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202.花嫁の打診⑧ Side.ロキ&カリン
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「ロキ!会いたかった!」
ミラルカの城につくとすぐにレオが飛びついてきた。
来るのが遅いと言われたけど、鉱山ホテルに泊まると予め言っておいたし、別にいいじゃないかと返しておいた。
「ブルーグレイのヴィンセント陛下とアルメリアがロキに早く会いたがってたのに」
「え?」
「今日の晩餐でいっぱい話せるように席は近くにしておいたから!」
笑顔でそう言われて正直困ってしまう。
てっきりセドリック王子達が来るのだと思っていたし、特に話題を考えていなかった。
どうしたらいいだろう?
「あと、シャイナー陛下とキャサリン妃もロキと話したがってたけど、ロキはキャサリン妃と仲が良いからキャサリン妃の隣にしておいた。良かったらアルメリアとの縁を繋いでやってほしいな」
「ああ、わかった」
それなら多分大丈夫だと思う。
多分ユーフェミア王女もフォローを入れてくれることだろう。
そして晩餐の席ではヴィンセント陛下の存在も大きく、シャイナーも羽目が外せない様子でチラチラとこちらを窺ってはくるものの、特に絡まれることもなくて非常に助かった。
やはり大国の王の力は素晴らしいと思う。
その席でシャイナーの新婚話も口の端に上ったけれど、なかなか上手くいっているらしく、キャサリン妃は幸せそうにしていた。
レオのところもあんな風に夫婦仲良く新婚生活を送ってほしいものだ。
そうして晩餐は恙無く終わったのだけど、レオが別れ際にそう言えばと思い出したように話を振ってきた。
「ロキ。鉱山ホテルで無事にリヒターの結婚式はできた?」
その言葉に部屋に戻ろうとしていたシャイナーの足がぴたりと止まる。
多分レオのことだからタイミングを見計らってそう聞いてくれたんだと思う。
「ああ、レオより一足早くカークと結婚できたかな」
「そっか。良かった。俺からもお祝いを言いたいな」
「ありがとう。リヒター、カーク。レオがお祝いを言いたいって」
「リヒター、カーライル、おめでとう!いきなりでびっくりしたけど、確かにいつもロキの傍に居るし、お似合いの二人だな」
「ありがとうございます」
「ロキからお祝いはもらったの?」
「はい。二人の望み通りのものを」
「とても嬉しかったです」
二人がレオの質問に笑顔で答える。
その様子をさり気なく窺っている様子のシャイナーへと目を向けると、どうやらちゃんと聞こえていた様子。
これなら大丈夫だろうか?
そう思っていたら急に踵を返してこちらへとやってきた。
「ロキ。今リヒターとカーライルが結婚したと聞こえたが、本当か?」
「ええ。本当ですけど」
「いつ?」
「昨日です」
「き、昨日?!」
「はい。鉱山ホテルに素敵な教会部屋があるので、そこを予約して俺と兄上立ち会いの元、ガヴァム式で執り行いました」
ニコッと伝えたら驚いていたけれど、どうやら信じてくれたようで安心した。
「そうか。ならもうお前に手を出したりはしないんだな?」
「そうですね?」
元々リヒターの方から無理矢理俺に手を出してきていたわけではないし、この答えで間違ってはいない。
「そうかそうか。なら…当面は殺す必要はなさそうだな」
「勝手に殺さないでくださいよ?殺したら一生シャイナーとは縁を切りますから」
「え?!」
「リヒターもカークも俺にとっては家族のような存在なので、許しません」
「家族…だと?」
「ええ。兄上と一緒に俺に温かい愛情をくれる二人なので、危害を加えた場合は……わかりますよね?」
「うっ…お、俺だってロキに愛情は与えてやれるのにっ…!」
「ありがた迷惑な押しつけの愛情は不要です。あしからず」
バッサリ言い切ったらシャイナーは悔しそうにしながら去っていった。
これで諦めてくれるといいけど。
大体色目を使ってくる時点で迷惑以外の何物でもない。
リヒターは俺のことを好きだけど、色目を使ってきたことなんてないし、いつだって兄との仲を応援してくれている。
そこがシャイナーとは大違いなのだと、わかっていないところからしてダメダメだ。
「ロキ。ズバッと言ったな」
レオが感心したように言ってくるけど、俺は当然のことしか言ってない。
「これで諦めてくれるかな?」
「無理じゃないかな?」
レオは『シャイナー陛下はしつこいから』と溜め息交じりに言い切った。
まあ向こうも新婚だし、暫くは動かないだろうということで結論付ける。
きっと不穏な空気を感じたらキャサリン妃がまた教えてくれることだろう。
そしてその日はミラルカの王宮に泊まり、翌日レオの結婚式を迎えた。
白いタキシードと白いクラシカルなウェディングドレス。
双方の胸元にはそれぞれ『孤高の王子』の白薔薇が控えめに添えられてある。
なんでもプロポーズにも使われたのだとか。
厳かに執り行われる一般的な教会式の結婚式。
長いバージンロードを一歩一歩進むユーフェミア王女の隣を歩くのは父親であるレトロン国王だ。
その目には感無量と言わんばかりに涙が浮かんでいる。
きっと大事に育てた娘が嫁ぐとあって、感動しているのだろう。
こうしてみると、ミラルカの皇王もレトロンの王もヴィンセント陛下も皆いい父親だなと思えて仕方がない。
どうしてうちの父はあんな感じだったのだろう?
