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第一部 アストラス編~王の落胤~
51.露呈
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クレイの事が心配過ぎて仕事にならず、あまりにも顔色が悪い自分を心配したシリィが少し休むようにと言ってくれたので、ロックウェルは人けのない木の下で一先ず休んでいた。
そこへヒュースが声を掛けてくる。
【ロックウェル様。そう気落ちなさらなくても大丈夫ですよ。クレイ様は無事にソレーユに逃げおおせたようですから】
「ヒュース…」
【どうも紫の瞳を王とハインツ王子に見られてしまったようです】
「……一体どうしてそんなことに」
【抱き潰されて辛いと思って回復魔法を試みたようですね】
そこで全回復したくて瞳の封印を解いて魔法を使ってしまったのだと言う。
「馬鹿な!迂闊すぎる!」
ここは王の御膝元。そこで結界も張らずに封印を解くなど迂闊にも程がある。
「……そうまでして私から逃げ出したかったのか?」
自分が帰るのを待ちたくないほど、あの部屋に留まるのがそれほどまでに嫌だったのだろうか?
【あ~…。ただお仕事が気になっただけの様ですよ?】
「ロイドの傍に…居たかったと?」
自分よりもあの男の所に行きたかったとでも言うのだろうか?
【違いますよ。クレイ様はお仕事をきちんと最後までやり遂げたかったのです】
「……」
【ご心配なさらなくても落ち着いたらこっそり説明に来てくださいます。私をそのままロックウェル様につけてくださっているのがいい証拠です】
ロックウェルから離れようなどと考えていたらそもそも自分も回収しているとヒュースがのんびりと言ってくれたので、ほんの僅か安堵した。
けれどクレイは今ソレーユにいるのだ。
恐らくこれから暫くはそちらに滞在することになるのだろう。
クレイを信じてはいるつもりだが、これを機にロイドが動かない訳がない。
迂闊なクレイを思うとどうしても不安な気持ちになる。
あの仲良く話す姿が頭をよぎり、このままではロイドにクレイを取られてしまうのではないだろうかという焦燥感に襲われた。
【ロックウェル様。ご心配なお気持ちもわかりますが、どうかクレイ様のお心をお疑いになりませんように…】
ヒュースがそう忠告をしてくれたが、どうしてももやもやした気持ちが消えなくて…ロックウェルは複雑な思いで項垂れることしかできなかった。
***
「父上!一体クレイは何者なのです?!」
人払いした部屋で憔悴しきった父にハインツが教えてくれと訴える。
「あの瞳は一体どういうことなのですか…!」
紫の瞳は王族のものだと言うことくらいハインツでも知っていることだ。
父がずっと隠していたことはこれだったのかと納得がいったが、それは父の裏切りを象徴するかのように思えて仕方がなかった。
そんなハインツに父が小さくポツリと溢す。
「……クレイは私の過ちそのものなのだ」
「過ち?」
そう尋ね返したところで背後のドアをコンコンと叩かれ、バッと振り返るとそこにはルドルフが怖い顔で立っていた。
「立ち聞きでも構わなかったのですが…私にもお聞かせいただいても?」
そんな姿に父王はふっと自虐的に笑うと二人に椅子へ掛けるようにと勧めた。
「……ここまで来て今更隠すことももうなかろう」
そう言いながらまるで懺悔するかのように、父ブランシュは過去の件について話し始める。
王妃と義弟との不義密通が行われたこと。
証拠もあるのだと言うこと。
やけになって貴族の娘と一夜だけ事を為したこと。
思いがけず下賜してから子を授かっていたことがわかったこと。
隠された子としてクレイが育ち、そのまま家を出て行方知れずになってしまったこと。
「ロックウェルが封印していたのがまさかあの子だとは思っても見なかったんだ」
魔力が高い者だと聞かされてはいたが、紫の瞳とは聞いていなかったし、ロックウェル自身も知らないことだったらしい。
それが封印を解いて魔力が暴走した時に暴かれたのだと父は言う。
「生きていたと知って嬉しかった。けれど…私は同時に怖かったのだ」
自分を捨てた相手を恨まずにいられるものなのだろうか?
そう思って身辺調査を行わせた。
サシェの件を持ち出し王宮へも呼び出してみた。
けれど思ったような報告はなく少し安堵していた。
それなのに────。
「お前とクレイが接触したと聞いて、復讐されるような気持ちになったんだ…」
ただでさえ呪に侵され病弱なハインツが心配で仕方がなかったのだと父は涙をこぼした。
「あの呪は王妃がお前を憎んで仕掛けたものだ。クレイを利用してお前の命を奪おうとしてもおかしくはない」
心情を全て吐露し両手で顔を覆ってそのまま黙ってしまった父にハインツは胸が潰されるような気持ちになった。
それはルドルフも同じようで、相当ショックを受けたようだった。
二人で思わず父に尋ねてしまう。
「で…では、クレイは僕の…兄上…と言うことですね?」
「そうだ」
「私は…父上の子ではないと…?」
「そうだ」
では現在王位に近いのはクレイなのではないのだろうか?
