黒衣の魔道士

オレンジペコ

文字の大きさ
上 下
163 / 264
第二部 ソレーユ編~失くした恋の行方~

3.壊れゆく心

しおりを挟む
※このお話は第一部『12.忠告』『13.再会』とリンクしています。

────────────────

もうすぐシリィがソレーユへとやってくる。
それは始まりなのか終わりなのか判然としないまま、ただ焦がれるように彼女がやってくるのを待ち続けた。

「ふふふ。サシェ…お前の妹がやっと私の元へと来るぞ?」

一年越しの姉妹の再会。
彼女はそれをどんな気持ちで迎えるのだろう?
動くことさえままならず、声を出すことも涙を流すことさえもできぬまま妹を目の前で犯されれば、その美しい表情を崩すこともできるのだろうか?

「聞こえているのだろう?意識があるのに何も言えないのはさぞ辛いだろうな」

その表情を想像するだけでたまらなく恍惚とした感情に満たされていく。
自分はもうとうにおかしくなってしまっているのだろう。
けれど今更それをどうにかしようとは思わなかった。

このまま気が狂っていくのならもうそれでいいのかもしれない。
後はきっと願いさえすれば自分の魔道士がこの命を絶ってくれることだろう。
彼もそれをわかっているからこそ、呆れつつもここから去ることなくずっと傍で見守っててくれるのだから────。
そうやって欲望に身を任せ、スリスリと頬ずりをするように水晶像を抱きしめていると、背後からそっと声が掛けられた。

「ライアード様。お取り込み中失礼いたします」
そこには当然のようにロイドが一礼しながら立っている。
「なんだ。ロイドか。恋人との時間を邪魔するとは…余程の事なのだろうな?」
「…申し訳ございません。ですが、お耳に入れておくべきかと判断いたしまして…」

ロイドの口からもたらされた侵入者の報告────。

「言ってみろ」
「は…それが、やはり調べたところ何者かがこの部屋に侵入した形跡が見られ…」
「それで?」
「はい。幾重にも複雑に張り巡らした私の結界を全て掻い潜りここまでやってきたことを考えるに、相当の使い手が相手と思われます」
「御託はいい。何の目的でここに入ってきたのかが知りたい」

その話を聞いた時、妙に楽しいなという気持ちが込み上げてきた。
それはもしかしたらロイドも同じ気持ちだったのかもしれない。
彼もまた、自分と同じように自分の能力を持て余し、退屈な日々に嫌気がさしつつあったのだから……。
まさか彼の複雑な結界を潜り抜けるような相手がいたとは驚いたことだろう。

やっと手応えのある相手と会えるかもしれない。
退屈な日常にピリオドを打つ相手が現れたのかもしれない。

そう考えるだけで、どこか期待と希望が入り混じった感情で満たされていくような気がした。
侵入者の目的は一体何なのか?
第二王子である自分の命を狙いにきた刺客が下見にでも訪れたのだろうか?
それとも価値あるものを盗みにきた盗賊一味か?
いずれにせよ力ある魔道士を抱えた相手に違いはないだろう。
けれどロイドから返ってきた答えはそれのいずれでもなかった。

「それが、特に何もないのです」
「?」
「盗られたものもありませんし、水晶像にも僅かな魔力の痕跡は見られましたが特に異変はありませんでした」
「では?」
「はい。そのことから侵入者は我が国の者ではなく、明日訪れるアストラス国の者ではないかと…」
「つまりこの水晶像がここにあると言うことが向こうにばれている…と?」
「はい。その可能性はあるかと…」

その可能性は全く考えてはいなかった。
何故ならアストラスでは捜索は打ち切られたのだと、誰あろう魔道士長であるロックウェルから直々に辛そうに聞かされていたのだから……。
けれどもしもそれが事実だとするならば、きっと明日は楽しい一日になるに違いないと思った。
そこにはきっと今回の侵入者である魔道士も含まれるだろうから……。

「それならそれで好都合だ。シリィはサシェに会いたがっていたしな」

滞在中どのタイミングで水晶像と対面させようか考えていたが、そう言うことなら訪問後すぐに会わせてやるのが一番良いのではないかと考えついた。
彼女の驚く顔が早く見たい。
相手の黒魔道士にも早く会ってみたい。
そんな風に逸る気持ちを抑えきれず、その言葉を口にするとロイドはあっさりと苦言を呈してきた。

