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5.バン=ルーテは可愛いんだ Side.クレール
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(俺が第一部隊に行くと思ってたんだろうな……)
俺はすぐ近くを飛ぶ想い人、バン=ルーテにいつものように笑みを浮かべながらゆっくりと近づいた。
ちょうどこれから隊長の挨拶が行われるから呼んで来いと先輩方から言われたのだ。
チカチカと合図を送るとすぐさま了解とばかりに合図を返してきたので、揃って離陸のための旋回に入った。
けれどちらっと見えたその表情はどこか忌々しげに見えた。
与えられた愛機の試運転を兼ねて気分よく飛んでいたのだろうからこれは仕方のないことだ。
ちなみにこのバン=ルーテという名が偽名だというのを俺は最近知った。
彼の本当の名はオーバン=ポルテというらしい。
まあそんなに変わらない名前だし、俺はそのままバンと呼ぶつもりではいるが。
父が入隊前の調査を行ったところ、彼はポルテ伯爵家の妾腹生まれだったらしく、父親であるポルテ伯爵が三年前から捜索願を出していることがわかった。
ちなみに入校前に調査を入れないのは脱落していく者が多いという理由で、入隊前に詳細な調査を入れるのが通例となっている。
学生ならいざ知らず、部隊に配属するからには他国のスパイであっては困るという観点から毎年行われているのだ。
数年に一度卒業生をスカウトしてスパイにあたらせる国があったりと中々油断できないので、これくらいは当然のことだと言えた。
「クレール…」
機体から降りて早々、バンはどうしてお前がここにいるんだと予想通り不満げな顔を向けてきた。
この表情がそう見えるのはこの三年間の成果と言っていいだろう。
出会って一年以内の自分が今のこのバンの表情を見ても、きっと『お腹でも空いてるのかな?』くらいにしか思わなかったに違いない。
それくらい不機嫌そうには見えないし、しょんぼりしているように見えなくもないのだ。
飴を持っていたらサッと渡してやりたくなるくらいにはそうとしか見えないと思う。
ちなみに育成校一年の頃はどんな表情や態度を見ても、バンが自分を好きなのだと思って疑わなかった。
彼は物凄く目がくりくりして可愛らしい顔立ちをしていて、身長も俺の頭一つ分低いし全体的に華奢に見える。
栗色のサラサラとした髪と透き通るような白い肌を持ち、顔立ちも愛らしく整っている。
そんなバンだが、本人曰くの『睨んでいる』という顔はクリッとした目でジッと見つめられているようにしか見えない。
これは俺の偏見じゃなく周囲の誰に聞いても同じ意見だったから、本人が認めようと認めなくとも誰が見てもそう見えるんだ。
そしてこれは大事なことだが、考えてもみてほしい。
バンは俺が構うと瞬き一つせずジッといつもこっちを見てくるんだ。
それはもう俺を好きだからだと思うだろう?俺の言葉に一喜一憂してるし、どこからどう見ても気になってるからだと思うじゃないか。
確かに口を開けば悪口ばかりだったが、毎回ジッと見つめられた後だから気恥ずかしくて悪態を吐いてるんだと思っていた。
これで違ったなんて正直言って詐欺である。
普段俺を避けているのも俺が誰かといるのを見たくないからだと思っていたから、俺は周囲に人がいないタイミングでバンに近づくようにしていた。
図書室で前に座っていたのも、興味がある本が似ているようだったからそこから仲良くなっていけるかもと思ってのことだ。
どうしてそんな風に近づいていたかと言うと、付き合ってもいいと思っていたからだ。
まあ…本音を言えば最初は遊び半分だった。
可愛い顔をしてるし、俺のことが好きなら付き合ってもいいかなくらいの軽い気持ちで近づいた。
チャンスを作ったら向こうから恥じらいつつ告白してくるだろうと思っていた。
それなのに…一緒に居ても会話はいつまで経っても弾まず、訓練でペアを組んでも距離は縮まらない。
やけに避けられるから、俺のファン達に虐められてるのかと思ったが、どうやらそういう訳でもないらしい。
じゃあランチでも一緒に食べたらリラックスできるかなと思ったけどこれもダメ。
これは注目を浴びたのがかなり嫌だったのか途中から自作の弁当を持参して違う場所で食べるようになってしまった。
俺はその時、どうして食堂で注目を浴びるのが嫌だと一言相談してくれなかったんだと少しイラッとした。
言ってくれたら一緒に人気のない場所で弁当を食べたのに。
そしたら二人きりで良い雰囲気になれただろうし、俺もバンの手製の弁当を食べれて嬉しかったはずだ。
けれどバンとの距離が全く縮まらないまま一年くらいそれが続けば何かおかしいなとは思った。
まあ当時はツンデレなんだろうと良い方に無理矢理思い込んでいたかもしれない。
でも二年目に上がり、その認識は違うんじゃないかと思い始めた。
それもこれも演習でやって来た第五部隊長、セドリック=ルグランの存在が大きい。
最初バンはセドリックを見た時はいつもとなんら変わらないように見えた。
けれどセドリックが指示を出し、訓練生を動かし始めてからその目の輝きが変わった。
「凄い!」
その声は感嘆に彩られていて、隣にいたのが俺だと気づいていないかのようにグッと俺の袖を握りしめ、こんなことを言い出した。
「はぁ~…あんな人になら抱かれてもいいかも」
正直聞き捨てならない言葉だ。
好きなはずの俺じゃない相手に抱かれたいと言うのか?
