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25.平穏と不穏 Side.バン&バンの兄
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夕方になってクレールが部屋へと戻ってきた。
なんだかちょっと気恥ずかしいけど、クレールが『ただいま』って言ってきたからこれ以外にないよなと思って『おかえり』って返したら、何故か感動したような顔になった後速足で俺のところまできて、抱き寄せられながらキスされた。
「な、何すんだよ?!」
「何って…ただいまのキス?」
そう返されて真っ赤になる。
なんでいきなりこんなに甘々に?!
「それより、身体はもう大丈夫か?」
「え?あ、ああ。うん。昼には動けるようになってたから大丈夫だ」
「そうか。じゃあ一緒に食堂に行こうか」
そう言って笑顔で俺に手を差し伸べてくるクレール。
こういうところはなんだかんだでやっぱり紳士だ。
そして食堂の端の席に腰かけ、誰にも聞かれていないのを確認しつつ密やかにクレールの口から告げられたのは昼にバルザックから聞いた件だった。
「バン。今日隊長に昨日の件を相談したらブルノーとバルザックに話が行くことになった」
「ああ。バルザックから聞いた。なんか皆を巻き込んで悪いな」
「気にするな」
気になるなら今後の行動で返せばいいとクレールは優しく言ってくれる。
こういうところがズルいんだよな。こいつは。
でも……やっぱりそういうところに惹かれたのかもしれない。
「メルシィ。クレール」
そう言って笑ったら、何故か耳まで真っ赤になりながら両手で顔を隠された。
乙女か!なんでだよ?!
「バン。もうちょっと自分の可愛さを自覚してくれ」
しかもいきなりそんなことを言われたから、とりあえず『何言ってんだ?!』って頭を叩いといた。
俺は可愛くない!
***
【Side.アラン=ポルテ】
うちの父は昔から自分の容姿にコンプレックスを持っていて、異常なほど見た目を気にしていた。
特に容姿が悪いわけでもないのにと子供心に不思議に思ったものだった。
そんな俺は父の正妻であるバルバラから生まれたポルテ伯爵家の長男だ。
当然いずれポルテ伯爵家を継ぐはずの身分ではあるのだが、父の愛情が妾腹の子オーバンに注がれているのを見て危機感は抱いていた。
だから母がオーバンに毒を盛った気持ちもわからなくはない。
父が溺愛するオーバンさえ居なければ跡継ぎの座は揺るがなくなるのだから。
けれど父の愛は異常だった。
命を取り留めたオーバンがその足で家出したことを受けて激怒。
即離縁の話になり、俺達を家から放り出そうとしたのだ。
そしてそこからずっと必死にいなくなったオーバンを探し続けた。
母は家に帰され、妹もまた母と共に母の実家に身を寄せた。
俺だけはなんとかポルテ伯爵家に身を置かせてもらうことができたが、正直その立場も危うい。
きっと父はオーバンが見つかればオーバンを跡継ぎとして据えるだろう。
その時俺はあっさりとその立場を失う。
そうなったら俺はどうしたらいいんだろう?
そんな気が気でない毎日を送りながら、どうかオーバンが見つかりませんようにと祈っていた。
そして三年────。
とうとう来て欲しくない日がやってきてしまった。
「アラン!」
オーバンがいなくなってからすっかり笑顔がなくなっていた父が満面の笑みで帰ってきたからすぐに分かった。
きっとオーバンが見つかったんだろうと。
その予想は当たっていて、父は嬉しそうにそれを口にしてくる。
「オーバンが見つかった!街で軍事総長の息子と一緒に居るところを見たんだ!」
「クレール様と?」
クレール=オルフィン。
彼は軍事総長の息子で、爵位としては侯爵家の息子となる。
だからパーティーなどでも見かけたことはあるし、当然顔は見知っていた。
父が言うのならまず間違いなく本人なんだろう。
でも何故?
「確かクレール様は今年魔法飛空士として部隊に入隊したはずですよね?」
「部隊?!どこの部隊かわかるか?!」
「さあ?ですが、軍事総長の息子ならやはり第一部隊なのでは?」
「そうだな!その可能性は高い!よし!まずはそこから当たってみるか!」
どうやら父の口ぶり的にオーバンを見つけはしたが連れ戻す前に逃げられたことが察せられる。
このまま一生逃げ続けてくれればいいのに。
思わずそう思ってしまった俺は悪くはないだろう。
けれどそんな俺に、ここで父が思いがけないことを言い出した。
「ああ、そうだアラン。私は近々伯爵位をお前に譲って小さな屋敷に居を移そうと思う」
その言葉は正直意外以外の何物でもなかった。
何故なら爵位はオーバンに譲られるとばかり思っていたのだから────。
「オーバンに、でなくても良いのですか?」
「ああ。オーバンが見つかったのなら今度は逃げられないようにしっかりと捕まえておきたいからな」
そう言った父の目には欲望の色が滲んでいて、正直寒気を覚えた。
まさか血の繋がっている息子に欲情しているとでも言うのだろうか?
