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番外編
番外編Ⅱ ナナシェにて⑤ Side.エヴァンジェリン
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母がいなくなって三週間。
あれから兄と父から母の消息についての情報が入ってきた。
なんでも母は今、酌婦としてとある店で働いているらしい。
私に娼婦云々言っていたにもかかわらずその職に就いているのは不思議でならない。
酌婦の仕事よりも食堂での仕事の方がずっと健全だと思ってしまうのは、私の偏見だろうか?
(まあでも、問題さえ起こさず暮らしてくれるならいいわ)
そう思いながら、どこかホッとしながら日々を過ごしていたのだけれど────。
夜、いつも通り食堂の仕事を終え従業員の住む別棟へと向かう途中、男から声を掛けられた。
「お前がエヴァンジェリン、か?」
「え?はい。そうですけれど?」
「そうか。良かった。それじゃあ早速一緒に来てもらおうか」
何故?
そう思った。
だから思わず警戒して後退る。
「なんだ?まさか逃げるつもりか?こっちはもう金を払ってるんだ。逃げても無駄だぞ?」
ジャリッと男が歩を進め、酷薄な笑みを浮かべながら私の方へと向かってくる。
怖い。
金を払った?逃げても無駄?
何を言っているのかさっぱりわからないけれど、絶対に行ってはダメだと思った。
ここに来て約半年。
これまで危ない目に遭ったことは一度もない。
でも、これは何かマズいのではないかと頭の中で警報が鳴った。
リオネスにも常々『この街は怖い武器商人や奴隷商人なんかも存在するから気をつけろ』と言われてきた。
そうは言っても周囲にいる人達は良い人が多かったし、危ないことにも遭遇したことがなかったから安心していた。
単なる脅しだろうと思って、軽くあしらってきたのだ。
そんな私にせめてとでも思ったのか、会話の端々で護身のための知識は与えてくれていたリオネス。
彼の顔が咄嗟に頭に浮かぶ。
(もしかして…リオネスが言ってた奴隷商人とかなの?)
もしそうだったとしたら凄く怖い。
でも助けてくれそうなリオネスは今、ここに居ない。
それがこんなにも心細く感じるなんてと思わず唇を噛んでしまう。
しっかりしなければ。
「ほら、ベッドで気持ちよーくしてやるから、さっさと来い!お前の母親からそう頼まれたんだ。大人しく来た方が身のためだぞ?」
男がそう言いながら私の腕を掴んでくる。
でも言われた内容に愕然となった。
(お、お母様が?!)
大人しくしてると思って安心した矢先にこれかと、怖さよりも怒りが湧いてくる。
それと共にここ最近すっかり兵士達の影響で口が悪くなってしまった私は、拳をギュッと握り締め、思い切り叫びながらその拳を男の顎下に叩き込んだ。
「あんの、クソババァあああっ!」
完全に油断し切っていた男は予期せぬ角度からの攻撃に為す術もなく一撃で地に沈む。
まさにクリーンヒット。
とは言え怒りはそう簡単には収まらない。
「絶っ対に、許さないんだから!」
ハァハァと荒く息を吐きながら気絶した男を睨み据えていると、いきなり隣から笑い声が聞こえてきた。
「ブハッ!ちょっ、助ける間もなく相手を沈めるって…ククッ、どんだけだよ?!スゲェなお前!流石俺の嫁!」
見るとそこにはリオネスが立っていて、私を見て大笑いしていた。
どうやら遠目に男に絡まれているところを見つけて慌てて駆けつけようとしてくれていたらしい。
なのに助ける前に私が相手を倒してしまったから出番がなくなってしまったのだとか。
でもそんなリオネスを見て安心する自分がいたのは確かで、私は今更ながら震えてきた身体を誤魔化すようにリオネスへと近づき、小さな声で『折角来てくれたんだし、ちょっとだけ頼らせなさいよね』と言いながら彼の二の腕にコツンと額を押し付けた。
『お前、甘えるの下手くそだな』って笑われたけど、大きなお世話だわ。
「いいから黙って突っ立っててちょうだい」
「全く…しょうがねぇな」
そう言いながら空いた手でポンポンと優しく頭を撫でられて…ほんのちょっとだけ心が揺れる。
口説いてくるし軽口も多いけど、全然強引な事をしてこないからこの男の側は嫌いになれないのかもしれない。
