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11.隣国にて
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国境にあるこのミランジェの街は、とても大きくて活気がある街だった。
これなら仕事もいくらでもありそうだ。
そんなことを考えながら俺は兄と共に無事に隣国へと入国し、一先ず落ち着き先の宿を探した。
冒険者ギルドにも顔を出し、早くここでの暮らしに慣れるよう仕事内容のチェックも行うことに。
取り敢えずの金銭はあるものの、それは決して潤沢ではない。
何事も最初が肝心だ。
これからどう生計を立てていくかをしっかりと考えないと。
(う~ん…。家を借りるために必要な情報も手に入れないとな)
無事に入国はできたものの、他国の者が家を簡単に借りれるとは限らない。
保証人なども必要かもしれないし、もしかしたら最初に大金を保証金として払っておかないといけないかもしれない。
リサーチは大事だ。
うっかり騙されて借金まみれとかそんなことにならないためにも何人かに聞いた方がいいだろう。
そうと決まればすぐにでも情報を聞きにいかないと。
(冒険者ギルドと商業ギルド、あとは役所にも行ってみようかな)
それと同時に買い物ついでの世間話として店の店主などからも話を聞いてみよう。
何かお得な情報が得られるかもしれない。
そんなこんなで俺の隣国生活はスタートを切った。
それから一週間が経った頃、俺は冒険者ギルドに向かう途中に声を掛けられた。
誰だろうと思って振り返ると、そこには艶のあるビロードのような深緑色の髪と、トパーズのように輝く黄色い瞳を持つ精悍な青年が立っていた。
身長はアリストより高い。
恐らく190センチくらいあるんじゃないだろうか?
身体もしっかり鍛えられているようだし、冒険者なのだとすればかなりの実力者だと思われる。
そもそもカリスマ的なオーラが凄いし、絶対に只者ではない。
一体誰だろう?
そう思っていると突然『エディアス=ジルフィールか?』と尋ねられた。
その言葉に思わず警戒を滲ませてしまう。
こんな風にフルネームを尋ねてくるなんて怪しすぎる。
けれど男はどこか楽し気にしながら自らの名を口にしてきた。
「そう警戒するな。俺はクリストファー=バナージ=サザナード。この国の王太子だ」
「え?!」
「先日アリストから手紙を受け取ってな。一度お前と兄のジオラルドに挨拶をと思って来たんだが…」
まさかのそんな言葉に俺は絶句してしまう。
アリストは一体どういうつもりでこの王太子に手紙なんて書いたんだろう?
けれどここであまり礼を失するのもマズいだろうと思い、一先ず俺は宿へと案内することにした。
コンコン。
「兄上。来客なんですが、部屋にお通しして構いませんか?」
「来客?誰だ?」
「この国の王太子殿下です」
「入ってもらえ」
「失礼します」
小声で『横柄な兄で申し訳ありません』と謝罪し中へと通すと、兄はどこか不機嫌そうな顔でこちらを見てきたものの、クリストファー王子の顔を目にした瞬間ものの見事に固まってしまった。
(あれ?珍しいな)
正直言って兄のこんな呆けたような顔、初めて見たかもしれない。
もしかして一目惚れでもしたんだろうか?
いや。兄に限ってそれはない…はず。
なんてったってこれまで浮いた話の一つもなく、男女問わず興味すらないと言わんばかりの態度だったし、自国の王子達にさえ敬意を払わず、この世で自分が一番偉いとでも思っていそうな兄なのだから。
もし本当に一目惚れしたのなら、空から槍が降ってきてもおかしくはない。
そんな風に考えている俺の前で、兄は何故か物凄く悔しそうな顔になった後ガタッと勢いよく立ち上がると思い切りこちらを睨みつけてきた。
俺が邪推したのを感じて気に障ったのかもしれない。
「エディアス。取り敢えずお前は茶でも用意して来い」
「…わかりました」
そう答えた俺を一瞥した後、兄はすぐさま居住まいを正して挨拶を行った。
「お初にお目にかかります。隣国から参りました、ジオラルド=ジルフィールと申します」
(おお!兄上がちゃんと挨拶してる!)
