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第一部 アストラス編~王の落胤~
29.調査終了
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ショーンは街へ出るとすぐさま『クレイ』について聞き込みを開始した。
優秀な黒魔道士だと聞いたがどんな人物なのか?信頼できる魔道士なのか?
依頼を考えている────そう聞けばすぐに情報は集まった。
ここ最近一年ほど姿が見えなかったが最近戻ってきたようだと聞いて、『クレイ』が自分の調べている人物に間違いないと確信する。
しかしどこに行ったら会えるのか?と尋ねたところでこう言われてしまった。
「ああ。あれ?さっきまでそこにいてファルと話してたのにな…もう帰ったかな?」
その言葉にしまったと思った。
折角接触するチャンスだったのに────。
酒場の空気に溶け込む方にばかり気がいっていて気付かなかった自分が歯痒い。
(でもまあまだチャンスはある)
向こうは自分の事に気が付いていないはずだ。
いくらでも機会はある。
そう思った。
けれどそれから毎日そこへと通ったが、三日経っても彼は姿を現さなかった。
「…逃げられたか?」
まさか勘づかれたとでもいうのだろうか?
まだ何も接触を図っていなかったというのに『クレイ』は全く捕まえることができなかった。
仕方なく、ファルと言う者が旧知の間柄だと聞いたのでより詳しい情報を得ようと接触してみた。
「あいつの仕事ぶり?そうだな。短期間で終えたい仕事なんかはすぐに片付けてくれるぜ。得意なのは追跡だが、割と何でもこなしてくれる奴だ。まあ選り好みはするがな」
依頼さえ気に入ってもらえたら一発だぞとファルは豪快に笑った。
(なるほど)
確かに他の黒魔道士に頼むより依頼料が破格の高値だったが、その分短期で仕事を終わってくれるのでトータル的に損はないという感じだった。
それこそズルズル依頼を引き延ばしてくる黒魔道士よりは余程安心できる。
「ただなぁ…ここ二~三日捕まらないんだよな。だから依頼するなら少し待った方がいいかもしれない」
もしかしたら長期の仕事で家を空けているのかもしれないとファルは言った。
「そうですか。わかりました。取りあえず彼にまずは話だけでも聞いてもらいたいのでまた顔を出させていただきます」
「おうっ。そうしてくれ」
ではと言ってショーンは静かにその場を後にする。
どうやら彼に会えるにはまだ暫く時間が掛かりそうだ。
念のため彼の家を聞きそこに足を運んではみたが、やはりファルが言っていた通り帰ってはいないようだった。
それでも一応本当に本人の家かどうかを確かめる。
そこに残されてあるのは間違いなく彼の痕跡────。
(うん。間違いない)
情報は確実に増えている。
ここで一先ず報告に向かっても構わないだろう。
そう考え、一度引き揚げ王へと報告に向かったところで、思いがけず王宮内でその目的の人物を発見した。
(居たっ!)
姿形は話に聞いた通り黒髪の美しい青年で、切れ長のその瞳は碧眼だった。
何よりもそこから発している気は間違いない。
自分が辿ってきた『クレイ』のものだ。
彼は王宮庭園でサシェと和やかに話をしていた。
離れた所にはシリィとロックウェルの姿もある。
(そう言えばロックウェル様とは友人関係だとか…)
自分を封印していた相手と今も友人関係であるのかは正直疑問だったが、ああして傍にいるというのなら特に蟠り等はないのかもしれない。
(意外とあっさりしたタイプなのかな?)
しかし何という良いタイミングだったのだろう?