けれどそれからすぐ、バタバタと見知った兵がやってきて、慌てた様子でこれまた思いがけない事を口にしてきた。
「リオネス兵長、大変です!第一部隊のラウルが男に気絶させられて攫われるところを見たと言う者が!」
「なんだと?!」
「今目撃情報を追ってるみたいですが、第二からも人手が欲しいと要請が!」
「わかった。すぐ行く!」
リオネスはすぐさま表情を引き締め部下と一緒に踵を返したけど、内容が内容だけに先程の件と無関係とは思えなかった。
「リオネス!さっきその男がお母様にお金を渡したって言っていたの!もしかしたらお兄様と私の二人に身売りさせようとしたのかもしれないわ!」
「…っ!単に絡まれてたってわけじゃないのか?!」
「ええ」
「クソッ!おいっ!今の話、ミラン兵長に伝えに行け。それと俺はコイツの母親の身柄を押さえに行くから、副長にも話して第二の奴らを回してくれ!」
「わかりました!」
サクサクと指示を出すリオネスにいつもの軽さは一切なく、その姿はカッコイイの一言だ。
(何よ。カッコいいじゃないの)
思わずそう思ってしまったのが悔しい。
「エヴァ、待たせたな。行くぞ」
だからそう言いながら手を差し伸べてきたリオネスの手を取ってしまったのかもしれない。
こんな時なのにドキドキ弾む不謹慎な鼓動に気づかれませんようにと思いながら、私は足早にリオネスに続いたのだった。
***
【Side.ラウル】
グスン、グスン…。
幼い俺が泣いている。
ああ、これは8才頃の俺だ。
確か同い年の奴に水適性なのを馬鹿にされたんだっけ。
風や火に比べて攻撃に適してないし、弱っちいと言われたんだ。確か。
反論したかったけど、水適性が攻撃に向かないのは本当だから何も言い返せなくて悔しかったんだ。
でも────。
「ラウル、何を泣いているんだ?」
「父上!僕…今日水魔法の力が顕現したから嬉しくてみんなに自慢しに行ったんだ。それなのに、水適性は弱いって…攻撃に適してない弱い適性なのに自慢してくるなって笑われて…うぅっ、グスッ…」
俺は正直に父に話したっけ。
そしたら父はこう言ったんだ。
「ハハッ!馬鹿を言う奴もいたものだな。水適性はある意味最強だぞ?人は息ができないと死んでしまう生き物だからな。水で口も鼻も塞がれれば生きていけないだろう?なんだったら詠唱封じだってできる。ほら、どうだ?これでもまだ弱いと思うか?」
俺はそれを聞いて目から鱗が落ちた気がした。
「言いたい奴には言わせておけばいい。そう言う奴は油断していずれ馬鹿を見るんだ。お前はいざという時身を守ったり、好きな女の子にいい所を見せたい時にちゃんと力が発揮できるようにしっかりコントロールの練習をしておくんだ。お前は長男で次期侯爵になるんだから、しっかり励んで将来好きな女をガッチリ捕まえるんだぞ!ハハハッ!」
あの頃の父は俺の目には凄くカッコよく煌めいて見えたっけ。
あんな風にカッコいい父のようになりたくて、魔法の練習をいっぱい頑張ったんだ。
いつだって父の言う事は正しかったし、俺は尊敬の気持ちからずっと父の背を追い掛けてた。
父について行けば間違いない。
そう思って…俺はいつしか深く考えるのをやめてしまった気がする。
それが間違いだと気付かずに────。
「んん…」
なんだろう?
やけに胸元がスースーする。
俺はどうしたんだっけ?
そう思ったところで、ベッドに横たわる俺の上に男が覆い被さっていることに気づいた。
(誰だ?)
見知らぬ他人だ。
状況がさっぱりわからない。
でもスルリとはだけたシャツの間に滑り込んだ手が不埒な動きをしてくるから、思わず口から吐息のような声が漏れてしまった。
「は…っんぅ」
「起きたか。ちょうどいいタイミングだったな」
男が笑う。
(え?何?)
戸惑う俺に構う事なく男の手はその動きを更に大胆にしていき、シャツのボタンがどんどん外されていってしまう。
「やっ、やめっ、んんっ…」
本当に状況がわからなくて困惑する。
でも男が俺を襲おうとしていることだけは確かだったから────。
「俺が抱かれたいのはミラン兵長だけだ!触るなぁあっ!!」
我に返った俺は押さえ込まれて動けないながらも、魔法を発動させた。
『水球!』
ゴボボッ!
