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番外編
番外編Ⅱ ナナシェにて⑭ Side.母メリーナ
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ガナッシュ様から頭を冷やして自分の言葉を思い返し、どこに問題があったのかをよく考えるんだと言われ、部屋で色々考えた。
ランスロットをスケープゴートにしたのが悪かったのかと最初に考えたものの、これはあの子が悪いからだし、私は悪くないはずだ。
それなら認めたくはないが、虚偽申告をする際に夫を諫めなかったのが悪かったということになる。
あれはランスロットをスケープゴートにするにはうってつけのタイミングだったが、それは別の機会にして、あそこで夫を後押しせず止めておけば妻の役割を果たし、ついでに皆から優しい母親だと言う印象を与えられたんじゃないかと反省する。
虚偽申告の罪も背負わずに済んだし、結果的に侯爵夫人のままいられたはずだ。
(失敗したわ…)
もっと法律について学んでおけばよかった。
夫も夫だ。
法律について私より詳しいのだから、自分で気づいてやめてくれればよかったのに。
(そういうことならやっぱりあの人が悪いんじゃないの)
やっぱり私が悪いわけじゃなかった。
(反省して損したわ)
結局夫が悪い。
「なんだか凄く理不尽ね」
自分のせいではないことで怒られるのはとても理不尽だと思う。
そう思ったところでその前に言われたことについても思い出した。
親に言われたら子は従って当然というアレで色々言われた件だ。
アレについてはまあ…正直反省はしている。
確かに親が一方的にやれと言ってきても、子供にだって受け入れられないことはあるものだ。
両親がそんなことを言ってきたなら私は泣き叫んで『絶対に無理だ、やりたくない』と拒否したと思う。
お金の為とはいえ、相手くらいは選びたい。
不特定多数の男に好き勝手に犯されるなんて絶対に嫌だ。
それでもやれと言われたなら縁切りまできっと考えるだろう。
そう考えると私のしたことは悪いことではあった。
説明もなくそんなことをしたのだし、客観的に見ると親としては最悪の事をやらかしたのだとは思う。
(まあでもちゃんと気づいたんだし、きっと二人とも許してくれるわよね。どうせ貰ったお金も牢に入れられた時に取り上げられてしまったし、結果的に未遂に終わったんだから、何もなかったことと同じだもの。それをとやかく言う方がおかしいわ)
ちゃんと反省したし、良しとしてもらおう。
「安心したらなんだか眠たくなってきたわね」
考えすぎてなんだか凄く眠たくなってしまった。
「ちょっとお昼寝でもしましょう。昼ご飯は別に食べなくてもいいわ。一食ぐらい抜けば皆私がちゃんと反省したってわかってくれると思うし、一石二鳥よね」
そう思いながらベッドへと横たわり、私は気持ちよく眠りについた。
夕方、部屋のドアがノックされ、リンという教育係が様子を見にきた。
ちょうど寝起きだったから、気怠い体をなんとか動かしドアの方へ行ってそっと扉を開ける。
「…はい」
「どうやらきっちり反省したようね」
どうやら寝起きでテンションが低い私の様子を見て、反省して憔悴しているように見えたらしい。
まあ反省はちゃんとしたのはしたし、否定することもないだろう。
「ええ。私にも悪い所はあったと反省したわ」
そこでふと閃いた。
身売りしろ、は酷かった。
給料を半分渡せと言えば良かったのだと。
きっとしっかり昼寝をしたからこそ、こんな名案が浮かんだのだろう。
睡眠はやはり大切だ。
自分の給料に子供達二人分の給料半分と夫の給料の九割を足せば、別に無理にガナッシュ様の愛人にならなくても割と充実した日々を過ごせるんじゃないだろうか?
皆衣食住が保証された場所で働いているし、私にそれくらい渡したって困ることもないはず。
(どうして思いつかなかったのかしら)
もっと早く気づいていれば牢屋に入れられることもなかったはずなのに。
自分の馬鹿さ加減にはガッカリだ。
これも反省案件だと思う。
私だってちゃんと反省はできるのだ。
今回の件では少しは成長できたような気もするし、色々気づかせてくれたガナッシュ様にも、少しくらい感謝してみようかという気になれた。
「私の悪いところを教えてくれたガナッシュ様には感謝しかないわ」
「まあ!そのセリフが出てくるって事は本当に反省したのね。良かったわ。これからは心を入れ替えてちゃんとするのよ?」
「ええ」
「さ、お腹空いたでしょう?お昼、食べてなかったものね。明日からしっかり働けるようガッツリ食べてちょうだい!」
「ありがとう」
私が反省したのが余程嬉しいのか、教育係の女は上機嫌に私を食堂へと連れて行く。
(いつもこれくらい好意的に接してくれればいいのに)
自分勝手な女に、私は小さく溜め息を吐いた。
***
食事を終え、湯を浴びて部屋で寛いでいるとドアをノックする音が耳に届く。
誰かしらと誰何すると、やってきたのは夫だった。
何の用か尋ねたら『話したい事がある』と言うから一応聞こうとは思ったものの、部屋には入れたくない。
掃除が面倒で散らかっているからだ。
こんなところを見られたら、また何を言われるかわかったものじゃない。
「話ならここで聞くわ。早く言ってちょうだい」
ドアをほんの少しだけ開けてそう言うと、夫は『ちゃんと話したいんだが?』なんて言ってくる始末。
もしかして私と仲直りでもしたかったのかしら?