そう考えたところでルドルフの頭は真っ白になった。
自分が今までやってきたことは一体なんだったのだろう?
いつか父に認めてもらいたいと頑張ってきたこと、国のため、民のために学んできたものや必ず為して見せると信じてきたものは一体なんだったのか?
信じていた優しい母が、別種の何かおぞましいものであるかのように感じられて仕方がなかった。
これまで積み上げてきたものが全て無意味に思えて仕方がなかった。
全てが突き崩され、何一つ希望が見えない。
「私の人生は一体なんだったんだ…」
こんなこと…知りたくなどなかった────。
聞かなければよかった。
知らなければよかった。
けれど言っても仕方がないことなのだと、これまで培ってきた自分の心が冷静に答えを返してくる。
「…父上。申し訳ないですが、暫く気持ちを整理する時間を頂きたい」
そんな言葉と共に立ち上がったルドルフを父王がそっと見上げ悲しげに謝罪した。
「お前達まで巻き込む気はなかった。不甲斐ない父をどうか許してほしい…」
そんな父にルドルフは潔く背を向けて部屋から立ち去って行く。
残されたハインツはただただ父の背をさすり続けた。
***
コトン…。
それから数日後、真夜中にこっそりと部屋に入る者の気配を感じてロックウェルはそっとその気配の元を探った。
そこにはいつもと違った気配を纏いながらも、思った通りずっと会いたかったクレイが立っていて…。
「クレイ」
そう呼びかけると泣きそうな目でこちらを見つめてきた。
「ロックウェル…」
そんな姿に思わず手を伸ばし腕の中へと引きこんだ。
「王に…見られたから暫くここには戻れない…」
絞り出すような声で辛そうに口を開いたクレイに一体何を言ってやればいいのだろう?
迂闊な行動をしたクレイを責めてやりたい気持ちもあったが、これだけ辛そうな顔を見るとそれを口にすることはできない自分がいた。
「お前に会えなくなるのだけがこんなにも辛い…」
そんな言葉に胸が締め付けられるように痛む。
それだけ自分を想ってくれているのだと感じられて仕方がなかった。
だからそっと抱きしめ触れるだけの口づけを交わす。
「待ってるから…ほとぼりが冷めたら戻ってこい」
そんな言葉にクレイがコクリと頷いてくれた。
「本当はここに来るのも悩んだ…」
けれどあの日、あんな形で姿を消してしまったから、どうしても自分の口から話をしたかったのだとクレイは言う。
そこまでは理解できた。
けれど続いて出た言葉にロックウェルは怒りにも似た感情を抱いてしまった────。
「ロイドが…影渡りでも王に気づかれるかもしれないと…止めて来たけど…」
それでも何とかバレない手はないかと考えて、ロイドといつも以上の魔力交流をしてから来たのだとクレイは口にした。
ロイドの魔力が目くらましになって王に気づかれないかもしれないと思っての事だと言われたが、とても許せるものではない。
「つまりお前は…他の男の匂いを身に纏ってここに来た…と?」
「ロックウェル…?」
「あいつと……寝たのか?」
どこまでも低く響いたその言葉にクレイが慌てて否定の言葉を紡ぐがとても信じることができなかった。
「違う!ロイドとは口づけだけだ!」
「…それだけロイドの魔力を身に纏っているのに、私に信じろと言うのか?」
「本当だ!」
はっきりとクレイはそう言い切ったが、あの祝典での仲の良さそうな二人の姿が思い出されて、どうしても信じることができない自分がいた。
そうやって黙り込んでしまった自分にクレイがショックを受けたようにふるふると震える。
「信じて…くれないんだな」
そんな言葉にも何も答えることができない。
「……わかった。もういい」
そして暫く自分を見遣った後、クレイは静かに立ち上がると背を向けたまま自分の眷属へと声を掛けた。
「ヒュース、行くぞ」
その声はどこまでも冷たくて、どこか全てを諦めたような声だった。
【クレイ様…宜しいのですか?】
「…問題ない」
【……わかりました】
そんなクレイをロックウェルは何も言えぬまま、ただ見送ることしかできなかった。
***
どうして…こうなってしまったのだろう?
不安を消そうと思って動いても、それはどんどんと大きさを増して、鋭い刃となって心を貫く。
良かれと思って動いた結果が、すべて悪い方へと動いてしまう。
自分は一体どうすればよかったのか…。
何も話さなければよかったのだろうか?
ただ…何も言わぬまま、状況に流されるままいればよかったのだろうか?
