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23.兄とクリストファー王子
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ドアを叩いてやってきたのは予想通りクリストファー王子だった。
気は進まないけど、やっぱりここは俺が間に入った方がいいんだろうか?
基本的に兄は人の話は聞かない方だし、このクリストファー王子もな…。
(基本俺様系なんだよな)
一国の王太子だからまあ仕方がないとは思うけど、自分が絶対的に正しいと信じて疑ってなさそうなところが俺は苦手だったりする。
まあちゃんと実力もある人のようだし、トップに立つにはいいんだろうけど。
ただ兄とぶつかった場合、どう折り合いをつけたらいいのやら俺にはさっぱりわからなかった。
傲慢VS俺様ってどうしたらいいんだ?
俺的にはできれば逃げたいんだけど、この二人を二人きりにしても何も解決されない気がするから離れられない。
身に沁みついた『なんとしてでも兄のフォローをしなければ』という無駄な責任感が憎い!
『自分の問題より兄の問題優先』という考えがどうしても強くなるから、ちょっとアリストの件を忘れていられるのは有り難いけど、この難問を俺はどうしたらいいんだろう?
そう思っていたら、クリストファー王子は案外すんなり兄に謝った。
「ジオラルド。今日は混乱させてすまなかった」
スッと極自然に頭を下げた姿に兄は目を丸くして驚いている。
正直言って俺も同じく驚いてしまった。
てっきり謝ることなく兄に何かしら言うものだとばかり思っていたのに。
(はぁ…。うちの王太子とは全然違うんだな)
あの人なら絶対に頭を下げたりはしないだろうに。
そしてこれが良かったのか、兄はちょっと冷静さを取り戻したらしく、ムスッとはしていたものの話を聞く態勢にはなってくれた。
それならそれで俺がやることは一つだ。
お茶を準備して、二人がゆっくり話せる体勢を整えよう。
そのまま傍に控えて、行き違いがあればフォローを入れればいい。
そうして俺はサッと動いてお湯を沸かしに行こうとしたのだけど、即二人に引き留められてしまった。
「エディアス、どこに行く?」
「え…お茶でもと…」
「いらん。お前はここに居ろ」
「は、はい」
(緊張感漂うこの空気を和ませるにも、お茶は必要だと思うんだけどな?)
そう思っていたら、緊張を和らげようとでもしたのか、急に兄が俺に話を振ってきた。
心臓に悪いからやめてほしい。
「エディアス。そう言えば話が途中だったな」
「え?」
「さっき逃げてきたと言っていただろう?先に聞いてやる。アリスト殿下と何があった?」
兄が淡々と尋ねてくる。
(いや、まずは自分の方を解決したらどうなんだ?!)
後回しにせずそっちを優先してほしい。
「エディアスがここにいたのは俺も驚いた。こっちは少々込み入った話になる。まずはお前の話の方から聞こうか」
なのにクリストファー王子までそんなことを言い出したものだからたまらない。
こっちも込み入った話なんだけどな?
でも話せと言わんばかりに二人から圧が掛かって、俺は渋々口を開いた。
「────というわけで、アリストは結婚相手のことが本当に好きなんだってわかったから辛くなって逃げてきたんです」
なのにそうしてちゃんと話した俺に、二人は同じような顔で『馬鹿か、こいつは』みたいな顔を向けてきた。
酷くないだろうか?