取り敢えず水魔法で溺れさせ、気絶させてから逃げてやろうと男の顔を水球で覆ってやったところで、部屋の扉がバァン!と外から勢いよく開かれた。
あれから兄と父から母の消息についての情報が入ってきた。
なんでも母は今、酌婦としてとある店で働いているらしい。
私に娼婦云々言っていたにもかかわらずその職に就いているのは不思議でならない。
酌婦の仕事よりも食堂での仕事の方がずっと健全だと思ってしまうのは、私の偏見だろうか?
(まあでも、問題さえ起こさず暮らしてくれるならいいわ)
そう思いながら、どこかホッとしながら日々を過ごしていたのだけれど────。
夜、いつも通り食堂の仕事を終え従業員の住む別棟へと向かう途中、男から声を掛けられた。
「お前がエヴァンジェリン、か?」
「え?はい。そうですけれど?」
「そうか。良かった。それじゃあ早速一緒に来てもらおうか」
何故?
そう思った。
だから思わず警戒して後退る。
「なんだ?まさか逃げるつもりか?こっちはもう金を払ってるんだ。逃げても無駄だぞ?」
ジャリッと男が歩を進め、酷薄な笑みを浮かべながら私の方へと向かってくる。
怖い。
金を払った?逃げても無駄?
何を言っているのかさっぱりわからないけれど、絶対に行ってはダメだと思った。
ここに来て約半年。
これまで危ない目に遭ったことは一度もない。
でも、これは何かマズいのではないかと頭の中で警報が鳴った。
リオネスにも常々『この街は怖い武器商人や奴隷商人なんかも存在するから気をつけろ』と言われてきた。
そうは言っても周囲にいる人達は良い人が多かったし、危ないことにも遭遇したことがなかったから安心していた。
単なる脅しだろうと思って、軽くあしらってきたのだ。
そんな私にせめてとでも思ったのか、会話の端々で護身のための知識は与えてくれていたリオネス。
彼の顔が咄嗟に頭に浮かぶ。
(もしかして…リオネスが言ってた奴隷商人とかなの?)
もしそうだったとしたら凄く怖い。
でも助けてくれそうなリオネスは今、ここに居ない。
それがこんなにも心細く感じるなんてと思わず唇を噛んでしまう。
しっかりしなければ。
「ほら、ベッドで気持ちよーくしてやるから、さっさと来い!お前の母親からそう頼まれたんだ。大人しく来た方が身のためだぞ?」
男がそう言いながら私の腕を掴んでくる。
でも言われた内容に愕然となった。
(お、お母様が?!)
大人しくしてると思って安心した矢先にこれかと、怖さよりも怒りが湧いてくる。
それと共にここ最近すっかり兵士達の影響で口が悪くなってしまった私は、拳をギュッと握り締め、思い切り叫びながらその拳を男の顎下に叩き込んだ。
「あんの、クソババァあああっ!」
完全に油断し切っていた男は予期せぬ角度からの攻撃に為す術もなく一撃で地に沈む。
まさにクリーンヒット。
とは言え怒りはそう簡単には収まらない。
「絶っ対に、許さないんだから!」
ハァハァと荒く息を吐きながら気絶した男を睨み据えていると、いきなり隣から笑い声が聞こえてきた。
「ブハッ!ちょっ、助ける間もなく相手を沈めるって…ククッ、どんだけだよ?!スゲェなお前!流石俺の嫁!」
見るとそこにはリオネスが立っていて、私を見て大笑いしていた。
どうやら遠目に男に絡まれているところを見つけて慌てて駆けつけようとしてくれていたらしい。
なのに助ける前に私が相手を倒してしまったから出番がなくなってしまったのだとか。
でもそんなリオネスを見て安心する自分がいたのは確かで、私は今更ながら震えてきた身体を誤魔化すようにリオネスへと近づき、小さな声で『折角来てくれたんだし、ちょっとだけ頼らせなさいよね』と言いながら彼の二の腕にコツンと額を押し付けた。
『お前、甘えるの下手くそだな』って笑われたけど、大きなお世話だわ。
「いいから黙って突っ立っててちょうだい」
「全く…しょうがねぇな」
そう言いながら空いた手でポンポンと優しく頭を撫でられて…ほんのちょっとだけ心が揺れる。
口説いてくるし軽口も多いけど、全然強引な事をしてこないからこの男の側は嫌いになれないのかもしれない。
けれどそれからすぐ、バタバタと見知った兵がやってきて、慌てた様子でこれまた思いがけない事を口にしてきた。
「リオネス兵長、大変です!第一部隊のラウルが男に気絶させられて攫われるところを見たと言う者が!」
