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100.ブルーグレイ再訪⑪
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引き続き街を散策していると、デルタグループのハウルが接触をしてきた。
恐らく昨夜のエプシロンの件だろう。
「ロキ様!今日は土産選びですか?」
「ああ、ハウル。一通り街歩きを堪能し終わってちょうど品を見ようと思ったところだったんです」
「そうですか。ブルーグレイの特産品はうちにも沢山置いているので、如何です?そちらの姫君方のお眼鏡にも適うと思いますよ?」
「じゃあ少し寄らせてもらおうかな」
そうして笑顔で皆を誘導し、デルタのアジトまで足を運ぶ。
「まあ!こんな奥まった場所に素敵なお店があったのね」
「ここは穴場なんですよ!どれもこれもこだわりの逸品ばかり。是非見ていってください。あ、ロキ様はどうぞこちらへ。頼まれていた品の確認をして頂きたいので」
「わかりました。では姫、少しだけ席を外しますが、ゆっくり見ててくださいね」
「ええ」
そう言って俺は兄をレオに任せてリヒターと連れ立ってハウルと共に別室へと入った。
「ロキ様。昨夜は大変だったとか」
「ええ。急に攫われて本当に驚きました」
「ははは。ご謙遜を。小一時間で救出されたと伺いましたよ?しかも全員制圧済みだったとか…」
「たまたまです」
「そうですか。それで、こうしてお呼び立てしたのはエプシロンのことなんです」
それからハウルが言うには、あの後セドリック王子から手紙が届けられたのだとか。
曰く、エプシロンのメンバーを傘下に加えて暗部との連絡係に使えるようにしろと言われたらしい。
「あいつらはやることは酷いものが多いんですが、腕は良いんですよね」
「そう言えば確かにあの警備が厳重そうな中で綺麗に攫われましたね」
「そうでしょう?なので、傘下に加えるにも自分達の方がこっちより上だと考えてるから難しいんですよ」
なるほど。それは確かにそうなってもおかしくはないのかもしれない。
「でもですね、奴らと渋々接触してみたら、リーダーがロキ様の為なら動いていいとか言い出しまして…」
「へぇ?」
殊勝なことを言うものだとちょっと感心してしまう。
「なのでどうしたものかと…」
大人しくセドリック王子の言いなりにはならないけど俺の言うことなら聞いてもいいと言うなら、指示を与えてやればいいだけではないだろうか?
「じゃあこう言っておいてくれますか?セドリック王子と俺は親しい付き合いだから、できるだけ手を貸してほしいと」
「ご友人なんですか?」
「いや?親しい知り合い……?」
「ロキ様はこう言っておりますが、傍から見れば十分ご友人です」
横で聞いていたリヒターが勝手に言葉を足す。
「…………何となくわかった気がします。では上手く言っておきますね」
「宜しく頼みます。そうそう。この店で鞭の取り扱いはありますか?」
「ええ。ありますよ」
「じゃあそれにサインを入れるので向こうのリーダーに渡してください。それで伝わると思うので」
「わかりました」
ハウルはそれからすぐさま真新しい鞭を持ってきてくれて、どれにしますかと訊かれたので一番使いやすいものを選びそれにサインを入れた。
「じゃあこれで」
「確かにお預かりしました」
その後話も終わったことだしと階下に降りると、姫が嬉しそうに色々と買い物を楽しんでいる姿が見られた。