「…それは国際問題になるかと」
「問題はない。対外的に、私は婚約者が愛しすぎて国に返したくなくなったと言えばいいだけだ。それに…ここにあるのは姉を思って嘆く婚約者の為に、私が優しさから姉を模した水晶像を彫らせて用意したもの。それが全てだろう?」

そうだ。そういうことにしてしまえば何も問題はないではないか。
自分がサシェを水晶化させて奪い去った証拠などどこにもないのだから、対外的にはそれでまかり通る話だ。

「…ではそのように」
一礼したロイドに満足げに下がるよう伝えた後、ゆっくりと楽しげに水晶へと舌を這わせていく。
「楽しみだな…。お前の目の前でシリィを抱いてやるのが…」
そうやって昏く笑いながら口にしたその言葉を、去りゆくロイドだけがため息と共に聞いていた────。


***


そして迎えたシリィ到着の日…。
一行の顔ぶれを見て酷くがっかりした気持ちになった。
そこにはロックウェルをはじめとした見慣れた王宮魔道士達の姿しかなかったからだ。
この中に自分が求める相手はいないのはわかりきっていた。

(もしやどこかで見張っているのか?)

城外に控えていて、シリィが助けを求めたところで現れるつもりなのだろうか?
もしそうならさっさとその姿を見せてほしいと思った。
だからこそ邪魔なロックウェルをさりげなくシリィから引き離し、シリィを窮地に追いやるべく手を回したのだ。



部屋に入ってすぐ。案の定シリィは水晶像を前にして涙を流した。
その涙はどこまでも美しく頬を流れ落ち、自分の目を惹きつけてやまなかった。
だからだろうか?
気付けば無意識にそっとシリィへと近づき、労わるように肩を抱きながら包み込んでいる自分がいた。
そこにはなんの打算も思惑もなかった。
ただ……彼女が愛おしいと感じた故の行動だった。

「可哀想なシリィ…。これからは私がお前を癒してやろう」

その言葉と共にゆっくりと彼女の唇を塞ぐ。
それはとてつもなく甘美なもので、何故か自分の中に熱いものが込み上げてくるような気がした。
最初から彼女をサシェの前で犯してやろうと思ってはいた。
けれどそんな計画が頭から吹き飛ぶほどに、心から彼女が欲しいと思ってしまう自分がいた。
それは恋と呼ぶには生温いほどの、激情とも言えるものだった。

今すぐ彼女が欲しい────。

この綺麗な少女を自分の物にしてしまいたい。

(ああ…あの時のあの瞬間は私が恋に落ちた瞬間だったのか……)

シリィに初めて会った時、自分は確かに一目で恋に落ちたのだ。
本来ならそこで気が付くべきことだった。
それがどうしてここまで歪んでしまったのだろう?
やはり自分はどこかがおかしくなっているのだろう。
けれど彼女を手に入れることができたなら、少しはまともになることができるのではないだろうか?
そんな考えさえ駆け巡った。

「大丈夫だ。優しくする」

必死に抵抗する小柄な少女をその場へと押し倒し、欲情した表情でその言葉を紡ぐ自分は酷く滑稽だっただろう。
けれど彼女が欲しいという欲望には勝てなかった。
彼女が上司であるロックウェルの名を呼ぶが、そんなことは関係なかった。
例え今ここに邪魔者として現れたとしても、彼女が自分の婚約者だという立場を前面に押し出せばまず間違いなく邪魔することなど不可能だ。
それにロイドも室内で控えてくれている。
彼は恐らく呆れながらもこれまで同様に自分のやることに手を貸してくれることだろう。

そして怯える彼女をまさにこの手に入れようとしたところで、思った通りの人物がそこへと飛び込んできた。
さながらヒーローそのものの姿に思わず笑ってしまう。
「おやおや…無粋な輩もいたものだな。ロックウェル」
「シリィを離していただきたい」
怒りに震える麗しのアストラスの魔道士長はそれはそれで美しかったが、正直自分の好みではなかった。
はっきり言ってこの場ではただの邪魔者でしかない。

