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幕間

閑話 七つ首の苛立(※)

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 黴臭かびくさまとわり付くような風がそよりと、数多あまたに並ぶ蝋燭ろうそくの火を撫でる。

 石造りの廊下は冷気を帯び、その先で響動どよめきと共に渦巻うずまく熱気を外に漏らぬよう門番の様に静かにたたずんでいた。

 「一体何なのよ、あいつはっ! もうっ!」

 バンッと机をたたく音が、罵声ばせいき消すように扉の隙間を抜けて壁に弾かれる。

 「落ち着きなさい。ヴォルフガング」

 「これが落ち着いていられるっ!?」

 部屋から男と女の声が聞こえる。ただ、そのどちらの口調も婦人たちが使う言葉遣いだ。

 こんこんっと扉を叩く音に2人の声が止まる。

 「誰?」

 「戻りました」

 「ご苦労様、入りなさい」

 「は」

 女言葉の男声に短く応える声が返って来るのと同時に、ドアノブが回り部屋の内側に向かって押し開けられるのだった。

 扉の前に立って居たのは虎人こじん族と豹人ひょうじん族の男。

 部屋の中に居たのは入って来た虎人族の男より濃い弁柄べんがら色をした虎人族の男と、光沢のある金髪の横髪を縦に巻いている麗人れいじんだった。中に居た虎人族の男がヴォルフガングと呼ばれていたのだろう。

 「首尾しゅびは?」

 麗人は聞き役に徹するようで、共に部屋に居た虎人族の男ヴォルフガングが右手を右頬に当てながら、入って来た男たちに問いただす。察するに、部下のようだ。

 「は。一番近くの屎尿捨しにょうすて場に続く通路まで案内して帰って来ました。ただ」

 「ただ? ただ何?」

 「我々が別れる直前に、“美食の君”たち一行に追い付かれました」

 「えっ!? 大丈夫だったの!?」

 驚いて、頬から手を離し首を伸ばす女言葉を使う男。

 「幸い、ハクト殿が視界をさえぎって我々を隠してくださったので。問題ないかと」

 「はあ。あれで本当に堅気かたぎなのか知らん? 何処かの組織の幹部や頭だって言われた方が納得できるわ。で、その後はどうなったのか分かる範囲で教えてちょうだい」

 遊んでいた左手を右の脇にはさみながら、再び右手に頬を預け顔をかたむける男。

 「は。充分距離を確保して戻ろうとした時、大きな爆発が下水道で起きて煙が流れて来ましたので、その時点で帰投きとうを優先させました」

 「「爆発!?」」

 その報告に、茶を口に運んでいた麗人れいじんも驚きの声を重ねた。

 「は。初めは何かの魔法かとおもったのですが、熱も冷気も爆風に乗って来ませんでしたから。その、よく分かりませんが、何かが爆発したとしか……」

 「それもあいつがしたと思う?」

 「地下水道で爆発系の魔法を使えばどうなるか、魔法使いダヤンであれば自ら察して自制すると思われます」

 「そうよね……」

 ヴォルフガングが溜息をいた時、部屋の扉が1回、3回、1回、2回とたたかれる。拳で乱暴に叩くのではなく、指の関節で小さくそれでいて響くような叩き方だ。

 その音が部屋の雰囲気をピリッと一変させる。

 ヴォルフガングがあごで部下に対応するように扉を指すと、豹人の男が足音もなくスッと扉の前に立った。

 「誰だ?」

 「アラン様が到着なされました。急ぎくちなわの間へお越しください」

 扉越しに静かな男声がするりと返って来る。落ち着いた知性を関させる響きだ。

 「すぐに向かうわ。ビー行くわよ?」

 「当然ですわ! わたくしとしたことがアラン様をお待たせするなんて……」

 ヴォルフガングの部下が扉を開けると、そこに黒を基調とした三つそろえの燕尾服を着た老執事がお辞儀した状態で立っているのを目にする。彼の頭部を覆う見事な白髪が、重ねて来た歳月さいげつを物語っているように、男たちには感じられるのだった――。