「すごいわ!お兄様、こっちはブルーグレイの中でも南部の方でしか手に入らない極上のスパイスですわ!こっちは東部で有名なガラス細工…!この細かな仕事、間違いないわ!」
「ありがとうございます。当店はブルーグレイ各地から選りすぐりの物を取り寄せ店頭に並べております。どれも一級品なので、どうぞお手に取ってご覧ください」
アルメリア姫はじめレオも兄も興味のあるものに目が釘づけだ。
「商売上手ですね」
「それはもう。裏商売だけではすぐに上から横槍を入れられたりしますからね。こうして貴族の覚えを良くしておくに越したことはないのですよ」
「なるほど?」
「ロキ様も欲しいものがあればいつでもご連絡を」
「ありがとう」
そうして全員が満足のいく買い物ができたのを確認後、俺達は笑顔でアジトを後にしたのだった。
城に帰り、今日もセドリック王子達と食事を楽しむ。
何故か皆緊張しているけど、もう少しリラックスして食べればいいのに。
「ロキ。今日は街を楽しめたか?」
「はい。劇も買い物も楽しめました」
「ほぉ?」
「途中ハウルが声を掛けてくれたので、例の店にも姫達をお連れしましたよ」
「そうか。何か言っていたか?」
「ええ。欲しいものがあるので協力してもらえないかとのことだったので、一つ確かなものを手渡しておきました」
「なら良かった」
セドリック王子はその話を聞いて察してくれたのだろう。
とても満足げだ。
「こちらもたまたまロキが気に入りそうな物を手に入れておいた。土産に持って帰るといい」
「え?」
一体なんだろうと思ったので尋ねてみると、後で渡すと思わせぶりに言われた。
まあ楽しげにしているところを見るに、夜のアイテムなのかもしれない。
そう当たりをつけたところでアルフレッドが勿体ぶるなよと口を挟んでくる。
「あれだろ?これなら喜んで使ってもらえそうだって言って買ってた筆だろ?そんなに思わせぶりにしないで言えばいいのに」
それを聞いて俺は思わず笑みがこぼれてしまった。
商人が来た時に一応一つは買ったのだが、もう少し大きめでくすぐったい感じのものがいいなと思っていたのだ。
多分ポロッとこぼしたその言葉を覚えてくれていたのだろう。
「ありがとうございます。きっと仕事が捗りそうな逸品でしょうね。使ってみる日が楽しみです」
「ああ。喜んでもらえたら嬉しい」
そして二人でそっと兄を流し見て微笑み合った。
何故か兄が短く悲鳴を上げてたけど、ちゃんと可愛がってあげるし安心してほしい。
きっと気持ち良いはずだ。
「今回こっちに来てから色々お土産を買ったんですよ」
今夜は折角だしこれまで買った物や貰った物を兄にも見せようと思い、テーブルの上へと並べてみた。
兄はそれらを興味津々で見ている。
「兄上が好きそうな茶葉に、兄上と楽しむ手錠でしょう?こっちは兄上が悦びそうな振動する玩具シリーズで、これは兄上に食べさせてみたかった屋台で使われていたスパイス。後はこれがさっきセドリック王子からもらった筆と俺が買った筆です。ほら、触り心地が違うでしょう?兄上に使いたくて吟味したんですけどもっといいのが欲しいなとこぼしてたのを聞いてセドリック王子は見つけてきてくれたみたいなんです。優しいですよね」
「……あの王子が優しいかどうかは別として、見事に俺向けの物ばかりだな」
「それはそうですよ。毎日兄上のことばっかり考えてたんですから。あ、でもこっちの茶葉は違うんですよ?俺が気に入ったんで、兄上と飲んでみたいなと思って買ってみたんです」
初の試みだけどどうだろうか?