これで追跡がしやすくなった。
ショーンはそっと細い糸のような呪を紡ぐとそっとそれをクレイの影へと飛ばした。
本人と直接繋げば気づかれる可能性の高いこの糸も、敢えて影の方に繋いでおけば気づかれることはない。
(さあ、先に王に報告に行くか)
これでいつでも彼を捕まえることができるから、焦る必要もない。
ショーンは満足げに笑うとそのまま王の元へと急いだ。
***
「陛下。『クレイ』について調べたところ、やはり封印されていた黒魔道士本人のようでした。ただ、瞳の色については魔道士仲間に聞いても皆が皆口を揃えて昔から碧眼だったと言ってましたね」
「……」
「元々ロックウェル様とは友人関係で、依頼などもよく引き受けていたようです。報酬は高くつきますが、仕事は早く、その仕事ぶりは誰もが認めるほど優秀だそうです」
「……そうか」
「黒魔道士歴は長く経験も豊富なようですが、それ以前の経歴については孤児…のようだったとしか情報はありませんでした。更に彼の経歴を調べますか?」
「────……いや」
「先程庭園でサシェ様達と茶を囲んでいたようですよ?もし気になるのならそっと覗きに行かれては?」
何故かクレイを物凄く気に掛けているようなので『休憩がてら見てきてはどうか』と提案したつもりだったが、王は複雑そうな顔をした後で今日はやめておくと答えた。
「できればまた日を改めて場を用意したい。サシェの件で礼を言いたいといえば呼び出すことも可能だろう」
「では情報はこの辺で?」
「一先ずはいい。ご苦労だった」
そんな言葉に少し拍子抜けしてしまう。
もっと詳細を知りたがるかと思っていたのに……。
けれどもういいと言われたのならこれ以上は踏み込むべきではないのだろう。
ショーンは大人しく一礼してその場を下がった。
(ま、個人的興味もあるから、折角だし、また聞かれてもいいようあと少しだけ探っておくか)
けれどそれは果たして良かったのか悪かったのか…。
ショーンはその日の夜、思いもよらないシーンに出くわしてしまったのだった。
***
この日ショーンは職場へと顔を出し、溜まった他の仕事を片付けた後、糸を辿ってクレイがいる酒場へと来ていた。
そこでクレイは何やら話しながらファルと酒を飲んでいる。
その姿を見ながら、さてどうしようかと考えていたところで何故かロックウェルが合流し、クレイはファルに抱え上げられ店を出てしまった。
暴れているところを見るに悪酔いしたから連れ出したという感じなのだろうか?
(そうそう。酔っぱらいの介抱って大変なんだよな~)
そう思いつつ慌てて三人の姿をこっそり追い掛けたところでそれは起こる。
ファルが何を言ったのかまではわからなかったが、クレイがこれ以上ないほど激怒して、全身が放電したのだ。
その時、自分は見てしまった。
怒りに染まったその瞳がほんの僅か紫色の光を漏らしたことを。
力を封印しているにも関わらず、その怒りから本来の色がチラリと顔をのぞかせたのだ。
(まさか…本当に?)
確かに王が気にしているのを見てあり得るかもしれないと少しは思っていた。
けれどそれは可能性の話だ。
まさか本当に紫の瞳が隠されているとは────。
三人は喧嘩になったようで、クレイはそのまま影を伝って消えてしまった。
けれどその先に繋がっているのは彼の家で……。
これなら追えると思い彼の家へと急いだ。
酔っぱらっているのならここで直接会うのは避けるつもりだが、できればその紫の瞳の真実を確実なものにして、王への報告にしたいと思った。
けれど、クレイが眠ったらちょっと調べてみようと身を潜めている内に、ロックウェルが家へと入ってしまったのだ。
しかも暫く待ってみたところで聞こえてきたのは嬌声以外の何物でもなかった。
懇願するようなクレイの言葉を、聞かないとばかりにロックウェルが責め立てる声がする。
(知らなかった…)
まさかクレイがロックウェルの情人だったなんて…。
けれど正直耳に届く範囲で言わせてもらえれば、あんな風に責め立てられるくらいなら自分なら全力で逃げると思った。
間違っても恋人になりたいなどとは思わないだろう。
(ロックウェル様がモテるのに特定の相手を作らなかったのってこの所為なのか?)
あまりにも執拗に責め立てられてクレイは泣きながら懇願しているようだった。
もっと上手く逃げればいいのに…。
なんて不器用なんだ。
(……まあ朝にまた出直してくるか)
二人の邪魔をするのも悪いしと、翌朝再度足を運んだのだが────。
「ロ…ロックウェル…。も…死ぬ…ッ、からっ!」
そんな声が聞こえてきて驚いた。
その声はもう完全に泣きが入って、息も絶え絶えと言う感じだった。
もしや耐久レース並みに夜通し相手をさせられたのだろうか?
しつこいにも程がある。
ロックウェルは一体どれだけ容赦がないのだろう?
下手をしたら回復魔法をフル活用しているのではないだろうか?
まあ付き合う方も付き合う方だが…。
しかも続くロックウェルの言葉がまた酷い。
「お前が素直になるまでいつまででも抱いてやるから楽しみにしておけ」
まだやるつもりなのだろうか?