ガヴァムの血の尊さとやらに驕り、傲慢に育ってしまったのだろうか?
兄はまだ真面だったんだなと思いつつ、ふと兄の子が産まれたらちゃんと育てられるんだろうかと不安になってしまった。
俺も兄もどこか歪んでいるから、ちょっとどころではなく心配になってしまう。
加えて周囲もアレだし。
きっと産まれたら皆甘やかしまくる気がするし、真面な教育係を務められる貴族はいるのかと考えると不安になってしまう。
よく考えたら、とても子が真面に育つ環境とは思えない。
「兄上。やっぱり子作り、やめませんか?百害あって一利なしな気がしてきました」
思わず囁くようにそう溢すと、物凄く驚いた顔でこちらを見てこられたけれど、式の最中だからなんとか言葉を飲み込んだようだ。
そして『その話は後でちゃんとしよう』と言われ、取り敢えずそのまま結婚式を最後まで見届けた。
***
【Side.カリン】
レオナルド皇子とユーフェミア王女の結婚式の最中、何を思ったのかロキが急に子作りはやめないかと言い出した。
(何がどうしてそうなった?!)
やっぱり真っ当な夫婦の姿を見て考え直したくなったんだろうか?
まあわからなくもない。
ここはしっかり話を聞いてやろうと思い、結婚式後のパーティーに参加する前に少し話す時間をとってみた。
すると、子育てに自信がないと言い出す始末。
正直それくらいの理由で良かったと思ってしまった。
何故なら子供を育てるのは基本的に乳母の役目だからだ。
ロキ自身が子供を育てる必要はない。
「ロキ。子を育てるのは乳母の役目だし大丈夫だ。それにお前を虐待していた母上も、お前を蔑ろにしていた父上ももういない。そこから悪影響を受けて子が酷い目に合う心配はないから気にするな」
だからそう言ったのに、そういうことじゃないんですけどと返された。
正直言って何が問題なのかがさっぱりわからない。
子を切望しているのは宰相はじめ大臣達だし、絶対に彼らは子が産まれたら大事に大事に育てるだろう。
それこそ絶対に虐待など許さないはずだ。
すくすく健やかに育って立派な跡継ぎになってくれるはず。
この際法律を変えて、子が男でも女でも後を継げるようにすればロキの憂いも晴れるだろうか?
俺が何度もアンヌを抱くのが嫌なのだとすればそういう提案もアリだとは思う。
他にロキが気にしそうなことは……わからないな。聞いてみるか。
「ロキ?他にも憂いがあるならちゃんと言ってくれ」
「…………いえ。パーティーの時間も迫ってますし、今日はこれ以上はやめておきましょう。また今度ゆっくり話したいです」
そう言ってロキは話を切り上げてしまった。
さてどうしたものか。
ロキを理解する以前の自分なら『まあ、また話すと言っているんだからその時でいいか』と気にしなかったかもしれないが、今の俺は違う。
ロキが本当に言いたかった事は他にあるということくらいは今の態度でわかるし、それが些末な憂いでないことだってわかる。
話してくれるのを待つより、こちらから聞いて早めに解決した方が絶対にいい案件だろう。
でもロキが悩んでいることが予想できないから、どう聞けばいいのかがわからない。
察してくれと言われても、言ってもらえないと俺にはさっぱりだ。
(だ、誰に相談すれば…?)
