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第1章 南方正教会
第213話 えっ!? えええっ!? 今それ言う!?
しおりを挟む「どうしてこうなった……」
俺は今目の前の光景にどう答えて良いものか、猛烈に悩んでいた。
そりゃそうだろうが、南方正教会の関係者だけじゃなく、ここまで一緒に来た爺さん婆さんまでが平身低頭の姿勢で俺に向かって頭を下げてるんだぜ?
俺の従者であるヒルダたちは、横で立ったまま控えてる。何とも言えねえ顔をしてな。身分としては目の前で頭を下げている連中の方が遥かに上で、自分たちは隷従契約をしてる立場だ。
本来なら、頭を下げてる連中に仕える身分だからな。立ってる事はありえん。
完全に立場が上下逆転してんだ。どう対応すりゃいいのか判らんのも無理もない。その最たる者が俺って話だ。
教会の屋根の上に隠れていた俺たちが下に降りた時、一般の参拝客は誰も残っていなかった。何となくだが、騒ぎになって俺が逃げたのを見て、一先ず大聖堂を閉鎖したんだろう。
ま、そりゃ良いんだが。参拝客には悪いことしたな。
と言うか、全ては俺に擦り付けたヘゼ姉ちゃんが悪い。女神なんだからそれくらいは予想できただろうが。というか、あの天使の姉ちゃんを一緒に引き上げさせずに少しだけ後に引き上げさせれば……。
はぁ。たらればを言っても仕方ねえか。
一度口から出た言葉は戻らん。
ヘゼ姉ちゃんが俺の事を"九柱の使徒"って言っちまったんなら、そこを受け入れた上でどうにかせにゃならんってこった。
オーガの事も知っちまってるから、知らん顔は出来ねえし……。
我ながら面倒臭え性格だと思うぜ。
困ってる奴が居ればどうにか助けてやりてえと思う反面、あれこれと用事を言いつけられるのは嫌いと来たもんだ。婆ちゃんっ子だったのも関係してるのか、爺さん婆さんの頼みは悪態を吐きながらも、手を貸しちまうんだよな。
チヤホヤされるのは嫌いだが、誰かが側に居てくれないと寂しいというか。
「あ~口が悪いのは昔からだから勘弁してくれ。丁寧な言葉を使えん訳じゃねえが、直ぐボロが出るから初めから素の口調で喋らせてもらう。まずは、顔を上げてくれ。神託に驚いたの俺だけじゃないだろ? んじゃ、お互い様だ。怒ってねえから」
俺の言葉に、頭を下げてた全員が顔を上げてザッと音が起きる。
圧巻だな。一体ここに何人いるんだ?
俺が居るのは大聖堂だ。
多分だが、教会関係者のほぼ全員と、一緒に旅をしてきた面々を合わせたら百人以上いそうな気がする。いや、二百は居るか?
「あ~"使徒"と言われてもピンと来てねえし、"使徒"だからって何か無理な要求をする気はねえよ。金銀宝石、爵位は要らん。夜伽も要らんし、護衛も要らん。ただ、俺からのお願いは、俺と従者の行動を縛らないでもらえると助かる。縛られるとな、悪い癖で逃げたくなるのさ。あと、俺と従者の扱いは、"使徒"って言われる前と同じで頼む。俺たちの事を知らない奴らは、暫くここに居る間に慣れてくれ」
俺の言葉にザワリと私語が飛び交う。
ま、しゃあねえわな。俺は兎人族で雪毛種だ。獣人社会だけじゃなく、人間社会でも社会的地位は低い。そんな奴がぽっと出で"九柱の使徒"だって言うんだからよ。
心穏やかじゃねえ奴が居ても不思議じゃねえさ。
「あ~それと」
少し声を大きめに出して、注意を俺の方に引き戻す。
「俺の従者は、俺だけに仕えてるんであって、あんたらに良いように使わせる気はねえ。俺の従者に手え出す奴は、遠慮なく"使徒"様の裁きを受けてもらうからそのつもりでな?」
だから先に釘を打っとく。居ねえとは思うが、念のためだ。
「ほい、俺からの話は終わりだ。解散! ああ、ここの責任者と、爺さん婆さんたちは残ってくれや。ちょっと確認だけしときたい」