滅多に見れない光景に思わず足を止め、意味もなくちょっとドキドキしてしまう俺。
そんな兄に王太子の方も笑顔で挨拶を交わす。
「クリストファー=バナージ=サザナードだ。楽にしろ」
「ありがとうございます。立ち話も何ですし、どうぞこちらにお掛けください」
そう言いながらソファーを勧める兄。
それを見て俺は大急ぎでお茶を沸かしてもらいに階下へと走った。
茶を用意した後、兄から『言われなくても茶菓子の用意くらいしたらどうだ?全く気の利かない弟だな。兄として恥ずかしいぞ?クリストファー王子、愚弟が申し訳ない』と言われ部屋から追い出されたから、俺はこの二人がその後どんな話をしたのかなんて全く分からない。
宿には茶菓子なんてなかったから当然外に買いに行くことになる。
だから王子に出しても問題ないレベルの菓子を宿の人に聞いてから走って買いに行ったんだ。
でも……。
「兄上。お待たせしました」
帰りは転移魔法で戻ったから時間的には然程掛かっていない。
だから全く気にすることなくドアを開き、それを手に部屋に入ったところで何故かキスしてる二人を目撃し、俺が固まったのは仕方がないと思う。
(何がどうしてそうなった?!)
ソファに押し倒されたような体勢で兄がクリストファー王子の腕の中でもがき、見事なまでに唇を塞がれているこの状況。
その姿はどう考えても合意ではなさそうに見えた。
(こ、これは一体どうしたら…?)
本音を言うとそっと扉を閉めてなにも見なかったことにしたかったけど、兄の目が助けろと必死に訴えかけているから無視することもできない。
「あの…うちの兄をこのような場で襲うのはおやめください」
だから様子を見ながら恐る恐る控えめにそう口にしたのだけど、そう言った途端兄が涙目で俺を睨みつけてきた。
その目は『もっと強く抗議しろ』と言わんばかりだが、状況もわからないのにできるはずもない。
けれどアリストとそういう関係になっている俺とは違って、俺が知る限り兄はそちら方面はほぼ免疫がないはず。
流石に可哀想かもと思い、なんとか穏便に場を収めるべく矛先を変えてみた。
「あ~……その、兄は色々未経験だと思うので、取り敢えず手順を踏んでデートからされてみては?」
「この愚弟が!!兄が襲われているのになんだそのやる気のないアドバイスは?!」
兄の叱責が飛んでくるけど、動揺が激しいのかいつもより言葉の勢いが控えめだ。
「そうは言っても状況が全く分からないので」
「どこからどう見ても一方的に襲われていただろう?!」
「でも兄上が本気で抵抗しようと思えば問答無用で魔法を使うでしょうし、ここは兄上的に様子見中かなと思ったんです」
「ぐぅっ…!この間抜けがっ!俺だって驚いて動けないことはある!察しろ!」
いつもと同じように察しろと言わんばかりだけど、このシチュエーションは初めてだから無理だ。
まあ取り敢えず謝っておけば満足はするだろう。
「申し訳ありません」
「他に言うことはないのか?!」
「他にですか?そうですね。ではクリストファー殿下。遊びのおつもりならどうぞご遠慮ください。兄の性格は遊びには向きませんので」
仕方なく俺がそう口にすると、クリストファー王子は面白そうに腹を抱えて笑い出した。
「ククッ…!ハハハハハッ!」
そんな姿を前に、俺達兄弟は困惑するように見つめることしかできない。
「あ~面白い。アリストから手紙が来た時は暇つぶしになれば程度にしか考えていなかったが、来てよかったな」
小声でそんなことを口にすると、クリストファー王子は兄の手を取りグイッと引っ張り上げ、短く言い放った。
「来い。城の庭園デートに連れて行ってやろう」
「…え?」
「ついでにさっきの政策の話の続きもしつつ改めてお前のことが知りたい」
どうやらクリストファー王子は俺が席を外していた間、兄と話していて楽しかった様子。
気に入ったからキスをしたということなんだろうか?
