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26.※後朝 Side.ルシアン
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「ルシィ…!」
俺のものを受け入れて、蕩けた表情でよがりまくる姿に興奮する。
あんなに最初拒絶していたのが嘘のように美味そうに吸い付いて、もっともっととねだられた。
身体の相性は思った以上に抜群で、やっと抱けたという思いも手伝い抱き潰したくなる。
でも俺と一緒に祭りに行きたいと言い、『その為にプラグが欲しいって言ったのに』なんて言われれば考え直さざるを得なかった。
(俺の精液を入れたままデートに行きたいなんて、エロ過ぎるだろう?!)
こんな美味しいシチュエーションを逃せるはずがない。
その代わり腹いっぱいに時間が許す限り子種を注いでやろう。
全部可愛すぎるカイザーリードが悪いのだ。
「アッアッ!ルシィッ!そこ、気持ちいっ、もっとぉっ!」
「カイッ!」
「は…あぁっ、擦られるの、気持ちいっ、よぉ…!」
「奥を突かれるのとどっちが好きだ?」
「アッアッ!全部好きッ!ルシィ!いっぱいして…っ」
「……っ、そんなに煽るとこじ開けるぞ?」
「ひゃぁんっ!ソコっ、気持ちいいっ!」
淫紋の影響で相当感じているのか、カイザーリードは離さないでと言わんばかりに抱き着きながら腰を揺らしてねだってくる。
今ならきっと結腸まで挿れても然程痛くはないはず。
ここの処女もこのまま貰ってしまおう。
「カイ。奥がヒクついてここにも注いで欲しそうだ。挿れてもいいか?」
「ぁあっ、んっ!好きにしてっ!」
すっかり溺れきっているカイザーリードは蕩ける眼差しで許可を出し、拒むことなく最奥まで俺を受け入れて『イクぅうっ!』と叫びながら気を失った。
「カイッ!」
ドプッと奥へと注ぎ、幸せな気持ちで余韻に浸る。
気持ちが昂り過ぎてキスしたくてたまらなかった。
「カイ。お前はもうユージィンのものじゃない。俺のものだ。────俺の愛しいカイザーリード」
そしてそっと身を離して風呂場へ連れて行き、身を清めて淫紋を解除する。
けれど俺の男根に恐怖心を覚えているカイザーリードを抱くのに、暫くは様子見で毎回使おうとは思う。
その方が確実に身体の負担も少ないし、行為に慣れるまでは使った方がいいはずだ。
「カイ。ちょっと待っていろ」
そして少しの惚気と共にプラグを用意するよう告げに行き、愛しい婚約者へとキスを落として眠りについた。
翌朝────。
「ん…」
「カイ。おはよう」
「ルシィ?」
まだ少し寝惚けているのか、どこか舌足らずな口調で俺の愛称を口にしてくるカイザーリード。
なんて愛おしいんだろう?
「カイ。体調はどうだ?大丈夫か?」
「ん…大丈夫」
どうやら辛くはなさそうだ。
「一応身は清めたが…どうする?プラグは必要か?」
「ん~?」
そうして唸りながら身を起こしたところで、奥の方からトロリと流れ出てしまったのかカイザーリードの表情が変わった。
「あぅ…。ル、ルシィ…」
「どうした?」
「やっぱり垂れてくる…から、使って欲しい」
「本当にいいのか?」
「だってこのまま立ったら絶対溢れてくるだろうし、ない方が嫌だ」
泣きそうな顔でそう言われて、『じゃあ』と言いながらキスで気を逸らし、ツプリとそれで栓をした。
「んぅ…っ」
思わず出たというような甘い声につい滾りそうになる。
(これで一日中俺の子種がカイの中に…っ)
しかもそう考えるとジワジワと悦びが込み上げてしまった。
(ヤバい。どうしよう。興奮する)
またバルトブレイクに変態だと言われてしまいそうだ。
でもここでそれを表情に出す気はない。
「これで安心して出掛けられるな」
安堵の笑みを浮かべながら無邪気に喜ぶカイザーリードの姿に僅かな罪悪感を抱くが、きっとどれかの本に事後は掻き出すという事くらい書かれてあるだろうと割り切る事にした。
今だけ。今だけだ。
「カイ。途中で辛くなったらすぐに言うんだぞ?俺が抱き上げてすぐに連れて帰ってやるから」
「ありがとう。ルシアン」
無垢な笑顔が眩しい。
そんなやり取りをしている内にどうやら侍女が来たらしい。
コンコン。
「入ってくれ」
「失礼します。ご朝食のご用意が整いました。こちらで召し上がられますか?」
「カイ。どうする?ここでも食堂でも構わないけど」
昨夜プラグを頼んだついでに初夜を迎えた俺達用の朝食を用意するよう頼んでおいたから、今朝は消化の良いものも含めた豪華仕立ての祝膳になっている。
「え…っと?じゃあ部屋で…」
「ではすぐにご用意させていただきます」
ベッドの上は流石にとカイが言ったから、隣の部屋に用意させて先に着替えを済ませる。
その際トイレも済ませたけど、特にもうやめるとも言われずそのままソファへと移動し、仲良く並んで食事を摂った。
「じゃあホワイトフェスティバルに行こうか」
「すごく楽しみ!」
そう言って『早く行こう!』と立ち上がり、俺の腕を引いたところでプラグが擦れたのか、『んっ…』と甘い吐息を漏らし、ぴたりと動きを止めて真っ赤になるカイザーリード。
『トイレに行くか?』と一応聞いては見たが、『大丈夫』と言ってやっぱりプラグを抜こうとはしない姿に悶えそうになる。
(そんなに俺の子種を入れっぱなしにしたいのか?!)