でもそれでは悔いばかりが残ってしまうではないか。
動いた方が少しでもマシなはずだったのに…どうしてこうなってしまうのか。
国王もクレイも…奇しくも似たような思いを抱きながら、押し潰されそうな気持ちを胸に嘆きの沼底へと沈んでいった────。
そこへヒュースが声を掛けてくる。
【ロックウェル様。そう気落ちなさらなくても大丈夫ですよ。クレイ様は無事にソレーユに逃げおおせたようですから】
「ヒュース…」
【どうも紫の瞳を王とハインツ王子に見られてしまったようです】
「……一体どうしてそんなことに」
【抱き潰されて辛いと思って回復魔法を試みたようですね】
そこで全回復したくて瞳の封印を解いて魔法を使ってしまったのだと言う。
「馬鹿な!迂闊すぎる!」
ここは王の御膝元。そこで結界も張らずに封印を解くなど迂闊にも程がある。
「……そうまでして私から逃げ出したかったのか?」
自分が帰るのを待ちたくないほど、あの部屋に留まるのがそれほどまでに嫌だったのだろうか?
【あ~…。ただお仕事が気になっただけの様ですよ?】
「ロイドの傍に…居たかったと?」
自分よりもあの男の所に行きたかったとでも言うのだろうか?
【違いますよ。クレイ様はお仕事をきちんと最後までやり遂げたかったのです】
「……」
【ご心配なさらなくても落ち着いたらこっそり説明に来てくださいます。私をそのままロックウェル様につけてくださっているのがいい証拠です】
ロックウェルから離れようなどと考えていたらそもそも自分も回収しているとヒュースがのんびりと言ってくれたので、ほんの僅か安堵した。
けれどクレイは今ソレーユにいるのだ。
恐らくこれから暫くはそちらに滞在することになるのだろう。
クレイを信じてはいるつもりだが、これを機にロイドが動かない訳がない。
迂闊なクレイを思うとどうしても不安な気持ちになる。
あの仲良く話す姿が頭をよぎり、このままではロイドにクレイを取られてしまうのではないだろうかという焦燥感に襲われた。
【ロックウェル様。ご心配なお気持ちもわかりますが、どうかクレイ様のお心をお疑いになりませんように…】
ヒュースがそう忠告をしてくれたが、どうしてももやもやした気持ちが消えなくて…ロックウェルは複雑な思いで項垂れることしかできなかった。
***
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人払いした部屋で憔悴しきった父にハインツが教えてくれと訴える。
「あの瞳は一体どういうことなのですか…!」
紫の瞳は王族のものだと言うことくらいハインツでも知っていることだ。
父がずっと隠していたことはこれだったのかと納得がいったが、それは父の裏切りを象徴するかのように思えて仕方がなかった。
そんなハインツに父が小さくポツリと溢す。
「……クレイは私の過ちそのものなのだ」
「過ち?」
そう尋ね返したところで背後のドアをコンコンと叩かれ、バッと振り返るとそこにはルドルフが怖い顔で立っていた。
「立ち聞きでも構わなかったのですが…私にもお聞かせいただいても?」
そんな姿に父王はふっと自虐的に笑うと二人に椅子へ掛けるようにと勧めた。
「……ここまで来て今更隠すことももうなかろう」
そう言いながらまるで懺悔するかのように、父ブランシュは過去の件について話し始める。
王妃と義弟との不義密通が行われたこと。
証拠もあるのだと言うこと。
やけになって貴族の娘と一夜だけ事を為したこと。
思いがけず下賜してから子を授かっていたことがわかったこと。
隠された子としてクレイが育ち、そのまま家を出て行方知れずになってしまったこと。
「ロックウェルが封印していたのがまさかあの子だとは思っても見なかったんだ」
魔力が高い者だと聞かされてはいたが、紫の瞳とは聞いていなかったし、ロックウェル自身も知らないことだったらしい。
それが封印を解いて魔力が暴走した時に暴かれたのだと父は言う。
「生きていたと知って嬉しかった。けれど…私は同時に怖かったのだ」
自分を捨てた相手を恨まずにいられるものなのだろうか?
そう思って身辺調査を行わせた。
サシェの件を持ち出し王宮へも呼び出してみた。
けれど思ったような報告はなく少し安堵していた。
それなのに────。
「お前とクレイが接触したと聞いて、復讐されるような気持ちになったんだ…」
ただでさえ呪に侵され病弱なハインツが心配で仕方がなかったのだと父は涙をこぼした。
「あの呪は王妃がお前を憎んで仕掛けたものだ。クレイを利用してお前の命を奪おうとしてもおかしくはない」
心情を全て吐露し両手で顔を覆ってそのまま黙ってしまった父にハインツは胸が潰されるような気持ちになった。
それはルドルフも同じようで、相当ショックを受けたようだった。
二人で思わず父に尋ねてしまう。
「で…では、クレイは僕の…兄上…と言うことですね?」
「そうだ」
「私は…父上の子ではないと…?」
「そうだ」
では現在王位に近いのはクレイなのではないのだろうか?