本当に可愛い人ね。
でもダメよ。許してなんてあげないわ。
「もしかして謝って仲直りしようと思って来たの?もしそうなら諦めてちょうだい。私にそのつもりはないわ。貴方だってわかっているでしょう?夫婦仲は破綻しているんだって」
その言葉に夫は俯きながら『わかっている』と返した。
(いい気味ね)
こういう姿は叱られて肩を落としていたランスロットにそっくりで、不思議と優越感に満たされる。
「わかっているなら話は早いわ。貴方はもうお役御免よ。これからは私に付き纏わないでちょうだい!」
きっと夫は捨てないでほしいと縋ってくるだろう。
そこを条件付きで許してあげたら確実にお金を貢いでもらえるはず────そう思ったのに、優越感に浸る前に夫の口からあり得ない言葉が飛び出し、思考が凍りついた。
「そうか。では離婚という事で問題はないな?」
「……え?」
「今日はお前と別れるつもりでここに来た。お前が言ったように夫婦仲はとうに破綻している。ゴネられるかと思ったが、お役御免と言ってもらえて良かった。明日からは他人と思って互いに接しよう。話はそれだけだ」
淡々とそう言い、あっさり踵を返す夫。
(何?なんなの?何が起こっているの?!)
「待って!」
こんなにあっさり離婚だと言われるなんて信じられなかった。
夫は確かに私を愛してくれていた。
それは私が一番知っている。
だから自暴自棄になって酒浸りになった時、手を上げられて驚いたし、こんな夫は知らないと怖くなったのだ。
でもここに来て酒を飲まなくなった夫は暴力を振るったりすることもなく、なんだかんだで私を尊重してくれていた。
それはまだ私への愛があるからだと思っていた。
だから何をしても許してもらえると思っていたし、その愛が尽きることなんてあるはずがないと、そう思っていたのに…。
「どうして縋ってこないの?!」
気づけば部屋から飛び出し、そう叫ぶ自分がいた。
「貴方は私を愛しているはずでしょう?!」
怒りと共にそう口にするけれど、夫は足を止め振り向くと、どこか吹っ切れたような顔で私へと言い放ってくる。
「もうお前には愛想が尽きた。愛情なんて欠片も残ってはいない。それにお前が言ったんだろう?夫婦仲はとっくに破綻している、もうお役御免だからこれからは纏わりついてくるなと」
確かに言った。
でもそれは別れるつもりで言ったわけじゃない。
縋りつかせて、私に縛りつけて、お金を貰うために言ったのだ。
勝手に去って行かれたらもうお金を貰えなくなってしまうし、それはなんとしてでも阻止したかった。
「良かったな?これでお前は自由だ」
「そっ、そんな勝手なこと、いきなり言ってこないでちょうだい!子供達にはどう言うつもりなの?!言ったら絶対に悲しむわよ?!可哀想だと思わないの?!」
まるで自分から解放してやると言わんばかりの潔い態度に慌て、取り敢えず子供達をダシにしてでも引き留めないとと言葉を足すが、どうやら夫は先手を打っていたようだ。
「子供達には今日きちんと話を通してきた。別れるつもりだと話したら、寧ろ背中を押してもらえた。問題はない」
「そんなっ、そんなこと子供達が許すはずがないわ!」
いい加減な事を言わないでくれと訴えるが夫の態度は変わらなかった。
そればかりではなく…。
「子供達もお前とはもう縁を切ったそうだ」
「そんな、そんなの嘘!嘘よ。嘘に決まっているわ!私を困らせたくてそう言っているだけでしょう?!」
「疑うなら直接聞きに行けばいい。まあ、会っても貰えないだろうがな」
「あり得ない…あり得ないわ。私が捨てるならまだしも、皆が私を見捨てるなんて…」
嘘だと信じたかった。
あり得ない現実に頭がガンガン痛くなる。
けれど夫は無情にも、蒼白になる私へと冷たく言い放ってくる。
「ある意味正しいな。お前が先に家族を裏切り、お前が私達にお前を見捨てさせたんだ」
夫はそれだけを告げると毅然と踵を返し、そのまま自室へと戻っていった。
後にはその場で呆然とする私がいるばかり。
ランスロットをスケープゴートにしたのが悪かったのかと最初に考えたものの、これはあの子が悪いからだし、私は悪くないはずだ。
それなら認めたくはないが、虚偽申告をする際に夫を諫めなかったのが悪かったということになる。
あれはランスロットをスケープゴートにするにはうってつけのタイミングだったが、それは別の機会にして、あそこで夫を後押しせず止めておけば妻の役割を果たし、ついでに皆から優しい母親だと言う印象を与えられたんじゃないかと反省する。