「ええと…兄上?」
取り敢えず兄の方に声を掛けると、はっきりと言われてしまった。
「本当にお前は馬鹿な奴だな」
そしてそれに追随するようにクリストファー王子がコクリと頷く。
「どこをどう勘違いしたらそうなるんだか。アリストが哀れだ」
しかもそんなセリフ付き。
俺は本気で辛くて逃げ出してきたのに酷すぎる。
「うぅ…」
泣く気はなかったのに、思わず泣いてしまったじゃないか。
(どうせ誰も俺の気持ちなんてわかってくれないんだ)
そんな気持ちでいっぱいになったのだけど、次の瞬間俺は驚きに目を丸くしてしまっていた。
何故なら兄が俺の頭をわしゃわしゃと不器用に撫でながら慰めてきたからだ。
「くそっ!こんなことくらいで泣くな!俺はお前をそんなやわな精神に育てた覚えはないぞ?!いつも俺の理不尽にも耐える精神力を発揮して、今すぐ泣き止め!優しい兄が今すぐ解決策を提示してやる!特別だぞ?!」
「……え?」
兄が優しい?
ないない。
でも…。
「いいか?ここで泣くくらいなら今すぐアリスト殿下のところに飛んで行って、その胸の中で思いの丈を叫んで、ついでに文句を言いまくればいいんだ!そうしたら誤解が解けて即解決だ!わかったな?わかったら泣き止め!」
これはもしかしてもしかしなくても俺が泣いて焦っているんだろうか?
いつもと違い余裕がなさそうな声に聞こえて、驚きのあまり涙が引っ込んでしまう。
(というか、いつも理不尽なことをやってるってわかってたんだ)
色々ツッコミどころ満載な言葉の数々だったけど、正直その言葉が一番意外だった。
「泣き止んだか?泣き止んだな?」
「……はい」
「よし。ならいい。じゃあ今すぐ行ってこい」
(あ。いつもの兄上に戻った)
とは言えどこに行けと言うのか。
お茶でも淹れて心を落ち着かせて来いってことかな?
よくわからない。
「……え?」
「聞いてなかったのか?アリスト殿下のところに行って来いと言ったんだが?」
そんな兄の言葉に俺は一瞬目を丸くして、思わずフフッと笑ってしまった。
まさか兄がここで自分よりも俺のことを優先するなんて思ってもみなかったから────。
(どっちにしろそんな簡単に解決する話じゃないし、いつも通り兄上を優先してあげよう)
「兄上。大丈夫です。もう落ち着いたので、ちゃんと兄上とクリストファー王子の話し合いに参加させてください。先程込み入った事情と言っておられたし、何か事情がありそうなので」
「……そうか?」
「はい。ご迷惑でなければ」
そうして今度は兄の方の問題をとクリストファー王子へと目を向ける。
「クリストファー王子。もし兄が暴走しそうになっても俺が抑えますので、ご事情をお話しいただけますか?」
「助かる」
「なんだ二人とも。まるで俺が問題人物みたいに。俺は話くらいちゃんと大人しく聞けるぞ?」
どの口がと俺が兄を見遣っていると、コホンと軽く咳払いをしてクリストファー王子は口火を切った。
「少々身内の恥を晒すが、それは許してもらいたい」
そしてクリストファー王子は順を追って話させてほしいと言って丁寧に事情を話してくれた。
結果から言うと子供はクリストファー王子の亡くなった弟の子で、事情があって実子として引き取った子供であるとのことだった。
その事情というのも、現王と王妃がクリストファー王子の弟が死ぬ原因となった女の子供など自分達の孫と認めたくないし、自分達の子として籍に入れるのも絶対に嫌だと言ったから、ということらしい。
それでも弟の子であることに変わりはないし、両親が無理なら自分がとクリストファー王子が名乗りを上げ引き取ったとのこと。
子供本人には実の両親について教えておらず、自分が親だと伝えていて、それを子供の方は信じているらしい。
兄ならその辺の事情を理解してくれると思い、まず会ってもらえないかと思い口にしたら勘違いされて飛び出されたのだとか。
けれどそれを聞いた兄は激怒した。
「最初からそう言えばいいだろう?!クリスの切り出し方が悪い!それにそういうことなら即迎えに来い!」
兄は自分のことは棚に上げて言いたい放題だ。