ぽふっと拍手を打って、大人数を退散させる。
暫く立ち上がるものは居なかったが、顔を見合わせながら一人、また一人と立つと、それに釣られる様にしてゾロゾロと大聖堂から多くの人間が退散していったよ。
まあ、"使徒"と言っても言われた本人がピンと来てねえんだ。周りは尚更だろう。
長い間"使徒"は出てなかったって言うし、さっさと通常業務に戻ってもらってた方が俺としても気が楽だぜ。
そんな事を思いながら、退出していく教会関係者の背中を見送るのだった――。
◆◇◆
「お、来たな」
俺の目に、ゆっくりと去って行く流れに逆行して集まって来る十六人の旅の仲間と、見覚えはねえが立派な職服を着た爺さんの姿が映る。その爺さんはターバンを巻いてるんだが、ここの職員(?)と言うか神官は男は皆ターバンを巻いてるんだわ。女は頭覆いって言うのか? 顔だけ出して頭全体を布で隠す感じだな。
イスラムの真っ黒な布で頭を覆って目だけ出す、あれとは違う。顔は全部出てるから誰か直ぐ判るってもんだ。
「ま、そういう事だから、これからもよろしくな」
「これで公にできますね?」
イドゥベルガの婆さんが嬉しそうに聞いて来た。
「あ~それだが、あんまり大々的に宣伝して欲しくねえんだわ。街をぶらぶら歩けなくなっちまうのは困る。あれだけの人間が見聞きしたんだ、人の口には戸が立てられねえよ。広まるのは時間の問題さ。なら、精々『南方正教会で神託があって、使徒になった者が居たらしい』ぐらいで頼めるかな?」
『畏まりました』
俺の言葉に一斉に頭を下げる一同を見て、思わず口角が引き攣っちまった。
「いや、だから畏まらなくていいって! 爺さん婆さんに頭下げさせると、俺の心が持たん。護衛の騎士の皆は自分の好きな呼び方で、俺を呼んでくれれば良いが、爺さん婆さんは命令だ。タメ口で頼む」
「ほっほっほっ。今代の"使徒"様は、随分腰が低い御仁じゃの。じゃが、それもまた好。さて、ブリギッタや、報告をせねばならん。付き合いなさい」
それに合わせるように、俺も慌てて頭を下げると、毛の間から空気が抜けるような笑い声が俺の耳に届く。顔を上げると、長く伸びた顎髭を撫でながら熊猫人族の爺さんが目を細めて笑ってたのさ。
「は、はい、マルカ様!」
「ほっほっほっ。先に失礼するぞい。ハクト殿、また明日」
そのままくるっと向きを変えた時に、爺さんが今にも舌を出しそうな悪戯っぽい笑みを浮かべて、俺に片目を瞑って見せたのさ。
その後ろを追う小豆色の髪の女騎士がぺこりと俺にお辞儀して、足早にパンダ爺さんを追って行く。
それを追うように、エルフの二人と、自由の神殿のおっとり婆ちゃんとキノコ頭の騎士が小さくお辞儀をして出て行った。
「んじゃ、俺らも戻るか、ヴィヴィ」
それを横目で見てた痩せ身の爺さんが頬の無精髭を撫でながら、煉瓦色の髪の女騎士に声を掛けて、その場を後にする。
「はい。イジャスラフ様」
煉瓦色の髪の女騎士がゆっくりと俺にお辞儀して爺さんを追う。様になるな。
「おい、ハクト」
「ん?」
「お前のそういうとこ嫌いじゃねえが、どうにもならん部分はあるんだぜ? ま、精々潰されんようにな?」
爺さんと一緒に水の神殿のおかっぱ頭爺さんも、チャラ男騎士を連れて出て行くのと見送っていると、痩せ身の爺さんが振り返って俺に声を掛けて来たのさ。
「他人事だと思って好きな事を言いやがる」
「わははは! 違いねえ。俺も他の者も他人事だ。気負うだけ損だぜえ?」
「ぷっ。それもそうだな」
思わず、笑みが零れちまった。
考えて見りゃそうだよな。"使徒"が現れたからと言って、特別に何か始まる訳でもねえし、世話が必要な訳でもねえ。