興味ないと言われたらリヒターとの勉強時間にでも飲もうと思ってそっと兄を窺うとちょっと意外そうな顔をされてしまった。
「……ダメならリヒターと楽しむので」
「いやいやいやっ?!俺!俺がお前と飲む!」
「無理はしなくていいですよ?」
「無理じゃない!」
寧ろ嬉しいと言って兄がはにかむように笑う。
「ロキは嗜好品の類はいつも興味なさそうだったから驚いただけだ。その…お前の好みが知れて凄く嬉しい…」
『だから一緒に楽しみたい』と言われて、胸がキュッと締めつけられてしまった。
「兄上……」
「折角結婚したんだ。こうして一つずつお前が好きな物や好きな事を知っていきたい」
そう言って微笑んでくれた兄を抱き寄せて、俺は嬉しいと言いながら笑顔で口づけた。
恐らく昨夜のエプシロンの件だろう。
「ロキ様!今日は土産選びですか?」
「ああ、ハウル。一通り街歩きを堪能し終わってちょうど品を見ようと思ったところだったんです」
「そうですか。ブルーグレイの特産品はうちにも沢山置いているので、如何です?そちらの姫君方のお眼鏡にも適うと思いますよ?」
「じゃあ少し寄らせてもらおうかな」
そうして笑顔で皆を誘導し、デルタのアジトまで足を運ぶ。
「まあ!こんな奥まった場所に素敵なお店があったのね」
「ここは穴場なんですよ!どれもこれもこだわりの逸品ばかり。是非見ていってください。あ、ロキ様はどうぞこちらへ。頼まれていた品の確認をして頂きたいので」
「わかりました。では姫、少しだけ席を外しますが、ゆっくり見ててくださいね」
「ええ」
そう言って俺は兄をレオに任せてリヒターと連れ立ってハウルと共に別室へと入った。
「ロキ様。昨夜は大変だったとか」
「ええ。急に攫われて本当に驚きました」
「ははは。ご謙遜を。小一時間で救出されたと伺いましたよ?しかも全員制圧済みだったとか…」
「たまたまです」
「そうですか。それで、こうしてお呼び立てしたのはエプシロンのことなんです」
それからハウルが言うには、あの後セドリック王子から手紙が届けられたのだとか。
曰く、エプシロンのメンバーを傘下に加えて暗部との連絡係に使えるようにしろと言われたらしい。
「あいつらはやることは酷いものが多いんですが、腕は良いんですよね」
「そう言えば確かにあの警備が厳重そうな中で綺麗に攫われましたね」
「そうでしょう?なので、傘下に加えるにも自分達の方がこっちより上だと考えてるから難しいんですよ」
なるほど。それは確かにそうなってもおかしくはないのかもしれない。
「でもですね、奴らと渋々接触してみたら、リーダーがロキ様の為なら動いていいとか言い出しまして…」
「へぇ?」
殊勝なことを言うものだとちょっと感心してしまう。
「なのでどうしたものかと…」
大人しくセドリック王子の言いなりにはならないけど俺の言うことなら聞いてもいいと言うなら、指示を与えてやればいいだけではないだろうか?
「じゃあこう言っておいてくれますか?セドリック王子と俺は親しい付き合いだから、できるだけ手を貸してほしいと」
「ご友人なんですか?」
「いや?親しい知り合い……?」
「ロキ様はこう言っておりますが、傍から見れば十分ご友人です」
横で聞いていたリヒターが勝手に言葉を足す。
「…………何となくわかった気がします。では上手く言っておきますね」
「宜しく頼みます。そうそう。この店で鞭の取り扱いはありますか?」
「ええ。ありますよ」
「じゃあそれにサインを入れるので向こうのリーダーに渡してください。それで伝わると思うので」
「わかりました」
ハウルはそれからすぐさま真新しい鞭を持ってきてくれて、どれにしますかと訊かれたので一番使いやすいものを選びそれにサインを入れた。
「じゃあこれで」
「確かにお預かりしました」
その後話も終わったことだしと階下に降りると、姫が嬉しそうに色々と買い物を楽しんでいる姿が見られた。
「すごいわ!お兄様、こっちはブルーグレイの中でも南部の方でしか手に入らない極上のスパイスですわ!こっちは東部で有名なガラス細工…!この細かな仕事、間違いないわ!」
