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72.※好きが加速する Side.シャイナー
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今日は久しぶりにガヴァムへと足を運んだ。
ロキとは頻繁に手紙のやり取りをしていたのだが、その中に三カ国会議の関係で近々皆で集まるという話があったので、是非参加させてほしいと書いておいた。
これまでもそれとなく書いていたのだが、やっと念願が叶った形だ。
久しぶりに顔を合わせたロキは前回会った時よりも輝いて見えて、やはり恋をすると違って見えるなと思ってしまった。
カリンは同席していないようだったから絡み放題だと思って、ウキウキしながらロキの隣に座ったら、ミラルカのレオナルド皇子に邪魔をされた。
(邪魔だな)
引っ込んでろと牽制してやると、意外にも真正面から噛みついてきた。
たかが皇太子のくせに一国の王に下がれとは大きく出たものだ。
そう思ってどう料理してやろうかと火花を飛ばしあっていると、ロキが仲裁に入るでもなく席を立ち、なんと末席へと移ってしまう。
「お好きな席にどうぞ」
この行動には他の面々も目を丸くしてしまった。
それはそうだろう。この中で一番メインとなる人物が一番下座に座ったのだから。
けれどロキは時間の無駄はやめろとばかりにレオナルド皇子に言い放った。
「皆忙しい中集まってくれているのだし早めに本題に入りたい。レオナルド皇子ならわかってくれるでしょう?」
「ぐぅっ!俺の大親友があざとい!」
「どうでもいいのでさっさと始めましょう。ハルネス公爵、ジョン殿、今日はよろしくお願いしますね」
「はい、ロキ陛下」
そんな言葉の数々に俺は頭を冷やして反省する。
レオナルド皇子は名前を呼んでもらえただけ良い方だ。
俺なんて名前すら呼んでもらえなかった。
ロキを怒らせたのは確実だ。
だからここは少しおとなしくしておこうと考え直し、おとなしくロキの側に腰を下ろした。
それから真面目に内容を聞き、事業の話を頭に入れていく。
わからない点は纏めておいて後で質問すればいい。
そうして聞き役に徹していたのだが、いよいよ本格始動かというところでロキが使われる魔石について言及した。
しかもそれは実に画期的なもので、俺さえ目を丸くしてしまったくらいだ。
(どうしてこれまで誰も思いつかなかったんだろう?)
それくらい衝撃的だった。
どこにでもある光魔石。
それを加工する工場だって当然どこの国にもある。
ただ、光魔石に使われるのはクズ石だと言う固定観念があった。
そこに良質の魔石を試そうなんて考える者はこれまでいなかったのだ。
まさに盲点とも言うべき内容に、俺は素直に凄いなと思った。
それはその場にいた誰もが思ったようで、皆興奮を隠せないように動き始めた。
これが成功すればいろんなものに応用が利くようになり、より一層できることは増えていくはずだ。
そうして皆がそれぞれ部屋を出たところで残ったのはロキと俺、レオナルド皇子の三人となる。
当然俺はそんなに早く帰る気はないし、ロキともっと話したい────そんな思いでいっぱいだった。
「ロキ陛下。これまでの経緯を含めて少し時間をとって話してもらえるだろうか?」
「え?ええ、いいですよ?」
だからそう声を掛けたのだ。ロキからはいい返事がもらえたし、これでまた仲を深めることができる。
そう思ったのに、ここで思わぬ邪魔が入ってしまう。
「それなら俺も同席しようかな。この事業はそもそも二人で考えたものだし」
「……レオナルド皇子は別の事業で忙しいだろう?ここはロキ陛下に任せて帰って頂いて構わないが?」
お前なんて必要ない。邪魔だ。そんな気持ちを込めて『下がれ』と言ったのに、誰が下がるかと言わんばかりにレオナルド皇子は食い下がってきた。
「はぁ…取り敢えずお茶でも頼みましょうか」
そんな火花を散らしあう俺達にロキは呆れたようにしながらもそうして茶を用意してくれたのだった。
***
その後レオナルド皇子だけでなく、やってきたカリンからも色々邪魔をされたが、ロキに沢山アピールし好感を植えつけることに成功したと思う。
自慢ではないが俺は相手の懐に入り込むのが得意なのだ。
だからロキだって落とす自信はあった。
ただ、女のように落として俺を抱いてくれなくなったら困るから、どうしたものかと悩んではいた。
嬲ってもらうにはどう攻めたらいいんだろう?