目下のところそこが一番の悩みどころだった。
ミラルカの城につくとすぐにレオが飛びついてきた。
来るのが遅いと言われたけど、鉱山ホテルに泊まると予め言っておいたし、別にいいじゃないかと返しておいた。
「ブルーグレイのヴィンセント陛下とアルメリアがロキに早く会いたがってたのに」
「え?」
「今日の晩餐でいっぱい話せるように席は近くにしておいたから!」
笑顔でそう言われて正直困ってしまう。
てっきりセドリック王子達が来るのだと思っていたし、特に話題を考えていなかった。
どうしたらいいだろう?
「あと、シャイナー陛下とキャサリン妃もロキと話したがってたけど、ロキはキャサリン妃と仲が良いからキャサリン妃の隣にしておいた。良かったらアルメリアとの縁を繋いでやってほしいな」
「ああ、わかった」
それなら多分大丈夫だと思う。
多分ユーフェミア王女もフォローを入れてくれることだろう。
そして晩餐の席ではヴィンセント陛下の存在も大きく、シャイナーも羽目が外せない様子でチラチラとこちらを窺ってはくるものの、特に絡まれることもなくて非常に助かった。
やはり大国の王の力は素晴らしいと思う。
その席でシャイナーの新婚話も口の端に上ったけれど、なかなか上手くいっているらしく、キャサリン妃は幸せそうにしていた。
レオのところもあんな風に夫婦仲良く新婚生活を送ってほしいものだ。
そうして晩餐は恙無く終わったのだけど、レオが別れ際にそう言えばと思い出したように話を振ってきた。
「ロキ。鉱山ホテルで無事にリヒターの結婚式はできた?」
その言葉に部屋に戻ろうとしていたシャイナーの足がぴたりと止まる。
多分レオのことだからタイミングを見計らってそう聞いてくれたんだと思う。
「ああ、レオより一足早くカークと結婚できたかな」
「そっか。良かった。俺からもお祝いを言いたいな」
「ありがとう。リヒター、カーク。レオがお祝いを言いたいって」
「リヒター、カーライル、おめでとう!いきなりでびっくりしたけど、確かにいつもロキの傍に居るし、お似合いの二人だな」
「ありがとうございます」
「ロキからお祝いはもらったの?」
「はい。二人の望み通りのものを」
「とても嬉しかったです」
二人がレオの質問に笑顔で答える。
その様子をさり気なく窺っている様子のシャイナーへと目を向けると、どうやらちゃんと聞こえていた様子。
これなら大丈夫だろうか?
そう思っていたら急に踵を返してこちらへとやってきた。
「ロキ。今リヒターとカーライルが結婚したと聞こえたが、本当か?」
「ええ。本当ですけど」
「いつ?」
「昨日です」
「き、昨日?!」
「はい。鉱山ホテルに素敵な教会部屋があるので、そこを予約して俺と兄上立ち会いの元、ガヴァム式で執り行いました」
ニコッと伝えたら驚いていたけれど、どうやら信じてくれたようで安心した。
「そうか。ならもうお前に手を出したりはしないんだな?」
「そうですね?」
元々リヒターの方から無理矢理俺に手を出してきていたわけではないし、この答えで間違ってはいない。
「そうかそうか。なら…当面は殺す必要はなさそうだな」
「勝手に殺さないでくださいよ?殺したら一生シャイナーとは縁を切りますから」
「え?!」
「リヒターもカークも俺にとっては家族のような存在なので、許しません」
「家族…だと?」
「ええ。兄上と一緒に俺に温かい愛情をくれる二人なので、危害を加えた場合は……わかりますよね?」
「うっ…お、俺だってロキに愛情は与えてやれるのにっ…!」
「ありがた迷惑な押しつけの愛情は不要です。あしからず」
バッサリ言い切ったらシャイナーは悔しそうにしながら去っていった。
これで諦めてくれるといいけど。
大体色目を使ってくる時点で迷惑以外の何物でもない。
リヒターは俺のことを好きだけど、色目を使ってきたことなんてないし、いつだって兄との仲を応援してくれている。
そこがシャイナーとは大違いなのだと、わかっていないところからしてダメダメだ。
「ロキ。ズバッと言ったな」
レオが感心したように言ってくるけど、俺は当然のことしか言ってない。
「これで諦めてくれるかな?」
「無理じゃないかな?」
レオは『シャイナー陛下はしつこいから』と溜め息交じりに言い切った。
まあ向こうも新婚だし、暫くは動かないだろうということで結論付ける。
きっと不穏な空気を感じたらキャサリン妃がまた教えてくれることだろう。
そしてその日はミラルカの王宮に泊まり、翌日レオの結婚式を迎えた。
白いタキシードと白いクラシカルなウェディングドレス。
双方の胸元にはそれぞれ『孤高の王子』の白薔薇が控えめに添えられてある。
なんでもプロポーズにも使われたのだとか。
厳かに執り行われる一般的な教会式の結婚式。
長いバージンロードを一歩一歩進むユーフェミア王女の隣を歩くのは父親であるレトロン国王だ。
その目には感無量と言わんばかりに涙が浮かんでいる。
きっと大事に育てた娘が嫁ぐとあって、感動しているのだろう。
こうしてみると、ミラルカの皇王もレトロンの王もヴィンセント陛下も皆いい父親だなと思えて仕方がない。
どうしてうちの父はあんな感じだったのだろう?
