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28.※睦み合い
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その日の夜、俺はギリギリまで迷っていたけど、兄と一緒に居たらクリストファー王子にここからは恋人の時間だと言って追い出された。
あんまりだ。
仕方なく覚悟を決めてアリストのところへ転移した。
昨日の今日でやってくるなんて呆れられないだろうか?
もうお前なんて知らないと言われないだろうか?
(やっぱり帰ろうかな…)
でもこのまま帰っても兄に責め立てられるのは確実だ。
それを考えるとやっぱりちゃんとアリストと向き合う方がマシだと思えてくる。
でも怖いのは怖い。
そんな感じでソワソワしていたところで、アリストがテントへと入ってきた。
「アリスト…」
「エディ…?!」
俺が声を掛けるとアリストは必死に俺へと駆けよって、思い切り抱きしめてきた。
しかも不安からなのか、何度も俺の名を呼びながら身を震わせている。
「会いたかった…」
こんな風に言われては逃げる気にもなれない。
だから俺はおずおずとアリストの背に手を回し、そっと抱きしめ返した。
「エディ…。誤解なんだ。俺はお前しかいない。俺が好きなのはお前だけだ。頼むから信じてほしい」
しかも必死にそんな風に思いの丈を口にしてくる様子に、俺は罪悪感が募ってしまう。
どうして俺はちゃんとアリストと話そうと思わなかったんだろう?
ちゃんと話してさえいたら、お互いに傷つかなくても良かったのに。
そんな気持ちで『ゴメン』と口にしたのだけど、何故か口にした途端アリストが壊れた。
うっすら笑いながら目が虚ろになったんだ。
「エディアス。信じてもらえないなら、信じてもらえるまで抱いて愛を囁いて、俺なしではいられないくらい身体に俺を刻み込んでやる」
(これ、ヤバいやつ!)
どうやらアリストは俺が思っていた以上に追い込まれていたようだと慌てて対処法を考える。
ここは得意の回復魔法で何とかしてやらないとダメな気がした。
このまま病んだら大変だ。
何事も最初が肝心!
『キュア!』
効くといいなという希望を込めて魔法を発動させ、『正気に返れ』と訴えてみたらちゃんとアリストは正気に返ってくれた。
良かった。
でも油断は禁物。
ちゃんと謝って、誤解を解いて、落ち着いてもらおう。
アリストが変な風に受け取らないように、冷静になってもらえるように、上手く言わないとな。
それにはやっぱりちょっと呆れた口調で言うのが効果的だ。
ここで変に真剣に言ったら失敗する。
気楽な感じで言おう。
「さっき謝ったのは、俺が勝手に誤解していたことについてだから。落ち着いてくれ」
よし、大丈夫。
いつものアリストが戻ってきた。
それからアリストは一つずつ確認していく俺に呆れることなく答えてくれて、俺とずっと結婚したかったんだと照れ臭そうに言ってくれた。
その言葉にどれほど心満たされたか、きっとアリストは知らないだろう。
「エディアス。愛してる。もうどこにもいかないでくれ」
今ならこの言葉を言葉通りに真っ直ぐ受け取ることができる。
だから俺は幸せな気持ちでアリストとキスを交わし合った。
***
「ん…んぁっ…」
誤解が解けた後だし、激しくなるかもとは思っていたけど、正直予想以上にアリストは濃厚に俺を抱いてきた。
音が漏れないよう結界を張ってすぐ再度口づけられて、ちょっとの隙間も作りたくないと言わんばかりに抱き寄せられて、後ろを解してすぐに繋がってくる。
でもその熱く穿ってくる熱棒が俺は愛おしくて仕方がなかった。
「エディ!」
「あ…深ぁ…いっ」
「そのまましっかり抱きついて、俺から離れるな」
立ったまま貫かれて、そのまま両足を掬い上げられ揺さぶられる。
抱きついていないと落ちるから、否応なく抱きつく形になる。
「これなら絶対逃げられないだろう?」
ああ…しっかりトラウマになってる。
これは暫く甘えた方がいいのかもしれない。
まあ…俺もこの際素直に気持ちを伝えてみようか?