本当に鬼畜だ。白魔道士が絶倫で黒魔道士を泣かせるなんて初めて聞いた。
(ロックウェル様…ドS…)
これでは昼までサカってそうだなと思い直し、そっとその場から離れることにする。
さすがにクレイが可哀想なので、もういっそ明日以降に接触しようとショーンは深いため息を吐いて王宮へと帰ったのだった。
優秀な黒魔道士だと聞いたがどんな人物なのか?信頼できる魔道士なのか?
依頼を考えている────そう聞けばすぐに情報は集まった。
ここ最近一年ほど姿が見えなかったが最近戻ってきたようだと聞いて、『クレイ』が自分の調べている人物に間違いないと確信する。
しかしどこに行ったら会えるのか?と尋ねたところでこう言われてしまった。
「ああ。あれ?さっきまでそこにいてファルと話してたのにな…もう帰ったかな?」
その言葉にしまったと思った。
折角接触するチャンスだったのに────。
酒場の空気に溶け込む方にばかり気がいっていて気付かなかった自分が歯痒い。
(でもまあまだチャンスはある)
向こうは自分の事に気が付いていないはずだ。
いくらでも機会はある。
そう思った。
けれどそれから毎日そこへと通ったが、三日経っても彼は姿を現さなかった。
「…逃げられたか?」
まさか勘づかれたとでもいうのだろうか?
まだ何も接触を図っていなかったというのに『クレイ』は全く捕まえることができなかった。
仕方なく、ファルと言う者が旧知の間柄だと聞いたのでより詳しい情報を得ようと接触してみた。
「あいつの仕事ぶり?そうだな。短期間で終えたい仕事なんかはすぐに片付けてくれるぜ。得意なのは追跡だが、割と何でもこなしてくれる奴だ。まあ選り好みはするがな」
依頼さえ気に入ってもらえたら一発だぞとファルは豪快に笑った。
(なるほど)
確かに他の黒魔道士に頼むより依頼料が破格の高値だったが、その分短期で仕事を終わってくれるのでトータル的に損はないという感じだった。
それこそズルズル依頼を引き延ばしてくる黒魔道士よりは余程安心できる。
「ただなぁ…ここ二~三日捕まらないんだよな。だから依頼するなら少し待った方がいいかもしれない」
もしかしたら長期の仕事で家を空けているのかもしれないとファルは言った。
「そうですか。わかりました。取りあえず彼にまずは話だけでも聞いてもらいたいのでまた顔を出させていただきます」
「おうっ。そうしてくれ」
ではと言ってショーンは静かにその場を後にする。
どうやら彼に会えるにはまだ暫く時間が掛かりそうだ。
念のため彼の家を聞きそこに足を運んではみたが、やはりファルが言っていた通り帰ってはいないようだった。
それでも一応本当に本人の家かどうかを確かめる。
そこに残されてあるのは間違いなく彼の痕跡────。
(うん。間違いない)
情報は確実に増えている。
ここで一先ず報告に向かっても構わないだろう。
そう考え、一度引き揚げ王へと報告に向かったところで、思いがけず王宮内でその目的の人物を発見した。
(居たっ!)
姿形は話に聞いた通り黒髪の美しい青年で、切れ長のその瞳は碧眼だった。
何よりもそこから発している気は間違いない。
自分が辿ってきた『クレイ』のものだ。
彼は王宮庭園でサシェと和やかに話をしていた。
離れた所にはシリィとロックウェルの姿もある。
(そう言えばロックウェル様とは友人関係だとか…)
自分を封印していた相手と今も友人関係であるのかは正直疑問だったが、ああして傍にいるというのなら特に蟠り等はないのかもしれない。
(意外とあっさりしたタイプなのかな?)
しかし何という良いタイミングだったのだろう?
