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83.※鉱山ホテルへ行こう!②
しおりを挟むミラルカの鉱山ホテル一日目は食事を楽しみ、鏡張りの部屋で兄と楽しみと、実に充実した時間を過ごすことができた。
別に翌日も同じように楽しんでもよかったけど、兄からも頼まれたし一応フロントへ行って別の部屋も泊まれないか聞いてみたら可能だとのことだったので、二日目は牢屋部屋、三日目は温室部屋を使わせてもらえるよう手配してみた。
とは言え三日目には帰る予定だから、ちょっとお部屋拝見と言った形にはなるけれど。
二日目の今日は昼間は花畑デートを楽しみつつ、レオが言っていた庭園の一角も覗きに来てみた。
確かにここなら貸し切り状態で戯れることができそうではある。
なんにも知らなさそうな純粋培養っぽいレオがどれだけ勉強してあれこれ考えてくれたのかがわかって、なんだか初めて友情を感じたような気がした。
このホテルは実に気軽にマニアックなシチュエーションを楽しめるので、折角だし是非また時間を作って利用させてもらおうと思う。
(今度セドリック王子への手紙にもお勧めだって書いておこうかな)
レオから聞いたフロントで色々手配できる旨もついでに書いておこう。
聞けば道具類だけでなく色んな衣装の貸し出しなんかもやっているらしいので、きっと気に入るものがあるに違いない。
因みに俺も今日は衣装を借りてみることにした。
折角の牢屋部屋だし、雰囲気作りに。
一応兄にも囚われの王子風衣装と囚人服ならどっちがいいか聞いてはみたけど、意外にもどっちも嫌だと言ってきて、何故か拷問官衣装を選ばれてしまった。
兄がそっちを選んでしまうと俺の衣装が困るなと思ったけど、絶対これがいいと譲らなかったので、じゃあ俺は囚われの王子風衣装にしますねと答えておいた。
囚われたはずの王子が立場を逆転させて拷問官を組み敷いてあんあん言わせるのもある意味楽しそうではある。
兄がそれを狙ったのだとしたらなかなかマニアックな趣味だと思う。
鏡張りの部屋を最初に選んだことと言い、今回の衣装選びと言い、兄には驚かされてばかりだ。
これもマンネリ防止としての兄なりの俺の楽しませ方なんだろうか?
胸がときめいてたまらないのだけれど…。
「兄上…俺をどうする気ですか?」
「……急にどうした?!」
第三者を入れる気が一切起こらないほど夢中にさせられて、俺は思わず兄に抱き着いてしまったけど、兄としては狙ったわけではなかったのかとても驚いていた。
これが全部天然だなんて罪深いと思う。
後でレオにこのホテルを作ってくれてありがとうと改めて言っておこう。
***
【Side.カリン】
(どうしよう…)
刺激的な鏡張りの部屋での夜はとっても燃え上がったけど、流石に連日は恥ずかしいし、部屋を変えたい。
そう思ってロキに言ったらフロントで聞いてみましょうかと言われ、行ってみたのはいいものの結局牢屋部屋と温室部屋を押さえられてしまった。
まあ三日目は帰るだけだから部屋を見るだけではあるけれど、問題は今日の牢屋部屋だ。
正直言ってちょっと怖い。
あの拷問官を思い出したらどうしよう?
(あの時は確かパーティーの時にアルフレッドを攫おうとしてたから正装だったんだよな…)
二日目以降はほぼ裸に近い格好で犯されていたけど、初日はその服のまま犯された。
それを考えると囚われの王子風の衣装は絶対に避けたい。
囚人服も見せてもらったがちょっと野暮ったいし、なんとなく嫌だった。
だから他の衣装を見せてもらって、そこでピンと閃いた。
(そうだ!俺が拷問官の衣装を着れば問題は解決だ!)
これならフラッシュバックしないだろう。
我ながら名案だと思い、ロキが何と言おうとそれは譲らなかった。
そうしたらロキが囚われの王子風衣装を手に取り、『じゃあ俺はこっちにしますね』と言ってきた。
待て。どうしてそうなる?