これまでセフレと割り切ってあまり自分の気持ちも積極的には伝えてこなかったし、良い機会かもしれない。
「アリ、アリスト…ッ!んぁっ!ずっと、ずっと好きだった…!」
「…っ?!」
「ずっと、本当は独り占めしたかった…」
「エディアス…」
「俺…素直になって、いいのかな?」
「いいに決まってる」
ちょっと動きを止めてアリストが優しく言ってくれる。
やっぱり俺はこんなアリストがどうしようもなく好きだ。
「ずっと側に…居てもいいか?」
「ああ」
「セフレじゃなく、恋、恋人だって、思っても…?」
「ああ!」
「アリストとの未来を夢見ても、許してもらえる…?」
「もちろんだ!寧ろ邪魔する奴は俺が全部蹴散らしてやる。だから、遠慮なく俺の嫁になってほしい」
「…っ!」
俺はその言葉が嬉しくて、考えるより先に身体が動いていた。
深く深く重なる唇。
熱の籠った眼差しが絡み合って、その口づけはすぐに互いを求め合うようなものへと変わっていく。
そこからはもうお互いに止まらなくなって、ドロドロに溶け合った。
正直何回出されたかなんて数えていない。
体位も変えて、理性が飛ぶほど夢中で腰を振っていた気がする。
「あっ!あぁっ!」
「エディ!エディ…!」
「アリ、ストっ…!」
穿たれる度に歓喜に震える身体を持て余し、俺は必死にアリストに抱きついてひたすら喘ぎ続ける。
「エディアスっ!うっ…中がうねって気持ち良すぎて止められないっ!」
グチュングチュンと卑猥な音を立てて中に注がれた白濁が泡立ち、奥まで何度も擦り上げられ、その気持ち良さにただただ溺れた。
気持ちが通じ合った睦み合いはいつも以上に身体の感度を上げて、もっともっととアリストを締めつけてしまう。
「も、もっとっ!アリスト!いっぱい愛してっ!」
その言葉がどうアリストに響いたのか知らない。
でももうそこまでくると病んでるような様子は一切なくて、ただただ溺愛という言葉がぴったりな程、蕩けるように愛おしげな眼差しを向けられ愛されていた。
「エディ!今日は朝まで離さないからな…!」
そんな言葉にキスで応えて、俺は大好きなアリストに素直に身を任せた。
***
「ん…」
朝になり、気怠い身体を無理矢理動かし隣を見ると、そこには気持ち良さそうに眠るアリストがいた。
巻きつくように俺を抱き締めながら眠る姿に、頬が緩んでしまう。
「夢じゃなかった」
思わずそう口にしたら、それに反応するようにアリストの目が開き、そのまま強く抱き寄せられる。
「それは俺のセリフだ。エディ」
「おはよう。アリスト」
「おはよう。エディアス」
そう言って自然と引き寄せられるように唇を重ね合う。
それがどうしようもなく幸せで、夢じゃなくて良かったという気にさせる。
もう少しだけこのままこの幸せに浸っていたい。
そんな気持ちでアリストにくっつくと、嬉しそうに抱き寄せられた。
「エディ。こんな風に素直に甘えてもらえて凄く嬉しい」
そう言ってから、アリストは『確かに今から考えると、エディの態度はちゃんと線引きされていたな』と言い出した。
もしかして全く気づいていなかったんだろうか?
正直言って鈍いと思う。
……俺も人の事は言えないけど。
「アリスト。昨日も言ったけど、俺…ずっとお前が好きだったんだ」
「知ってる。俺もエディアスが好きだったから、初めてキスされた日からずっと…俺は恋人同士だって舞い上がってた」
まさかの告白に俺はかなり驚いた。
閨でのリップサービスだって思ってた言葉の数々は全部本気だったのかと申し訳なくなる。
これは本気で反省すべきだろう。
兄が呆れたくなる気持ちもよくわかる。
きっと側から見たら普通に両思いな二人でしかなくて、俺の変な思い込みでややこしくなっていただけだったのだから。
「エディ。このまま一緒に帰って、俺と一緒に公爵領に住んでくれるな?」
一応確認と言わんばかりにアリストはそう言ってくるけど、流石に誤解を解いてくれた兄に報告の義務はあると思って、それだけは言っておくことに。
「それは良いんだけど、その前に兄上に一応報告だけはしておきたい」
「…………仕方がないな。エディアスの誤解を解いてくれたことだし、俺も一緒に行こう」
渋々そんな風に言ってくるアリストに、苦笑しながら『無理せず近くの街で待っててくれてもいいぞ』と言ったら、それは嫌だと返された。
「もう絶対に離れない」
「わかった。それじゃあみんな一緒に転移魔法で行って、そのまま一旦城に帰ろう。それなら公爵領に行くのも早くなるだろう?」
これならどうかなと提案したら、アリストは名案だと顔を輝かせて即頷いてくれた。
「公爵領に着いたらすぐに結婚式の準備がしたいんだ。もちろん俺とエディアスの結婚式だぞ?」
もう誤解されたくないからと、敢えてそう言ってくるアリストに俺はクスリと笑う。
「それならあの時言った衣装も、ちょっと変えたいな」
「そうか。希望でもあるのか?」
「アリストと俺が結婚するなら、どこかに赤系の色を入れたい」
「それは良いな。じゃあエディアスも俺の色を入れた衣装にしてくれ」
そう言いながらお互いに顔を見合わせて微笑み合った。
二人で幸せになりたい。
俺はやっとそう思えたのだった。
あんまりだ。
仕方なく覚悟を決めてアリストのところへ転移した。
昨日の今日でやってくるなんて呆れられないだろうか?