「私達は婚約している。何も問題はないだろうに」

そしてそのまま不敵な眼差しで自分の魔道士の名を呼んだ。

「ロイド。彼に丁重にお引き取り願え」
「はっ…」

その言葉と共にロイドは呪文を唱えロックウェルを吹き飛ばしてくれる。
けれどロックウェルはそのままロイドに相手をしてもらうつもりだったのに、シリィを逃がす方を優先させてこちらを拘束しにかかってきた。
これにはさすがに不快感を感じてしまう。

「シリィ!そこから逃げろ!」

そんなロックウェルの声と共に自分の元からシリィが懸命に逃げ出したのを見て、胸に空虚な何かが広がっていくような気がした。
彼女を逃がしたくない。
自分の元から去っていくことなど────許すことなどできはしない。

(彼女は私のものだ!!)

そんな強い感情が自分の中で弾けたような気がして、次々と彼女を繋ぎとめるための言葉が口から飛び出していく。

「シリィ!戻ってこい!ここで逃げたら…姉の命はないぞ?」

「サシェはまだ生きている」

「だが…ここでこの水晶像を壊したら…さて、どうなると思う?」

言葉を重ねれば重ねるほどに彼女の身がカタカタと震えた。
これだけ姉の事を想っているシリィの事だ。
きっと自分の元へと戻ってきてくれる────そう確信して笑顔で言葉を紡いだのだが…。

「そ…それは先程ライアード様ご自身が彫刻師に彫らせたと仰ったではありませんか」

彼女の声は哀れなほどに震えていた。
だが、そんな風に必死に考えて紡がれた言葉など受け流してしまえばいい。

「…ふっ。本当にその言葉を信じているわけではないのだろう?」

けれどそこでシリィの背後にロックウェルが立ち、彼女の肩を抱いた。
それを見た瞬間、自分の中に嫉妬にも似た感情が込み上げてくるのを感じた。

「ライアード王子。貴殿はこの国を支える第二王子ではありませんか。そのように自ら国際問題を抱えるのは立場から言っても得策ではないのではありませんか」

今はそんな言葉などどうでもよかった。
その手を離せと言ってやりたい気分でいっぱいだったのだ。

「ほう?立場を弁えろと…そう言うのか?」

だからこそ辛うじて紡いだその言葉は酷く冷たくその場へと響いた。

「ええ。その水晶像は我が国から盗まれた彼女の姉そのもの。その姿を目にしていない彫刻師にそれが彫れるわけがない」

ロックウェルの言葉が頭をガンガンと揺らしてくる。

「それに…例え婚約者としても、ここでシリィに手を掛けるのは早急に過ぎるのではありませんか?」

来てすぐにそのような行動をとったと知れ渡れば、問題なのではないかとロックウェルが告げてくるがそんなものは関係なかった。

「今なら何もなかったものとして、その水晶像を引き取ることも可能です。どうか御一考いただけないでしょうか?」

どれもこれも正論だとは思う。
けれど────彼女から離れろと言う気持ちの方がそれを遥かに凌駕していたのだ。

「ふっ…ロックウェル。そうやってシリィの為に身を張るのか?それならばそれでいい。私はここに兵を呼べばよいだけなのだからな」
「……?」
「楽しみだな。傍から見るとシリィの今のその姿はお前に手籠めにされかけたようにしか見えんぞ?ロックウェル」

そうだ。こんな男────兵に引き渡して牢にでも放り込んでしまえばよいのだ。
腹立たしいほどシリィとお似合いのように見え、自分の中で怒りは頂点へと達していた。

引き裂かれたドレス。
肌蹴た胸。
それを支えるロックウェル。

そんな今の状況を利用すればロックウェルをこのまま牢に入れるのは容易いことだ。
婚約者を助けようとして兵を呼んだと自分が言えばたとえ事実はどうあれ、ここではそれがまかり通ってしまうのだから────。
けれど相手は一応他国の魔道士長。
一息にそうするのはさすがに性急かと思い、ほんの少しの譲歩を示してやる。