別にお前だって拷問官の衣装にしたらいいじゃないか。
なのにロキは何故か俺に抱きつき、うっとりした目で見ながらおかしなことを言い出した。
「兄上…俺をどうする気ですか?」
「……急にどうした?!」
「いいんです。兄上のマニアックさがツボに入ってしまっただけなので」
「?!?!?!」
「立場逆転シチュエーションも萌えますもんね。囚われの王子が拷問官をあんあん啼かせてあげますよ?」
そっと耳元で囁かれたその言葉にそれをリアルに想像してしまって、俺は一気に真っ赤になってしまったのだった。
「さあ、立場を逆転された気持ちはどうですか?」
「んぅ…やっ…」
「こんなに大きくして…本当は期待しているんでしょう?」
「ち、ちがぅう…」
リビングスペースの奥にある寝室スペースが丸ごと格子の中に入ったような部屋の造りをさっきまで興味深げに見ていたのに、明かりを少し落とした途端ロキは俺をベッドに押し倒してそんなことを楽しげに言ってきた。
岩肌が覗いた部屋は酷く倒錯的で、そんな部屋のベッドでロキから押し倒され、たまらなく興奮させられてしまう。
俺を押し倒しているのがロキだとわかっているから全然怖くもなくて、寧ろ期待からドキドキが止まらない。
「や…んっ…」
「可愛い声が漏れてますよ?拷問官さん」
(ロ、ロキが滅茶苦茶楽しんでる…!)
どこからどう見ても絶対に普段以上に興奮している。
熱を孕んだ眼差しがいつもより強く俺を射抜いてすごくドSっぽくてたまらない!
きっとロキならブルーグレイの拷問官を前にしても同じように立場を逆転させてしまいそうだ。
「立場が変わりましたし、俺がちゃんと気持ち良く堕としてあげますからね?」
そう言ってチュッと口づけを落とし、ロキは俺の両手を頭上で一まとめにしながら押さえつけ、服をはだけ始めた。
ヒヤリとした室温が肌を撫で、フルリと身が震えてしまう。
それを楽しそうに見遣り、ロキは俺を的確に襲い始めた。
「ふぁあっ…!」
淫靡な音が部屋に響き、ロキの手に翻弄されていく。
道具の扱いも手慣れたものだし、嬉々として使ってくるから抵抗なんてできるはずがない。
「ひぁあああっ!」
「まだイッちゃダメですよ?」
「あ…焦らしちゃいやぁ!」
「焦らされるのも本当は好きなんでしょう?こうしてトントンされるのだって…お気に入りのくせに」
「んっんっ…だめぇ…!」
「前を虐めながら中からも突き上げるのは拷問官の常套手段ですよね?」
「ひあっ!同時に責めないでぇっ!」
「それならこっちを代わりに可愛がってあげましょうね?敏感なようだし、きっと気に入ってもらえると思います」
クリップのようなものを胸につけられ、胸の突起まで嬲られてしまい、気持ち良くてもう叫ぶように嬌声を上げることしかできない。
その後もありとあらゆる場所を玩具で責められ焦らされ身悶えさせられた。
俺が弱い箇所を全部把握しているロキに敵うはずがない。
「あ…らめぇ…も、らめなのぉ…。早く挿れてぇ…」
ここまでくれば衣装なんてもうどうでもよかった。
俺はロキに与えられる快感があればなんだって大丈夫だったのだと思い知らされる。
とっくにあのことは過ぎ去った過去のことで、全部全部いつの間にかロキに塗り替えられていたのだ。
「あぁんっ…ご、ごしゅじんしゃま…ご主人しゃまぁ…」
名前を呼んでと抱き着いて何とか耳元で口にすると、ロキが嬉しそうに笑いながら『可愛い俺のカリン』って言ってくれた。
「ごっこ遊びはそろそろおしまいにして、いつも通りちゃんとカリンを満足させてあげますからね?」
「ん…いっぱいきもちよく、して……」
「いいですよ?」
そこからは沢山奥まで挿れてもらって、これでもかとマーキングをしてくれた。
恥ずかしい格好でロキに犯されるのは凄く気持ちがよくて、もっともっとと強請りまくる。
「あぁっ!しゅごいぃ…!」
激しく奥まで突き上げながら敏感になる場所をグリグリ嬲られるのがたまらなくて、自分から腰を振るのが止められない。
ベッドの上で溺れるようにシーツを掴み、愛されるのは至福の時間だ。
檻の中で身も心も虜にさせられて、まさに虜囚になったかのよう。
最後は潮まで吹かせてもらって、激しく身を震わせながら快楽の果てまで連れていかれた。
「あ…ん…、ひぅぅ……ッ」
そのまま気絶した俺は気づいていなかったが、翌日『昨日シャメルで撮ったんです』とご機嫌でその時の姿を見せられた時の衝撃をわかってもらえるだろうか?