もうお前なんて知らないと言われないだろうか?
(やっぱり帰ろうかな…)
でもこのまま帰っても兄に責め立てられるのは確実だ。
それを考えるとやっぱりちゃんとアリストと向き合う方がマシだと思えてくる。
でも怖いのは怖い。
そんな感じでソワソワしていたところで、アリストがテントへと入ってきた。
「アリスト…」
「エディ…?!」
俺が声を掛けるとアリストは必死に俺へと駆けよって、思い切り抱きしめてきた。
しかも不安からなのか、何度も俺の名を呼びながら身を震わせている。
「会いたかった…」
こんな風に言われては逃げる気にもなれない。
だから俺はおずおずとアリストの背に手を回し、そっと抱きしめ返した。
「エディ…。誤解なんだ。俺はお前しかいない。俺が好きなのはお前だけだ。頼むから信じてほしい」
しかも必死にそんな風に思いの丈を口にしてくる様子に、俺は罪悪感が募ってしまう。
どうして俺はちゃんとアリストと話そうと思わなかったんだろう?
ちゃんと話してさえいたら、お互いに傷つかなくても良かったのに。
そんな気持ちで『ゴメン』と口にしたのだけど、何故か口にした途端アリストが壊れた。
うっすら笑いながら目が虚ろになったんだ。
「エディアス。信じてもらえないなら、信じてもらえるまで抱いて愛を囁いて、俺なしではいられないくらい身体に俺を刻み込んでやる」
(これ、ヤバいやつ!)
どうやらアリストは俺が思っていた以上に追い込まれていたようだと慌てて対処法を考える。
ここは得意の回復魔法で何とかしてやらないとダメな気がした。
このまま病んだら大変だ。
何事も最初が肝心!
『キュア!』
効くといいなという希望を込めて魔法を発動させ、『正気に返れ』と訴えてみたらちゃんとアリストは正気に返ってくれた。
良かった。
でも油断は禁物。
ちゃんと謝って、誤解を解いて、落ち着いてもらおう。
アリストが変な風に受け取らないように、冷静になってもらえるように、上手く言わないとな。
それにはやっぱりちょっと呆れた口調で言うのが効果的だ。
ここで変に真剣に言ったら失敗する。
気楽な感じで言おう。
「さっき謝ったのは、俺が勝手に誤解していたことについてだから。落ち着いてくれ」
よし、大丈夫。
いつものアリストが戻ってきた。
それからアリストは一つずつ確認していく俺に呆れることなく答えてくれて、俺とずっと結婚したかったんだと照れ臭そうに言ってくれた。
その言葉にどれほど心満たされたか、きっとアリストは知らないだろう。
「エディアス。愛してる。もうどこにもいかないでくれ」
今ならこの言葉を言葉通りに真っ直ぐ受け取ることができる。
だから俺は幸せな気持ちでアリストとキスを交わし合った。
***
「ん…んぁっ…」
誤解が解けた後だし、激しくなるかもとは思っていたけど、正直予想以上にアリストは濃厚に俺を抱いてきた。
音が漏れないよう結界を張ってすぐ再度口づけられて、ちょっとの隙間も作りたくないと言わんばかりに抱き寄せられて、後ろを解してすぐに繋がってくる。
でもその熱く穿ってくる熱棒が俺は愛おしくて仕方がなかった。
「エディ!」
「あ…深ぁ…いっ」
「そのまましっかり抱きついて、俺から離れるな」
立ったまま貫かれて、そのまま両足を掬い上げられ揺さぶられる。
抱きついていないと落ちるから、否応なく抱きつく形になる。
「これなら絶対逃げられないだろう?」
ああ…しっかりトラウマになってる。
これは暫く甘えた方がいいのかもしれない。
まあ…俺もこの際素直に気持ちを伝えてみようか?