虚偽申告の罪も背負わずに済んだし、結果的に侯爵夫人のままいられたはずだ。
(失敗したわ…)
もっと法律について学んでおけばよかった。
夫も夫だ。
法律について私より詳しいのだから、自分で気づいてやめてくれればよかったのに。
(そういうことならやっぱりあの人が悪いんじゃないの)
やっぱり私が悪いわけじゃなかった。
(反省して損したわ)
結局夫が悪い。
「なんだか凄く理不尽ね」
自分のせいではないことで怒られるのはとても理不尽だと思う。
そう思ったところでその前に言われたことについても思い出した。
親に言われたら子は従って当然というアレで色々言われた件だ。
アレについてはまあ…正直反省はしている。
確かに親が一方的にやれと言ってきても、子供にだって受け入れられないことはあるものだ。
両親がそんなことを言ってきたなら私は泣き叫んで『絶対に無理だ、やりたくない』と拒否したと思う。
お金の為とはいえ、相手くらいは選びたい。
不特定多数の男に好き勝手に犯されるなんて絶対に嫌だ。
それでもやれと言われたなら縁切りまできっと考えるだろう。
そう考えると私のしたことは悪いことではあった。
説明もなくそんなことをしたのだし、客観的に見ると親としては最悪の事をやらかしたのだとは思う。
(まあでもちゃんと気づいたんだし、きっと二人とも許してくれるわよね。どうせ貰ったお金も牢に入れられた時に取り上げられてしまったし、結果的に未遂に終わったんだから、何もなかったことと同じだもの。それをとやかく言う方がおかしいわ)
ちゃんと反省したし、良しとしてもらおう。
「安心したらなんだか眠たくなってきたわね」
考えすぎてなんだか凄く眠たくなってしまった。
「ちょっとお昼寝でもしましょう。昼ご飯は別に食べなくてもいいわ。一食ぐらい抜けば皆私がちゃんと反省したってわかってくれると思うし、一石二鳥よね」
そう思いながらベッドへと横たわり、私は気持ちよく眠りについた。
夕方、部屋のドアがノックされ、リンという教育係が様子を見にきた。
ちょうど寝起きだったから、気怠い体をなんとか動かしドアの方へ行ってそっと扉を開ける。
「…はい」
「どうやらきっちり反省したようね」
どうやら寝起きでテンションが低い私の様子を見て、反省して憔悴しているように見えたらしい。
まあ反省はちゃんとしたのはしたし、否定することもないだろう。
「ええ。私にも悪い所はあったと反省したわ」
そこでふと閃いた。
身売りしろ、は酷かった。
給料を半分渡せと言えば良かったのだと。
きっとしっかり昼寝をしたからこそ、こんな名案が浮かんだのだろう。
睡眠はやはり大切だ。
自分の給料に子供達二人分の給料半分と夫の給料の九割を足せば、別に無理にガナッシュ様の愛人にならなくても割と充実した日々を過ごせるんじゃないだろうか?
皆衣食住が保証された場所で働いているし、私にそれくらい渡したって困ることもないはず。
(どうして思いつかなかったのかしら)
もっと早く気づいていれば牢屋に入れられることもなかったはずなのに。
自分の馬鹿さ加減にはガッカリだ。
これも反省案件だと思う。
私だってちゃんと反省はできるのだ。
今回の件では少しは成長できたような気もするし、色々気づかせてくれたガナッシュ様にも、少しくらい感謝してみようかという気になれた。
「私の悪いところを教えてくれたガナッシュ様には感謝しかないわ」
「まあ!そのセリフが出てくるって事は本当に反省したのね。良かったわ。これからは心を入れ替えてちゃんとするのよ?」
「ええ」
「さ、お腹空いたでしょう?お昼、食べてなかったものね。明日からしっかり働けるようガッツリ食べてちょうだい!」
「ありがとう」
私が反省したのが余程嬉しいのか、教育係の女は上機嫌に私を食堂へと連れて行く。
(いつもこれくらい好意的に接してくれればいいのに)
自分勝手な女に、私は小さく溜め息を吐いた。
***
食事を終え、湯を浴びて部屋で寛いでいるとドアをノックする音が耳に届く。
誰かしらと誰何すると、やってきたのは夫だった。
何の用か尋ねたら『話したい事がある』と言うから一応聞こうとは思ったものの、部屋には入れたくない。
掃除が面倒で散らかっているからだ。
こんなところを見られたら、また何を言われるかわかったものじゃない。
「話ならここで聞くわ。早く言ってちょうだい」
ドアをほんの少しだけ開けてそう言うと、夫は『ちゃんと話したいんだが?』なんて言ってくる始末。
もしかして私と仲直りでもしたかったのかしら?