なかなか行動力のある、積極的な人のようだ。
それにこのサザナードの王太子は自国の王太子オーフェンに比べると遥かに優秀そうに見える。
その点も兄が好きそうな点だなと思った。
****************
※次はジオラルド視点になります。
これなら仕事もいくらでもありそうだ。
そんなことを考えながら俺は兄と共に無事に隣国へと入国し、一先ず落ち着き先の宿を探した。
冒険者ギルドにも顔を出し、早くここでの暮らしに慣れるよう仕事内容のチェックも行うことに。
取り敢えずの金銭はあるものの、それは決して潤沢ではない。
何事も最初が肝心だ。
これからどう生計を立てていくかをしっかりと考えないと。
(う~ん…。家を借りるために必要な情報も手に入れないとな)
無事に入国はできたものの、他国の者が家を簡単に借りれるとは限らない。
保証人なども必要かもしれないし、もしかしたら最初に大金を保証金として払っておかないといけないかもしれない。
リサーチは大事だ。
うっかり騙されて借金まみれとかそんなことにならないためにも何人かに聞いた方がいいだろう。
そうと決まればすぐにでも情報を聞きにいかないと。
(冒険者ギルドと商業ギルド、あとは役所にも行ってみようかな)
それと同時に買い物ついでの世間話として店の店主などからも話を聞いてみよう。
何かお得な情報が得られるかもしれない。
そんなこんなで俺の隣国生活はスタートを切った。
それから一週間が経った頃、俺は冒険者ギルドに向かう途中に声を掛けられた。
誰だろうと思って振り返ると、そこには艶のあるビロードのような深緑色の髪と、トパーズのように輝く黄色い瞳を持つ精悍な青年が立っていた。
身長はアリストより高い。
恐らく190センチくらいあるんじゃないだろうか?
身体もしっかり鍛えられているようだし、冒険者なのだとすればかなりの実力者だと思われる。
そもそもカリスマ的なオーラが凄いし、絶対に只者ではない。
一体誰だろう?
そう思っていると突然『エディアス=ジルフィールか?』と尋ねられた。
その言葉に思わず警戒を滲ませてしまう。
こんな風にフルネームを尋ねてくるなんて怪しすぎる。
けれど男はどこか楽し気にしながら自らの名を口にしてきた。
「そう警戒するな。俺はクリストファー=バナージ=サザナード。この国の王太子だ」
「え?!」
「先日アリストから手紙を受け取ってな。一度お前と兄のジオラルドに挨拶をと思って来たんだが…」
まさかのそんな言葉に俺は絶句してしまう。
アリストは一体どういうつもりでこの王太子に手紙なんて書いたんだろう?
けれどここであまり礼を失するのもマズいだろうと思い、一先ず俺は宿へと案内することにした。
コンコン。
「兄上。来客なんですが、部屋にお通しして構いませんか?」
「来客?誰だ?」
「この国の王太子殿下です」
「入ってもらえ」
「失礼します」
小声で『横柄な兄で申し訳ありません』と謝罪し中へと通すと、兄はどこか不機嫌そうな顔でこちらを見てきたものの、クリストファー王子の顔を目にした瞬間ものの見事に固まってしまった。
(あれ?珍しいな)
正直言って兄のこんな呆けたような顔、初めて見たかもしれない。
もしかして一目惚れでもしたんだろうか?
いや。兄に限ってそれはない…はず。
なんてったってこれまで浮いた話の一つもなく、男女問わず興味すらないと言わんばかりの態度だったし、自国の王子達にさえ敬意を払わず、この世で自分が一番偉いとでも思っていそうな兄なのだから。
もし本当に一目惚れしたのなら、空から槍が降ってきてもおかしくはない。
そんな風に考えている俺の前で、兄は何故か物凄く悔しそうな顔になった後ガタッと勢いよく立ち上がると思い切りこちらを睨みつけてきた。
俺が邪推したのを感じて気に障ったのかもしれない。
「エディアス。取り敢えずお前は茶でも用意して来い」
「…わかりました」
そう答えた俺を一瞥した後、兄はすぐさま居住まいを正して挨拶を行った。
「お初にお目にかかります。隣国から参りました、ジオラルド=ジルフィールと申します」
(おお!兄上がちゃんと挨拶してる!)
