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154.他国からの客人⑳
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「ん…」
なんだか頭がぼんやりすると思いながら目を覚ますと、兄がすでに起きてきびきび動き出していた。
いつもと反対の光景だなと思いつつ身を起こし、あくびを一つしてからベッドから降りる。
そんな俺に気づいた兄がおはようと言ってはくれたものの、少し固まった後、真剣な顔でいきなり無理難題を言ってきた。
「ロキ。その色気は今すぐしまえ」
「…え?」
「これからキュリアス王子との話し合いだ。そんな場所にそんな状態のお前は連れて行けない」
「はあ…」
意味が分からない。
いつもと何か違うんだろうか?
「そんなことを言われても、色気なんて出してないつもりですけど?」
「ちっ…無自覚か。リヒター!ロキの色気をしまうのを手伝え!」
兄がリヒターを呼びつけそんなことを言い出したから益々首を傾げてしまう。
自分でどうにもできないものをそんな簡単にしまえるんだろうか?
そう思っていたらリヒターが少し考えた後、兄に何かを言って、『それなら…』とかなんとか暫く話した後で何やら魔道具っぽいものを持ってきた。
「ロキ陛下。これ、なんだと思いますか?」
「何の魔道具だろう…?もしかしてツンナガールの新機種とか?」
気になると思って目を輝かせたら、朝の支度をしながらなんの魔道具か考えてくださいと言われた。
(なんだろう?新機種じゃなかったみたいだけど、形からするとツンナガールの仲間のようにも見えるし…)
ああでもないこうでもないと考えつつも、早く答えが知りたいから手を抜くことなく朝の支度はサクサク終わらせてしまう。
「それで、正解は?」
「護身用のスタンガンという機器です。後で使い方をお伝えしてからお渡ししますので。───カリン陛下。如何でしょう?」
「流石だな、リヒター。それなら大丈夫だ」
どうやら色気とやらは引っ込んだらしい。
それより魔道具が気になるから早くどんな機器か教えて欲しい。
そうしてちゃんと説明をしてもらい新しい魔道具を手に喜んでいたら、兄から『行くぞ』と声を掛けられた。
「じゃあロキ。被害者っぽくおとなしくしておけよ?」
「…?わかりました」
ここは兄に任せろということだろうか?
なんとなくそういう意味かなと思いながら黙って兄について行くと、応接室に入った途端ロロイア国の外務大臣が慌てたように立ち上がり、頭を下げて謝罪をしてきた。
「この度は、大変申し訳ございませんでした!!」
けれどそんな大臣に向ける兄の目はとても冷たい。
「……一先ずキュリアス王子をこちらに連れてくるので待ってもらいたい」
それから暫くしてキュリアス王子が騎士に連れられやってきたが、全く反省した様子はなく、眉間に皺を寄せて不機嫌そうにしていた。
多分自分は悪くないと思っているんだろう。
昨日の自分と重なってちょっと笑ってしまった。
「……ロキ陛下。何か?」
「いえ。別に」
思わずそう言ったものの、兄に『黙っていろ』と叱られたのでちゃんと口を噤んだ。
その後、昨日の件の確認と今後のことを話しあうに至ったものの、あくまでもキュリアス王子的には『合意の上で行為に及ぼうとしていた』という主張を崩さなかった。
「……キュリアス王子。ふざけないでもらおう。ロキはそもそもが抱く側だし、昨日も言っていたように俺がいない閨に興味は全くない」
「それこそご冗談を。ロキ陛下がセドリック王子の愛人という話も暗部が情報を仕入れてきておりますし、抱かれる側なのは明らかでしょう?噂では快楽堕ちした挙句に誰とでも寝るという話ではありませんか。多人数でするのがお好きなのでしょう?任意ですよ。任意。こちらが悪いように決めつけないでいただきたい」
しかもそんな言葉がキュリアス王子の口から飛び出してきたものだから、俺は思わず吹き出してしまった。
「ぷっ…はははっ…!」
セドリック王子の愛人だなんて、どこをどう混ぜたらそんなおかしな噂になるのだろう?
これには兄も驚き過ぎて絶句している。
元は多分兄がセドリック王子に快楽堕ちさせられたというものがベースになっているんだろうけど、そこに俺とセドリック王子が仲が良いという噂が混じって『愛人』とかいうものに変わったんだろうか?