ガヴァムの血の尊さとやらに驕り、傲慢に育ってしまったのだろうか?
兄はまだ真面だったんだなと思いつつ、ふと兄の子が産まれたらちゃんと育てられるんだろうかと不安になってしまった。
俺も兄もどこか歪んでいるから、ちょっとどころではなく心配になってしまう。
加えて周囲もアレだし。
きっと産まれたら皆甘やかしまくる気がするし、真面な教育係を務められる貴族はいるのかと考えると不安になってしまう。
よく考えたら、とても子が真面に育つ環境とは思えない。
「兄上。やっぱり子作り、やめませんか?百害あって一利なしな気がしてきました」
思わず囁くようにそう溢すと、物凄く驚いた顔でこちらを見てこられたけれど、式の最中だからなんとか言葉を飲み込んだようだ。
そして『その話は後でちゃんとしよう』と言われ、取り敢えずそのまま結婚式を最後まで見届けた。
***
【Side.カリン】
レオナルド皇子とユーフェミア王女の結婚式の最中、何を思ったのかロキが急に子作りはやめないかと言い出した。
(何がどうしてそうなった?!)
やっぱり真っ当な夫婦の姿を見て考え直したくなったんだろうか?
まあわからなくもない。
ここはしっかり話を聞いてやろうと思い、結婚式後のパーティーに参加する前に少し話す時間をとってみた。
すると、子育てに自信がないと言い出す始末。
正直それくらいの理由で良かったと思ってしまった。
何故なら子供を育てるのは基本的に乳母の役目だからだ。
ロキ自身が子供を育てる必要はない。
「ロキ。子を育てるのは乳母の役目だし大丈夫だ。それにお前を虐待していた母上も、お前を蔑ろにしていた父上ももういない。そこから悪影響を受けて子が酷い目に合う心配はないから気にするな」
だからそう言ったのに、そういうことじゃないんですけどと返された。
正直言って何が問題なのかがさっぱりわからない。
子を切望しているのは宰相はじめ大臣達だし、絶対に彼らは子が産まれたら大事に大事に育てるだろう。
それこそ絶対に虐待など許さないはずだ。
すくすく健やかに育って立派な跡継ぎになってくれるはず。
この際法律を変えて、子が男でも女でも後を継げるようにすればロキの憂いも晴れるだろうか?
俺が何度もアンヌを抱くのが嫌なのだとすればそういう提案もアリだとは思う。
他にロキが気にしそうなことは……わからないな。聞いてみるか。
「ロキ?他にも憂いがあるならちゃんと言ってくれ」
「…………いえ。パーティーの時間も迫ってますし、今日はこれ以上はやめておきましょう。また今度ゆっくり話したいです」
そう言ってロキは話を切り上げてしまった。
さてどうしたものか。
ロキを理解する以前の自分なら『まあ、また話すと言っているんだからその時でいいか』と気にしなかったかもしれないが、今の俺は違う。
ロキが本当に言いたかった事は他にあるということくらいは今の態度でわかるし、それが些末な憂いでないことだってわかる。
話してくれるのを待つより、こちらから聞いて早めに解決した方が絶対にいい案件だろう。
でもロキが悩んでいることが予想できないから、どう聞けばいいのかがわからない。
察してくれと言われても、言ってもらえないと俺にはさっぱりだ。
(だ、誰に相談すれば…?)
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