思わず叫んで取り返そうとしたけれど、宝物だからダメだと言って絶対に渡してもらえなかった。
「これがあれば兄上が仕事で忙しくて俺の傍にずっといてくれない時でも頑張れる気がします」
「普通の姿絵で構わないだろう?!」
「ダメですよ。俺はこれがいいんです。可愛い兄上にすごく癒されるんですから」
「~~~~っ!!」
(ロキの馬鹿!変態!)
人のことは言えないから口には出さないけど、流石に恥ずかしすぎるからやめてほしい。
でも俺に夢中なのが凄く伝わってくるから無理に取り上げようという気持ちがどんどん削がれていく。
「頭の中が兄上一色になるから、毎日持ち歩いていいですか?」
「………………好きにしろ」
「ありがとうございます!」
それさえあれば余所見なんてしないだろうなと思えるほどに嬉しそうなロキが可愛いなんて…俺も末期かもしれない。
何だかんだとロキに甘くなる俺だが、これだけは言っておこう。
「ロキ?絶対に落とすなよ?」
「もちろんです」
あんなものロキ以外の誰かに見られたら俺は憤死してしまうに違いない。
本当に頼むから絶対になくさないでほしいものだ。
別に翌日も同じように楽しんでもよかったけど、兄からも頼まれたし一応フロントへ行って別の部屋も泊まれないか聞いてみたら可能だとのことだったので、二日目は牢屋部屋、三日目は温室部屋を使わせてもらえるよう手配してみた。
とは言え三日目には帰る予定だから、ちょっとお部屋拝見と言った形にはなるけれど。
二日目の今日は昼間は花畑デートを楽しみつつ、レオが言っていた庭園の一角も覗きに来てみた。
確かにここなら貸し切り状態で戯れることができそうではある。
なんにも知らなさそうな純粋培養っぽいレオがどれだけ勉強してあれこれ考えてくれたのかがわかって、なんだか初めて友情を感じたような気がした。
このホテルは実に気軽にマニアックなシチュエーションを楽しめるので、折角だし是非また時間を作って利用させてもらおうと思う。
(今度セドリック王子への手紙にもお勧めだって書いておこうかな)
レオから聞いたフロントで色々手配できる旨もついでに書いておこう。
聞けば道具類だけでなく色んな衣装の貸し出しなんかもやっているらしいので、きっと気に入るものがあるに違いない。
因みに俺も今日は衣装を借りてみることにした。
折角の牢屋部屋だし、雰囲気作りに。
一応兄にも囚われの王子風衣装と囚人服ならどっちがいいか聞いてはみたけど、意外にもどっちも嫌だと言ってきて、何故か拷問官衣装を選ばれてしまった。
兄がそっちを選んでしまうと俺の衣装が困るなと思ったけど、絶対これがいいと譲らなかったので、じゃあ俺は囚われの王子風衣装にしますねと答えておいた。
囚われたはずの王子が立場を逆転させて拷問官を組み敷いてあんあん言わせるのもある意味楽しそうではある。
兄がそれを狙ったのだとしたらなかなかマニアックな趣味だと思う。
鏡張りの部屋を最初に選んだことと言い、今回の衣装選びと言い、兄には驚かされてばかりだ。
これもマンネリ防止としての兄なりの俺の楽しませ方なんだろうか?