そんな俺を見て納得がいったのか、右手を上げて手を振りながら出て行ったよ。本当、喰えねえ爺さんだぜ。
最後に残ったのは、イドゥベルガの婆さんとイングヒルトの婆さん、それにベルの婆さんだ。大男と、ベル婆さんの息子は少し離れたとこで様子見を見守っている。
「まさかあんたが"使徒"だったとはね、イドゥベルガも人が悪い」
「最初の神託の時に、女神から、ハクトちゃんの嫌がることはしない様にって念を押されてたのよ。悪いわね?」
「おい、ハクト」
「ん? 何だイングヒルトの婆さんご……ぷっ」
ツカツカッと寄って来た、刀傷を頬に持つ婆さんに答えた瞬間だった――。
『えっ!?』
俺の周囲に居る者の目が点になったのさ。
何つっても、イングヒルトの婆さんの右拳が俺の腹に突き刺さってるんだからよ。いや、俺もだが、ちょうど空気を吐き出した瞬間を巧い具合に狙われてな。
腹を締めれずに、まともにボディーブローを喰らっちまったのさ。
「一発殴らせな」
『えっ!? えええっ!? 今それ言う!?』
俺も突っ込みたかったが、悶絶するしかねえ。
「ば、ババア! い、いきなり何しやがる!?」
【耐痛】のお蔭で、痛みはすぐに引いて声が出せるようになったが、殴られた理由がさっぱり分からん。
「ふん。"使徒"なら"使徒"だってさっさと言っとかないお前が悪い」
「言ったら悪目立ちしちまうだろう、が。おわっ!?」
もう一発殴ろうとアッパーカット気味なパンチを、身を捩って躱す。
「尻の穴の小さい男だね。お前が"使徒"だって分かってりゃ、お前を餌にあいつらをもっと釣れてたって事さ」
「おいおい。随分な話じゃねえかよ」
「莫迦だね。誰がお前を見て"使徒"だって思うんだい。勝手にそこのディロン辺りを"使徒"だと思うに決まってるだろ!?」
背中越しに親指で、聖霊騎士のディロンを指さす婆さん。
「うぐっ……。返す言葉もねえよ。あたっ」
そりゃそうだ。誰が雪毛の兎人が"使徒"って思うんだよ。自惚れるにも程がある。
気を抜いたとこで、スパンと頭を叩かれた。今度は痛くねえ。
「お前はもっと周りを頼りな。一人で背負い込むんじゃないよ」
それだけ言うと、イングヒルトの婆さんは背中を向けたよ。口下手だが、手が早えのは優しさの裏返しなんだなって分かっちまった。付き人の大男の腹を殴り、悶絶する護衛を置いて去って行く婆さんに乾いた笑いしか出なかったが、心の中で頭を下げといた。
「良いとこ持って行きやがったわね」
「本当。ではわたしたちもこれで。クレール行きますよ?」
「は、はい! イドゥベルガ様!」
イングヒルトの婆さんを追って、残った四人が去って行くと、最後にここの責任者の爺さんが一人残ったよ。中肉中背で、丸顔にターバンを巻いてる。口髭と顎髭が一体化してて、垂れた一重瞼と来たもんだ。
これが、ターバンじゃなくて革の帽子なら、海から吹く風で守られた谷に住んでる爺さんキャラに被っちまうんじゃねえかと、不謹慎ながら思っちまったね。
「わたくしはこの教会で大司教を務めております、ウルゾと申します。"使徒"様。何なりとお申しつけを」
「あ~この敷地の湖の方に広めの空き地はねえかな?」
「空き地でございますか? 湖の側ならばございます」
「その一部を使って良いか?」
「はい、それはもう"使徒"様のご随意になさって下さいませ」
「悪いな。今日はそれだけだ。他の者に、なるだけ見慣れない物の側に寄らないように伝えておいてもらえると助かる」
「畏まりました」
色々と言いたいことはあったが、言質を取ることを優先させた。丸太長屋さえ置ければ問題ない。
後の細々したことの確認はまた明日だ。
短く礼を伝えて、俺たちはその場を後にした――。
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