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11.只今新婚旅行中。
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馬車でのんびりサイヒュージ国を横断し、海を渡って念願のヴェイガー国へ。
これ、絶対往復を考えるとひと月じゃ戻ってこれないよな?
途中の街々でも観光をして楽しんでるし、船の旅も2日くらいかけて行くらしいし。
遺跡のある街まではまた馬車で一週間とかかかるって聞いた。
やっぱり遠い。
シリウスが新婚旅行として提案してこなかったらきっと一生行かなかった気がする。
だから素直に笑顔でありがとうって言ったんだ。
「シリウス。俺、こんなにしてもらってなんてお礼を言ったらいいかわからないけど、本当にありがとう」
「うん。俺はランスロットが喜んでくれたらそれだけで嬉しいから」
(なんてイケメンなんだ!)
笑顔が眩しすぎる。
「あーあ。これで本当の夫婦だったら色々お礼ができたのにな…」
そこが残念でならない。
いや────でも待てよ?
それって俺でもできないか?
お茶を淹れてあげたり、肩を揉んであげたり、あとは……。
「マッサージとか添い寝とか?」
夫婦なんだし別におかしくはないんじゃないだろうか?
夜通し語り合うとか、考えてみたら楽しそうだ。
「なあシリウス、今夜一緒に寝ないか?」
だから軽い感じでそう言ったんだけど、言われた方のシリウスは真っ赤になって両手で顔を押さえていた。
「ランスロット…!絶対罠だろう?」
「え?なんで?」
別に元々友達同士だし、恥ずかしがらなくてもいいのに。
そう思っていたら衝撃的な言葉がシリウスの口から飛び出した。
「これで抱いたら絶対怒るよな?」
(抱く?え?)
まさか男女間のアレ、じゃないよな?
他に意味なんてあったっけ?
(もしかして抱き枕にしたい…とか?)
ちょっと焦って損した。
そう思って、まあそれくらいなら問題なし!と返事を返す。
「別にいいけど?」
「~~~~っ!!式の後でのほうがいいのかと思ってたんだが…」
「式?」
「結婚式」
結婚式?
あれ?俺達ってもう籍入れたよな?
「もう夫婦だろ?俺達」
「…………よし、寝よう」
キリッとした顔でそう言われ、アハハと笑って背中を叩いてやった。
「緊張しすぎだって!」
なんで抱き枕でそんなに緊張してるのかわからないけど、俺達の仲だろって感じで笑ったら、急に壁に追い詰めるように手をつかれて、ジッと見つめられてしまう。
「シリウス…?」
「ランスロット。キ、キスしていいか?」
真剣な顔。
でもその顔は耳まで赤くなっていて、言葉にして言われたわけでもないのに好きだって言われているような錯覚に襲われてしまった。
これは流石に鈍い俺にだってわかる。
シリウスは友情からじゃなく本気で俺を望んで嫁にしてくれたんだって。
つまりこの状況はどういうことかというと…。
(やってしまった……)
メチャクチャやらかした。
だってこれって普通に『シようぜ!』って俺から誘った流れだろ。
(え…どうしよう?)
今更『そういう意味じゃなかったんだけど?』はシリウスに申し訳なさすぎる。
俺なら折角勇気を出して迫ったところでそんな勘違いを指摘されたら羞恥で爆死する!
暫く立ち直れない!
ここはちゃんと考えて返事をしよう。
嫌か、そうでないか。
(うん。別に嫌じゃないな)
これまで意識したことはないけど、シリウスなら何でも許せる気がする。
考えてみれば風呂場で裸だって見慣れてるし、のぼせた時も口移しで水とか飲ませてもらったし今更と言えば今更かも。
だからまあ…なんとかなるだろって頷いたんだ。
それなのにどうしよう?
これまでとは違う雰囲気に思った以上にシリウスを意識して、心臓がバクバク弾んでしまう。
(え?え?シリウスってこんなに綺麗な顔だったっけ?)
いや。イケメンなのは知ってるけど、見慣れた顔ってそんなジロジロ見ないだろ?
それがドアップで迫ってくるのって恥ずかしいし、意識するなって方が無理!
でも多分シリウスも俺と同じくらい緊張してるんじゃないかな?
すっごい緊張しながら俺の頬へと手を伸ばしてきて、そのままそっと唇を重ねてきたから。
(うわっ、うわっ、うわあああっ?!)
ドキドキする中シリウスの唇が何度も角度を変えて重ねられる。
初めての恋人っぽい口づけに動揺しまくりだ。
でもやっぱり嫌悪感なんて一切湧いてこないし、どちらかと言うとドキドキしすぎて心臓が爆発しそう。
(今日が俺の命日になったらどうしよう?!)