滅多に見れない光景に思わず足を止め、意味もなくちょっとドキドキしてしまう俺。
そんな兄に王太子の方も笑顔で挨拶を交わす。
「クリストファー=バナージ=サザナードだ。楽にしろ」
「ありがとうございます。立ち話も何ですし、どうぞこちらにお掛けください」
そう言いながらソファーを勧める兄。
それを見て俺は大急ぎでお茶を沸かしてもらいに階下へと走った。
茶を用意した後、兄から『言われなくても茶菓子の用意くらいしたらどうだ?全く気の利かない弟だな。兄として恥ずかしいぞ?クリストファー王子、愚弟が申し訳ない』と言われ部屋から追い出されたから、俺はこの二人がその後どんな話をしたのかなんて全く分からない。
宿には茶菓子なんてなかったから当然外に買いに行くことになる。
だから王子に出しても問題ないレベルの菓子を宿の人に聞いてから走って買いに行ったんだ。
でも……。
「兄上。お待たせしました」
帰りは転移魔法で戻ったから時間的には然程掛かっていない。
だから全く気にすることなくドアを開き、それを手に部屋に入ったところで何故かキスしてる二人を目撃し、俺が固まったのは仕方がないと思う。
(何がどうしてそうなった?!)
ソファに押し倒されたような体勢で兄がクリストファー王子の腕の中でもがき、見事なまでに唇を塞がれているこの状況。
その姿はどう考えても合意ではなさそうに見えた。
(こ、これは一体どうしたら…?)
本音を言うとそっと扉を閉めてなにも見なかったことにしたかったけど、兄の目が助けろと必死に訴えかけているから無視することもできない。
「あの…うちの兄をこのような場で襲うのはおやめください」
だから様子を見ながら恐る恐る控えめにそう口にしたのだけど、そう言った途端兄が涙目で俺を睨みつけてきた。
その目は『もっと強く抗議しろ』と言わんばかりだが、状況もわからないのにできるはずもない。
けれどアリストとそういう関係になっている俺とは違って、俺が知る限り兄はそちら方面はほぼ免疫がないはず。
流石に可哀想かもと思い、なんとか穏便に場を収めるべく矛先を変えてみた。
「あ~……その、兄は色々未経験だと思うので、取り敢えず手順を踏んでデートからされてみては?」
「この愚弟が!!兄が襲われているのになんだそのやる気のないアドバイスは?!」
兄の叱責が飛んでくるけど、動揺が激しいのかいつもより言葉の勢いが控えめだ。
「そうは言っても状況が全く分からないので」
「どこからどう見ても一方的に襲われていただろう?!」
「でも兄上が本気で抵抗しようと思えば問答無用で魔法を使うでしょうし、ここは兄上的に様子見中かなと思ったんです」
「ぐぅっ…!この間抜けがっ!俺だって驚いて動けないことはある!察しろ!」
いつもと同じように察しろと言わんばかりだけど、このシチュエーションは初めてだから無理だ。
まあ取り敢えず謝っておけば満足はするだろう。
「申し訳ありません」
「他に言うことはないのか?!」
「他にですか?そうですね。ではクリストファー殿下。遊びのおつもりならどうぞご遠慮ください。兄の性格は遊びには向きませんので」
仕方なく俺がそう口にすると、クリストファー王子は面白そうに腹を抱えて笑い出した。
「ククッ…!ハハハハハッ!」
そんな姿を前に、俺達兄弟は困惑するように見つめることしかできない。
「あ~面白い。アリストから手紙が来た時は暇つぶしになれば程度にしか考えていなかったが、来てよかったな」
小声でそんなことを口にすると、クリストファー王子は兄の手を取りグイッと引っ張り上げ、短く言い放った。
「来い。城の庭園デートに連れて行ってやろう」
「…え?」
「ついでにさっきの政策の話の続きもしつつ改めてお前のことが知りたい」
どうやらクリストファー王子は俺が席を外していた間、兄と話していて楽しかった様子。
気に入ったからキスをしたということなんだろうか?
なかなか行動力のある、積極的な人のようだ。
それにこのサザナードの王太子は自国の王太子オーフェンに比べると遥かに優秀そうに見える。
その点も兄が好きそうな点だなと思った。
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