これまでそんな相手をターゲットにしたことがなかったから攻め方がわからない。
王として弱みを見せず、常に泰然と構え事に当たれ。
父の教えはしっかり自分に刷り込まれ、それを崩すのはなかなか難しい。
だから好感度を上げるべく正攻法でとりあえず攻めていたのだけど……。
予めレオナルド皇子につけられた護衛を上手く使って自分達から引き離すことに成功し、ほくそ笑みながらデートを堪能していると、思いがけずロキがその行動に出てきたのだ。
最初はただの食べさせあいだった。
菓子を使った王道とも言える戯れ。
多分相手が令嬢であったなら、指を舐められ甘く見つめられれば真っ赤になって恥じらいながら距離をとっただろう。
こちらを意識せずにはいられなくなる、そんなある種の攻めの一手。
なのにロキは全く躊躇することなく俺の口に指を入れてきて、あろうことかそのまま嬲ってきた。
まるでお仕置きと言わんばかりに。
「ん…あ…」
しかも力加減が絶妙で、キュッと舌を指で摘まみ舌裏を擽ったかと思うと、またキュッキュッと舌を摘まんでまるで吸えとばかりに舌先をトントンとつつかれた。
それに応えるようにチュッと軽く吸うと今度はいい子だと言わんばかりにクチュクチュと指を出し入れされた。
そしてまた舌を摘まみ、唾液を絡めるようにしながら甘美に嬲られる。
最初は驚いたものの、気づけば俺は夢中になってロキに翻弄されていた。
(気持ちいい……)
頭がふわふわして何も考えられない。
ずっとこうしていたい。
そんな気持ちでいっぱいになった。
だからロキがそろそろおしまいとばかりに手を引こうとしたタイミングでその手を掴んでしまった。
「もっと?」
その問いに素直にコクンと頷きを返す。
もっとロキに嬲られたい。
なんだったら今すぐベッドに連れ込んで欲しい。
ただ口内を嬲られるだけでこれだけ気持ちいいなら抱かれたらどうなってしまうのだろう?
そう考えるだけで胸が痛いほど高鳴って、たまらなくなった。
それなのにまた邪魔が入って悔しく思う。
ロキが欲しい。
早く抱かれたい。
いっそ媚薬でも用意してしまおうか?
タイミングを見計らって互いの茶に仕込めばなし崩し的に抱いてもらえるのではないだろうか?
時間と場所を問わなければチャンスもあるのでは…?
そんなことを考えながらバラ園へと同行した。
そこで咲いていた孤高の王子という名の白バラはいかにもロキを思わせるバラで、俺も城に植えたくなった。
話を聞くとあのリヒターという近衛騎士が自分の好きな花だと言ってロキに紹介したらしい。
どう考えてもそれは遠回しな告白だろう。
けれどロキはそれには全く気づいていない様子。
(なるほど。遠回しな告白はロキには通用しないということだな)
今後の参考に覚えておいて損はないなと考える。
距離感は大事だ。
それを踏まえた上で、俺はその後も隙を狙い続け、無事に城に泊まっていかないかという言葉を引き出すことに成功した。
もちろん今日は俺ではなくカリンを抱くだろうが、名を呼んで乱れるほど抱くと言っていたし、明日の朝食の席にカリンがいない可能性は高い。
二人きりで食事をする絶好のチャンスをできれば逃したくはなかった。
あわよくばまた嬲って欲しい。
(いや。焦るな)
少しずつでいいんだ。
一歩一歩距離を詰めよう。
抱かれたいのは山々だが、逃げられないよう焦らずじっくり攻めていかねばと欲望を無理矢理抑え込む。
今度こそ失敗するわけにはいかない。
「ロキ…ロキ……」
俺はベッドに腰掛け、街でのことを思い出しながら自分で自分を慰めた。
好意は持ってくれているのにつれない態度。
なのに気まぐれに向けられる蠱惑的な笑み。
そして戯れに始まり俺を翻弄し虜にしてくる指先。
「あ…ロキ、ロキっ」
ロキが好きだ。
ロキが欲しい。
接すれば接するほどにより一層惹かれてしまう甘美な毒花に、気づけば俺は完全に心奪われてもう後戻りなんてできそうにない。
この気持ちは加速していく一方だ。
「うっ…はぁ、はぁ」
ああ……胸が痛い。
どうしてよりにもよって人のものを好きになってしまったんだろう?
そうでなければとっくに結婚して、幸せな新婚生活を送っていたのは自分だったはずなのに。
いっそカリンを殺してしまおうか?