そんなことを考えてたものの、なんだかんだと結構長いこと唇はくっついていた気がする。
それもこれもシリウスが上手いのが悪い。
気づけば腰を引き寄せられて抱きしめられてるし、すっぽり腕の中におさまって安定感は抜群。
そんな中で頭がふわふわするようなキスをされたら誰だってうっとりしちゃうだろ。
俺も自然とシリウスの背中に腕を回して抱き着いてた。
そこからは浮かれたシリウスが『初夜にはベッドにバラの花びらを撒きたかったんだ!』と言い出して、ベルを片手に人を呼んで手配し始めたから、折角の良い雰囲気は吹き飛んで、俺は大笑いした。
『案外シリウスってロマンチストだったんだな!ウケる!』と口にしたら、『じゃあランスロットはどう言うのが好きなんだ?』と口をとがらせて言ってくるから、仲良くソファに座りながら恋人とやってみたかったことなんかを色々話して笑いあった。
(うん。やっぱりシリウスとのこの距離感は好きだな)
変わらない雰囲気と関係性に凄くホッとする。
でもだからこそ結婚相手がシリウスでよかったなって思う。
一緒に居るのが自然な相手で、心から安心する存在で、でも時折ドキッとさせられるそんな相手が俺にとってのシリウスだから。
「はぁ~…俺、いつの間にかシリウスにどっぷり嵌ってたのかも」
思わずそう口にしたら、『そんなの俺の方がずっと前から自覚してたし』と言って笑いながら軽くキスされた。
突然始まるそんな行為も、シリウスだから許される。
だって俺達はもう結婚してるんだから。
「シリウス。好き」
でも笑顔でそう言ったら『夢みたいだ!』ってそのままギュウギュウ抱きしめられて、ソファに押し倒される形で横倒しになり、『ちょっとだけ抱き枕になってくれ!』と言われながら暫くなされるがまま大人しく抱き枕になった。
大型犬に懐かれて飛び掛かられたらこんな感じ?
モフモフはないから取り敢えず頭でも撫でてみよう。
うん。サラサラで気持ちいいな。
そんなことをしてたらドアがコンコンコンとノックされて、侍従がやってきてシリウスは俺から引き剥がされた。
「シリウス様、変態行為もいい加減にしてください!聞きましたよ?服をスハスハしていたと。今度はセクハラですか?そろそろ嫌われますよ?」
服スハスハって何だろう?
それにセクハラ?セクハラなんてされてないんだけどな…。
「大丈夫でしたか?ランスロット様。シリウス様に襲われそうになったらちゃんと叫ぶなり突き飛ばすなりして拒絶してくださいね?この方はランスロット様が絡むと時折変態になるので」
「変態?」
「な、なんてことを言うんだ、ニーチェ!俺はランスロットと気持ちが通じ合えたのが嬉しくて抱き合ってただけだぞ?!」
「本当ですか?襲っていたのではなく?」
「違う!それは誤解だ!」
「ランスロット様、シリウス様はこう言っておりますが…」
「あ、それは本当だから」
「そうですか。それは失礼いたしました。では先程のバラの手配の件は花弁ではなく花束でご用意させていただきますね」
ニッコリ笑うニーチェにシリウスは『なんでだ?!』と食って掛かるけど、俺にはその理由はわかる気がして、『まあまあ』と間に入った。
「ランスロット?」
「普通に考えて、ベッドに撒くと邪魔になるからじゃないかな?」
「流石ランスロット様。わかっていらっしゃる。それにどうせシリウス様はきちんとお気持ちを伝えられていないのでは?花束を渡してきちんと仕切り直してください」
「え……」
「プロポーズですよ、プロポーズ!あと、花びらの方はどうしてもと仰るのなら、湯船にお浮かべ致しましょうか?ムード作りにはそちらの方がよろしいかと」
『どうせまた一緒に入るんでしょう?』と聞かれて俺は確かにと頷く。
「じゃあそれで」
「はい。シリウス様もそれでよろしいですね?」
「え?あ、ああ」
こうしてできる侍従の手でバラの花束が用意されて、改めてシリウスから俺へとプロポーズがされて、俺は素直にそれを受け入れた。
だって『ずっと好きだったんだ』って気恥ずかしそうに聞かされたらさ、嬉し過ぎるし。
一方その頃エヴァンジェリンは────。
「なっ?!ヴェイガー国へ新婚旅行に行った、ですって?!」
両親からの手紙を手に怒りにブルブルと身を震わせ、その柳眉を盛大に顰めていた。
「そんな遠方、ちょっとやそっとじゃ帰ってこられないじゃないの…っ!!」
下手をしたら往復で一か月以上かかる距離だ。
となると当然聖なる力の補充は叶わない。
(ランスロットぉおおおっ!!)
