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21.再び隣国へ。
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辛くてどうしようもなくてアリストの前から去った俺は、気づけば兄が泊まっているはずの宿へと転移していた。
「ははは…俺、何してるんだろ」
結局兄のところに戻ってくるなんてお笑い草だ。
まさかあんなに嫌っていた相手のところに無意識にやってきてしまうなんて思いもよらなかった。
でも今は何も考えたくなかった。
「アリスト…」
涙が次から次へと溢れて止められない。
ポンコツもいいところだ。
そうだ。どうせここまで来たんだし、兄の罵声でも聞きに行こうかな?
そうしたら今のこの悲しい気持ちも辛い気持ちも、それで多少なりとも上書きされる気がした。
そうでなくても兄の尻拭いでもしていたら気が紛れていいような気もしたし、なんと言うか、誰かと話さないとこのまま潰れてしまいそうな気がしたんだ。
そうして兄の部屋の扉をノックする。
夕食時だしもしかしたらいないかもしれない。
でもそれならそれで待てばいい。
そう思って気軽な気持ちでノックしたのだけど────。
コンコンコン…。
返事はない。
でも何故か扉に何かが投げつけられる音が聞こえてきたから、多分中にいるとは思う。
「兄上?中にいるんですか?」
だからそう尋ねたのだけど、それからすぐ思い切り扉が開かれて、勢いよく中へと引き入れられて、またすぐガチャリとカギがかけられた。
「エディアス!会いたかった!」
(って、泣いてる?!)
初めて見る兄の泣き顔と思いがけない言葉に驚き過ぎて、思わず俺の涙も引っ込んでしまった。
「兄上?!何があったんです?」
「うぅ…取り敢えず話の前に回復魔法をかけてくれ」
「え?あ、はい。ヒール」
よくわからないけど、一先ず言われたように兄へと回復魔法をかける。
そして光が収まったところでどこかホッとしたように兄が息を吐いた。
「聞いてくれ!クリスは破廉恥で酷い奴だったんだ!」
そして兄は俺と別れてからの二人の様子を話してくれたのだけど、まあ言っても一週間ほどの話だし、特別珍しい展開ではなかった。
クリストファー王子の熱烈アプローチでデートを重ねて、キスをしたり触れ合ったりとしているうちにプロポーズされたらしい。
(早っ!遊ばれてないよな?)
いくらなんでも早過ぎじゃないだろうか?
ちょっと心配になるレベルで兄がチョロい気がしてならない。
とは言え兄のことだから『俺の見る目は確かだから問題ない』と言い切って聞く耳は持ってくれないだろうし、敢えて俺から何か言う気はないけど。
まあそんな感じで良い雰囲気になって、兄としてはクリストファー王子ならいいかなと思って抱かれたらしい。
ここまではまあ自己責任だしいいと思う。
でも何故かここで兄はおかしな主張をし始めた。
「クリスは恥ずかしい格好で俺を抱いてきたんだ!」
「…え?具体的に聞いた方がいい奴ですか?これ」
赤裸々にも程がある。
できれば聞きたくない。
でもそういうところを気にしないのが兄だった。
「聞いてくれ!俺の足を持ち上げたと思ったら思い切り左右に割り開いて抱いてきたんだぞ?!あり得ないだろう?!恥ずかしすぎて憤死するかと思った!」
「え…別に普通だと…」
「そんなわけあるか!お前がアリスト殿下に抱かれてたのを一度だけ見てしまったことがあるが、あの時は足を閉じて後ろから慎ましやかにシてたじゃないか!馬や他の動物もあんな感じなんだろう?あれが普通のはずだ!」
「え~…。兄上。本気ですか?」
それなら兄の中の常識では女性を抱く時もバックが普通ってことになるんだけどな?
正常位って前からだし、誰か教えてあげた方がいいんじゃ…。
俺?これって俺の役目なのか?
こんなところまで弟に面倒掛けないで欲しいんだけどな?