「ありがとうございます。当店はブルーグレイ各地から選りすぐりの物を取り寄せ店頭に並べております。どれも一級品なので、どうぞお手に取ってご覧ください」
アルメリア姫はじめレオも兄も興味のあるものに目が釘づけだ。
「商売上手ですね」
「それはもう。裏商売だけではすぐに上から横槍を入れられたりしますからね。こうして貴族の覚えを良くしておくに越したことはないのですよ」
「なるほど?」
「ロキ様も欲しいものがあればいつでもご連絡を」
「ありがとう」
そうして全員が満足のいく買い物ができたのを確認後、俺達は笑顔でアジトを後にしたのだった。
城に帰り、今日もセドリック王子達と食事を楽しむ。
何故か皆緊張しているけど、もう少しリラックスして食べればいいのに。
「ロキ。今日は街を楽しめたか?」
「はい。劇も買い物も楽しめました」
「ほぉ?」
「途中ハウルが声を掛けてくれたので、例の店にも姫達をお連れしましたよ」
「そうか。何か言っていたか?」
「ええ。欲しいものがあるので協力してもらえないかとのことだったので、一つ確かなものを手渡しておきました」
「なら良かった」
セドリック王子はその話を聞いて察してくれたのだろう。
とても満足げだ。
「こちらもたまたまロキが気に入りそうな物を手に入れておいた。土産に持って帰るといい」
「え?」
一体なんだろうと思ったので尋ねてみると、後で渡すと思わせぶりに言われた。
まあ楽しげにしているところを見るに、夜のアイテムなのかもしれない。
そう当たりをつけたところでアルフレッドが勿体ぶるなよと口を挟んでくる。
「あれだろ?これなら喜んで使ってもらえそうだって言って買ってた筆だろ?そんなに思わせぶりにしないで言えばいいのに」
それを聞いて俺は思わず笑みがこぼれてしまった。
商人が来た時に一応一つは買ったのだが、もう少し大きめでくすぐったい感じのものがいいなと思っていたのだ。
多分ポロッとこぼしたその言葉を覚えてくれていたのだろう。
「ありがとうございます。きっと仕事が捗りそうな逸品でしょうね。使ってみる日が楽しみです」
「ああ。喜んでもらえたら嬉しい」
そして二人でそっと兄を流し見て微笑み合った。
何故か兄が短く悲鳴を上げてたけど、ちゃんと可愛がってあげるし安心してほしい。
きっと気持ち良いはずだ。
「今回こっちに来てから色々お土産を買ったんですよ」
今夜は折角だしこれまで買った物や貰った物を兄にも見せようと思い、テーブルの上へと並べてみた。
兄はそれらを興味津々で見ている。
「兄上が好きそうな茶葉に、兄上と楽しむ手錠でしょう?こっちは兄上が悦びそうな振動する玩具シリーズで、これは兄上に食べさせてみたかった屋台で使われていたスパイス。後はこれがさっきセドリック王子からもらった筆と俺が買った筆です。ほら、触り心地が違うでしょう?兄上に使いたくて吟味したんですけどもっといいのが欲しいなとこぼしてたのを聞いてセドリック王子は見つけてきてくれたみたいなんです。優しいですよね」
「……あの王子が優しいかどうかは別として、見事に俺向けの物ばかりだな」
「それはそうですよ。毎日兄上のことばっかり考えてたんですから。あ、でもこっちの茶葉は違うんですよ?俺が気に入ったんで、兄上と飲んでみたいなと思って買ってみたんです」
初の試みだけどどうだろうか?
興味ないと言われたらリヒターとの勉強時間にでも飲もうと思ってそっと兄を窺うとちょっと意外そうな顔をされてしまった。
「……ダメならリヒターと楽しむので」
「いやいやいやっ?!俺!俺がお前と飲む!」
「無理はしなくていいですよ?」
「無理じゃない!」
寧ろ嬉しいと言って兄がはにかむように笑う。
「ロキは嗜好品の類はいつも興味なさそうだったから驚いただけだ。その…お前の好みが知れて凄く嬉しい…」
『だから一緒に楽しみたい』と言われて、胸がキュッと締めつけられてしまった。
「兄上……」
「折角結婚したんだ。こうして一つずつお前が好きな物や好きな事を知っていきたい」
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