この父親はやはり頭がおかしい。
狂っているとしか思えなかった。
それでも、爵位を自分に譲ってくれると言うのならここは素直に頷いておくべきだろう。
オーバンのことは気がかりだが、背に腹は代えられない。
(だが……一応クレール様に匿名で手紙を出しておくくらいはしておいた方がいいかもしれないな)
一緒に居るところを見かけたということは少なくとも友人関係にあるのだろう。
オーバンが権力者の息子と仲良くしているのなら、今後父の行動如何によっては伯爵家の立場も危うくなるかもしれない。
そのために少しでも情状酌量が認められるよう動いておくべきだろう。
狂人を止めることはできなくても、せめてそれくらいはしておきたい。
「父上。購入する屋敷はもうお決まりになったんですか?」
「選定はこれからする予定だ。全部の窓に格子を入れようと思っているからな。しっかり吟味せねばならん」
「……そうですか。では決まったら是非教えてください。その際に伯爵家の業務引継ぎなどもしていただければと思います」
「わかった」
どうやら父はオーバンを格子のはまった屋敷に閉じ込め、そのまま手籠めにしてしまうつもりらしい。
本当に下種の極みだ。死ねばいいのに。
とは言えこんな狂人の為に人殺しとなって牢屋行きになるなんて死んでも御免だ。
(すまないな。オーバン)
俺は俺にできることをやるだけだ。
その最たるものは伯爵家を守ること────。
取り敢えずその屋敷の場所を把握しておけば、いざという時助けに行くくらいはできるだろう。
できれば今すぐにでも本人に逃げろと言ってやれれば一番いいのだが…。
(これもクレール様宛の手紙に書いて置くか)
「忙しくなるぞ!」
「ええ。本当に…」
父の暴走を伝え、もし動いてもらえたなら共にそれとなく対策を取る。
それをしつつ平和的に爵位を譲り受け、父を排除する。
そうすればまた母や妹と共にここで暮らせるだろうか?
(妹の嫁ぎ先も探してやらないとな)
────ああ…本当に、忙しくなりそうだ。
なんだかちょっと気恥ずかしいけど、クレールが『ただいま』って言ってきたからこれ以外にないよなと思って『おかえり』って返したら、何故か感動したような顔になった後速足で俺のところまできて、抱き寄せられながらキスされた。
「な、何すんだよ?!」
「何って…ただいまのキス?」
そう返されて真っ赤になる。
なんでいきなりこんなに甘々に?!
「それより、身体はもう大丈夫か?」
「え?あ、ああ。うん。昼には動けるようになってたから大丈夫だ」
「そうか。じゃあ一緒に食堂に行こうか」
そう言って笑顔で俺に手を差し伸べてくるクレール。
こういうところはなんだかんだでやっぱり紳士だ。
そして食堂の端の席に腰かけ、誰にも聞かれていないのを確認しつつ密やかにクレールの口から告げられたのは昼にバルザックから聞いた件だった。
「バン。今日隊長に昨日の件を相談したらブルノーとバルザックに話が行くことになった」
「ああ。バルザックから聞いた。なんか皆を巻き込んで悪いな」
「気にするな」
気になるなら今後の行動で返せばいいとクレールは優しく言ってくれる。
こういうところがズルいんだよな。こいつは。
でも……やっぱりそういうところに惹かれたのかもしれない。
「メルシィ。クレール」
そう言って笑ったら、何故か耳まで真っ赤になりながら両手で顔を隠された。
乙女か!なんでだよ?!
「バン。もうちょっと自分の可愛さを自覚してくれ」
しかもいきなりそんなことを言われたから、とりあえず『何言ってんだ?!』って頭を叩いといた。
俺は可愛くない!