そう考えたところでルドルフの頭は真っ白になった。
自分が今までやってきたことは一体なんだったのだろう?
いつか父に認めてもらいたいと頑張ってきたこと、国のため、民のために学んできたものや必ず為して見せると信じてきたものは一体なんだったのか?
信じていた優しい母が、別種の何かおぞましいものであるかのように感じられて仕方がなかった。
これまで積み上げてきたものが全て無意味に思えて仕方がなかった。
全てが突き崩され、何一つ希望が見えない。
「私の人生は一体なんだったんだ…」
こんなこと…知りたくなどなかった────。
聞かなければよかった。
知らなければよかった。
けれど言っても仕方がないことなのだと、これまで培ってきた自分の心が冷静に答えを返してくる。
「…父上。申し訳ないですが、暫く気持ちを整理する時間を頂きたい」
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そんな父にルドルフは潔く背を向けて部屋から立ち去って行く。
残されたハインツはただただ父の背をさすり続けた。
***
コトン…。
それから数日後、真夜中にこっそりと部屋に入る者の気配を感じてロックウェルはそっとその気配の元を探った。
そこにはいつもと違った気配を纏いながらも、思った通りずっと会いたかったクレイが立っていて…。
「クレイ」
そう呼びかけると泣きそうな目でこちらを見つめてきた。
「ロックウェル…」
そんな姿に思わず手を伸ばし腕の中へと引きこんだ。
「王に…見られたから暫くここには戻れない…」
絞り出すような声で辛そうに口を開いたクレイに一体何を言ってやればいいのだろう?
迂闊な行動をしたクレイを責めてやりたい気持ちもあったが、これだけ辛そうな顔を見るとそれを口にすることはできない自分がいた。
「お前に会えなくなるのだけがこんなにも辛い…」
そんな言葉に胸が締め付けられるように痛む。
それだけ自分を想ってくれているのだと感じられて仕方がなかった。
だからそっと抱きしめ触れるだけの口づけを交わす。
「待ってるから…ほとぼりが冷めたら戻ってこい」
そんな言葉にクレイがコクリと頷いてくれた。
「本当はここに来るのも悩んだ…」
けれどあの日、あんな形で姿を消してしまったから、どうしても自分の口から話をしたかったのだとクレイは言う。
そこまでは理解できた。
けれど続いて出た言葉にロックウェルは怒りにも似た感情を抱いてしまった────。
「ロイドが…影渡りでも王に気づかれるかもしれないと…止めて来たけど…」
それでも何とかバレない手はないかと考えて、ロイドといつも以上の魔力交流をしてから来たのだとクレイは口にした。
ロイドの魔力が目くらましになって王に気づかれないかもしれないと思っての事だと言われたが、とても許せるものではない。
「つまりお前は…他の男の匂いを身に纏ってここに来た…と?」
「ロックウェル…?」
「あいつと……寝たのか?」
どこまでも低く響いたその言葉にクレイが慌てて否定の言葉を紡ぐがとても信じることができなかった。
「違う!ロイドとは口づけだけだ!」
「…それだけロイドの魔力を身に纏っているのに、私に信じろと言うのか?」
「本当だ!」
はっきりとクレイはそう言い切ったが、あの祝典での仲の良さそうな二人の姿が思い出されて、どうしても信じることができない自分がいた。
そうやって黙り込んでしまった自分にクレイがショックを受けたようにふるふると震える。
「信じて…くれないんだな」
そんな言葉にも何も答えることができない。
「……わかった。もういい」
そして暫く自分を見遣った後、クレイは静かに立ち上がると背を向けたまま自分の眷属へと声を掛けた。
「ヒュース、行くぞ」
その声はどこまでも冷たくて、どこか全てを諦めたような声だった。
【クレイ様…宜しいのですか?】
「…問題ない」
【……わかりました】
そんなクレイをロックウェルは何も言えぬまま、ただ見送ることしかできなかった。
***
どうして…こうなってしまったのだろう?
不安を消そうと思って動いても、それはどんどんと大きさを増して、鋭い刃となって心を貫く。
良かれと思って動いた結果が、すべて悪い方へと動いてしまう。
自分は一体どうすればよかったのか…。
何も話さなければよかったのだろうか?
ただ…何も言わぬまま、状況に流されるままいればよかったのだろうか?
でもそれでは悔いばかりが残ってしまうではないか。
動いた方が少しでもマシなはずだったのに…どうしてこうなってしまうのか。
国王もクレイも…奇しくも似たような思いを抱きながら、押し潰されそうな気持ちを胸に嘆きの沼底へと沈んでいった────。
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