そんな兄に寛容な態度を崩さないクリストファー王子が凄い。
「そうは言ってもお前が転移魔法を発動させた後、部屋が滅茶苦茶になって大騒ぎになったからな。場を収めるのに時間を取られたんだ。許せ」
「~~~~っ!」
どうやら自分に非があるのだとわかって兄としては怒りの持って行き場をなくしていた。
そんな兄に両手を広げて笑顔で受け入れ態勢を取るクリストファー王子。
「ジオ。仲直りのキスをさせてくれないか?」
「ぐ…っ」
「俺はお前を軽んじる気はないし、本気で好きだし、ずっと一緒にいたいと思ってる」
「…………」
「お前ならエディアスを立派に育てたという実績もあるから、しっかり子育てを手伝ってくれると思って先走り過ぎた。すまない」
(え…これはちょっと物申したいな。良い雰囲気だから言えないけど)
クリストファー王子の恋愛フィルターが凄い。
「…っ!お、お前がそこまで言うなら考えなくはない」
「そうか。愛してる、ジオ」
そう言って兄をグイッと引っ張って自分の腕の中に抱き込んであっという間にキスに持ち込むクリストファー王子。
兄は大人しくそれを受け入れていて、俺の目から見てもちょっとだけ可愛く見えた。
まだ出会ってからそんなに経っていないのに兄をこんな風に落とすなんて、クリストファー王子のその手腕に驚きを隠せない。
(いいな…)
正直言って兄が羨ましい。
こんなに愛されているならきっと幸せになれることだろう。
(俺も…アリストを忘れてこんな風に愛してくれる相手に出会えるといいのに)
そう思いながら二人を見遣った。
****************
※ちなみに逃げた時のジオラルドの心境→『まさかあんな破廉恥で酷い抱き方をしてきたのはコレが言いたかったからか⁈策略家な一面があるって知ってたけど、酷い!』だったりします。
普通に説明してくれたら良かった話なのに、相手を混乱させ思考力を鈍らせた上で話すなんてと怒り心頭だったわけです。
子供がいる点についてはジオラルド的には別に気にしていません。
気は進まないけど、やっぱりここは俺が間に入った方がいいんだろうか?
基本的に兄は人の話は聞かない方だし、このクリストファー王子もな…。
(基本俺様系なんだよな)
一国の王太子だからまあ仕方がないとは思うけど、自分が絶対的に正しいと信じて疑ってなさそうなところが俺は苦手だったりする。
まあちゃんと実力もある人のようだし、トップに立つにはいいんだろうけど。
ただ兄とぶつかった場合、どう折り合いをつけたらいいのやら俺にはさっぱりわからなかった。
傲慢VS俺様ってどうしたらいいんだ?
俺的にはできれば逃げたいんだけど、この二人を二人きりにしても何も解決されない気がするから離れられない。
身に沁みついた『なんとしてでも兄のフォローをしなければ』という無駄な責任感が憎い!
『自分の問題より兄の問題優先』という考えがどうしても強くなるから、ちょっとアリストの件を忘れていられるのは有り難いけど、この難問を俺はどうしたらいいんだろう?
そう思っていたら、クリストファー王子は案外すんなり兄に謝った。
「ジオラルド。今日は混乱させてすまなかった」
スッと極自然に頭を下げた姿に兄は目を丸くして驚いている。
正直言って俺も同じく驚いてしまった。
てっきり謝ることなく兄に何かしら言うものだとばかり思っていたのに。
(はぁ…。うちの王太子とは全然違うんだな)
あの人なら絶対に頭を下げたりはしないだろうに。
そしてこれが良かったのか、兄はちょっと冷静さを取り戻したらしく、ムスッとはしていたものの話を聞く態勢にはなってくれた。
それならそれで俺がやることは一つだ。
お茶を準備して、二人がゆっくり話せる体勢を整えよう。
そのまま傍に控えて、行き違いがあればフォローを入れればいい。
そうして俺はサッと動いてお湯を沸かしに行こうとしたのだけど、即二人に引き留められてしまった。
「エディアス、どこに行く?」
「え…お茶でもと…」
「いらん。お前はここに居ろ」
「は、はい」
(緊張感漂うこの空気を和ませるにも、お茶は必要だと思うんだけどな?)