これで追跡がしやすくなった。
ショーンはそっと細い糸のような呪を紡ぐとそっとそれをクレイの影へと飛ばした。
本人と直接繋げば気づかれる可能性の高いこの糸も、敢えて影の方に繋いでおけば気づかれることはない。
(さあ、先に王に報告に行くか)
これでいつでも彼を捕まえることができるから、焦る必要もない。
ショーンは満足げに笑うとそのまま王の元へと急いだ。
***
「陛下。『クレイ』について調べたところ、やはり封印されていた黒魔道士本人のようでした。ただ、瞳の色については魔道士仲間に聞いても皆が皆口を揃えて昔から碧眼だったと言ってましたね」
「……」
「元々ロックウェル様とは友人関係で、依頼などもよく引き受けていたようです。報酬は高くつきますが、仕事は早く、その仕事ぶりは誰もが認めるほど優秀だそうです」
「……そうか」
「黒魔道士歴は長く経験も豊富なようですが、それ以前の経歴については孤児…のようだったとしか情報はありませんでした。更に彼の経歴を調べますか?」
「────……いや」
「先程庭園でサシェ様達と茶を囲んでいたようですよ?もし気になるのならそっと覗きに行かれては?」
何故かクレイを物凄く気に掛けているようなので『休憩がてら見てきてはどうか』と提案したつもりだったが、王は複雑そうな顔をした後で今日はやめておくと答えた。
「できればまた日を改めて場を用意したい。サシェの件で礼を言いたいといえば呼び出すことも可能だろう」
「では情報はこの辺で?」
「一先ずはいい。ご苦労だった」
そんな言葉に少し拍子抜けしてしまう。
もっと詳細を知りたがるかと思っていたのに……。
けれどもういいと言われたのならこれ以上は踏み込むべきではないのだろう。
ショーンは大人しく一礼してその場を下がった。
(ま、個人的興味もあるから、折角だし、また聞かれてもいいようあと少しだけ探っておくか)
けれどそれは果たして良かったのか悪かったのか…。
ショーンはその日の夜、思いもよらないシーンに出くわしてしまったのだった。
***
この日ショーンは職場へと顔を出し、溜まった他の仕事を片付けた後、糸を辿ってクレイがいる酒場へと来ていた。
そこでクレイは何やら話しながらファルと酒を飲んでいる。
その姿を見ながら、さてどうしようかと考えていたところで何故かロックウェルが合流し、クレイはファルに抱え上げられ店を出てしまった。
暴れているところを見るに悪酔いしたから連れ出したという感じなのだろうか?
(そうそう。酔っぱらいの介抱って大変なんだよな~)
そう思いつつ慌てて三人の姿をこっそり追い掛けたところでそれは起こる。
ファルが何を言ったのかまではわからなかったが、クレイがこれ以上ないほど激怒して、全身が放電したのだ。
その時、自分は見てしまった。
怒りに染まったその瞳がほんの僅か紫色の光を漏らしたことを。
力を封印しているにも関わらず、その怒りから本来の色がチラリと顔をのぞかせたのだ。
(まさか…本当に?)
確かに王が気にしているのを見てあり得るかもしれないと少しは思っていた。
けれどそれは可能性の話だ。
まさか本当に紫の瞳が隠されているとは────。
三人は喧嘩になったようで、クレイはそのまま影を伝って消えてしまった。
けれどその先に繋がっているのは彼の家で……。
これなら追えると思い彼の家へと急いだ。
酔っぱらっているのならここで直接会うのは避けるつもりだが、できればその紫の瞳の真実を確実なものにして、王への報告にしたいと思った。
けれど、クレイが眠ったらちょっと調べてみようと身を潜めている内に、ロックウェルが家へと入ってしまったのだ。
しかも暫く待ってみたところで聞こえてきたのは嬌声以外の何物でもなかった。
懇願するようなクレイの言葉を、聞かないとばかりにロックウェルが責め立てる声がする。
(知らなかった…)
まさかクレイがロックウェルの情人だったなんて…。
けれど正直耳に届く範囲で言わせてもらえれば、あんな風に責め立てられるくらいなら自分なら全力で逃げると思った。
間違っても恋人になりたいなどとは思わないだろう。
(ロックウェル様がモテるのに特定の相手を作らなかったのってこの所為なのか?)
あまりにも執拗に責め立てられてクレイは泣きながら懇願しているようだった。
もっと上手く逃げればいいのに…。
なんて不器用なんだ。
(……まあ朝にまた出直してくるか)
二人の邪魔をするのも悪いしと、翌朝再度足を運んだのだが────。
「ロ…ロックウェル…。も…死ぬ…ッ、からっ!」
そんな声が聞こえてきて驚いた。
その声はもう完全に泣きが入って、息も絶え絶えと言う感じだった。
もしや耐久レース並みに夜通し相手をさせられたのだろうか?
しつこいにも程がある。
ロックウェルは一体どれだけ容赦がないのだろう?
下手をしたら回復魔法をフル活用しているのではないだろうか?
まあ付き合う方も付き合う方だが…。
しかも続くロックウェルの言葉がまた酷い。
「お前が素直になるまでいつまででも抱いてやるから楽しみにしておけ」
まだやるつもりなのだろうか?
本当に鬼畜だ。白魔道士が絶倫で黒魔道士を泣かせるなんて初めて聞いた。
(ロックウェル様…ドS…)
これでは昼までサカってそうだなと思い直し、そっとその場から離れることにする。
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