                 ◆◇◆



 「ヴォルフガング様、ベアトリクス様、おいでになられました」

 先導した老執事の声に合わせて、扉が部屋の中に向けて押し開けられる。

 老執事が扉を開けたまま押さえ案内した者たちを中に招き入れると、先程まで別の部屋に居た4人が入って来た。

 5パッスス7.4m四方の広間の中央に、直系2パッスス2.96m程の円卓が置かれている。

 7つの椅子が円卓を囲むように置かれ、1人泣き顔の仮面を着けた者が既に席を埋めていた。

 その背後には、無表情を模す仮面を着けた1人の付き添いが立つ。

 だが、その広間はとても奇妙に装飾が施されていることに気が付く。

 天井にも、壁の上部にも明かりがないのだ。

 あるのは床と壁が接合する角にり貫かれたくぼみにある明かりだけ。

 それも、全ての窪みの上部にはひさしが付けられて上を照らさないように細心の注意が払われていた。

 四方の角に1つずつ。その間に1ずつの計8つの明かり。

 バテ―の卵を思わせるくらいの宝石に似た石が光を放っているのだが、光を透かして石が見えるくらいの光度だ。

 それゆえ、男女の輪郭や装いはおぼろげに判ったとしても顔までは判別できないでいた。

 「アラン様、お待たせして申し訳ありません」「……」

 ベアトリクスと紹介された、金髪の横髪を縦に巻く麗人が深々とお辞儀をし、その左隣に立つ虎人族の男ヴォルフガングが無言で頭を下げる。

 「やあ、急に来てすまないね。ビーもヴォルも座ってくれ」

 泣き顔の仮面の下から男の声が発せられると、2人がアランと呼ばれていた男の右隣に座わる。アランの次にベアトリクス、その横にヴォルフガングだ。席が決まっているのだろう。

 老執事が、2人の席を順番に引いて着席を促し一礼して出て行くのを見届けて、アランという男が口を開いた。

 「競売は順調かい?」

 「1人、"美食の君"と競りで熱くなった者が居ましたが、その者も帰った後ですのでいつも通りになりました」

 さっきとは逆で、ベアトリクスが説明を買って出る。

 「へえ。彼女と遣り合ったのかい? それは剛毅ごうきな話だね。誰の紹介だい?」

 「……」

 アランの問い掛けに、ヴォルフガングが黙ったまま右手を挙手する。

 「ヴォルが? 珍しい事もあったものだ」

 「その者から深淵種しんえんしゅの素材が持ち込まれたのです。1つは飛竜ワイバーンの皮。もう1つは深淵猪蛇ボアパイソンの皮です。いずれもなめしてはいませんでしたが、首から下が傷1つ無い・・・・・・・綺麗な状態でした」

 きっと話さないだろうと思ったのか、ベアトリクスが説明を続ける。

 「……ヴォル」

 しかしながら、泣き顔の面を着けた男は矛先をヴォルフガングに向けた。

 「は」

 「ワイバーンやボアパイソンは無傷で狩れるものなのかい?」

 「狩れるかどうかという話でしたら、大きな被害を覚悟して臨めばあるいは……。無傷となると不可能です」

 先程まで使っていた女言葉がまるっきり影を潜め、普通の受け答えをするヴォルフガング。どちらが本当の姿なのだろう。

 「良かった。わたしも同じ意見だよ。で、何処の誰が持ち込んだのか、調べはついてるのかい?」

 「住所不定。旅の兎人とじん族の男です」

 「旅の兎人族の男? 歳は?」

 アランの質問に短く答えたのだったが、更に質問がかぶせられた。

 「人族が見れば若く見えるかもしれませんが、恐らくよわい50はいっているものと思われます。雪毛ゆきげ種で、連れは女だけ。幼い雪毛種の娘、人族2人。そして種族は不明ですが仮面を着けた女が1人」

 「四方よもや、その雪毛の兎人はハクト・・・とかいう名前じゃないだろうね?」

 「「「「っ!?」」」」

 ヴォルフガングの説明に被せるように言葉を続ける、泣き顔の面を着けた男の雰囲気がらっりと変わった事に気付いた4人は息を呑んだ。無表情の面を着けている付き添いの者も、それに気付きピクリと肩を揺らす。

 「ああ、彼とは・・・・少し縁があってね。いや、因縁と言っても良い。そうか。一足違いだったか」

 「アラン様。これを……」

 剣呑けんのんな雰囲気をまとったままの男に、ベアトリクスが何処からともなく取り出したトレーに載せた緋色ひいろ円鱗えんりん2枚を差し出す。

 円鱗と言っても完全な円ではない。長さは2ペース60cm、幅1ペース半45cmいびつな円形の鱗だ。緩い菱形ひしがたに見えなくもない。

 「こ、これはっ!?」

 それを目にしたアランの反応は、思わず腰を浮かせるほどに驚きを示したのだ。無理はあるまい。知らぬは赤子とまで言われるほど語り継がれる、赤竜討伐役せきりゅうとうばつえきに登場する最強最悪の赤竜。その名を――。

 「の炎帝アドヴェルーザの竜鱗りゅうりんでございます」

 ――と言う。

 「「なっ!?」」

 神をも殺せるのではと言わしめた竜の鱗が目の前にあるのだ。初めてそれを見る2人がのぞき込むように身を乗り出すのも理解できるだろう。実際、先の4人も改めて目にするだけで肌が粟立あわだつのを止めれないでいた。

 それ程の代物なのだ。

 震える手で1枚の緋色の鱗を持ち上げる泣き顔の面を着けた男アラン

 「これが、竜鱗……何と神々しい。これを持ち込んだのは誰だ? 肉や血は!?」

 「肉も血も、骨も牙も角もありません。その2枚のみでございます。持ち込んだ者ですが、雪毛の兎人族の男でございます」

 「「っ!」」

 目を伏せたまま答えるベアトリクスに、ビクッと体を揺らしながら顔だけでなく、上半身を向ける男たちの目は驚きのために大きく見開かれていた。もっとも、仮面で覆われていたお蔭でその顔をさらさずに済んだことは、彼らにとって幸運だっただろう。

 「その者ですが、近く都を去ると申していましたので足取りを追うのは難しいかと……。行先は、申し訳ございません。聞き出せておりません」

 「右に同じ」

 そう頭を下げるベアトリクスの右に座る虎人族の男ヴォルフガングが、一拍空いっぱくあけて追うように頭を下げるのだった。

 「……そうか。いや、その反応だと鱗を提示したのはここでなのだろう。彼が探りを入れる暇もなく競売に参加したのなら、これ以上を求めるのはこくというものだな。2人ともすまないね。で、"美食の君"と競り合った誰だい?」

 「「「「――」」」」

 その問い掛けに、4人は目を閉じて沈黙で答えたのだった。

 「ぷっ、くくくっ。くははははははははっ!!」

 「「「「「っ!?」」」」」

 そこへ、アランの哄笑こうしょうが沈黙を引き裂く。5人が何事かと体をビクッと跳ねさせたとしても責められまい。アランが彼らの目の前で大きな声を上げて笑うことなど、今までなかったのだから。

 「そうか。彼女も泡を食わされたか。くくくっ。雪毛種など有象無象うぞうむぞうだとたかくくっていたが、彼だけはその枠に収まりきれないという訳だね。実にま忌ましい」

 「「「「「っ!?」」」」」

 機嫌良く笑っているものとばかり思っていた彼らは、吐き捨てられた言葉に再び体を強張こわばらせる。

 「ヴォル」

 「は」

 「彼がこの都に舞い戻って来たら、連絡を入れてくれるかい?」

 「承知しました」

 「ビーは皆に連絡を。ハクトはわたしの獲物だ。情報を集めるのは良いが、手は出さぬように周知徹底してくれかい? もっとも、深淵しんえん種をほふれるだけの実力を隠しているなら、返り討ちに合うのはこちらだろうがね」

 怒気をはらんだ静かな声が、泣き顔の仮面の下からつむぎ出される。

 それに気圧されてか、ベアトリクスは声を出さず上半身を使うようにうなずき縦に巻いた金髪を揺らした。一向に収まらぬ、剣呑けんのんな空気に呑まれてしまったのだろう。

 とそこへ、扉を叩く乾いた音が響き、先程の老執事が陶器製の茶器を乗せたワゴンを押して室内に入って来たではないか。

 一礼して、茶の準備を始める老執事。

 いつしかティーポットから立ち昇る茶葉の香りが一同の鼻孔をくすぐり、張り詰めた気持ちをほぐすと共に、すがしさを感じさせていた――。





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