胸がときめいてたまらないのだけれど…。
「兄上…俺をどうする気ですか?」
「……急にどうした?!」
第三者を入れる気が一切起こらないほど夢中にさせられて、俺は思わず兄に抱き着いてしまったけど、兄としては狙ったわけではなかったのかとても驚いていた。
これが全部天然だなんて罪深いと思う。
後でレオにこのホテルを作ってくれてありがとうと改めて言っておこう。
***
【Side.カリン】
(どうしよう…)
刺激的な鏡張りの部屋での夜はとっても燃え上がったけど、流石に連日は恥ずかしいし、部屋を変えたい。
そう思ってロキに言ったらフロントで聞いてみましょうかと言われ、行ってみたのはいいものの結局牢屋部屋と温室部屋を押さえられてしまった。
まあ三日目は帰るだけだから部屋を見るだけではあるけれど、問題は今日の牢屋部屋だ。
正直言ってちょっと怖い。
あの拷問官を思い出したらどうしよう?
(あの時は確かパーティーの時にアルフレッドを攫おうとしてたから正装だったんだよな…)
二日目以降はほぼ裸に近い格好で犯されていたけど、初日はその服のまま犯された。
それを考えると囚われの王子風の衣装は絶対に避けたい。
囚人服も見せてもらったがちょっと野暮ったいし、なんとなく嫌だった。
だから他の衣装を見せてもらって、そこでピンと閃いた。
(そうだ!俺が拷問官の衣装を着れば問題は解決だ!)
これならフラッシュバックしないだろう。
我ながら名案だと思い、ロキが何と言おうとそれは譲らなかった。
そうしたらロキが囚われの王子風衣装を手に取り、『じゃあ俺はこっちにしますね』と言ってきた。
待て。どうしてそうなる?
別にお前だって拷問官の衣装にしたらいいじゃないか。
なのにロキは何故か俺に抱きつき、うっとりした目で見ながらおかしなことを言い出した。
「兄上…俺をどうする気ですか?」
「……急にどうした?!」
「いいんです。兄上のマニアックさがツボに入ってしまっただけなので」
「?!?!?!」
「立場逆転シチュエーションも萌えますもんね。囚われの王子が拷問官をあんあん啼かせてあげますよ?」
そっと耳元で囁かれたその言葉にそれをリアルに想像してしまって、俺は一気に真っ赤になってしまったのだった。
「さあ、立場を逆転された気持ちはどうですか?」
「んぅ…やっ…」
「こんなに大きくして…本当は期待しているんでしょう?」
「ち、ちがぅう…」
リビングスペースの奥にある寝室スペースが丸ごと格子の中に入ったような部屋の造りをさっきまで興味深げに見ていたのに、明かりを少し落とした途端ロキは俺をベッドに押し倒してそんなことを楽しげに言ってきた。
岩肌が覗いた部屋は酷く倒錯的で、そんな部屋のベッドでロキから押し倒され、たまらなく興奮させられてしまう。
俺を押し倒しているのがロキだとわかっているから全然怖くもなくて、寧ろ期待からドキドキが止まらない。
「や…んっ…」
「可愛い声が漏れてますよ?拷問官さん」
(ロ、ロキが滅茶苦茶楽しんでる…!)
どこからどう見ても絶対に普段以上に興奮している。
熱を孕んだ眼差しがいつもより強く俺を射抜いてすごくドSっぽくてたまらない!