しかも俺の目の前でそれを言うなんておかしくないか?
だから大人げなくつい憮然としながらこう言い返したのだ。
「……俺の親父の方が凄いぞ」
あんな奴、大したことはない…はず。
そこでバンは隣に居るのがペアの俺だということを思い出したらしく、パッと手を放して呆れたように言ってきた。
「そりゃまあ軍事総長は確かに凄いだろうけど、今のはそういう話じゃないだろ?見たまんま、凄くて憧れるって話だ」
「……惚れたのか?」
「ああ!カッコいいよな!俺もあんな風な凄い魔法飛空士になりたい!」
そうしてバンがこれまで見たこともないような花開くような顔で笑ったのは衝撃的だった。
この顔を引き出したのは自分ではなく10才は年上のセドリックだというのが許せなかった。
胸の中がモヤモヤして、自分にはこんな顔を向けてくれたことなんてなかったのにというどす黒い想いに囚われていく。
そしてそこで初めて自分はバンのことを本気で好きなんだということを知ったんだ。
そこからはこれまでと違った観点でバンを見るようになった。
するとどうやら俺は好かれているわけではないのではと思うようになった。
友人に向ける顔は親しみがこもっているし、尊敬する教師にはちゃんと敬意を払っている。
けれど俺には全く親しみを込めた表情なんて向けてくれないし、皆のように軍事総長の息子という憧憬の気持ちを表すこともない。
正直これまでどこをどう勘違いしていたのだろうと落ち込んでしまうほど彼はこちらを見てはくれていなかった。
こっちから近づかないと全く近寄ってこないし、こちらから話しかけない場合も同様だ。
接点がないならそれでなんら不都合はないと言わんばかりで、チラッともこちらを見てはくれない。
これにはさすがに凹んでしまった。
少しくらい好意を示してくれればこちらからグイグイいけるのにと何度も思ったほどだ。
辛うじて俺の腕をある程度認めてくれているのが救いだろうか?
それならそれでもっと腕を磨こうと思った。
バンが俺から目を離すことが出来なくなるように─────。
そんな日々を過ごしていた二年の秋、一つ上の先輩達との模擬戦でこちらがポイントを先取したからか、それが気に入らなかったようで、ある先輩から腹の立つことを言われた。
「単にラックが味方しただけのくせに…。七光りのくせして、それを実力と勘違いするなよな?」
正直その時の模擬戦はラックが味方したわけなんかじゃなかった。
少し地味に見える戦いではあったがそれだけの話だ。
決して俺の実力が劣っていたわけではない。
七光りなんて関係なく俺はバンに自分を見てもらえるように頑張っていたし、七光りなんてものは別にないならないでその方が自分自身の力をちゃんと評価してもらえるから嬉しいくらいだと思っていた。
それなのにそんなことを言われて腹の中がむかむかしたのを覚えている。
けれどその時、たまたま通りかかったバンが珍しくこちらに近づいてきてその先輩の頭を軽くはたいた。
「はいはい。負け犬ほどよく吠えるってね!先輩?今度は俺とします?絶対勝つ自信ありますよ?」
「は?!俺が連続で負けるって言うのか?!」
「当然ですよ!俺、魔力操作滅茶苦茶上手いんで、今のところそこの奴以外には負ける気がしませんしね」
そう言いながらこちらを見てきた。
「おい、クレール。こいつを倒したら次はお前だ。前回は負けたが今日は勝たせてもらうからな!」
この時俺は初めてバンにライバルとして認められていたのだと知り密かに喜びをかみしめていたのだが、きっとバンはそんなこと思いもしなかっただろう。
そしてその宣言通り、バンはその後先輩を派手に負かし、次いで俺を接戦の末に負かした。
軽やかなその操縦技術は素晴らしく、本人が自分で言うだけあって魔力操作も抜群だった。
誰も文句のつけようなどあるはずもない。
「ひゃっほー!最高!やったぜ!」
そんな楽し気な声が空に響いて、俺はバンはどんな顔でこんな嬉しそうな声を出すのだろうと思った。
俺はすぐ近くを飛ぶ想い人、バン=ルーテにいつものように笑みを浮かべながらゆっくりと近づいた。
ちょうどこれから隊長の挨拶が行われるから呼んで来いと先輩方から言われたのだ。
チカチカと合図を送るとすぐさま了解とばかりに合図を返してきたので、揃って離陸のための旋回に入った。
けれどちらっと見えたその表情はどこか忌々しげに見えた。
与えられた愛機の試運転を兼ねて気分よく飛んでいたのだろうからこれは仕方のないことだ。
ちなみにこのバン=ルーテという名が偽名だというのを俺は最近知った。