そう思っていたら、緊張を和らげようとでもしたのか、急に兄が俺に話を振ってきた。
心臓に悪いからやめてほしい。
「エディアス。そう言えば話が途中だったな」
「え?」
「さっき逃げてきたと言っていただろう?先に聞いてやる。アリスト殿下と何があった?」
兄が淡々と尋ねてくる。
(いや、まずは自分の方を解決したらどうなんだ?!)
後回しにせずそっちを優先してほしい。
「エディアスがここにいたのは俺も驚いた。こっちは少々込み入った話になる。まずはお前の話の方から聞こうか」
なのにクリストファー王子までそんなことを言い出したものだからたまらない。
こっちも込み入った話なんだけどな?
でも話せと言わんばかりに二人から圧が掛かって、俺は渋々口を開いた。
「────というわけで、アリストは結婚相手のことが本当に好きなんだってわかったから辛くなって逃げてきたんです」
なのにそうしてちゃんと話した俺に、二人は同じような顔で『馬鹿か、こいつは』みたいな顔を向けてきた。
酷くないだろうか?
「ええと…兄上?」
取り敢えず兄の方に声を掛けると、はっきりと言われてしまった。
「本当にお前は馬鹿な奴だな」
そしてそれに追随するようにクリストファー王子がコクリと頷く。
「どこをどう勘違いしたらそうなるんだか。アリストが哀れだ」
しかもそんなセリフ付き。
俺は本気で辛くて逃げ出してきたのに酷すぎる。
「うぅ…」
泣く気はなかったのに、思わず泣いてしまったじゃないか。
(どうせ誰も俺の気持ちなんてわかってくれないんだ)
そんな気持ちでいっぱいになったのだけど、次の瞬間俺は驚きに目を丸くしてしまっていた。
何故なら兄が俺の頭をわしゃわしゃと不器用に撫でながら慰めてきたからだ。
「くそっ!こんなことくらいで泣くな!俺はお前をそんなやわな精神に育てた覚えはないぞ?!いつも俺の理不尽にも耐える精神力を発揮して、今すぐ泣き止め!優しい兄が今すぐ解決策を提示してやる!特別だぞ?!」
「……え?」
兄が優しい?
ないない。
でも…。
「いいか?ここで泣くくらいなら今すぐアリスト殿下のところに飛んで行って、その胸の中で思いの丈を叫んで、ついでに文句を言いまくればいいんだ!そうしたら誤解が解けて即解決だ!わかったな?わかったら泣き止め!」
これはもしかしてもしかしなくても俺が泣いて焦っているんだろうか?
いつもと違い余裕がなさそうな声に聞こえて、驚きのあまり涙が引っ込んでしまう。
(というか、いつも理不尽なことをやってるってわかってたんだ)
色々ツッコミどころ満載な言葉の数々だったけど、正直その言葉が一番意外だった。
「泣き止んだか?泣き止んだな?」
「……はい」
「よし。ならいい。じゃあ今すぐ行ってこい」
(あ。いつもの兄上に戻った)
とは言えどこに行けと言うのか。
お茶でも淹れて心を落ち着かせて来いってことかな?
