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番外編
番外編Ⅰ ※姫初め
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今日は大晦日。
後数時間で年が明ける。
俺はサイヒュージ国の城で行われる年越しパーティーにシリウスと一緒に参加していた。
でも知らない貴族ばかりだから凄く緊張する。
そんな俺をシリウスはちゃんとフォローしてくれて、完璧にエスコートしつつ挨拶回りまで済ませてくれた。
カッコイイ。
一緒に踊ることもできたし、料理も美味しいし、初めてのサイヒュージでの社交を無事に終えることができてホッと安心した。
そんな中、シリウスがコーヒーでも飲みながら一緒に新年を祝おうとこっそり言ってきた。
結婚して初めての年越しだし、挨拶回りも終わったからもうここから帰ってゆっくりしたいらしい。
俺も流石に疲れたし、それは名案だと二つ返事で頷いた。
そしてやってきたのはサイヒュージ国の王都にシリウスが用意していた別邸。
ここは通いの使用人しかいないから、帰っても二人きりだ。
領地からついてきているニーチェやリルも、今日は義両親達が滞在している方の屋敷にいるからこっちにはいない。
だから誰に気兼ねすることなく二人で風呂を沸かして、その間にコーヒーで一息入れて、シャワーを浴びた後バスローブ姿でベッドへと飛び込んだ。
最初はのんびり今年は色々あったなって話して、結婚後の楽しかった話も沢山笑顔で振り返っていたけど、年越しの時間が迫るにつれてどちらからともなく唇が重なった。
チュッ…クチュッ…。
「ん…ふぅん…っ」
甘く絡めとるように舌を絡められ、あっという間に酔わされる。
いつもは気さくな雰囲気のシリウスが熱を孕んだ眼差しで俺を見つめてくるから、釣られるように俺も焦がれるように見つめてしまうんだ。
ズルい。
「ランスロット…姫初め、どんな風に抱かれたい?」
蕩けるような声で囁いてくるシリウスにどう答えたらいいのかわからない。
別に好きに抱いてくれていいのに、わざわざ聞いてくれる優しさに胸が高鳴る。
「え…っと……」
でもこれはある意味普段言えないことを言えるチャンスでもある。
だから俺は思い切って、普段恥ずかしくて言い出せなかったことを口にしてみることにした。
「シ、シリウス」
「なんだ?」
「その…ギュッてされたいから、座った膝の上に乗ってもいいか?」
「……え?」
「あ!だ、ダメならいいんだ!ただちょっとそのっ、シリウスの腕の中にすっぽり収まってると幸せだなっていつも思うから、そのまま抱かれたいなって思っただけだし!無理なら全然っ、気にしなくていいからっ!」
別に組み敷かれたくないとかそういうわけじゃなくて、ただその腕の中で幸せを堪能したかっただけで他意はないんだとアセアセと言い訳を連ねるけど、それを聞いたシリウスは何故か俺を引き寄せて激しく唇を重ねてきた。
「ランスロット、可愛すぎ」
暫く貪るように唇を重ねていたシリウスは幸せそうに微笑んで、あっさり俺の我儘を聞き入れてくれる。
「じゃあリクエストに応えて、今日は座位でピッタリくっついて年越ししようか」
その言葉が嬉しくて、俺は顔を輝かせながらシリウスへと抱き着いた。
***
【Side.シリウス】
俺の嫁が可愛すぎる!!
俺とぴったりくっついて幸せいっぱいに年を越したいんだって。
そんなこと言われたらもちろん張り切るに決まってる。
幸せ過ぎて頬が緩みまくってるかも。
「ん…はぁぅ…」
腰を震わせながら座った俺の上へとゆっくりと腰を落としていくランスロット。
勿論俺がちゃんと支えてるし、宥めるようにキスもしてるから恥じらいつつもランスロットはやっぱりやめるとは言い出さない。
「は…ぁあっ…シリウス、いつもより、おっきぃ…っ?」
「気のせいだ。大丈夫。ちゃんと入る。焦らなくていいからゆっくり腰を落として。そう。そんな感じ」
本当は早く繋がってぴったりくっつきたいけど、まだ我慢。
だってランスロットがこんな風に自分から積極的になってくれるのは珍しいし。
(すっごい興奮する…っ!)