彼の本当の名はオーバン=ポルテというらしい。
まあそんなに変わらない名前だし、俺はそのままバンと呼ぶつもりではいるが。
父が入隊前の調査を行ったところ、彼はポルテ伯爵家の妾腹生まれだったらしく、父親であるポルテ伯爵が三年前から捜索願を出していることがわかった。
ちなみに入校前に調査を入れないのは脱落していく者が多いという理由で、入隊前に詳細な調査を入れるのが通例となっている。
学生ならいざ知らず、部隊に配属するからには他国のスパイであっては困るという観点から毎年行われているのだ。
数年に一度卒業生をスカウトしてスパイにあたらせる国があったりと中々油断できないので、これくらいは当然のことだと言えた。
「クレール…」
機体から降りて早々、バンはどうしてお前がここにいるんだと予想通り不満げな顔を向けてきた。
この表情がそう見えるのはこの三年間の成果と言っていいだろう。
出会って一年以内の自分が今のこのバンの表情を見ても、きっと『お腹でも空いてるのかな?』くらいにしか思わなかったに違いない。
それくらい不機嫌そうには見えないし、しょんぼりしているように見えなくもないのだ。
飴を持っていたらサッと渡してやりたくなるくらいにはそうとしか見えないと思う。
ちなみに育成校一年の頃はどんな表情や態度を見ても、バンが自分を好きなのだと思って疑わなかった。
彼は物凄く目がくりくりして可愛らしい顔立ちをしていて、身長も俺の頭一つ分低いし全体的に華奢に見える。
栗色のサラサラとした髪と透き通るような白い肌を持ち、顔立ちも愛らしく整っている。
そんなバンだが、本人曰くの『睨んでいる』という顔はクリッとした目でジッと見つめられているようにしか見えない。
これは俺の偏見じゃなく周囲の誰に聞いても同じ意見だったから、本人が認めようと認めなくとも誰が見てもそう見えるんだ。
そしてこれは大事なことだが、考えてもみてほしい。
バンは俺が構うと瞬き一つせずジッといつもこっちを見てくるんだ。
それはもう俺を好きだからだと思うだろう?俺の言葉に一喜一憂してるし、どこからどう見ても気になってるからだと思うじゃないか。
確かに口を開けば悪口ばかりだったが、毎回ジッと見つめられた後だから気恥ずかしくて悪態を吐いてるんだと思っていた。
これで違ったなんて正直言って詐欺である。
普段俺を避けているのも俺が誰かといるのを見たくないからだと思っていたから、俺は周囲に人がいないタイミングでバンに近づくようにしていた。
図書室で前に座っていたのも、興味がある本が似ているようだったからそこから仲良くなっていけるかもと思ってのことだ。
どうしてそんな風に近づいていたかと言うと、付き合ってもいいと思っていたからだ。
まあ…本音を言えば最初は遊び半分だった。
可愛い顔をしてるし、俺のことが好きなら付き合ってもいいかなくらいの軽い気持ちで近づいた。
チャンスを作ったら向こうから恥じらいつつ告白してくるだろうと思っていた。
それなのに…一緒に居ても会話はいつまで経っても弾まず、訓練でペアを組んでも距離は縮まらない。
やけに避けられるから、俺のファン達に虐められてるのかと思ったが、どうやらそういう訳でもないらしい。
じゃあランチでも一緒に食べたらリラックスできるかなと思ったけどこれもダメ。
これは注目を浴びたのがかなり嫌だったのか途中から自作の弁当を持参して違う場所で食べるようになってしまった。
俺はその時、どうして食堂で注目を浴びるのが嫌だと一言相談してくれなかったんだと少しイラッとした。
言ってくれたら一緒に人気のない場所で弁当を食べたのに。
そしたら二人きりで良い雰囲気になれただろうし、俺もバンの手製の弁当を食べれて嬉しかったはずだ。
けれどバンとの距離が全く縮まらないまま一年くらいそれが続けば何かおかしいなとは思った。
まあ当時はツンデレなんだろうと良い方に無理矢理思い込んでいたかもしれない。
でも二年目に上がり、その認識は違うんじゃないかと思い始めた。
それもこれも演習でやって来た第五部隊長、セドリック=ルグランの存在が大きい。
最初バンはセドリックを見た時はいつもとなんら変わらないように見えた。
けれどセドリックが指示を出し、訓練生を動かし始めてからその目の輝きが変わった。
「凄い!」
その声は感嘆に彩られていて、隣にいたのが俺だと気づいていないかのようにグッと俺の袖を握りしめ、こんなことを言い出した。
「はぁ~…あんな人になら抱かれてもいいかも」
正直聞き捨てならない言葉だ。
好きなはずの俺じゃない相手に抱かれたいと言うのか?