憎しみの炎が燃え上がるものの、手も足も出せない現状に苛立ち、エヴァンジェリンは花瓶を床へと叩き落した。
これ、絶対往復を考えるとひと月じゃ戻ってこれないよな?
途中の街々でも観光をして楽しんでるし、船の旅も2日くらいかけて行くらしいし。
遺跡のある街まではまた馬車で一週間とかかかるって聞いた。
やっぱり遠い。
シリウスが新婚旅行として提案してこなかったらきっと一生行かなかった気がする。
だから素直に笑顔でありがとうって言ったんだ。
「シリウス。俺、こんなにしてもらってなんてお礼を言ったらいいかわからないけど、本当にありがとう」
「うん。俺はランスロットが喜んでくれたらそれだけで嬉しいから」
(なんてイケメンなんだ!)
笑顔が眩しすぎる。
「あーあ。これで本当の夫婦だったら色々お礼ができたのにな…」
そこが残念でならない。
いや────でも待てよ?
それって俺でもできないか?
お茶を淹れてあげたり、肩を揉んであげたり、あとは……。
「マッサージとか添い寝とか?」
夫婦なんだし別におかしくはないんじゃないだろうか?
夜通し語り合うとか、考えてみたら楽しそうだ。
「なあシリウス、今夜一緒に寝ないか?」
だから軽い感じでそう言ったんだけど、言われた方のシリウスは真っ赤になって両手で顔を押さえていた。
「ランスロット…!絶対罠だろう?」
「え?なんで?」
別に元々友達同士だし、恥ずかしがらなくてもいいのに。
そう思っていたら衝撃的な言葉がシリウスの口から飛び出した。
「これで抱いたら絶対怒るよな?」
(抱く?え?)
まさか男女間のアレ、じゃないよな?
他に意味なんてあったっけ?
(もしかして抱き枕にしたい…とか?)
ちょっと焦って損した。
そう思って、まあそれくらいなら問題なし!と返事を返す。
「別にいいけど?」
「~~~~っ!!式の後でのほうがいいのかと思ってたんだが…」
「式?」
「結婚式」
結婚式?
あれ?俺達ってもう籍入れたよな?
「もう夫婦だろ?俺達」
「…………よし、寝よう」
キリッとした顔でそう言われ、アハハと笑って背中を叩いてやった。
「緊張しすぎだって!」
なんで抱き枕でそんなに緊張してるのかわからないけど、俺達の仲だろって感じで笑ったら、急に壁に追い詰めるように手をつかれて、ジッと見つめられてしまう。
「シリウス…?」
「ランスロット。キ、キスしていいか?」
真剣な顔。
でもその顔は耳まで赤くなっていて、言葉にして言われたわけでもないのに好きだって言われているような錯覚に襲われてしまった。
これは流石に鈍い俺にだってわかる。
シリウスは友情からじゃなく本気で俺を望んで嫁にしてくれたんだって。
つまりこの状況はどういうことかというと…。
(やってしまった……)
メチャクチャやらかした。
だってこれって普通に『シようぜ!』って俺から誘った流れだろ。
(え…どうしよう?)
今更『そういう意味じゃなかったんだけど?』はシリウスに申し訳なさすぎる。
俺なら折角勇気を出して迫ったところでそんな勘違いを指摘されたら羞恥で爆死する!
暫く立ち直れない!
ここはちゃんと考えて返事をしよう。
嫌か、そうでないか。
(うん。別に嫌じゃないな)
これまで意識したことはないけど、シリウスなら何でも許せる気がする。
考えてみれば風呂場で裸だって見慣れてるし、のぼせた時も口移しで水とか飲ませてもらったし今更と言えば今更かも。
だからまあ…なんとかなるだろって頷いたんだ。
それなのにどうしよう?
これまでとは違う雰囲気に思った以上にシリウスを意識して、心臓がバクバク弾んでしまう。
(え?え?シリウスってこんなに綺麗な顔だったっけ?)
いや。イケメンなのは知ってるけど、見慣れた顔ってそんなジロジロ見ないだろ?
それがドアップで迫ってくるのって恥ずかしいし、意識するなって方が無理!
でも多分シリウスも俺と同じくらい緊張してるんじゃないかな?
すっごい緊張しながら俺の頬へと手を伸ばしてきて、そのままそっと唇を重ねてきたから。
(うわっ、うわっ、うわあああっ?!)
ドキドキする中シリウスの唇が何度も角度を変えて重ねられる。
初めての恋人っぽい口づけに動揺しまくりだ。
でもやっぱり嫌悪感なんて一切湧いてこないし、どちらかと言うとドキドキしすぎて心臓が爆発しそう。
(今日が俺の命日になったらどうしよう?!)