***
【Side.アラン=ポルテ】
うちの父は昔から自分の容姿にコンプレックスを持っていて、異常なほど見た目を気にしていた。
特に容姿が悪いわけでもないのにと子供心に不思議に思ったものだった。
そんな俺は父の正妻であるバルバラから生まれたポルテ伯爵家の長男だ。
当然いずれポルテ伯爵家を継ぐはずの身分ではあるのだが、父の愛情が妾腹の子オーバンに注がれているのを見て危機感は抱いていた。
だから母がオーバンに毒を盛った気持ちもわからなくはない。
父が溺愛するオーバンさえ居なければ跡継ぎの座は揺るがなくなるのだから。
けれど父の愛は異常だった。
命を取り留めたオーバンがその足で家出したことを受けて激怒。
即離縁の話になり、俺達を家から放り出そうとしたのだ。
そしてそこからずっと必死にいなくなったオーバンを探し続けた。
母は家に帰され、妹もまた母と共に母の実家に身を寄せた。
俺だけはなんとかポルテ伯爵家に身を置かせてもらうことができたが、正直その立場も危うい。
きっと父はオーバンが見つかればオーバンを跡継ぎとして据えるだろう。
その時俺はあっさりとその立場を失う。
そうなったら俺はどうしたらいいんだろう?
そんな気が気でない毎日を送りながら、どうかオーバンが見つかりませんようにと祈っていた。
そして三年────。
とうとう来て欲しくない日がやってきてしまった。
「アラン!」
オーバンがいなくなってからすっかり笑顔がなくなっていた父が満面の笑みで帰ってきたからすぐに分かった。
きっとオーバンが見つかったんだろうと。
その予想は当たっていて、父は嬉しそうにそれを口にしてくる。
「オーバンが見つかった!街で軍事総長の息子と一緒に居るところを見たんだ!」
「クレール様と?」
クレール=オルフィン。
彼は軍事総長の息子で、爵位としては侯爵家の息子となる。
だからパーティーなどでも見かけたことはあるし、当然顔は見知っていた。
父が言うのならまず間違いなく本人なんだろう。
でも何故?
「確かクレール様は今年魔法飛空士として部隊に入隊したはずですよね?」
「部隊?!どこの部隊かわかるか?!」
「さあ?ですが、軍事総長の息子ならやはり第一部隊なのでは?」
「そうだな!その可能性は高い!よし!まずはそこから当たってみるか!」
どうやら父の口ぶり的にオーバンを見つけはしたが連れ戻す前に逃げられたことが察せられる。
このまま一生逃げ続けてくれればいいのに。
思わずそう思ってしまった俺は悪くはないだろう。
けれどそんな俺に、ここで父が思いがけないことを言い出した。
「ああ、そうだアラン。私は近々伯爵位をお前に譲って小さな屋敷に居を移そうと思う」
その言葉は正直意外以外の何物でもなかった。
何故なら爵位はオーバンに譲られるとばかり思っていたのだから────。
「オーバンに、でなくても良いのですか?」
「ああ。オーバンが見つかったのなら今度は逃げられないようにしっかりと捕まえておきたいからな」
そう言った父の目には欲望の色が滲んでいて、正直寒気を覚えた。
まさか血の繋がっている息子に欲情しているとでも言うのだろうか?
この父親はやはり頭がおかしい。
狂っているとしか思えなかった。
それでも、爵位を自分に譲ってくれると言うのならここは素直に頷いておくべきだろう。
オーバンのことは気がかりだが、背に腹は代えられない。
(だが……一応クレール様に匿名で手紙を出しておくくらいはしておいた方がいいかもしれないな)
一緒に居るところを見かけたということは少なくとも友人関係にあるのだろう。
オーバンが権力者の息子と仲良くしているのなら、今後父の行動如何によっては伯爵家の立場も危うくなるかもしれない。
そのために少しでも情状酌量が認められるよう動いておくべきだろう。
狂人を止めることはできなくても、せめてそれくらいはしておきたい。
「父上。購入する屋敷はもうお決まりになったんですか?」
「選定はこれからする予定だ。全部の窓に格子を入れようと思っているからな。しっかり吟味せねばならん」
「……そうですか。では決まったら是非教えてください。その際に伯爵家の業務引継ぎなどもしていただければと思います」
「わかった」
どうやら父はオーバンを格子のはまった屋敷に閉じ込め、そのまま手籠めにしてしまうつもりらしい。
本当に下種の極みだ。死ねばいいのに。
とは言えこんな狂人の為に人殺しとなって牢屋行きになるなんて死んでも御免だ。
(すまないな。オーバン)
俺は俺にできることをやるだけだ。
その最たるものは伯爵家を守ること────。
取り敢えずその屋敷の場所を把握しておけば、いざという時助けに行くくらいはできるだろう。
できれば今すぐにでも本人に逃げろと言ってやれれば一番いいのだが…。
(これもクレール様宛の手紙に書いて置くか)
「忙しくなるぞ!」
「ええ。本当に…」
父の暴走を伝え、もし動いてもらえたなら共にそれとなく対策を取る。
それをしつつ平和的に爵位を譲り受け、父を排除する。
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