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151.他国からの客人⑰ Side.カリン
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テリーの身柄を確保し、リヒターと今後の話をしていると、バタバタという足音と共に血相を変えた騎士がこちらへと駆けてきて、あり得ないことを口にしてきた。
「カリン陛下!ロキ陛下がまた攫われそうにっ!」
「またか?!」
(一体何回攫われたら気が済むんだあいつは?!)
リヒターやカーライルが心配してあれこれ護身を仕込んでいたから安心していたのに、またこれかと嘆きたくなる。
「今度は誰にだ?!まさかネブリス国の刺客に狙われたんじゃないだろうな?!」
もしそうだったら戦争待ったなしだ。
けれど返ってきた答えは全く別のものだった。
「それが、ロロイア国のキュリアス王子で…!」
「キュリアス王子?!」
先程リヒターの報告でロキはキュリアス王子と一緒にオスカー王子を部屋へと運んだと聞いたが、その流れでということなんだろうか?
『一番接点がなかったはずの王子なのにどうしてそうなった?!』と頭が痛くなる。
どうせこの短時間で誑かしたんだろうが、おかしなフェロモンをまき散らして変な男をこれ以上つり上げるなと言ってやりたかった。
本当にイライラする。
それからテリーの身柄を確保したままリヒターと共にロキの元へと急ぐと、何故かそこにはシャイナーやレオナルド皇子の姿まであり混乱してしまった。
「ロキ!無事か?!」
「あ、兄上。無事ですよ」
でもロキはいつも通り俺の姿を見てパッと顔を輝かせ嬉しそうに笑ってくる。
しかもやっていることは結構酷い。
こら!縛り上げて足元に転がしているキュリアス王子をさり気なくグリグリ踏みつけるのはやめろ!
一応他国からの客人だぞ?!
「ロキ、取り敢えず踏むのはやめろ。事情は分からんが、キュリアス王子は一応国賓だ」
「踏んだ方が早く痺れが取れるかなと思ったんですけど、ダメでした?」
「ダメに決まってるだろ!」
その言葉から痺れ薬を使ったことはわかったが、それが踏んでいい理由にはならない。
まあシャイナーが相手ならいくらでも踏んでやれと言っただろうが…。
「それで?何があった?」
「それがですね…」
ロキによるとキュリアス王子を手伝ってオスカー王子を部屋に送り届けたところ、閨の誘いを受けたとのこと。
ロキは俺がいないベッドに興味はないからと断ったらしいが、しつこく誘われてキスまでされたらしい。
「キスは上手かったから、あっちもちょっと期待できるかもと思って、兄上と一緒ならいいですよって言ったんですけど、兄上抜きで俺と寝たいってしつこくて」
「…………」
これは本気で怒っていいだろうか?
俺も一緒ならって、勝手にそんなことを決めるなと言ってやりたい。
挙句に攫われそうになるってどういうことだ。
隙だらけにも程がある。
「もう行っていいですかって言った途端、腹を殴られて攫われそうになったんですよ。参りました」
流石にこれはロキの方も悪い。
無理矢理事を進めようとロキを攫おうとしたキュリアス王子に勿論非はあるが、その前の話は駆け引きと言われてしまえばそれまでだ。
「ロキ……」
「なんですか?兄上」
「これはお前も十分悪い。後でリヒターと俺でしっかりわからせてやるから覚えていろ」
「……?」
きょとんとした顔で小首を傾げるロキは可愛いが、これは絶対にわかっていない!