「カイ。無理はしなくていい。俺が馬車まで運ぶから」
どうしようもなく緩みそうになる頬をなんとか引き締めて、愛おしく思いながらカイザーリードを抱き上げたら、小さな声でありがとうと言われた。
大人しく身を任せてくれる姿に胸が弾む。
このまま今すぐ寝室に引き返したいくらいだ。
でも我慢しなければ。
「じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃいませ」
屋敷の皆に見送られ、クッションがこれでもかと置かれた馬車で出発した。
折角楽しみにしているのに、街に着くまでに限界が来たら可哀想だしな。
「カイ。着くまで本でも読むか?」
「持ってきたのか?」
「ああ。退屈しないようにと思って用意しておくよう指示しておいたんだ」
「そっか。ありがとう」
すっかり懐いたカイザーリードに微笑み、俺の方にもたれさせながらチュッとキスを落とし、上機嫌で街へと向かった。
俺のものを受け入れて、蕩けた表情でよがりまくる姿に興奮する。
あんなに最初拒絶していたのが嘘のように美味そうに吸い付いて、もっともっととねだられた。
身体の相性は思った以上に抜群で、やっと抱けたという思いも手伝い抱き潰したくなる。
でも俺と一緒に祭りに行きたいと言い、『その為にプラグが欲しいって言ったのに』なんて言われれば考え直さざるを得なかった。
(俺の精液を入れたままデートに行きたいなんて、エロ過ぎるだろう?!)
こんな美味しいシチュエーションを逃せるはずがない。
その代わり腹いっぱいに時間が許す限り子種を注いでやろう。
全部可愛すぎるカイザーリードが悪いのだ。
「アッアッ!ルシィッ!そこ、気持ちいっ、もっとぉっ!」
「カイッ!」
「は…あぁっ、擦られるの、気持ちいっ、よぉ…!」
「奥を突かれるのとどっちが好きだ?」
「アッアッ!全部好きッ!ルシィ!いっぱいして…っ」
「……っ、そんなに煽るとこじ開けるぞ?」
「ひゃぁんっ!ソコっ、気持ちいいっ!」
淫紋の影響で相当感じているのか、カイザーリードは離さないでと言わんばかりに抱き着きながら腰を揺らしてねだってくる。
今ならきっと結腸まで挿れても然程痛くはないはず。
ここの処女もこのまま貰ってしまおう。
「カイ。奥がヒクついてここにも注いで欲しそうだ。挿れてもいいか?」
「ぁあっ、んっ!好きにしてっ!」
すっかり溺れきっているカイザーリードは蕩ける眼差しで許可を出し、拒むことなく最奥まで俺を受け入れて『イクぅうっ!』と叫びながら気を失った。
「カイッ!」
ドプッと奥へと注ぎ、幸せな気持ちで余韻に浸る。
気持ちが昂り過ぎてキスしたくてたまらなかった。
「カイ。お前はもうユージィンのものじゃない。俺のものだ。────俺の愛しいカイザーリード」
そしてそっと身を離して風呂場へ連れて行き、身を清めて淫紋を解除する。
けれど俺の男根に恐怖心を覚えているカイザーリードを抱くのに、暫くは様子見で毎回使おうとは思う。
その方が確実に身体の負担も少ないし、行為に慣れるまでは使った方がいいはずだ。
「カイ。ちょっと待っていろ」
そして少しの惚気と共にプラグを用意するよう告げに行き、愛しい婚約者へとキスを落として眠りについた。
翌朝────。
「ん…」
「カイ。おはよう」
「ルシィ?」
まだ少し寝惚けているのか、どこか舌足らずな口調で俺の愛称を口にしてくるカイザーリード。
なんて愛おしいんだろう?