きっとロキならブルーグレイの拷問官を前にしても同じように立場を逆転させてしまいそうだ。
「立場が変わりましたし、俺がちゃんと気持ち良く堕としてあげますからね?」
そう言ってチュッと口づけを落とし、ロキは俺の両手を頭上で一まとめにしながら押さえつけ、服をはだけ始めた。
ヒヤリとした室温が肌を撫で、フルリと身が震えてしまう。
それを楽しそうに見遣り、ロキは俺を的確に襲い始めた。
「ふぁあっ…!」
淫靡な音が部屋に響き、ロキの手に翻弄されていく。
道具の扱いも手慣れたものだし、嬉々として使ってくるから抵抗なんてできるはずがない。
「ひぁあああっ!」
「まだイッちゃダメですよ?」
「あ…焦らしちゃいやぁ!」
「焦らされるのも本当は好きなんでしょう?こうしてトントンされるのだって…お気に入りのくせに」
「んっんっ…だめぇ…!」
「前を虐めながら中からも突き上げるのは拷問官の常套手段ですよね?」
「ひあっ!同時に責めないでぇっ!」
「それならこっちを代わりに可愛がってあげましょうね?敏感なようだし、きっと気に入ってもらえると思います」
クリップのようなものを胸につけられ、胸の突起まで嬲られてしまい、気持ち良くてもう叫ぶように嬌声を上げることしかできない。
その後もありとあらゆる場所を玩具で責められ焦らされ身悶えさせられた。
俺が弱い箇所を全部把握しているロキに敵うはずがない。
「あ…らめぇ…も、らめなのぉ…。早く挿れてぇ…」
ここまでくれば衣装なんてもうどうでもよかった。
俺はロキに与えられる快感があればなんだって大丈夫だったのだと思い知らされる。
とっくにあのことは過ぎ去った過去のことで、全部全部いつの間にかロキに塗り替えられていたのだ。
「あぁんっ…ご、ごしゅじんしゃま…ご主人しゃまぁ…」
名前を呼んでと抱き着いて何とか耳元で口にすると、ロキが嬉しそうに笑いながら『可愛い俺のカリン』って言ってくれた。
「ごっこ遊びはそろそろおしまいにして、いつも通りちゃんとカリンを満足させてあげますからね?」
「ん…いっぱいきもちよく、して……」
「いいですよ?」
そこからは沢山奥まで挿れてもらって、これでもかとマーキングをしてくれた。
恥ずかしい格好でロキに犯されるのは凄く気持ちがよくて、もっともっとと強請りまくる。
「あぁっ!しゅごいぃ…!」
激しく奥まで突き上げながら敏感になる場所をグリグリ嬲られるのがたまらなくて、自分から腰を振るのが止められない。
ベッドの上で溺れるようにシーツを掴み、愛されるのは至福の時間だ。
檻の中で身も心も虜にさせられて、まさに虜囚になったかのよう。
最後は潮まで吹かせてもらって、激しく身を震わせながら快楽の果てまで連れていかれた。
「あ…ん…、ひぅぅ……ッ」
そのまま気絶した俺は気づいていなかったが、翌日『昨日シャメルで撮ったんです』とご機嫌でその時の姿を見せられた時の衝撃をわかってもらえるだろうか?
思わず叫んで取り返そうとしたけれど、宝物だからダメだと言って絶対に渡してもらえなかった。
「これがあれば兄上が仕事で忙しくて俺の傍にずっといてくれない時でも頑張れる気がします」
「普通の姿絵で構わないだろう?!」
「ダメですよ。俺はこれがいいんです。可愛い兄上にすごく癒されるんですから」
「~~~~っ!!」
(ロキの馬鹿!変態!)
人のことは言えないから口には出さないけど、流石に恥ずかしすぎるからやめてほしい。
でも俺に夢中なのが凄く伝わってくるから無理に取り上げようという気持ちがどんどん削がれていく。
「頭の中が兄上一色になるから、毎日持ち歩いていいですか?」
「………………好きにしろ」
「ありがとうございます!」
それさえあれば余所見なんてしないだろうなと思えるほどに嬉しそうなロキが可愛いなんて…俺も末期かもしれない。
何だかんだとロキに甘くなる俺だが、これだけは言っておこう。
「ロキ?絶対に落とすなよ?」
「もちろんです」
あんなものロキ以外の誰かに見られたら俺は憤死してしまうに違いない。
本当に頼むから絶対になくさないでほしいものだ。
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