【完結】お役御免?なら好きにしてやる!

オレンジペコ

文字の大きさ
13 / 48

12.※俺の嫁③ Side.シリウス

しおりを挟む
※ちょっとだけですが一応Rなお話なので、背後にご注意ください。

*****************

新婚旅行で上手く距離を縮めたい!そう思ってたのは確かだけど、まさかこんなに抵抗なく受け入れられるなんて思ってもみなかった。

つまり何が言いたいかと言うと『俺の嫁がとうとう本当に嫁になった』。それに尽きる。

花束を手に改めてプロポーズをして、一緒にバラ風呂に入りながらいっぱいキスをして、その後は念願の初H!

初夜バンザイ!
恥じらう新嫁最高!

「あ…んっんっ…シ、シリウス…」

ベッドの上で俺の手で真っ赤になりながら恥じらうランスロットを見れる日が来るなんて感無量だ。
でもランスロットはこっち方面に疎いらしくて、素朴な疑問って感じで『思ったんだけど、男同士ってどうやるんだ?』とか聞かれてしまった。
その辺りは風呂場で『後ろの孔を使うんだ』とちゃんと教えてあげた。
湯船に浸かりながら対面で膝の上に乗せて教えたんだけど、それがまた可愛すぎていつまで経ってもキスが止められなかった。
前立腺っていう感じるところがあるって口頭で教えたら『冗談だろ』って流されそうになったから、嘘じゃないしって指を入れて教えたんだ。

「やぁ…っ、こんな感覚知らないっ!そこダメッ!も、触らないでっ!」

そう言って涙目になりながら俺に抱きついてくるランスロットは最高だった。

その後ベッドに移動して愛撫もちゃんとしてしっかり溶かしたけど、やっぱりいざとなったら怖かったらしく、『注射とどっちが痛い?!』『入らなかったらどうしよう?!』とか涙目で言い出した。
でもランスロットはそこまで言う癖に、『やっぱりやめよう?』とは一言も言わず俺に縋るように抱き着きながら『呆れてないか?ゴメン』とか言って謝ってくる。
可愛すぎて思わず頬擦りしてしまった。
だってこれって、ランスロットの中では俺を受け入れるのは決定してるってことだよな?
嬉しい!

そんな愛しいランスロットに酷いことをする気は俺にだってないから、リラックスできるように取り敢えず笑わせてやることにした。

(呼吸もついでに整えさせつつ変顔で笑わせるか)

「ランスロット。こういう時にはほら、アレだ。ヒッヒ、フー。ヒッヒ、フー」
「ブハッ!それってお産の時のアレだろ?どうしてここでそれが出てくるんだよ…」
「いいからほら。物は試しだからやってみろって。はい、ヒッヒ、フー…」
「ふっふふっ……なんでこのタイミングで変顔?!面白過ぎっ、んぅうっ!」

良い感じに力が抜けたタイミングを見計らってキスで気を逸らせながらグッと腰を進める。
一番ネックになるカリのところが入ったら後はゆっくり身を沈めるだけだ。
ここまで来たらもう大丈夫。

「アッ、シリウスのっ熱いの、入ってくるぅうっ!」
「うん。怖くない、怖くない」
「んぅ────ッ!」

一生懸命俺に抱き着いて耐える姿に唆られる。
念願のランスロットとのエッチ。
凄く気持ちいい。

「ランスロット。全部入ったぞ」

これでランスロットは名実共に俺の嫁になった。
嬉し過ぎる!
あのクソ家族には絶対に返さない。
俺が一生大事に守って幸せにしてやるんだ。
取り敢えず帰ったら、なんとか理由をつけてあの一家を入国禁止にできないか家族に相談してみよう。

「シリウス…っ」
「ランスロット。馴染むまでこうしていような?」

頑張って受け入れてくれたランスロットの頭をヨシヨシと撫でる俺の顔は、きっと緩み切っていただろう。
それくらい繋がれたのが嬉しかったから、デレッデレになっていた自信がある。
そこからは可愛い喘ぎ声を堪能しながら、これまでの積もり積もった想いを伝えるように沢山愛した。




「浮かれすぎでは?」

翌日ランスロットと終始ベッタリな俺に側近がポツリと言った。
護衛兼侍従のニーチェといい、このリルといい、二人とも俺に辛辣だと思う。

まあ確かに浮かれていないとは言わない。
浮かれている。
テンションが上がりまくって『もうこの勢いで今日中に式を挙げてしまおう!』と口にしてランスロットにドン引きされるくらいには。