いや、それだとロキに嫌われてしまうし、ロキを手に入れた後ガヴァムの担い手がいなくなってしまう。
それではダメだ。
(いっそ真横の国なら統合してしまえたのに……)
隣国とは言え、間に大きく聳え立つ山が憎らしい。
「ロキ…カリンより俺を選んでくれ…」
以前にも増した気持ちで切なげに呟き、俺は込み上げる気持ちを抑えるように枕を抱えた。
ロキとは頻繁に手紙のやり取りをしていたのだが、その中に三カ国会議の関係で近々皆で集まるという話があったので、是非参加させてほしいと書いておいた。
これまでもそれとなく書いていたのだが、やっと念願が叶った形だ。
久しぶりに顔を合わせたロキは前回会った時よりも輝いて見えて、やはり恋をすると違って見えるなと思ってしまった。
カリンは同席していないようだったから絡み放題だと思って、ウキウキしながらロキの隣に座ったら、ミラルカのレオナルド皇子に邪魔をされた。
(邪魔だな)
引っ込んでろと牽制してやると、意外にも真正面から噛みついてきた。
たかが皇太子のくせに一国の王に下がれとは大きく出たものだ。
そう思ってどう料理してやろうかと火花を飛ばしあっていると、ロキが仲裁に入るでもなく席を立ち、なんと末席へと移ってしまう。
「お好きな席にどうぞ」
この行動には他の面々も目を丸くしてしまった。
それはそうだろう。この中で一番メインとなる人物が一番下座に座ったのだから。
けれどロキは時間の無駄はやめろとばかりにレオナルド皇子に言い放った。
「皆忙しい中集まってくれているのだし早めに本題に入りたい。レオナルド皇子ならわかってくれるでしょう?」
「ぐぅっ!俺の大親友があざとい!」
「どうでもいいのでさっさと始めましょう。ハルネス公爵、ジョン殿、今日はよろしくお願いしますね」
「はい、ロキ陛下」
そんな言葉の数々に俺は頭を冷やして反省する。
レオナルド皇子は名前を呼んでもらえただけ良い方だ。
俺なんて名前すら呼んでもらえなかった。
ロキを怒らせたのは確実だ。
だからここは少しおとなしくしておこうと考え直し、おとなしくロキの側に腰を下ろした。
それから真面目に内容を聞き、事業の話を頭に入れていく。
わからない点は纏めておいて後で質問すればいい。
そうして聞き役に徹していたのだが、いよいよ本格始動かというところでロキが使われる魔石について言及した。
しかもそれは実に画期的なもので、俺さえ目を丸くしてしまったくらいだ。
(どうしてこれまで誰も思いつかなかったんだろう?)
それくらい衝撃的だった。
どこにでもある光魔石。
それを加工する工場だって当然どこの国にもある。
ただ、光魔石に使われるのはクズ石だと言う固定観念があった。
そこに良質の魔石を試そうなんて考える者はこれまでいなかったのだ。
まさに盲点とも言うべき内容に、俺は素直に凄いなと思った。
それはその場にいた誰もが思ったようで、皆興奮を隠せないように動き始めた。
これが成功すればいろんなものに応用が利くようになり、より一層できることは増えていくはずだ。
そうして皆がそれぞれ部屋を出たところで残ったのはロキと俺、レオナルド皇子の三人となる。
当然俺はそんなに早く帰る気はないし、ロキともっと話したい────そんな思いでいっぱいだった。
「ロキ陛下。これまでの経緯を含めて少し時間をとって話してもらえるだろうか?」
「え?ええ、いいですよ?」
だからそう声を掛けたのだ。ロキからはいい返事がもらえたし、これでまた仲を深めることができる。
そう思ったのに、ここで思わぬ邪魔が入ってしまう。
「それなら俺も同席しようかな。この事業はそもそも二人で考えたものだし」
「……レオナルド皇子は別の事業で忙しいだろう?ここはロキ陛下に任せて帰って頂いて構わないが?」
お前なんて必要ない。邪魔だ。そんな気持ちを込めて『下がれ』と言ったのに、誰が下がるかと言わんばかりにレオナルド皇子は食い下がってきた。
「はぁ…取り敢えずお茶でも頼みましょうか」
そんな火花を散らしあう俺達にロキは呆れたようにしながらもそうして茶を用意してくれたのだった。
***
その後レオナルド皇子だけでなく、やってきたカリンからも色々邪魔をされたが、ロキに沢山アピールし好感を植えつけることに成功したと思う。
自慢ではないが俺は相手の懐に入り込むのが得意なのだ。
だからロキだって落とす自信はあった。
ただ、女のように落として俺を抱いてくれなくなったら困るから、どうしたものかと悩んではいた。
嬲ってもらうにはどう攻めたらいいんだろう?