「絶対にわかっていないだろう?!この馬鹿!リヒター、あの馬鹿を捕まえて先に説教しておけ!」
「御意」
いつもロキに激甘なリヒターも流石に怒ってそうだし、今度ばかりはちゃんと叱ってくれるだろう。
そう思っていると、期待に応えるようにロキをキュリアス王子から引き離し、逃がさぬようしっかりと捕まえた上で言い聞かせにかかってくれた。
「ロキ陛下?いつもロキ陛下が仰っていますよね?」
「何を?」
「悪い子にはお仕置きですよと」
「…………怒ってるのか?」
「もちろん、怒っていますよ?」
(これなら大丈夫だな)
そんな風にロキをしっかり叱ってくれているのを見遣ってから、俺は騎士達に指示を出して速やかに撤収を図る。
キュリアス王子は貴族用の牢に連行させ、ロロイア国の者達に抗議を入れると共に経緯を報告。
明日にでも話し合いの場を設けたいとも通達しておいた。
そしてシャイナーとレオナルド皇子にも騒がせたことに対して謝罪し、取り敢えずレオナルド皇子の方にはパーティーに戻ってユーフェミア王女とカール王子にテリーの身柄は確保したということと、刺客に狙われているから身柄は預かるということを伝えてもらえるよう頼んでおいた。
肝心のテリーだが、このままでは刺客に命を狙われるのは必至なので、騎士団長を呼び出し、警備を万端にした場所で一先ず預かってもらうことに。
ついでにテリーから聞き出したネブリス国の件もその場で話し、万が一に備えるよう指示を出しておく。
ちなみにこちらについてはアンシャンテにも関係してくる話としてシャイナーには経緯も含め真面目に話をしておいた。
その結果、もしメルケ国がネブリス国を吸収しその勢いでガヴァムに攻め込むことがあれば、アンシャンテ側から挟み撃ちにしてやることもできると有難い提案をしてもらうことができた。
正直いつもは敵対意識が強い相手だが、味方になってもらえる分には非常に心強い相手と言っても過言ではない。
「ガヴァムとは友好条約を結んでいるし、何よりロキに何かあったら俺が悲しい。ここは手を組もう」
そう力強く言ってもらえて、安心することができた。
取り敢えずこれで一通りこの場ですべき事はやり終えたし、後は迂闊なロキにきっちり説教をすればいいだけなのだが────。
「ロキ。終わったぞ」
やけにおとなしいなと思いながらパッとロキの方を見ると、何故かリヒターの腕の中にすっぽり納まって今にも崩折れそうになっていた。
(…?何があったんだ?)
「ロキ?」
「あ、兄上…リヒターが……」
(リヒターがなんだ?)
なんでそんな焦れったいような顔で仄かに頬を染めてるんだ?
「リヒター。何があった?」
「特に何も?」
リヒターは何事もなかったかのようにそう言ってくるが、絶対に嘘だ。
ただの説教でロキがこんな風にしおらしくなるはずがない。
(こんな状態のロキなんて初めて見たぞ?何もないわけあるか!)
「ロキ陛下?反省して頂けましたか?」
「……悪かった」
「もう安易に上級者だからと喜び勇んで閨に呼んではいけませんよ?」
「わかった…」
(調教師か?!)
あまりにも素直過ぎるロキに衝撃を受けた。
リヒターは本当にロキの扱いが上手過ぎる。
ちょっと俺にも言い聞かせ方を教えてくれないだろうか?
こんな短時間でロキに反省を促せたこと自体が驚きだ。
「もう一つ確認しますね?ロキ陛下を抱いてもいいのは誰ですか?」
しかもリヒターが珍しく少し嫉妬を滲ませたような声でロキにそんなことを尋ねた。
これは意外だ。
どうやらキュリアス王子に少し嫉妬しているらしい。
俺に対してはいつも嫉妬したりしないのに、珍しいこともあるものだ。
もしかしたら、自分の知らないところでロキの貞操が危なかったことにイラッとしたのかもしれない。
「別に俺は抱かれたくてキュリアス王子に捕まったわけじゃないのに…んっはっ」
「カリン陛下だって勝手に約束されたら困ってしまうでしょう?」
「は…ぁ……。リヒター…。も…やめ…っ」
どうやらリヒターはロキの弱い箇所をさり気なく的確に攻めていたらしい。
これは俺には真似できないな。
諦めよう。
それにしても普段見せない顔が物凄く新鮮に思えて仕方がない。
「さぁ。カリン陛下の方ももう指示出しは終えられたようですし、きちんとお仕置きしてもらいましょうね?」
そう言いながらリヒターが全く笑っていない目でこちらを見て、顔だけ笑顔で言ってきた。
「カリン陛下。どうぞ」
(怖いな?!)
これは抱いて反省を促せという意味で合っているんだろうか?
この状態のロキをこんな風に引き渡されても困ってしまう。
ちゃんと叱るつもりではあるけれど、お仕置きと言っても俺はロキみたいなご主人様キャラにはなれないし、リヒターみたいなテクニックも不足しているからどう考えても手に余る。
俺にどうしろと?!
「せ、折角だ。リヒターも一緒に加わったらどうだ?その方がロキも心底反省すると思う」
「…ありがとうございます」
だから仕方なくリヒターに声を掛けて誘ったのに、何故か驚かれた。
その反応はなんだ?
俺が普通に抱いたらちゃんとお仕置きになったのにとでも言いたいのか?
俺だけだと逆転されて終わりだぞ?
相手はロキなんだから。
『兄上、すみませんでした。沢山可愛いがるので許してください』とか言ってくる姿が容易に想像できる。
助けろ!
そんな内心をなんとか隠し、俺は甘い吐息を溢しながら抱きついてきた珍しいロキを受け止めそのまま抱き上げた。
「さあロキ。今日こそはしっかり反省してもらうからな?」
そうして俺はリヒターと一緒にロキを持ち帰ったのだった。
****************
※次話はこの続きではなくユーフェミア王女&レオ視点。
その次がロキ視点のR18です。
宜しくお願いします。
「カリン陛下!ロキ陛下がまた攫われそうにっ!」
「またか?!」
(一体何回攫われたら気が済むんだあいつは?!)