「しかも一回で終わらなかったんだ!あり得ないだろう?!」
「ま、まあ?初めての兄上に二回は辛かったのかもしれませんね?」
「違う!俺は三回も相手をさせられたんだ!信じられないだろう?!あれは鬼畜の所業だ!お陰で目が覚めたら昼だったし、さっきお前に回復魔法をかけてもらうまで身体が辛くて死ぬかと思った!」
三回…三回かぁ。
まあ初めてにしたら多いかもしれないけど、慣れたらそれくらい普通にするしな…。
と言うか昨日の今日の話だったのか。
タイミングが良いんだか悪いんだか微妙なところだ。
「えっと…慣れたら多分平気になりますよ」
「全然平気じゃない!俺の尻はお前の尻より繊細なんだ!あんな体勢で激しく揺さぶられて壊れるかと思ったし、腹を突き破られるかもと怖くて気が気じゃなかった!おかしな甲高い声も口から飛び出すし、俺が俺でなくなるようで最悪だった!もうあんな思いは二度と御免だ!」
「…………そうですか」
言葉も出ないとはこのことだ。
いや。本人からしたら真剣な悩みだろうし、聞き役がいなくて溜め込んでたんだとは思う。
でも弟にそれを言うのもなぁと思う気持ちは非常に大きい。
やさぐれたい。
なんで傷心で戻ってきてこんな馬鹿な話を聞かされているんだろう、俺は。
クリストファー王子。早く兄を迎えにきてくれないかな?
「ええと、兄上の言いたいことは大体わかりました。それでクリストファー王子と喧嘩になって帰ってきたから俺にヒールをかけてほしかったって話ですよね?」
「半分は合っているがまだ全部話していないだろう?人の話は黙って最後まで聞け」
「……わかりました」
これ以上話を聞くのが苦痛だからまとめたのに、まだ聞かないといけないのか?
正直言って辛い。
でもその辛さでさっきまでの辛さが緩和されつつある。
恐るべし兄パワー。
「実はな、クリスには子供がいたんだ」
「…………は?」
「驚くだろう?!俺も驚いた。今日の昼、目が覚めた後にまったりしてたら、クリスが『お前とは長い付き合いになることだし、今度正式に息子を紹介したい。一度会ってもらえないか?』と言ってきたんだ!あんなタイミングで言ってくるなんて、どう考えてもおかしいだろう?!」
「それは…流石に驚きますね」
「そうだろう?!だから俺は話を聞いてすぐ、怒り任せに枕を投げつけて、転移魔法を発動させてそこから逃げてきたんだ!」
俺はそれを聞いて目が点になった。
まさか兄がそんな土壇場で転移魔法を成功させるなんて思ってもみなかったからだ。
「兄上。転移魔法を使えたんですね」
「知らん。初めて使った。まあ一応理論は知っていたし、座標の計算なんて簡単だからやってやれないことはなかったといったところか。とは言え知っての通り俺の魔力は暴れ馬のように扱いにくいんだ。それを御すのは本気で面倒だからあまり好き好んでやりたいとは思わない。やるのは緊急事態の場合のみにしたいところだ」
「兄上…」
流石にそれもどうかと思う。
折角できるようになったんだから、頑張って練習したらいいのに。
いや、でもこの場合俺が傍に居てフォローすることになるのか?
兄の魔力が暴走したらそれはそれで後片付けが大変だな。非常に悩ましい。
取り敢えず深入りはしないようにしよう。
「まあそんな訳で、さっきはクリスが来たのかと思ってクッションを扉に投げたんだ。最初からお前だとわかっていたら投げなかった」
「そうですか」
「それはそうと、今更だがお前はどうして戻ってきたんだ?アリスト殿下はどうした?」
本当に今更だけど、全く気にすることなく随分赤裸々な話をしてきた兄になら何でも言えるような気がした。
今なら俺も少しは冷静になれているし、変に取り繕うことなくありのまま話せるような気がする。
「あ~…その、実は…俺もアリストから逃げてきました」
だからそう切り出したのだけど、そのタイミングで部屋のドアが思い切り強く叩かれたのだった。
****************
※傷心で戻ってきたら物凄くあほらしい話を聞かされて、毒気を抜かれたところで『子供』という思わぬワードが耳に飛び込んできて、更に転移魔法発動の話を聞いて問答無用で沈んでいた気持ちを引き上げられたエディアスでした。
※ちなみにジオラルド的にエディアスは閨事に関しては自分より経験豊富で詳しいから、相談相手としてはもってこいだと思ってます。
※次話はクリストファー視点です。よろしくお願いします。
「ははは…俺、何してるんだろ」
結局兄のところに戻ってくるなんてお笑い草だ。
まさかあんなに嫌っていた相手のところに無意識にやってきてしまうなんて思いもよらなかった。
でも今は何も考えたくなかった。
「アリスト…」
涙が次から次へと溢れて止められない。
ポンコツもいいところだ。
そうだ。どうせここまで来たんだし、兄の罵声でも聞きに行こうかな?