だとしたらあまりにも面白過ぎる。
「ロキ!」
「ハハッ!す、すみません。あまりにも話が突飛過ぎて、つい。ふ、ふふふ……」
ダメだ。全然笑いが止まらない。
「ゴホン。その…キュリアス王子?あまり言いたくはないが、元々セドリック王子を怒らせたのは俺の方であって、ロキではない。それに、ロキとセドリック王子は確かに仲は良いが、友人関係であり、愛人関係という事実は一切ない。そんなものが向こうの耳に入ったら命はないと思う。すぐにでも認識は改めた方が身のためだと忠告だけはさせてもらおう」
まあ確かにその通りだ。
そんな事実は本当に全くないから、勘違いはやめてほしいところだ。
「……全てが出鱈目だとでも?」
「……まあロキが多人数プレイが好きと言うのは認めてもいいが、それ以外は全部偽りだ」
「ならやはり誰とでも寝るという認識であっているでしょう?こちらが責められるいわれは何もない」
キュリアス王子はあくまでも自分は悪くないと主張し続ける。
まあ昨日リヒターに言われて反省したし、俺にも悪いところがあったから今回はお互い様で終わらせてもいい話だとは思うけど────兄曰く、それだと王の面目が丸つぶれと言うことらしい。
「だから、先程からロキは俺と一緒の閨にしか興味がないと言っている。貴殿の誘いにロキが乗るはずがないし、勝手に攫った方が悪いに決まっている」
「そんなものなんの証拠もないではないですか。現にロキ陛下はキスだって受け入れてくれましたし、閨にも誘ってくださった。それがすべてでしょう?」
う~ん。惜しい。
正確には『兄と一緒の』閨に誘ったんだけど。
ものは言い様だなと思いながらここで口をはさむべきか少し悩んだものの、兄が任せろとばかりに手を握ってきたから、今回は任せることに。
「何度も言うが、ロキは俺との閨にしか興味はない。それはこの城にいる誰に聞いてもらってもそう答えるだろうし、ガヴァムの者以外の証言が欲しいならミラルカのレオナルド皇子やアンシャンテのキャサリン嬢などにも聞いてもらって結構だ。皆が皆こう言うだろう。ロキは俺にしか興味がないし、抱かれる側ではなく抱く側だと」
まあそのメンバーに尋ねたらほぼそう返ってくるだろう。
実際は兄やリヒターに抱かれたことがあるものの、兄はこの場で言う気はないと見た。
けれどそんな兄の言葉をキュリアス王子は鼻で笑う。
「そうですか。なら私とキスをして初めて抱かれたくなったんでしょう。男冥利に尽きますね」
凄い開き直りだ。
全く謝る気がない。
きっとこの調子で相手の泣き寝入りに持ち込んだ経験も多々あるんだろうなと思いながら成り行きを見守ってみる。
兄の対処が難しくなってしまったら話を打ち切ってしまおう。そう思いながら。
「はっきり言って不愉快だ。そんな自惚れはやめてもらいたい。ロキはこの国の王だ。侮辱も甚だしい。今回の件はガヴァム王国からロロイア国へ正式に抗議をさせて頂く」
「…………」
「キュリアス王子。いい加減自分の罪を認めて示談金の支払いに応じてもらいたいのだが?」
強気に言い切った兄がとてもカッコよくて、ついうっとり見つめてしまう。
国が絡むとドMが顔を出してダメダメになることもあるけど、こうして俺の為に手を尽くしてくれるところにはやっぱり惚れ直してしまう。
誰かに兄の素敵さを語りたい。そんな気持ちが込み上げてきてしまった。
後でリヒターかカークにでも聞いてもらおうかな?
そんな事を考えていたら、ドアをノックして文官が一人やってきて、俺にそっと耳打ちした。
『闇医者と名乗る者が面会をご希望です』と。
きっと例のクスリの件だろう。
昨日兄はテリーがネブリス国の者に命を狙われていると言っていたし、もしかしたらそちら関連で忠告をしに来てくれたのかもしれない。
「すぐに行く」
小さくそう答えを返し、兄へと一言告げる。
「兄上。すみませんが危急の案件で客人が来てしまいました。隣国の件のようですし、ここで席を外させて頂いても?」
「…っ!わかった。こちらはこちらで片付けておこう。そちらはお前に任せる」
「ありがとうございます。ではキュリアス王子。俺はここで失礼しますが、オスカー王子には薬を盛った件できちんと謝罪するのを忘れないようにしてくださいね。失礼します」
最後に流し目でそう言ってやると少し動揺が見られたから、多分これで兄も攻めやすくなったことだろう。
「キュリアス王子?どういうことだ?オスカー王子にまで危害を加えたとなると罪は更に重くなるが?」
ドアを閉める前に兄のそんな言葉が耳に入ったが、後はもう全部お任せだ。
兄ならきっと大丈夫だろう。
「さてと…」
こちらはこちらで闇医者と話をしないと。
そうして彼が待つ応接間へと俺は足を向けたのだった。
なんだか頭がぼんやりすると思いながら目を覚ますと、兄がすでに起きてきびきび動き出していた。
いつもと反対の光景だなと思いつつ身を起こし、あくびを一つしてからベッドから降りる。
そんな俺に気づいた兄がおはようと言ってはくれたものの、少し固まった後、真剣な顔でいきなり無理難題を言ってきた。
「ロキ。その色気は今すぐしまえ」
「…え?」
「これからキュリアス王子との話し合いだ。そんな場所にそんな状態のお前は連れて行けない」
「はあ…」
意味が分からない。
いつもと何か違うんだろうか?