しかも俺の目の前でそれを言うなんておかしくないか?
だから大人げなくつい憮然としながらこう言い返したのだ。
「……俺の親父の方が凄いぞ」
あんな奴、大したことはない…はず。
そこでバンは隣に居るのがペアの俺だということを思い出したらしく、パッと手を放して呆れたように言ってきた。
「そりゃまあ軍事総長は確かに凄いだろうけど、今のはそういう話じゃないだろ?見たまんま、凄くて憧れるって話だ」
「……惚れたのか?」
「ああ!カッコいいよな!俺もあんな風な凄い魔法飛空士になりたい!」
そうしてバンがこれまで見たこともないような花開くような顔で笑ったのは衝撃的だった。
この顔を引き出したのは自分ではなく10才は年上のセドリックだというのが許せなかった。
胸の中がモヤモヤして、自分にはこんな顔を向けてくれたことなんてなかったのにというどす黒い想いに囚われていく。
そしてそこで初めて自分はバンのことを本気で好きなんだということを知ったんだ。
そこからはこれまでと違った観点でバンを見るようになった。
するとどうやら俺は好かれているわけではないのではと思うようになった。
友人に向ける顔は親しみがこもっているし、尊敬する教師にはちゃんと敬意を払っている。
けれど俺には全く親しみを込めた表情なんて向けてくれないし、皆のように軍事総長の息子という憧憬の気持ちを表すこともない。
正直これまでどこをどう勘違いしていたのだろうと落ち込んでしまうほど彼はこちらを見てはくれていなかった。
こっちから近づかないと全く近寄ってこないし、こちらから話しかけない場合も同様だ。
接点がないならそれでなんら不都合はないと言わんばかりで、チラッともこちらを見てはくれない。
これにはさすがに凹んでしまった。
少しくらい好意を示してくれればこちらからグイグイいけるのにと何度も思ったほどだ。
辛うじて俺の腕をある程度認めてくれているのが救いだろうか?
それならそれでもっと腕を磨こうと思った。
バンが俺から目を離すことが出来なくなるように─────。
そんな日々を過ごしていた二年の秋、一つ上の先輩達との模擬戦でこちらがポイントを先取したからか、それが気に入らなかったようで、ある先輩から腹の立つことを言われた。
「単にラックが味方しただけのくせに…。七光りのくせして、それを実力と勘違いするなよな?」
正直その時の模擬戦はラックが味方したわけなんかじゃなかった。
少し地味に見える戦いではあったがそれだけの話だ。
決して俺の実力が劣っていたわけではない。
七光りなんて関係なく俺はバンに自分を見てもらえるように頑張っていたし、七光りなんてものは別にないならないでその方が自分自身の力をちゃんと評価してもらえるから嬉しいくらいだと思っていた。
それなのにそんなことを言われて腹の中がむかむかしたのを覚えている。
けれどその時、たまたま通りかかったバンが珍しくこちらに近づいてきてその先輩の頭を軽くはたいた。
「はいはい。負け犬ほどよく吠えるってね!先輩?今度は俺とします?絶対勝つ自信ありますよ?」
「は?!俺が連続で負けるって言うのか?!」
「当然ですよ!俺、魔力操作滅茶苦茶上手いんで、今のところそこの奴以外には負ける気がしませんしね」
そう言いながらこちらを見てきた。
「おい、クレール。こいつを倒したら次はお前だ。前回は負けたが今日は勝たせてもらうからな!」
この時俺は初めてバンにライバルとして認められていたのだと知り密かに喜びをかみしめていたのだが、きっとバンはそんなこと思いもしなかっただろう。
そしてその宣言通り、バンはその後先輩を派手に負かし、次いで俺を接戦の末に負かした。
軽やかなその操縦技術は素晴らしく、本人が自分で言うだけあって魔力操作も抜群だった。
誰も文句のつけようなどあるはずもない。
「ひゃっほー!最高!やったぜ!」
そんな楽し気な声が空に響いて、俺はバンはどんな顔でこんな嬉しそうな声を出すのだろうと思った。
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