そうしたら今のこの悲しい気持ちも辛い気持ちも、それで多少なりとも上書きされる気がした。
そうでなくても兄の尻拭いでもしていたら気が紛れていいような気もしたし、なんと言うか、誰かと話さないとこのまま潰れてしまいそうな気がしたんだ。
そうして兄の部屋の扉をノックする。
夕食時だしもしかしたらいないかもしれない。
でもそれならそれで待てばいい。
そう思って気軽な気持ちでノックしたのだけど────。
コンコンコン…。
返事はない。
でも何故か扉に何かが投げつけられる音が聞こえてきたから、多分中にいるとは思う。
「兄上?中にいるんですか?」
だからそう尋ねたのだけど、それからすぐ思い切り扉が開かれて、勢いよく中へと引き入れられて、またすぐガチャリとカギがかけられた。
「エディアス!会いたかった!」
(って、泣いてる?!)
初めて見る兄の泣き顔と思いがけない言葉に驚き過ぎて、思わず俺の涙も引っ込んでしまった。
「兄上?!何があったんです?」
「うぅ…取り敢えず話の前に回復魔法をかけてくれ」
「え?あ、はい。ヒール」
よくわからないけど、一先ず言われたように兄へと回復魔法をかける。
そして光が収まったところでどこかホッとしたように兄が息を吐いた。
「聞いてくれ!クリスは破廉恥で酷い奴だったんだ!」
そして兄は俺と別れてからの二人の様子を話してくれたのだけど、まあ言っても一週間ほどの話だし、特別珍しい展開ではなかった。
クリストファー王子の熱烈アプローチでデートを重ねて、キスをしたり触れ合ったりとしているうちにプロポーズされたらしい。
(早っ!遊ばれてないよな?)
いくらなんでも早過ぎじゃないだろうか?
ちょっと心配になるレベルで兄がチョロい気がしてならない。
とは言え兄のことだから『俺の見る目は確かだから問題ない』と言い切って聞く耳は持ってくれないだろうし、敢えて俺から何か言う気はないけど。
まあそんな感じで良い雰囲気になって、兄としてはクリストファー王子ならいいかなと思って抱かれたらしい。
ここまではまあ自己責任だしいいと思う。
でも何故かここで兄はおかしな主張をし始めた。
「クリスは恥ずかしい格好で俺を抱いてきたんだ!」
「…え?具体的に聞いた方がいい奴ですか?これ」
赤裸々にも程がある。
できれば聞きたくない。
でもそういうところを気にしないのが兄だった。
「聞いてくれ!俺の足を持ち上げたと思ったら思い切り左右に割り開いて抱いてきたんだぞ?!あり得ないだろう?!恥ずかしすぎて憤死するかと思った!」
「え…別に普通だと…」
「そんなわけあるか!お前がアリスト殿下に抱かれてたのを一度だけ見てしまったことがあるが、あの時は足を閉じて後ろから慎ましやかにシてたじゃないか!馬や他の動物もあんな感じなんだろう?あれが普通のはずだ!」
「え~…。兄上。本気ですか?」
それなら兄の中の常識では女性を抱く時もバックが普通ってことになるんだけどな?
正常位って前からだし、誰か教えてあげた方がいいんじゃ…。
俺?これって俺の役目なのか?
こんなところまで弟に面倒掛けないで欲しいんだけどな?