「そんなことを言われても、色気なんて出してないつもりですけど?」
「ちっ…無自覚か。リヒター!ロキの色気をしまうのを手伝え!」
兄がリヒターを呼びつけそんなことを言い出したから益々首を傾げてしまう。
自分でどうにもできないものをそんな簡単にしまえるんだろうか?
そう思っていたらリヒターが少し考えた後、兄に何かを言って、『それなら…』とかなんとか暫く話した後で何やら魔道具っぽいものを持ってきた。
「ロキ陛下。これ、なんだと思いますか?」
「何の魔道具だろう…?もしかしてツンナガールの新機種とか?」
気になると思って目を輝かせたら、朝の支度をしながらなんの魔道具か考えてくださいと言われた。
(なんだろう?新機種じゃなかったみたいだけど、形からするとツンナガールの仲間のようにも見えるし…)
ああでもないこうでもないと考えつつも、早く答えが知りたいから手を抜くことなく朝の支度はサクサク終わらせてしまう。
「それで、正解は?」
「護身用のスタンガンという機器です。後で使い方をお伝えしてからお渡ししますので。───カリン陛下。如何でしょう?」
「流石だな、リヒター。それなら大丈夫だ」
どうやら色気とやらは引っ込んだらしい。
それより魔道具が気になるから早くどんな機器か教えて欲しい。
そうしてちゃんと説明をしてもらい新しい魔道具を手に喜んでいたら、兄から『行くぞ』と声を掛けられた。
「じゃあロキ。被害者っぽくおとなしくしておけよ?」
「…?わかりました」
ここは兄に任せろということだろうか?
なんとなくそういう意味かなと思いながら黙って兄について行くと、応接室に入った途端ロロイア国の外務大臣が慌てたように立ち上がり、頭を下げて謝罪をしてきた。
「この度は、大変申し訳ございませんでした!!」
けれどそんな大臣に向ける兄の目はとても冷たい。
「……一先ずキュリアス王子をこちらに連れてくるので待ってもらいたい」
それから暫くしてキュリアス王子が騎士に連れられやってきたが、全く反省した様子はなく、眉間に皺を寄せて不機嫌そうにしていた。
多分自分は悪くないと思っているんだろう。
昨日の自分と重なってちょっと笑ってしまった。
「……ロキ陛下。何か?」
「いえ。別に」
思わずそう言ったものの、兄に『黙っていろ』と叱られたのでちゃんと口を噤んだ。
その後、昨日の件の確認と今後のことを話しあうに至ったものの、あくまでもキュリアス王子的には『合意の上で行為に及ぼうとしていた』という主張を崩さなかった。
「……キュリアス王子。ふざけないでもらおう。ロキはそもそもが抱く側だし、昨日も言っていたように俺がいない閨に興味は全くない」
「それこそご冗談を。ロキ陛下がセドリック王子の愛人という話も暗部が情報を仕入れてきておりますし、抱かれる側なのは明らかでしょう?噂では快楽堕ちした挙句に誰とでも寝るという話ではありませんか。多人数でするのがお好きなのでしょう?任意ですよ。任意。こちらが悪いように決めつけないでいただきたい」
しかもそんな言葉がキュリアス王子の口から飛び出してきたものだから、俺は思わず吹き出してしまった。
「ぷっ…はははっ…!」
セドリック王子の愛人だなんて、どこをどう混ぜたらそんなおかしな噂になるのだろう?
これには兄も驚き過ぎて絶句している。
元は多分兄がセドリック王子に快楽堕ちさせられたというものがベースになっているんだろうけど、そこに俺とセドリック王子が仲が良いという噂が混じって『愛人』とかいうものに変わったんだろうか?