そんなことを考えてたものの、なんだかんだと結構長いこと唇はくっついていた気がする。
それもこれもシリウスが上手いのが悪い。
気づけば腰を引き寄せられて抱きしめられてるし、すっぽり腕の中におさまって安定感は抜群。
そんな中で頭がふわふわするようなキスをされたら誰だってうっとりしちゃうだろ。
俺も自然とシリウスの背中に腕を回して抱き着いてた。
そこからは浮かれたシリウスが『初夜にはベッドにバラの花びらを撒きたかったんだ!』と言い出して、ベルを片手に人を呼んで手配し始めたから、折角の良い雰囲気は吹き飛んで、俺は大笑いした。
『案外シリウスってロマンチストだったんだな!ウケる!』と口にしたら、『じゃあランスロットはどう言うのが好きなんだ?』と口をとがらせて言ってくるから、仲良くソファに座りながら恋人とやってみたかったことなんかを色々話して笑いあった。
(うん。やっぱりシリウスとのこの距離感は好きだな)
変わらない雰囲気と関係性に凄くホッとする。
でもだからこそ結婚相手がシリウスでよかったなって思う。
一緒に居るのが自然な相手で、心から安心する存在で、でも時折ドキッとさせられるそんな相手が俺にとってのシリウスだから。
「はぁ~…俺、いつの間にかシリウスにどっぷり嵌ってたのかも」
思わずそう口にしたら、『そんなの俺の方がずっと前から自覚してたし』と言って笑いながら軽くキスされた。
突然始まるそんな行為も、シリウスだから許される。
だって俺達はもう結婚してるんだから。
「シリウス。好き」
でも笑顔でそう言ったら『夢みたいだ!』ってそのままギュウギュウ抱きしめられて、ソファに押し倒される形で横倒しになり、『ちょっとだけ抱き枕になってくれ!』と言われながら暫くなされるがまま大人しく抱き枕になった。
大型犬に懐かれて飛び掛かられたらこんな感じ?
モフモフはないから取り敢えず頭でも撫でてみよう。
うん。サラサラで気持ちいいな。
そんなことをしてたらドアがコンコンコンとノックされて、侍従がやってきてシリウスは俺から引き剥がされた。
「シリウス様、変態行為もいい加減にしてください!聞きましたよ?服をスハスハしていたと。今度はセクハラですか?そろそろ嫌われますよ?」
服スハスハって何だろう?
それにセクハラ?セクハラなんてされてないんだけどな…。
「大丈夫でしたか?ランスロット様。シリウス様に襲われそうになったらちゃんと叫ぶなり突き飛ばすなりして拒絶してくださいね?この方はランスロット様が絡むと時折変態になるので」
「変態?」
「な、なんてことを言うんだ、ニーチェ!俺はランスロットと気持ちが通じ合えたのが嬉しくて抱き合ってただけだぞ?!」
「本当ですか?襲っていたのではなく?」
「違う!それは誤解だ!」
「ランスロット様、シリウス様はこう言っておりますが…」
「あ、それは本当だから」
「そうですか。それは失礼いたしました。では先程のバラの手配の件は花弁ではなく花束でご用意させていただきますね」
ニッコリ笑うニーチェにシリウスは『なんでだ?!』と食って掛かるけど、俺にはその理由はわかる気がして、『まあまあ』と間に入った。
「ランスロット?」
「普通に考えて、ベッドに撒くと邪魔になるからじゃないかな?」
「流石ランスロット様。わかっていらっしゃる。それにどうせシリウス様はきちんとお気持ちを伝えられていないのでは?花束を渡してきちんと仕切り直してください」
「え……」
「プロポーズですよ、プロポーズ!あと、花びらの方はどうしてもと仰るのなら、湯船にお浮かべ致しましょうか?ムード作りにはそちらの方がよろしいかと」
『どうせまた一緒に入るんでしょう?』と聞かれて俺は確かにと頷く。
「じゃあそれで」
「はい。シリウス様もそれでよろしいですね?」
「え?あ、ああ」
こうしてできる侍従の手でバラの花束が用意されて、改めてシリウスから俺へとプロポーズがされて、俺は素直にそれを受け入れた。
だって『ずっと好きだったんだ』って気恥ずかしそうに聞かされたらさ、嬉し過ぎるし。
一方その頃エヴァンジェリンは────。
「なっ?!ヴェイガー国へ新婚旅行に行った、ですって?!」
両親からの手紙を手に怒りにブルブルと身を震わせ、その柳眉を盛大に顰めていた。
「そんな遠方、ちょっとやそっとじゃ帰ってこられないじゃないの…っ!!」
下手をしたら往復で一か月以上かかる距離だ。
となると当然聖なる力の補充は叶わない。
(ランスロットぉおおおっ!!)
憎しみの炎が燃え上がるものの、手も足も出せない現状に苛立ち、エヴァンジェリンは花瓶を床へと叩き落した。
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