なんとか平静を保ってるけど、俺の息子は正直だ。
ランスロットの指摘は当たっていて、いつもより大きくなってる。
「あ…、入…った」
無事に腰を落としきったランスロットがホッとしたようにふにゃりと笑う。
可愛すぎだろ?!
思わずギュッと抱きしめてしまったじゃないか。
だからピッタリくっついて思わず腰をグッと突き込んだのは不可抗力だ。
「ぁんっ!」
思わず飛び出た声に驚いたランスロットが慌てて両手で口を押えるけど、もっとその可愛い声を聞かせてほしくてその手にちゅっちゅっとキスをしながらどけてと訴える。
「ランスロット。声が聞きたい」
「んっ…やだっ」
「本当に?」
「ん…」
「折角の姫初めなのに?」
「だって…恥ずかしいし」
「わかった。じゃあいつも通り余裕がなくなるようにいっぱい可愛がる」
「そっ、それは!あっ!~~~~っ!」
いつも最初は喘ぐのを恥ずかしがるランスロットの腰を支えて、そのままズンッと下から突き上げる。
背を反らして与えられた刺激にランスロットが思わずと言うように声を上げる。
「ひぅっ!アッアッ!シ、シリウスっ!」
自分から俺にギュッと抱き着いてくるランスロットが愛しくてしょうがない。
「ランスロット。声、恥ずかしかったらキスしようか?」
虐めたいわけじゃないからそう尋ねると、ランスロットは頬を染めながら小さく頷いてそっと唇を重ねてくれた。
上も下も全部二人でピッタリくっついて、幸せいっぱいに年を越す。
今年も二人仲良く楽しい一年が過ごせますように。
そんな気持ちで俺は大好きなランスロットの腰をグッと引き寄せた。
****************
※皆様あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが、ボチボチとまた書いていきたいと思いますので、本年もよろしくお願いいたします。
後数時間で年が明ける。
俺はサイヒュージ国の城で行われる年越しパーティーにシリウスと一緒に参加していた。
でも知らない貴族ばかりだから凄く緊張する。
そんな俺をシリウスはちゃんとフォローしてくれて、完璧にエスコートしつつ挨拶回りまで済ませてくれた。
カッコイイ。
一緒に踊ることもできたし、料理も美味しいし、初めてのサイヒュージでの社交を無事に終えることができてホッと安心した。
そんな中、シリウスがコーヒーでも飲みながら一緒に新年を祝おうとこっそり言ってきた。
結婚して初めての年越しだし、挨拶回りも終わったからもうここから帰ってゆっくりしたいらしい。
俺も流石に疲れたし、それは名案だと二つ返事で頷いた。
そしてやってきたのはサイヒュージ国の王都にシリウスが用意していた別邸。
ここは通いの使用人しかいないから、帰っても二人きりだ。
領地からついてきているニーチェやリルも、今日は義両親達が滞在している方の屋敷にいるからこっちにはいない。
だから誰に気兼ねすることなく二人で風呂を沸かして、その間にコーヒーで一息入れて、シャワーを浴びた後バスローブ姿でベッドへと飛び込んだ。
最初はのんびり今年は色々あったなって話して、結婚後の楽しかった話も沢山笑顔で振り返っていたけど、年越しの時間が迫るにつれてどちらからともなく唇が重なった。
チュッ…クチュッ…。
「ん…ふぅん…っ」
甘く絡めとるように舌を絡められ、あっという間に酔わされる。
いつもは気さくな雰囲気のシリウスが熱を孕んだ眼差しで俺を見つめてくるから、釣られるように俺も焦がれるように見つめてしまうんだ。
ズルい。
「ランスロット…姫初め、どんな風に抱かれたい?」
蕩けるような声で囁いてくるシリウスにどう答えたらいいのかわからない。
別に好きに抱いてくれていいのに、わざわざ聞いてくれる優しさに胸が高鳴る。
「え…っと……」
でもこれはある意味普段言えないことを言えるチャンスでもある。
だから俺は思い切って、普段恥ずかしくて言い出せなかったことを口にしてみることにした。