リヒターやカーライルが心配してあれこれ護身を仕込んでいたから安心していたのに、またこれかと嘆きたくなる。
「今度は誰にだ?!まさかネブリス国の刺客に狙われたんじゃないだろうな?!」
もしそうだったら戦争待ったなしだ。
けれど返ってきた答えは全く別のものだった。
「それが、ロロイア国のキュリアス王子で…!」
「キュリアス王子?!」
先程リヒターの報告でロキはキュリアス王子と一緒にオスカー王子を部屋へと運んだと聞いたが、その流れでということなんだろうか?
『一番接点がなかったはずの王子なのにどうしてそうなった?!』と頭が痛くなる。
どうせこの短時間で誑かしたんだろうが、おかしなフェロモンをまき散らして変な男をこれ以上つり上げるなと言ってやりたかった。
本当にイライラする。
それからテリーの身柄を確保したままリヒターと共にロキの元へと急ぐと、何故かそこにはシャイナーやレオナルド皇子の姿まであり混乱してしまった。
「ロキ!無事か?!」
「あ、兄上。無事ですよ」
でもロキはいつも通り俺の姿を見てパッと顔を輝かせ嬉しそうに笑ってくる。
しかもやっていることは結構酷い。
こら!縛り上げて足元に転がしているキュリアス王子をさり気なくグリグリ踏みつけるのはやめろ!
一応他国からの客人だぞ?!
「ロキ、取り敢えず踏むのはやめろ。事情は分からんが、キュリアス王子は一応国賓だ」
「踏んだ方が早く痺れが取れるかなと思ったんですけど、ダメでした?」
「ダメに決まってるだろ!」
その言葉から痺れ薬を使ったことはわかったが、それが踏んでいい理由にはならない。
まあシャイナーが相手ならいくらでも踏んでやれと言っただろうが…。
「それで?何があった?」
「それがですね…」
ロキによるとキュリアス王子を手伝ってオスカー王子を部屋に送り届けたところ、閨の誘いを受けたとのこと。
ロキは俺がいないベッドに興味はないからと断ったらしいが、しつこく誘われてキスまでされたらしい。
「キスは上手かったから、あっちもちょっと期待できるかもと思って、兄上と一緒ならいいですよって言ったんですけど、兄上抜きで俺と寝たいってしつこくて」
「…………」
これは本気で怒っていいだろうか?
俺も一緒ならって、勝手にそんなことを決めるなと言ってやりたい。
挙句に攫われそうになるってどういうことだ。
隙だらけにも程がある。
「もう行っていいですかって言った途端、腹を殴られて攫われそうになったんですよ。参りました」
流石にこれはロキの方も悪い。
無理矢理事を進めようとロキを攫おうとしたキュリアス王子に勿論非はあるが、その前の話は駆け引きと言われてしまえばそれまでだ。
「ロキ……」
「なんですか?兄上」
「これはお前も十分悪い。後でリヒターと俺でしっかりわからせてやるから覚えていろ」
「……?」
きょとんとした顔で小首を傾げるロキは可愛いが、これは絶対にわかっていない!
「絶対にわかっていないだろう?!この馬鹿!リヒター、あの馬鹿を捕まえて先に説教しておけ!」
「御意」
いつもロキに激甘なリヒターも流石に怒ってそうだし、今度ばかりはちゃんと叱ってくれるだろう。
そう思っていると、期待に応えるようにロキをキュリアス王子から引き離し、逃がさぬようしっかりと捕まえた上で言い聞かせにかかってくれた。
「ロキ陛下?いつもロキ陛下が仰っていますよね?」
「何を?」
「悪い子にはお仕置きですよと」
「…………怒ってるのか?」
「もちろん、怒っていますよ?」
(これなら大丈夫だな)
そんな風にロキをしっかり叱ってくれているのを見遣ってから、俺は騎士達に指示を出して速やかに撤収を図る。
キュリアス王子は貴族用の牢に連行させ、ロロイア国の者達に抗議を入れると共に経緯を報告。
明日にでも話し合いの場を設けたいとも通達しておいた。
そしてシャイナーとレオナルド皇子にも騒がせたことに対して謝罪し、取り敢えずレオナルド皇子の方にはパーティーに戻ってユーフェミア王女とカール王子にテリーの身柄は確保したということと、刺客に狙われているから身柄は預かるということを伝えてもらえるよう頼んでおいた。
肝心のテリーだが、このままでは刺客に命を狙われるのは必至なので、騎士団長を呼び出し、警備を万端にした場所で一先ず預かってもらうことに。
ついでにテリーから聞き出したネブリス国の件もその場で話し、万が一に備えるよう指示を出しておく。
ちなみにこちらについてはアンシャンテにも関係してくる話としてシャイナーには経緯も含め真面目に話をしておいた。
その結果、もしメルケ国がネブリス国を吸収しその勢いでガヴァムに攻め込むことがあれば、アンシャンテ側から挟み撃ちにしてやることもできると有難い提案をしてもらうことができた。
正直いつもは敵対意識が強い相手だが、味方になってもらえる分には非常に心強い相手と言っても過言ではない。
「ガヴァムとは友好条約を結んでいるし、何よりロキに何かあったら俺が悲しい。ここは手を組もう」
そう力強く言ってもらえて、安心することができた。
取り敢えずこれで一通りこの場ですべき事はやり終えたし、後は迂闊なロキにきっちり説教をすればいいだけなのだが────。
「ロキ。終わったぞ」
やけにおとなしいなと思いながらパッとロキの方を見ると、何故かリヒターの腕の中にすっぽり納まって今にも崩折れそうになっていた。
(…?何があったんだ?)