「なんだと?!」
「今目撃情報を追ってるみたいですが、第二からも人手が欲しいと要請が!」
「わかった。すぐ行く!」
リオネスはすぐさま表情を引き締め部下と一緒に踵を返したけど、内容が内容だけに先程の件と無関係とは思えなかった。
「リオネス!さっきその男がお母様にお金を渡したって言っていたの!もしかしたらお兄様と私の二人に身売りさせようとしたのかもしれないわ!」
「…っ!単に絡まれてたってわけじゃないのか?!」
「ええ」
「クソッ!おいっ!今の話、ミラン兵長に伝えに行け。それと俺はコイツの母親の身柄を押さえに行くから、副長にも話して第二の奴らを回してくれ!」
「わかりました!」
サクサクと指示を出すリオネスにいつもの軽さは一切なく、その姿はカッコイイの一言だ。
(何よ。カッコいいじゃないの)
思わずそう思ってしまったのが悔しい。
「エヴァ、待たせたな。行くぞ」
だからそう言いながら手を差し伸べてきたリオネスの手を取ってしまったのかもしれない。
こんな時なのにドキドキ弾む不謹慎な鼓動に気づかれませんようにと思いながら、私は足早にリオネスに続いたのだった。
***
【Side.ラウル】
グスン、グスン…。
幼い俺が泣いている。
ああ、これは8才頃の俺だ。
確か同い年の奴に水適性なのを馬鹿にされたんだっけ。
風や火に比べて攻撃に適してないし、弱っちいと言われたんだ。確か。
反論したかったけど、水適性が攻撃に向かないのは本当だから何も言い返せなくて悔しかったんだ。
でも────。
「ラウル、何を泣いているんだ?」
「父上!僕…今日水魔法の力が顕現したから嬉しくてみんなに自慢しに行ったんだ。それなのに、水適性は弱いって…攻撃に適してない弱い適性なのに自慢してくるなって笑われて…うぅっ、グスッ…」
俺は正直に父に話したっけ。
そしたら父はこう言ったんだ。
「ハハッ!馬鹿を言う奴もいたものだな。水適性はある意味最強だぞ?人は息ができないと死んでしまう生き物だからな。水で口も鼻も塞がれれば生きていけないだろう?なんだったら詠唱封じだってできる。ほら、どうだ?これでもまだ弱いと思うか?」
俺はそれを聞いて目から鱗が落ちた気がした。
「言いたい奴には言わせておけばいい。そう言う奴は油断していずれ馬鹿を見るんだ。お前はいざという時身を守ったり、好きな女の子にいい所を見せたい時にちゃんと力が発揮できるようにしっかりコントロールの練習をしておくんだ。お前は長男で次期侯爵になるんだから、しっかり励んで将来好きな女をガッチリ捕まえるんだぞ!ハハハッ!」
あの頃の父は俺の目には凄くカッコよく煌めいて見えたっけ。
あんな風にカッコいい父のようになりたくて、魔法の練習をいっぱい頑張ったんだ。
いつだって父の言う事は正しかったし、俺は尊敬の気持ちからずっと父の背を追い掛けてた。
父について行けば間違いない。
そう思って…俺はいつしか深く考えるのをやめてしまった気がする。
それが間違いだと気付かずに────。
「んん…」
なんだろう?
やけに胸元がスースーする。
俺はどうしたんだっけ?
そう思ったところで、ベッドに横たわる俺の上に男が覆い被さっていることに気づいた。
(誰だ?)
見知らぬ他人だ。
状況がさっぱりわからない。
でもスルリとはだけたシャツの間に滑り込んだ手が不埒な動きをしてくるから、思わず口から吐息のような声が漏れてしまった。
「は…っんぅ」
「起きたか。ちょうどいいタイミングだったな」
男が笑う。
(え?何?)
戸惑う俺に構う事なく男の手はその動きを更に大胆にしていき、シャツのボタンがどんどん外されていってしまう。
「やっ、やめっ、んんっ…」
本当に状況がわからなくて困惑する。
でも男が俺を襲おうとしていることだけは確かだったから────。
「俺が抱かれたいのはミラン兵長だけだ!触るなぁあっ!!」
我に返った俺は押さえ込まれて動けないながらも、魔法を発動させた。
『水球!』
ゴボボッ!
取り敢えず水魔法で溺れさせ、気絶させてから逃げてやろうと男の顔を水球で覆ってやったところで、部屋の扉がバァン!と外から勢いよく開かれた。
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