「カイ。体調はどうだ?大丈夫か?」
「ん…大丈夫」
どうやら辛くはなさそうだ。
「一応身は清めたが…どうする?プラグは必要か?」
「ん~?」
そうして唸りながら身を起こしたところで、奥の方からトロリと流れ出てしまったのかカイザーリードの表情が変わった。
「あぅ…。ル、ルシィ…」
「どうした?」
「やっぱり垂れてくる…から、使って欲しい」
「本当にいいのか?」
「だってこのまま立ったら絶対溢れてくるだろうし、ない方が嫌だ」
泣きそうな顔でそう言われて、『じゃあ』と言いながらキスで気を逸らし、ツプリとそれで栓をした。
「んぅ…っ」
思わず出たというような甘い声につい滾りそうになる。
(これで一日中俺の子種がカイの中に…っ)
しかもそう考えるとジワジワと悦びが込み上げてしまった。
(ヤバい。どうしよう。興奮する)
またバルトブレイクに変態だと言われてしまいそうだ。
でもここでそれを表情に出す気はない。
「これで安心して出掛けられるな」
安堵の笑みを浮かべながら無邪気に喜ぶカイザーリードの姿に僅かな罪悪感を抱くが、きっとどれかの本に事後は掻き出すという事くらい書かれてあるだろうと割り切る事にした。
今だけ。今だけだ。
「カイ。途中で辛くなったらすぐに言うんだぞ?俺が抱き上げてすぐに連れて帰ってやるから」
「ありがとう。ルシアン」
無垢な笑顔が眩しい。
そんなやり取りをしている内にどうやら侍女が来たらしい。
コンコン。
「入ってくれ」
「失礼します。ご朝食のご用意が整いました。こちらで召し上がられますか?」
「カイ。どうする?ここでも食堂でも構わないけど」
昨夜プラグを頼んだついでに初夜を迎えた俺達用の朝食を用意するよう頼んでおいたから、今朝は消化の良いものも含めた豪華仕立ての祝膳になっている。
「え…っと?じゃあ部屋で…」
「ではすぐにご用意させていただきます」
ベッドの上は流石にとカイが言ったから、隣の部屋に用意させて先に着替えを済ませる。
その際トイレも済ませたけど、特にもうやめるとも言われずそのままソファへと移動し、仲良く並んで食事を摂った。
「じゃあホワイトフェスティバルに行こうか」
「すごく楽しみ!」
そう言って『早く行こう!』と立ち上がり、俺の腕を引いたところでプラグが擦れたのか、『んっ…』と甘い吐息を漏らし、ぴたりと動きを止めて真っ赤になるカイザーリード。
『トイレに行くか?』と一応聞いては見たが、『大丈夫』と言ってやっぱりプラグを抜こうとはしない姿に悶えそうになる。
(そんなに俺の子種を入れっぱなしにしたいのか?!)
「カイ。無理はしなくていい。俺が馬車まで運ぶから」
どうしようもなく緩みそうになる頬をなんとか引き締めて、愛おしく思いながらカイザーリードを抱き上げたら、小さな声でありがとうと言われた。
大人しく身を任せてくれる姿に胸が弾む。
このまま今すぐ寝室に引き返したいくらいだ。
でも我慢しなければ。
「じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃいませ」
屋敷の皆に見送られ、クッションがこれでもかと置かれた馬車で出発した。
折角楽しみにしているのに、街に着くまでに限界が来たら可哀想だしな。
「カイ。着くまで本でも読むか?」
「持ってきたのか?」
「ああ。退屈しないようにと思って用意しておくよう指示しておいたんだ」
「そっか。ありがとう」
すっかり懐いたカイザーリードに微笑み、俺の方にもたれさせながらチュッとキスを落とし、上機嫌で街へと向かった。
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