「ロキ?」
「あ、兄上…リヒターが……」
(リヒターがなんだ?)
なんでそんな焦れったいような顔で仄かに頬を染めてるんだ?
「リヒター。何があった?」
「特に何も?」
リヒターは何事もなかったかのようにそう言ってくるが、絶対に嘘だ。
ただの説教でロキがこんな風にしおらしくなるはずがない。
(こんな状態のロキなんて初めて見たぞ?何もないわけあるか!)
「ロキ陛下?反省して頂けましたか?」
「……悪かった」
「もう安易に上級者だからと喜び勇んで閨に呼んではいけませんよ?」
「わかった…」
(調教師か?!)
あまりにも素直過ぎるロキに衝撃を受けた。
リヒターは本当にロキの扱いが上手過ぎる。
ちょっと俺にも言い聞かせ方を教えてくれないだろうか?
こんな短時間でロキに反省を促せたこと自体が驚きだ。
「もう一つ確認しますね?ロキ陛下を抱いてもいいのは誰ですか?」
しかもリヒターが珍しく少し嫉妬を滲ませたような声でロキにそんなことを尋ねた。
これは意外だ。
どうやらキュリアス王子に少し嫉妬しているらしい。
俺に対してはいつも嫉妬したりしないのに、珍しいこともあるものだ。
もしかしたら、自分の知らないところでロキの貞操が危なかったことにイラッとしたのかもしれない。
「別に俺は抱かれたくてキュリアス王子に捕まったわけじゃないのに…んっはっ」
「カリン陛下だって勝手に約束されたら困ってしまうでしょう?」
「は…ぁ……。リヒター…。も…やめ…っ」
どうやらリヒターはロキの弱い箇所をさり気なく的確に攻めていたらしい。
これは俺には真似できないな。
諦めよう。
それにしても普段見せない顔が物凄く新鮮に思えて仕方がない。
「さぁ。カリン陛下の方ももう指示出しは終えられたようですし、きちんとお仕置きしてもらいましょうね?」
そう言いながらリヒターが全く笑っていない目でこちらを見て、顔だけ笑顔で言ってきた。
「カリン陛下。どうぞ」
(怖いな?!)
これは抱いて反省を促せという意味で合っているんだろうか?
この状態のロキをこんな風に引き渡されても困ってしまう。
ちゃんと叱るつもりではあるけれど、お仕置きと言っても俺はロキみたいなご主人様キャラにはなれないし、リヒターみたいなテクニックも不足しているからどう考えても手に余る。
俺にどうしろと?!
「せ、折角だ。リヒターも一緒に加わったらどうだ?その方がロキも心底反省すると思う」
「…ありがとうございます」
だから仕方なくリヒターに声を掛けて誘ったのに、何故か驚かれた。
その反応はなんだ?
俺が普通に抱いたらちゃんとお仕置きになったのにとでも言いたいのか?
俺だけだと逆転されて終わりだぞ?
相手はロキなんだから。
『兄上、すみませんでした。沢山可愛いがるので許してください』とか言ってくる姿が容易に想像できる。
助けろ!
そんな内心をなんとか隠し、俺は甘い吐息を溢しながら抱きついてきた珍しいロキを受け止めそのまま抱き上げた。
「さあロキ。今日こそはしっかり反省してもらうからな?」
そうして俺はリヒターと一緒にロキを持ち帰ったのだった。
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※次話はこの続きではなくユーフェミア王女&レオ視点。
その次がロキ視点のR18です。
宜しくお願いします。
応援ありがとうございます!
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