その様子を見かねたニーチェがため息交じりに俺をランスロットから引き剥がし、耳元へと囁いた。

「いい加減少しは落ち着いてください。流石にこれ以上は嫌われてしまいますよ?見てください、ランスロット様のあの戸惑った顔を!」

それを聞きチラリとランスロットへと目を向けると、確かに凄く戸惑っているように見える。
これはマズい。
ちょっと深呼吸だ。

「…………仕方がない。一旦落ち着こう」

折角俺の嫁が俺の嫁になったのに嫌われてしまっては元も子もない。
ここは頭を冷やしてちゃんとしよう。

そんな俺にニーチェが有力な情報を提供してくれる。
どうやらこの近くに『写真館』があるらしい。
本当の結婚式ではなく写真で満足しろってことなんだろう。
悪くはない。

早速ランスロットに告げると喜んで『行きたい!』と言ってくれた。
ランスロットはこれまで写真を撮ったことがないらしく、きっとそのせいで余計に興味が湧いたんだろう。
こういう姿も可愛い。

(いっぱい写真を撮ろう)

当然全部お買い上げだ。
こうして俺は愛しいランスロットとこれでもかと新婚旅行を満喫した。




その頃聖フィオナーレ国の城では────。

「お呼びでしょうか?王子」
「エヴァンジェリン!来てくれたのか!」

ガタッと音を立て嬉しそうに執務椅子から立ち上がる王子。
その顔には愛しい者に会えた喜びだけではなく、期待が滲んでいる。

「呼び立ててすまなかった。書類仕事で肩が凝ってな。聖魔法で治してもらえないか?」

そう言われてイラッとしたものの、そんな気持ちは綺麗に隠してにこやかに提案する。

「まあ…。でしたら私が肩をお揉みしますわ。いつもお疲れな王子を癒すのも婚約者の務めですもの」

(肩凝りごときで私を呼び出して聖魔法を使えですって?!ふざけないで欲しいわ!私は便利屋じゃないのよ?!)

「ん?いや。それだと大変だろう?聖魔法でサッと治してくれれば私はそれで…」
「王子。私が王子との触れ合いを求めるのはご迷惑ですか?」

ウルリと上目遣いで見つめると王子は頬を染め、そんなことはないと言ってくれる。

「そ、それなら頼もうか」
「ええ!お任せください」

そして王子の背後へと立ち、肩へと手を置いてギュッギュッと力を込めて揉んでいく。

(全く…どうしてこの私が使用人のような真似をしないといけないの…っ!)

腹が立って腹が立ってしょうがない。
だから思い切り力を込めて肩を揉んだ。

「う…イイッ。そこをもっとしてくれ」
「ここですか?」
「…っ、ああ」
「お任せください」

(おりゃあああっ!)

居なくなったランスロットへの怒りも込めてこれでもかと肩を揉むと王子は大変満足そうに『とても気持ち良かった。よければまた頼む』と笑った。
本当に何も知らずいい気なものだ。
とは言え今日は何とかなったものの、この分だとまたいつ聖魔法を頼られるかわかったものじゃない。

(それもこれもランスロットが勝手に家を飛び出して結婚なんてするからよ…っ)

挙句に新婚旅行に行って戻ってこないなんて腹立たしいことこの上ない。

なんとか聖輝石に魔力を補充しないととこっそり聖魔法の使い手にコンタクトをとったものの、『聖女が何故こんなことを?』とでも言いたげに物凄く怪訝な顔で断られてしまい、最早なすすべがなかった。

そのせいでイライラしてここ最近は爪を噛むことが増えたし、自慢の白魚のような手が台無しだ。
夜もストレスで眠れなくなってきて、そのせいで肌艶も悪くなってきたし、目の下にはうっすらと隈までできてしまって化粧で隠さないといけないし、もう散々としか言えない。

(早く帰ってきなさいよ、ランスロット!!)

シリウス様と出掛けた旅先で喧嘩でもして帰ってこないだろうか?
昔から仲が良い二人とは言え、ランスロットは性格も悪いし、なくはない話だと思う。

そんな思いを胸に、私はじりじりとした日々を送った。


****************

※王子的には愛しの婚約者の顔を見たい+仕事疲れを癒されたいという思いで呼び出した感じです。
だから聖魔法じゃなくてもこの場合特に気にしていません。
そして次はいよいよ王子バレ回です。

しおりを挟む
感想 135

あなたにおすすめの小説

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

公爵家の五男坊はあきらめない

三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。 生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。 冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。 負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。 「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」 都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。 知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。 生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。 あきらめたら待つのは死のみ。

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

【完】僕の弟と僕の護衛騎士は、赤い糸で繋がっている

たまとら
BL
赤い糸が見えるキリルは、自分には糸が無いのでやさぐれ気味です

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

処理中です...