だとしたらあまりにも面白過ぎる。
「ロキ!」
「ハハッ!す、すみません。あまりにも話が突飛過ぎて、つい。ふ、ふふふ……」
ダメだ。全然笑いが止まらない。
「ゴホン。その…キュリアス王子?あまり言いたくはないが、元々セドリック王子を怒らせたのは俺の方であって、ロキではない。それに、ロキとセドリック王子は確かに仲は良いが、友人関係であり、愛人関係という事実は一切ない。そんなものが向こうの耳に入ったら命はないと思う。すぐにでも認識は改めた方が身のためだと忠告だけはさせてもらおう」
まあ確かにその通りだ。
そんな事実は本当に全くないから、勘違いはやめてほしいところだ。
「……全てが出鱈目だとでも?」
「……まあロキが多人数プレイが好きと言うのは認めてもいいが、それ以外は全部偽りだ」
「ならやはり誰とでも寝るという認識であっているでしょう?こちらが責められるいわれは何もない」
キュリアス王子はあくまでも自分は悪くないと主張し続ける。
まあ昨日リヒターに言われて反省したし、俺にも悪いところがあったから今回はお互い様で終わらせてもいい話だとは思うけど────兄曰く、それだと王の面目が丸つぶれと言うことらしい。
「だから、先程からロキは俺と一緒の閨にしか興味がないと言っている。貴殿の誘いにロキが乗るはずがないし、勝手に攫った方が悪いに決まっている」
「そんなものなんの証拠もないではないですか。現にロキ陛下はキスだって受け入れてくれましたし、閨にも誘ってくださった。それがすべてでしょう?」
う~ん。惜しい。
正確には『兄と一緒の』閨に誘ったんだけど。
ものは言い様だなと思いながらここで口をはさむべきか少し悩んだものの、兄が任せろとばかりに手を握ってきたから、今回は任せることに。
「何度も言うが、ロキは俺との閨にしか興味はない。それはこの城にいる誰に聞いてもらってもそう答えるだろうし、ガヴァムの者以外の証言が欲しいならミラルカのレオナルド皇子やアンシャンテのキャサリン嬢などにも聞いてもらって結構だ。皆が皆こう言うだろう。ロキは俺にしか興味がないし、抱かれる側ではなく抱く側だと」
まあそのメンバーに尋ねたらほぼそう返ってくるだろう。
実際は兄やリヒターに抱かれたことがあるものの、兄はこの場で言う気はないと見た。
けれどそんな兄の言葉をキュリアス王子は鼻で笑う。
「そうですか。なら私とキスをして初めて抱かれたくなったんでしょう。男冥利に尽きますね」
凄い開き直りだ。
全く謝る気がない。
きっとこの調子で相手の泣き寝入りに持ち込んだ経験も多々あるんだろうなと思いながら成り行きを見守ってみる。
兄の対処が難しくなってしまったら話を打ち切ってしまおう。そう思いながら。
「はっきり言って不愉快だ。そんな自惚れはやめてもらいたい。ロキはこの国の王だ。侮辱も甚だしい。今回の件はガヴァム王国からロロイア国へ正式に抗議をさせて頂く」
「…………」
「キュリアス王子。いい加減自分の罪を認めて示談金の支払いに応じてもらいたいのだが?」
強気に言い切った兄がとてもカッコよくて、ついうっとり見つめてしまう。
国が絡むとドMが顔を出してダメダメになることもあるけど、こうして俺の為に手を尽くしてくれるところにはやっぱり惚れ直してしまう。
誰かに兄の素敵さを語りたい。そんな気持ちが込み上げてきてしまった。
後でリヒターかカークにでも聞いてもらおうかな?
そんな事を考えていたら、ドアをノックして文官が一人やってきて、俺にそっと耳打ちした。
『闇医者と名乗る者が面会をご希望です』と。
きっと例のクスリの件だろう。
昨日兄はテリーがネブリス国の者に命を狙われていると言っていたし、もしかしたらそちら関連で忠告をしに来てくれたのかもしれない。
「すぐに行く」
小さくそう答えを返し、兄へと一言告げる。
「兄上。すみませんが危急の案件で客人が来てしまいました。隣国の件のようですし、ここで席を外させて頂いても?」
「…っ!わかった。こちらはこちらで片付けておこう。そちらはお前に任せる」
「ありがとうございます。ではキュリアス王子。俺はここで失礼しますが、オスカー王子には薬を盛った件できちんと謝罪するのを忘れないようにしてくださいね。失礼します」
最後に流し目でそう言ってやると少し動揺が見られたから、多分これで兄も攻めやすくなったことだろう。
「キュリアス王子?どういうことだ?オスカー王子にまで危害を加えたとなると罪は更に重くなるが?」
ドアを閉める前に兄のそんな言葉が耳に入ったが、後はもう全部お任せだ。
兄ならきっと大丈夫だろう。
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こちらはこちらで闇医者と話をしないと。
そうして彼が待つ応接間へと俺は足を向けたのだった。
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