これまでセフレと割り切ってあまり自分の気持ちも積極的には伝えてこなかったし、良い機会かもしれない。
「アリ、アリスト…ッ!んぁっ!ずっと、ずっと好きだった…!」
「…っ?!」
「ずっと、本当は独り占めしたかった…」
「エディアス…」
「俺…素直になって、いいのかな?」
「いいに決まってる」
ちょっと動きを止めてアリストが優しく言ってくれる。
やっぱり俺はこんなアリストがどうしようもなく好きだ。
「ずっと側に…居てもいいか?」
「ああ」
「セフレじゃなく、恋、恋人だって、思っても…?」
「ああ!」
「アリストとの未来を夢見ても、許してもらえる…?」
「もちろんだ!寧ろ邪魔する奴は俺が全部蹴散らしてやる。だから、遠慮なく俺の嫁になってほしい」
「…っ!」
俺はその言葉が嬉しくて、考えるより先に身体が動いていた。
深く深く重なる唇。
熱の籠った眼差しが絡み合って、その口づけはすぐに互いを求め合うようなものへと変わっていく。
そこからはもうお互いに止まらなくなって、ドロドロに溶け合った。
正直何回出されたかなんて数えていない。
体位も変えて、理性が飛ぶほど夢中で腰を振っていた気がする。
「あっ!あぁっ!」
「エディ!エディ…!」
「アリ、ストっ…!」
穿たれる度に歓喜に震える身体を持て余し、俺は必死にアリストに抱きついてひたすら喘ぎ続ける。
「エディアスっ!うっ…中がうねって気持ち良すぎて止められないっ!」
グチュングチュンと卑猥な音を立てて中に注がれた白濁が泡立ち、奥まで何度も擦り上げられ、その気持ち良さにただただ溺れた。
気持ちが通じ合った睦み合いはいつも以上に身体の感度を上げて、もっともっととアリストを締めつけてしまう。
「も、もっとっ!アリスト!いっぱい愛してっ!」
その言葉がどうアリストに響いたのか知らない。
でももうそこまでくると病んでるような様子は一切なくて、ただただ溺愛という言葉がぴったりな程、蕩けるように愛おしげな眼差しを向けられ愛されていた。
「エディ!今日は朝まで離さないからな…!」
そんな言葉にキスで応えて、俺は大好きなアリストに素直に身を任せた。
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「ん…」
朝になり、気怠い身体を無理矢理動かし隣を見ると、そこには気持ち良さそうに眠るアリストがいた。
巻きつくように俺を抱き締めながら眠る姿に、頬が緩んでしまう。
「夢じゃなかった」
思わずそう口にしたら、それに反応するようにアリストの目が開き、そのまま強く抱き寄せられる。
「それは俺のセリフだ。エディ」
「おはよう。アリスト」
「おはよう。エディアス」
そう言って自然と引き寄せられるように唇を重ね合う。
それがどうしようもなく幸せで、夢じゃなくて良かったという気にさせる。
もう少しだけこのままこの幸せに浸っていたい。
そんな気持ちでアリストにくっつくと、嬉しそうに抱き寄せられた。
「エディ。こんな風に素直に甘えてもらえて凄く嬉しい」
そう言ってから、アリストは『確かに今から考えると、エディの態度はちゃんと線引きされていたな』と言い出した。
もしかして全く気づいていなかったんだろうか?
正直言って鈍いと思う。
……俺も人の事は言えないけど。
「アリスト。昨日も言ったけど、俺…ずっとお前が好きだったんだ」
「知ってる。俺もエディアスが好きだったから、初めてキスされた日からずっと…俺は恋人同士だって舞い上がってた」
まさかの告白に俺はかなり驚いた。
閨でのリップサービスだって思ってた言葉の数々は全部本気だったのかと申し訳なくなる。
これは本気で反省すべきだろう。
兄が呆れたくなる気持ちもよくわかる。
きっと側から見たら普通に両思いな二人でしかなくて、俺の変な思い込みでややこしくなっていただけだったのだから。
「エディ。このまま一緒に帰って、俺と一緒に公爵領に住んでくれるな?」
一応確認と言わんばかりにアリストはそう言ってくるけど、流石に誤解を解いてくれた兄に報告の義務はあると思って、それだけは言っておくことに。
「それは良いんだけど、その前に兄上に一応報告だけはしておきたい」
「…………仕方がないな。エディアスの誤解を解いてくれたことだし、俺も一緒に行こう」
渋々そんな風に言ってくるアリストに、苦笑しながら『無理せず近くの街で待っててくれてもいいぞ』と言ったら、それは嫌だと返された。
「もう絶対に離れない」
「わかった。それじゃあみんな一緒に転移魔法で行って、そのまま一旦城に帰ろう。それなら公爵領に行くのも早くなるだろう?」
これならどうかなと提案したら、アリストは名案だと顔を輝かせて即頷いてくれた。
「公爵領に着いたらすぐに結婚式の準備がしたいんだ。もちろん俺とエディアスの結婚式だぞ?」
もう誤解されたくないからと、敢えてそう言ってくるアリストに俺はクスリと笑う。
「それならあの時言った衣装も、ちょっと変えたいな」
「そうか。希望でもあるのか?」
「アリストと俺が結婚するなら、どこかに赤系の色を入れたい」
「それは良いな。じゃあエディアスも俺の色を入れた衣装にしてくれ」
そう言いながらお互いに顔を見合わせて微笑み合った。
二人で幸せになりたい。
俺はやっとそう思えたのだった。
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