど、ジャイアントラビットの死骸を持って、いったん帰りますか。
戦闘で鎌使ったの、怒られるかなぁ……。
**********
「あら、それは大変だったわね」
ギルドに顔を出し、エレナさんに事情を説明すると、それほど怒られなかった。
なんか最初と違って、随分フランクな対応になったのが、ちょっと嬉しい。
「そうね……。スコップは少しへこんでて、鎌は……先端が少し曲がっているのと、骨にあたったのか多少刃こぼれがあるみたい。修繕費として5Gってとこかな」
怒られなかったけど、お金は取られたよ……。
「ジャイアントラビットはどうする? こっちで買い取ろうか?」
魔物ってのは皮や骨、肉なんかが素材や食材になるから、死骸まるごとでも買い取ってもらえるんだよね。
「お願いします。もしよかったら、解体の見学をさせて欲しいんだけど……」
とはいえ解体して持ち込んだほうが、高く買い取ってもらえるって話を、ガンドルフォさん――最初に俺を殺……過失致死させた牛獣人の人ね――から聞いてたので、ちょっと解体には興味あったんだ。
「じゃあ解体講座、受けてみる? オススメよ」
「あ、そういうのがあるんだ」
「ええ。受講料は150G。報酬から天引きでいいかしら?」
「あー、お願いします」
結構高いな……とは思ったが、これも必要経費だ。
エレナさんが俺のカードを台座に乗せ、なにやら手続きをする。
「じゃ解体場へ行きましょっか。こっちよ」
0
新作始めました!
【ハズレ職】【追放】【覚醒】【賢者】【無双】【ダンジョン攻略】に【成り上がり】【ざまぁ】そして【ハーレム】!
【男の欲望】【全部入り】の【本格】【エロティック】【ハイファンタジー】!!
ハズレ赤魔道士は賢者タイムに無双する
よろしくお願いします!!
【ハズレ職】【追放】【覚醒】【賢者】【無双】【ダンジョン攻略】に【成り上がり】【ざまぁ】そして【ハーレム】!
【男の欲望】【全部入り】の【本格】【エロティック】【ハイファンタジー】!!
ハズレ赤魔道士は賢者タイムに無双する
よろしくお願いします!!
お気に入りに追加
306
あなたにおすすめの小説

世界樹を巡る旅
ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった
そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった
カクヨムでも投稿してます
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる