代理婚!

オレンジペコ

文字の大きさ
上 下
18 / 45
夫婦は只今別居中!

17.※聞けない願い③ Side.シーファス

しおりを挟む
俺はハルの唇を何度も奪い、そのままソファへと押し倒す。

「ひゃっ?!」

ここでやるのももう何度目だろう?
もちろん最終的にはベッドに行くが、日によってはキッチンで抱くこともある。

(そう言えば二度目の時は初キッチンHだったな)

記念すべき初めての時はベッドだったものの、二度目の際はキッチンで皿洗いを終えたハルにキスをしてそのまま抱いたのだ。

『こ、こんなところで?!』
『ハル…いいだろう?』

キスをしながらねだるようにそう言って、後孔を撫でて思い出させるように入り口を虐めてやった。
ジワリジワリと責め、オリーブオイルを手に取り慣らした後で挿入したんだったか。
初めて立ったまま犯されて、ハルはずっと翻弄されてたっけ。
最初はバックで、次は正面で立ったまま片足持ち上げて突き込んだんだよな。
凄く戸惑ってたけど、イイところに当たったせいで感じまくってて凄かった。

(声我慢できないって泣いてたな…)

その可愛さに興奮してもう一方の片足も掬い上げて、俺に抱き着かせながら奥深くまで犯したんだ。
ズッポリ咥えこみながら涎垂らして喘ぐ姿に興奮して、止められなくなって、そのままベッドまで運んで夜中の一時まで犯しまくったのはすまなかったと思う。
気絶した後ちゃんとポーションを口移しで飲ませて優しく揺り起こしたら『ゴメン。寝てた』とか言ってて可愛かった。
あれはきっと気づいてないんだろうな。
俺が暴走しまくってたことに。

それからは少し気を付けるようになって、午前様にならないよう帰すようになった。
あまり引き留めてばかりだとハルの侍女達への心証も悪いだろうし。

でも今日は────帰せるだろうか?

「ん…っ、シーファスっ…」

愛撫を施しながら服を脱がせていき、チュッチュッと首筋に所有の印を刻んでいく。
そうするだけで期待に染まった身体はピクピクと反応を返して、ハルは逃げることなく俺を期待の眼差しで見つめてくる。

『早く抱いて』────声なき声が聞こえてくるこの瞬間、ハルは俺のことだけを考えていると実感できた。
今だけは妻のことはハルの頭から消えているはず。
そう考えるともっともっと俺のことで頭をいっぱいにしたくなって、どこまでも快楽に突き堕としたくなるんだ。
こんな感情、これまで知らなかった。
きっと相手がハルだからこそ抱いてしまう感情なんだろう。

「ハル。俺だけを見て、俺だけに溺れてくれ」

妻の事なんて気にする暇もないほど愛そう。
俺だけを欲しがるように、この身に俺を覚え込ませてやりたい。
逃げないように絡めとって、離婚が成立したらそのまま囲い込むんだ。

ズプッ…。

「んんぅ…!」

すっかり馴染んだ後孔は少し慣らしただけで俺のものを美味しそうに呑み込んで、甘えるように締め付けてくる。

「ハル。今日も美味しそうにしゃぶって…可愛いな」
「やっ…言わないで…っ」

羞恥に頬を染め、潤んだ目で見つめてくるハルの表情にそそられて、胸が高鳴って仕方がない。

「ハル。俺に嫉妬で滅茶苦茶に抱かれたくなかったら、もう妻の話を振ってくるのはやめてくれ」
「…え?」
「あまり酷いと、会ったこともない妻を恨んでしまいそうだ」

そう。正直俺は、これまでどうでもよかった妻が今はどうしようもなく憎いんだ。
ハルの心を占めるのは俺だけでいいのに、ふざけるな!と理不尽な思いに駆られてしまう。

(やっぱり絶対に会うべきじゃないな)

この状況で会ったら罪もない妻にあたってしまいそうだし、流石にそれは可哀想だ。

「取り敢えず、嫉妬させた分の責任は取ってもらおうか」
「え?あっ、ひぁあああっ!」

前立腺を思い切り突き上げグリグリと嬲りながら擦り上げると、途端に身を反らしあっという間にイッてしまうハル。
ハルはここから焦らすようにこの辺りを虐めてから奥まで挿れると、イキっぱなしになるんだ。
俺がそんな風に育てたのだと思うと、それだけで昏い悦びに満たされる気がする。

案の定、暫く虐めた後で両足を持ち上げた状態で奥までパンッパンッと叩きつけるように突き上げると我慢できないと言わんばかりに乱れて嬌声を上げた。

「あっ!激しっ!奥っ、奥ぅっ!」
「好きなんだろう?」
「アッ─────っ!イクッ!イクぅぅっ!」
「ふっ…ずっとイキっぱなしになればいい。ほら、好きなだけイけ」
「んやぁっ!ひぅうっ!ソレっ、気持ちっいいぃっ!」
「ハルっ、ハルっ!」

やっぱりハルは乱暴にされるのが好きみたいだ。
すごく気持ちよさそうに腰を揺らしてる。
もっともっと頭の中を俺一色にしてやりたい。
そう思いながらカリッと乳首を甘噛みしたら思い切り俺を締め上げながら絶頂へと飛んだ。
声なき悲鳴を上げながらビクビクと震える姿にそそられて、一層強く奥を突いていると、もっと欲しいとでも言いたげにS字結腸の入り口が緩んできた。
本当に可愛い────俺のラインハルト。

グポッ。

奥に押し込むように入り込むとカハッと息を漏らし、目を見開いて受け入れた衝撃を受け止める。

「あ…アアアッ!」
「こんなに奥まで咥えこんで…ハルはもうすっかりコレの虜だな」
「んぁっ!好きっ好きぃっ!」

ああ、本当にたまらない。
こんなに酷くされてるのに好きだなんて…。

「もっと…もっと、してっ!」

この快楽に弱いところがまたイイ。
突けば突くほど目の焦点が合わなくなるほど感じて、どんどん淫らに溺れていくのだ。

「シーファスっ!あっ、変っ!何かクルッ!何かきちゃうぅっ!」
「感じすぎて辛いか?支えてやるから捕まってろ」
「いやっ!違っうぅっ!やっ、ダメ!ひっ、ひぁあ────ッ!」

そして縋りつくように俺へと抱き着いてきたかと思うと、プシャッと勢いよく潮を吹いてしまった。
初めての潮吹きだ。
なんてエロ可愛いんだろう。

「ひ…んっ…」

放心状態になってるハルを宥めるように一旦動きを止め、よしよしと頭を撫でると耳まで真っ赤にしながら恥ずかしそうに抱き着いてくる。

「シーファス…今、今のなに?怖い…」
「大丈夫だ。今のは感じ過ぎて潮を吹いただけだから」

チュッチュッと髪にキスを落としてハルを落ち着かせ、おかしなことではないと伝えつつ緩々と腰を揺らし始める。

「ハルが俺でいっぱい感じてくれた証拠だから気にしなくていい。それよりもっといっぱいくっつこう?」
「あ…シーファス……」

その表情にあるのは純粋な喜び。
どんな自分でも受け入れてもらえると言う一種の信頼に近い感情だ。

「ハル。愛してるよ」
「ん。嬉し…っ」

うっとりした表情で俺だけを真っ直ぐに見つめてくるハル。
その表情から俺を好きだということがすごく伝わってきて、俺の気持ちは一気に最高潮へと達した。

「はぁっ、ハル…このまま一気に絶頂へと連れて行ってやる。この最奥にいっぱい注いで、そのまま魔力も馴染ませて俺以外じゃ満足できないように俺色に染め上げてやるからな」

どうせならこれを機に、ただ注ぐだけじゃなく、俺の魔力ごと馴染ませてやろう。
そうすればもう俺のもの以外では満足できないようになるはず。

何年か前に酒場で聞いた知識だから本当かどうかはわからないが、他の奴に挿入されて注がれても『欲しいのはコレじゃない』って身体が認識するようになるんだそうだ。

だからこれでもかと感じさせて、深々と奥まで挿れたところで絶頂へと追い上げ、白濁を注ぎ込みながら腹の上へと手を置いて魔力を流し込んだ。

「あ…あああぁあっ…」

いつも以上に感極まったのか、ハルが恍惚とした表情で身を震わせている。
中がそれと共に蠕動して絡みつき、子種をこれでもかと味わってくる。

「はぁ…いっそ孕めばいいのに」

絶頂へと飛び、腕の中でピクピク震えるハルが愛おしすぎて思わずそんなことまで口走ってしまう自分が怖い。
俺はそっとハルを抱きしめ、今日もまたポーションをそっと手に取ったのだった。


しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

陛下の失われしイチモツをみつけた者を妃とする!………え、ヤバいどうしよう!?

ミクリ21
BL
主人公がヤバいことしてしまいました。

婚約破棄されたショックで前世の記憶&猫集めの能力をゲットしたモブ顔の僕!

ミクリ21 (新)
BL
婚約者シルベスター・モンローに婚約破棄されたら、そのショックで前世の記憶を思い出したモブ顔の主人公エレン・ニャンゴローの話。

婚約破棄されたけど、逆に断罪してやった。

ゆーぞー
ファンタジー
気がついたら乙女ゲームやラノベによくある断罪シーンだった。これはきっと夢ね。それなら好きにやらせてもらおう。

愛人少年は王に寵愛される

時枝蓮夜
BL
女性なら、三年夫婦の生活がなければ白い結婚として離縁ができる。 僕には三年待っても、白い結婚は訪れない。この国では、王の愛人は男と定められており、白い結婚であっても離婚は認められていないためだ。 初めから要らぬ子供を増やさないために、男を愛人にと定められているのだ。子ができなくて当然なのだから、離婚を論じるられる事もなかった。 そして若い間に抱き潰されたあと、修道院に幽閉されて一生を終える。 僕はもうすぐ王の愛人に召し出され、2年になる。夜のお召もあるが、ただ抱きしめられて眠るだけのお召だ。 そんな生活に変化があったのは、僕に遅い精通があってからだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処理中です...