本当に可愛い人ね。
でもダメよ。許してなんてあげないわ。
「もしかして謝って仲直りしようと思って来たの?もしそうなら諦めてちょうだい。私にそのつもりはないわ。貴方だってわかっているでしょう?夫婦仲は破綻しているんだって」
その言葉に夫は俯きながら『わかっている』と返した。
(いい気味ね)
こういう姿は叱られて肩を落としていたランスロットにそっくりで、不思議と優越感に満たされる。
「わかっているなら話は早いわ。貴方はもうお役御免よ。これからは私に付き纏わないでちょうだい!」
きっと夫は捨てないでほしいと縋ってくるだろう。
そこを条件付きで許してあげたら確実にお金を貢いでもらえるはず────そう思ったのに、優越感に浸る前に夫の口からあり得ない言葉が飛び出し、思考が凍りついた。
「そうか。では離婚という事で問題はないな?」
「……え?」
「今日はお前と別れるつもりでここに来た。お前が言ったように夫婦仲はとうに破綻している。ゴネられるかと思ったが、お役御免と言ってもらえて良かった。明日からは他人と思って互いに接しよう。話はそれだけだ」
淡々とそう言い、あっさり踵を返す夫。
(何?なんなの?何が起こっているの?!)
「待って!」
こんなにあっさり離婚だと言われるなんて信じられなかった。
夫は確かに私を愛してくれていた。
それは私が一番知っている。
だから自暴自棄になって酒浸りになった時、手を上げられて驚いたし、こんな夫は知らないと怖くなったのだ。
でもここに来て酒を飲まなくなった夫は暴力を振るったりすることもなく、なんだかんだで私を尊重してくれていた。
それはまだ私への愛があるからだと思っていた。
だから何をしても許してもらえると思っていたし、その愛が尽きることなんてあるはずがないと、そう思っていたのに…。
「どうして縋ってこないの?!」
気づけば部屋から飛び出し、そう叫ぶ自分がいた。
「貴方は私を愛しているはずでしょう?!」
怒りと共にそう口にするけれど、夫は足を止め振り向くと、どこか吹っ切れたような顔で私へと言い放ってくる。
「もうお前には愛想が尽きた。愛情なんて欠片も残ってはいない。それにお前が言ったんだろう?夫婦仲はとっくに破綻している、もうお役御免だからこれからは纏わりついてくるなと」
確かに言った。
でもそれは別れるつもりで言ったわけじゃない。
縋りつかせて、私に縛りつけて、お金を貰うために言ったのだ。
勝手に去って行かれたらもうお金を貰えなくなってしまうし、それはなんとしてでも阻止したかった。
「良かったな?これでお前は自由だ」
「そっ、そんな勝手なこと、いきなり言ってこないでちょうだい!子供達にはどう言うつもりなの?!言ったら絶対に悲しむわよ?!可哀想だと思わないの?!」
まるで自分から解放してやると言わんばかりの潔い態度に慌て、取り敢えず子供達をダシにしてでも引き留めないとと言葉を足すが、どうやら夫は先手を打っていたようだ。
「子供達には今日きちんと話を通してきた。別れるつもりだと話したら、寧ろ背中を押してもらえた。問題はない」
「そんなっ、そんなこと子供達が許すはずがないわ!」
いい加減な事を言わないでくれと訴えるが夫の態度は変わらなかった。
そればかりではなく…。
「子供達もお前とはもう縁を切ったそうだ」
「そんな、そんなの嘘!嘘よ。嘘に決まっているわ!私を困らせたくてそう言っているだけでしょう?!」
「疑うなら直接聞きに行けばいい。まあ、会っても貰えないだろうがな」
「あり得ない…あり得ないわ。私が捨てるならまだしも、皆が私を見捨てるなんて…」
嘘だと信じたかった。
あり得ない現実に頭がガンガン痛くなる。
けれど夫は無情にも、蒼白になる私へと冷たく言い放ってくる。
「ある意味正しいな。お前が先に家族を裏切り、お前が私達にお前を見捨てさせたんだ」
夫はそれだけを告げると毅然と踵を返し、そのまま自室へと戻っていった。
後にはその場で呆然とする私がいるばかり。
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