「シ、シリウス」
「なんだ?」
「その…ギュッてされたいから、座った膝の上に乗ってもいいか?」
「……え?」
「あ!だ、ダメならいいんだ!ただちょっとそのっ、シリウスの腕の中にすっぽり収まってると幸せだなっていつも思うから、そのまま抱かれたいなって思っただけだし!無理なら全然っ、気にしなくていいからっ!」
別に組み敷かれたくないとかそういうわけじゃなくて、ただその腕の中で幸せを堪能したかっただけで他意はないんだとアセアセと言い訳を連ねるけど、それを聞いたシリウスは何故か俺を引き寄せて激しく唇を重ねてきた。
「ランスロット、可愛すぎ」
暫く貪るように唇を重ねていたシリウスは幸せそうに微笑んで、あっさり俺の我儘を聞き入れてくれる。
「じゃあリクエストに応えて、今日は座位でピッタリくっついて年越ししようか」
その言葉が嬉しくて、俺は顔を輝かせながらシリウスへと抱き着いた。
***
【Side.シリウス】
俺の嫁が可愛すぎる!!
俺とぴったりくっついて幸せいっぱいに年を越したいんだって。
そんなこと言われたらもちろん張り切るに決まってる。
幸せ過ぎて頬が緩みまくってるかも。
「ん…はぁぅ…」
腰を震わせながら座った俺の上へとゆっくりと腰を落としていくランスロット。
勿論俺がちゃんと支えてるし、宥めるようにキスもしてるから恥じらいつつもランスロットはやっぱりやめるとは言い出さない。
「は…ぁあっ…シリウス、いつもより、おっきぃ…っ?」
「気のせいだ。大丈夫。ちゃんと入る。焦らなくていいからゆっくり腰を落として。そう。そんな感じ」
本当は早く繋がってぴったりくっつきたいけど、まだ我慢。
だってランスロットがこんな風に自分から積極的になってくれるのは珍しいし。
(すっごい興奮する…っ!)
なんとか平静を保ってるけど、俺の息子は正直だ。
ランスロットの指摘は当たっていて、いつもより大きくなってる。
「あ…、入…った」
無事に腰を落としきったランスロットがホッとしたようにふにゃりと笑う。
可愛すぎだろ?!
思わずギュッと抱きしめてしまったじゃないか。
だからピッタリくっついて思わず腰をグッと突き込んだのは不可抗力だ。
「ぁんっ!」
思わず飛び出た声に驚いたランスロットが慌てて両手で口を押えるけど、もっとその可愛い声を聞かせてほしくてその手にちゅっちゅっとキスをしながらどけてと訴える。
「ランスロット。声が聞きたい」
「んっ…やだっ」
「本当に?」
「ん…」
「折角の姫初めなのに?」
「だって…恥ずかしいし」
「わかった。じゃあいつも通り余裕がなくなるようにいっぱい可愛がる」
「そっ、それは!あっ!~~~~っ!」
いつも最初は喘ぐのを恥ずかしがるランスロットの腰を支えて、そのままズンッと下から突き上げる。
背を反らして与えられた刺激にランスロットが思わずと言うように声を上げる。
「ひぅっ!アッアッ!シ、シリウスっ!」
自分から俺にギュッと抱き着いてくるランスロットが愛しくてしょうがない。
「ランスロット。声、恥ずかしかったらキスしようか?」
虐めたいわけじゃないからそう尋ねると、ランスロットは頬を染めながら小さく頷いてそっと唇を重ねてくれた。
上も下も全部二人でピッタリくっついて、幸せいっぱいに年を越す。
今年も二人仲良く楽しい一年が過ごせますように。
そんな気持ちで俺は大好きなランスロットの腰をグッと引き寄せた。
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※皆様あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが、ボチボチとまた書いていきたいと思いますので、本年もよろしくお願いいたします。
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