「しかも一回で終わらなかったんだ!あり得ないだろう?!」
「ま、まあ?初めての兄上に二回は辛かったのかもしれませんね?」
「違う!俺は三回も相手をさせられたんだ!信じられないだろう?!あれは鬼畜の所業だ!お陰で目が覚めたら昼だったし、さっきお前に回復魔法をかけてもらうまで身体が辛くて死ぬかと思った!」
三回…三回かぁ。
まあ初めてにしたら多いかもしれないけど、慣れたらそれくらい普通にするしな…。
と言うか昨日の今日の話だったのか。
タイミングが良いんだか悪いんだか微妙なところだ。
「えっと…慣れたら多分平気になりますよ」
「全然平気じゃない!俺の尻はお前の尻より繊細なんだ!あんな体勢で激しく揺さぶられて壊れるかと思ったし、腹を突き破られるかもと怖くて気が気じゃなかった!おかしな甲高い声も口から飛び出すし、俺が俺でなくなるようで最悪だった!もうあんな思いは二度と御免だ!」
「…………そうですか」
言葉も出ないとはこのことだ。
いや。本人からしたら真剣な悩みだろうし、聞き役がいなくて溜め込んでたんだとは思う。
でも弟にそれを言うのもなぁと思う気持ちは非常に大きい。
やさぐれたい。
なんで傷心で戻ってきてこんな馬鹿な話を聞かされているんだろう、俺は。
クリストファー王子。早く兄を迎えにきてくれないかな?
「ええと、兄上の言いたいことは大体わかりました。それでクリストファー王子と喧嘩になって帰ってきたから俺にヒールをかけてほしかったって話ですよね?」
「半分は合っているがまだ全部話していないだろう?人の話は黙って最後まで聞け」
「……わかりました」
これ以上話を聞くのが苦痛だからまとめたのに、まだ聞かないといけないのか?
正直言って辛い。
でもその辛さでさっきまでの辛さが緩和されつつある。
恐るべし兄パワー。
「実はな、クリスには子供がいたんだ」
「…………は?」
「驚くだろう?!俺も驚いた。今日の昼、目が覚めた後にまったりしてたら、クリスが『お前とは長い付き合いになることだし、今度正式に息子を紹介したい。一度会ってもらえないか?』と言ってきたんだ!あんなタイミングで言ってくるなんて、どう考えてもおかしいだろう?!」
「それは…流石に驚きますね」
「そうだろう?!だから俺は話を聞いてすぐ、怒り任せに枕を投げつけて、転移魔法を発動させてそこから逃げてきたんだ!」
俺はそれを聞いて目が点になった。
まさか兄がそんな土壇場で転移魔法を成功させるなんて思ってもみなかったからだ。
「兄上。転移魔法を使えたんですね」
「知らん。初めて使った。まあ一応理論は知っていたし、座標の計算なんて簡単だからやってやれないことはなかったといったところか。とは言え知っての通り俺の魔力は暴れ馬のように扱いにくいんだ。それを御すのは本気で面倒だからあまり好き好んでやりたいとは思わない。やるのは緊急事態の場合のみにしたいところだ」
「兄上…」
流石にそれもどうかと思う。
折角できるようになったんだから、頑張って練習したらいいのに。
いや、でもこの場合俺が傍に居てフォローすることになるのか?
兄の魔力が暴走したらそれはそれで後片付けが大変だな。非常に悩ましい。
取り敢えず深入りはしないようにしよう。
「まあそんな訳で、さっきはクリスが来たのかと思ってクッションを扉に投げたんだ。最初からお前だとわかっていたら投げなかった」
「そうですか」
「それはそうと、今更だがお前はどうして戻ってきたんだ?アリスト殿下はどうした?」
本当に今更だけど、全く気にすることなく随分赤裸々な話をしてきた兄になら何でも言えるような気がした。
今なら俺も少しは冷静になれているし、変に取り繕うことなくありのまま話せるような気がする。
「あ~…その、実は…俺もアリストから逃げてきました」
だからそう切り出したのだけど、そのタイミングで部屋のドアが思い切り強く叩かれたのだった。
****************
※傷心で戻ってきたら物凄くあほらしい話を聞かされて、毒気を抜かれたところで『子供』という思わぬワードが耳に飛び込んできて、更に転移魔法発動の話を聞いて問答無用で沈んでいた気持ちを引き上げられたエディアスでした。
※ちなみにジオラルド的にエディアスは閨事に関しては自分より経験豊富で詳しいから、相談相手としてはもってこいだと思ってます。
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