これまでそんな相手をターゲットにしたことがなかったから攻め方がわからない。
王として弱みを見せず、常に泰然と構え事に当たれ。
父の教えはしっかり自分に刷り込まれ、それを崩すのはなかなか難しい。
だから好感度を上げるべく正攻法でとりあえず攻めていたのだけど……。
予めレオナルド皇子につけられた護衛を上手く使って自分達から引き離すことに成功し、ほくそ笑みながらデートを堪能していると、思いがけずロキがその行動に出てきたのだ。
最初はただの食べさせあいだった。
菓子を使った王道とも言える戯れ。
多分相手が令嬢であったなら、指を舐められ甘く見つめられれば真っ赤になって恥じらいながら距離をとっただろう。
こちらを意識せずにはいられなくなる、そんなある種の攻めの一手。
なのにロキは全く躊躇することなく俺の口に指を入れてきて、あろうことかそのまま嬲ってきた。
まるでお仕置きと言わんばかりに。
「ん…あ…」
しかも力加減が絶妙で、キュッと舌を指で摘まみ舌裏を擽ったかと思うと、またキュッキュッと舌を摘まんでまるで吸えとばかりに舌先をトントンとつつかれた。
それに応えるようにチュッと軽く吸うと今度はいい子だと言わんばかりにクチュクチュと指を出し入れされた。
そしてまた舌を摘まみ、唾液を絡めるようにしながら甘美に嬲られる。
最初は驚いたものの、気づけば俺は夢中になってロキに翻弄されていた。
(気持ちいい……)
頭がふわふわして何も考えられない。
ずっとこうしていたい。
そんな気持ちでいっぱいになった。
だからロキがそろそろおしまいとばかりに手を引こうとしたタイミングでその手を掴んでしまった。
「もっと?」
その問いに素直にコクンと頷きを返す。
もっとロキに嬲られたい。
なんだったら今すぐベッドに連れ込んで欲しい。
ただ口内を嬲られるだけでこれだけ気持ちいいなら抱かれたらどうなってしまうのだろう?
そう考えるだけで胸が痛いほど高鳴って、たまらなくなった。
それなのにまた邪魔が入って悔しく思う。
ロキが欲しい。
早く抱かれたい。
いっそ媚薬でも用意してしまおうか?
タイミングを見計らって互いの茶に仕込めばなし崩し的に抱いてもらえるのではないだろうか?
時間と場所を問わなければチャンスもあるのでは…?
そんなことを考えながらバラ園へと同行した。
そこで咲いていた孤高の王子という名の白バラはいかにもロキを思わせるバラで、俺も城に植えたくなった。
話を聞くとあのリヒターという近衛騎士が自分の好きな花だと言ってロキに紹介したらしい。
どう考えてもそれは遠回しな告白だろう。
けれどロキはそれには全く気づいていない様子。
(なるほど。遠回しな告白はロキには通用しないということだな)
今後の参考に覚えておいて損はないなと考える。
距離感は大事だ。
それを踏まえた上で、俺はその後も隙を狙い続け、無事に城に泊まっていかないかという言葉を引き出すことに成功した。
もちろん今日は俺ではなくカリンを抱くだろうが、名を呼んで乱れるほど抱くと言っていたし、明日の朝食の席にカリンがいない可能性は高い。
二人きりで食事をする絶好のチャンスをできれば逃したくはなかった。
あわよくばまた嬲って欲しい。
(いや。焦るな)
少しずつでいいんだ。
一歩一歩距離を詰めよう。
抱かれたいのは山々だが、逃げられないよう焦らずじっくり攻めていかねばと欲望を無理矢理抑え込む。
今度こそ失敗するわけにはいかない。
「ロキ…ロキ……」
俺はベッドに腰掛け、街でのことを思い出しながら自分で自分を慰めた。
好意は持ってくれているのにつれない態度。
なのに気まぐれに向けられる蠱惑的な笑み。
そして戯れに始まり俺を翻弄し虜にしてくる指先。
「あ…ロキ、ロキっ」
ロキが好きだ。
ロキが欲しい。
接すれば接するほどにより一層惹かれてしまう甘美な毒花に、気づけば俺は完全に心奪われてもう後戻りなんてできそうにない。
この気持ちは加速していく一方だ。
「うっ…はぁ、はぁ」
ああ……胸が痛い。
どうしてよりにもよって人のものを好きになってしまったんだろう?
そうでなければとっくに結婚して、幸せな新婚生活を送っていたのは自分だったはずなのに。
いっそカリンを殺してしまおうか?
いや、それだとロキに嫌われてしまうし、ロキを手に入れた後ガヴァムの担い手がいなくなってしまう。
それではダメだ。
(いっそ真横の国なら統合してしまえたのに……)
隣国とは言え、間に大きく聳え立つ山が憎らしい。
「ロキ…カリンより俺を選んでくれ…」
以前にも増した気持ちで切なげに呟き、俺は込み上げる気持ちを抑えるように枕を抱えた。
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