よくわからない。
「……え?」
「聞いてなかったのか?アリスト殿下のところに行って来いと言ったんだが?」
そんな兄の言葉に俺は一瞬目を丸くして、思わずフフッと笑ってしまった。
まさか兄がここで自分よりも俺のことを優先するなんて思ってもみなかったから────。
(どっちにしろそんな簡単に解決する話じゃないし、いつも通り兄上を優先してあげよう)
「兄上。大丈夫です。もう落ち着いたので、ちゃんと兄上とクリストファー王子の話し合いに参加させてください。先程込み入った事情と言っておられたし、何か事情がありそうなので」
「……そうか?」
「はい。ご迷惑でなければ」
そうして今度は兄の方の問題をとクリストファー王子へと目を向ける。
「クリストファー王子。もし兄が暴走しそうになっても俺が抑えますので、ご事情をお話しいただけますか?」
「助かる」
「なんだ二人とも。まるで俺が問題人物みたいに。俺は話くらいちゃんと大人しく聞けるぞ?」
どの口がと俺が兄を見遣っていると、コホンと軽く咳払いをしてクリストファー王子は口火を切った。
「少々身内の恥を晒すが、それは許してもらいたい」
そしてクリストファー王子は順を追って話させてほしいと言って丁寧に事情を話してくれた。
結果から言うと子供はクリストファー王子の亡くなった弟の子で、事情があって実子として引き取った子供であるとのことだった。
その事情というのも、現王と王妃がクリストファー王子の弟が死ぬ原因となった女の子供など自分達の孫と認めたくないし、自分達の子として籍に入れるのも絶対に嫌だと言ったから、ということらしい。
それでも弟の子であることに変わりはないし、両親が無理なら自分がとクリストファー王子が名乗りを上げ引き取ったとのこと。
子供本人には実の両親について教えておらず、自分が親だと伝えていて、それを子供の方は信じているらしい。
兄ならその辺の事情を理解してくれると思い、まず会ってもらえないかと思い口にしたら勘違いされて飛び出されたのだとか。
けれどそれを聞いた兄は激怒した。
「最初からそう言えばいいだろう?!クリスの切り出し方が悪い!それにそういうことなら即迎えに来い!」
兄は自分のことは棚に上げて言いたい放題だ。
そんな兄に寛容な態度を崩さないクリストファー王子が凄い。
「そうは言ってもお前が転移魔法を発動させた後、部屋が滅茶苦茶になって大騒ぎになったからな。場を収めるのに時間を取られたんだ。許せ」
「~~~~っ!」
どうやら自分に非があるのだとわかって兄としては怒りの持って行き場をなくしていた。
そんな兄に両手を広げて笑顔で受け入れ態勢を取るクリストファー王子。
「ジオ。仲直りのキスをさせてくれないか?」
「ぐ…っ」
「俺はお前を軽んじる気はないし、本気で好きだし、ずっと一緒にいたいと思ってる」
「…………」
「お前ならエディアスを立派に育てたという実績もあるから、しっかり子育てを手伝ってくれると思って先走り過ぎた。すまない」
(え…これはちょっと物申したいな。良い雰囲気だから言えないけど)
クリストファー王子の恋愛フィルターが凄い。
「…っ!お、お前がそこまで言うなら考えなくはない」
「そうか。愛してる、ジオ」
そう言って兄をグイッと引っ張って自分の腕の中に抱き込んであっという間にキスに持ち込むクリストファー王子。
兄は大人しくそれを受け入れていて、俺の目から見てもちょっとだけ可愛く見えた。
まだ出会ってからそんなに経っていないのに兄をこんな風に落とすなんて、クリストファー王子のその手腕に驚きを隠せない。
(いいな…)
正直言って兄が羨ましい。
こんなに愛されているならきっと幸せになれることだろう。
(俺も…アリストを忘れてこんな風に愛してくれる相手に出会えるといいのに)
そう思いながら二人を見遣った。
****************
※ちなみに逃げた時のジオラルドの心境→『まさかあんな破廉恥で酷い抱き方をしてきたのはコレが言いたかったからか⁈策略家な一面があるって知ってたけど、酷い!』だったりします。
普通に説明してくれたら良かった話なのに、相手を混乱させ思考力を鈍らせた上で話すなんてと怒り心頭だったわけです。
子供がいる点についてはジオラルド的には別に気にしていません。
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