「まあ…シリィを大人しく渡せば呼ばずにいてやることもできるがな?」

卑怯でもなんでもよかった。
要するにさっさと離れろと言ってやりたかった。
けれど思いとは裏腹に二人が離れることはない。
そんな中で彼女の口から今の状況を嘆く言葉が飛び出してきた。

「どうして?!どうしてこんなことを…!」

確かにそう問いたい気持ちはわからないでもない。
彼女からしたらとんだ災難だったのだろうから。
けれど自分にだって理由はあるのだ。

「ふふっ…シリィ。私は美しいものが好きなのだよ」
「?」
「君たち姉妹は本当に女神のように美しかった。だから手に入れたいと思ったんだ」

それは嘘偽りのない気持ちのはずだった。

「それなら…!」

けれど────。

「まあそれを穢すのはもっと大好きなんだがな」

こちらの方が今の自分を表すのにぴったりだった。

「……?!」
「…綺麗なもの、美しいものが苦しむ姿はより美しいとは思わないか?私は美しいものを穢す時にこそ、たまらなく気持ちが高揚するんだ。だから…」

そう言いながらサシェの像に抱きつきそのまま舌を這わす。

「お前の前でサシェをこうして穢すのも、サシェの前でお前を犯すのも…どうしようもなく私を高ぶらせる行為でしかないのだ」

どこまでも狂った自分を、彼女の前に曝け出す。
こんな自分を彼女はどう思うだろう?
怖いと思うだろう。
狂っていると思うだろう。
けれどそれすらもうどうでもよくなっている自分がいた。
もう何もかもがどうでもいい。
彼女を無理やりにでも手に入れて、そのまま破滅へと向かっていくのもまた一興だと思ってしまう────そんな自分が自分でも怖かった……。

「…ライアード王子。申し訳ないが、今すぐその像を返していただこう」

怒ったようなロックウェルの言葉をどこか他人事のように聞いてしまう自分がいる。

「…ロイド。もう面倒だ。ロックウェルを殺せ」
「は…」

全てがどうでもよくなって、ただ短くその言葉を口にした。
その言葉を受けてロイドがすぐさま動いてくれる。
本当に忠実な魔道士だ。
そこからは部屋の隅でただただ魔道士同士の戦いを見遣っていた。

シリィとロックウェルを相手に戦うロイド。
けれど彼がどこか手加減していることなど自分の目には明らかだった。
本当はロイドとて人を殺したくはないのだろう。
恐らく殺すにしてもアストラスに言い訳が成り立つ程度に、事故に見せかけられるようにしなければと考えているに違いない。
その行動は全て自分の為であるのだということにもちゃんと気が付いていた。
彼は馬鹿ではなく非常に頭がよく優秀で、且つ主人思いの魔道士なのだから────。
けれど今の自分にそんな優しさなど必要はなかった。
自分のこれからを想ってくれるロイドには申し訳ないが、自分は全てを壊してしまいたかったのだ。
だからこそ、後戻りできないその言葉を口にする。

「…ふっ。いいことを考えたぞ。ロイド。もういい。この像を壊せ」

その言葉は三人の動きを凍りつかせるには十分な威力があった。
当然だ。
まさかそんな言葉を自分が口にするなど思いもよらなかっただろうから……。

「は?」

ロイドの口からそんな間抜けな言葉が飛び出したので思わず笑ってしまう。
彼とは長い付き合いだったが、こんな間抜けな顔を見たのは初めてではないだろうか?
それだけ自分の言葉は想定外だったのだろうと思うとおかしくて仕方がなかった。

「聞こえなかったのか?壊していいと言ったんだ」

その言葉にシリィが驚きの目を向けてくるが、気持ちは変わらなかった。

「お前のその希望を叩き潰した時の顔を想像してたまらない気持ちになった。絶望したお前をこの腕に抱きたい。シリィ…」

だからもうこの像はいらないと言って妖しく微笑んだ自分の言葉を受けて、ロイドはため息を一つ吐くと承知したとばかりにその攻撃を水晶像の方へと切り替える。
恐らく彼も腹を括ったのだろう。

「や、やめて────!!」

シリィの悲痛な声がその場へと響くが、今の自分には何一つ響くことはなかった。



しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

処理中です...