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46.国際会議㉛【結婚】
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時が経つのはあっという間で、そんな風にみんなに支えられながら仕事をこなし忙しい日々を送っていると、気づけば結婚式の日がすぐそこまで迫っていた。
「今日はセドリック王子が来られるそうですが、大丈夫ですか?」
相変わらず彼が怖い兄はカタカタ震えているが、予め気合いを入れておけば大丈夫だと思うと言ったので、無理せず会話は自分に任せて欲しいと言っておいた。
「セドリック王子の目が兄上に向かないようちゃんと俺がもてなしますので、兄上は黙ってそこにいてくれるだけで十分です」
「ロキ…」
「頑張ったらちゃんとご褒美をあげますからね?」
「あ……」
どこかホッとしたように潤む目で俺を見つめてくる兄に微笑んで、到着まで少しでもリラックスさせてあげようと沢山キスをしてあげた。
それから暫くして到着したとの連絡を受け、ソファに座りながら待っていると案内されたセドリック王子とアルフレッドが部屋へとやってきた。
相変わらず仲睦まじそうだし、その様子に微笑ましく思う。
「セドリック王子。お久しぶりです」
「ロキ陛下。戴冠の儀に参加できなかったのは申し訳なかったな」
「いえ。今回お祝いに来て頂けただけで嬉しいです。立ち話もなんですからどうぞこちらへ」
そう言ってソファに座るよう促すと普通に座ってくれたのだが、兄は距離が近くなったことで物凄く怯えていた。
やはりここは自分との会話にセドリック王子を引きつけておいた方が良さそうだ。
どうせここまで怯えていたらアルフレッドの方へとわざわざ話しかけたりしないだろうし、セドリック王子も安心してこちらと話してくれるはず。
「祝いの品は受け取ってもらえたか?」
「ええ。あれは実に良い品ですね。流石ブルーグレイと感心致しました」
「そうか。ロキ陛下のアイデアを取り入れた最新式だ。是非活用してくれ」
「ありがとうございます」
好意でブルーグレイの最新機器をあっさりと贈ってもらえたので、言われずとも是非活用はさせてもらおうと思っている。
セドリック王子は手紙のやり取りで出た物をわざわざ自分のために改良品として作り、お祝いの品として贈ってくれたのだ。
やっぱり彼は親切な人だと思う。
どうしてこんな親切な人が皆にそんなに恐れられているのかさっぱりわからない。
俺からしたら自分の父の方がずっと冷たく酷い人だったと思うのだが…。
ちなみにどんな機器かと言うと、映像を紙に写し取るという代物だ。
元々ブルーグレイで暗部が不穏な輩の映像を確保するために開発されたものだったらしいのだが、使用される魔石の質によって五分だったり十分だったりと記録時間が安定しなくて使いにくいという難点があった。
ただ画期的な機器だし、これから改良して長時間記録ができるようになったら閨で新しい事を楽しめると思うと楽しげに手紙に書いてくれていたので、こちらもつい兄の可愛い気絶姿を絵に残したいのに良い画家がいないという話をして、いっそのことその機器を改良して紙に写し取るようにできないかと相談してみたのだ。
長時間記録が難しくても、一瞬の特定画像を紙に写し取れたらそれはそれで暗部も証拠集めに色々使えるのではとも思い、その旨も手紙に書いておいた。
それを聞いたセドリック王子はそれは思いつかなかったと言ってすぐに乗り気になって改良をし、結婚祝いに贈ってくれたという次第だ。
この機器の良いところは絵画のように大きな絵でない代わりに、折りたためる薄い紙に写し取れるところにある。
つまりいつでも持ち歩けるという利点があるのだ。
これでいつでも可愛い兄の気絶した姿が見放題になると思うと嬉し過ぎてたまらなくて、ついお礼の言葉に熱が入ってしまう。
ついでに三か国事業にも活用できるのではと思ったので追加で購入できないかとお願いしてみると、詳しい話をしたいと言ってもらえたのでつい話し込んでしまった。
でもそれが良くなかったらしく、結果的にアルフレッドを放置してしまうこととなり、気づけばアルフレッドが兄をジッと見つめてしまっていた。
折角セドリック王子の目をこちらに引きつけていたのに、これでは台無しだと仄暗い気持ちが込み上げてくる。
兄がまた酷く怯える羽目になったらどうしてくれるんだと、つい冷たい声を出してしまった。
セドリック王子は特に兄を威圧したりはしてこなかったが、少々不躾だったのは認めよう。
そういったことからこれ以上話すのは避けた方が無難だろうと判断し、時間的にもそろそろ潮時だと見切りをつける。
兄の顔色も悪いし、これを機に話を切り上げて兄の気を休めてやりたい。
そんな思いでその後すぐに話を終わらせた。
「セドリック王子。長話で妃殿下を退屈させてしまったようですね。今日のところはこの辺で」
「ああ。またパーティーででもゆっくり話そう」
「はい。兄上…お見送りしましょうか」
「え?あ、ああ」
兄がホッとしたように立ち上がり、俺の隣に立って不安げに服の裾を摘まんでくる。
怖がっている兄は可哀想だがこういった仕草はとても可愛い。
「ではセドリック王子。明日の式までどうぞごゆっくりお寛ぎください」
「ああ、ありがとう」
「もし数日滞在なさるのならお勧めスポットもお知らせするのでお気軽にお尋ねくださいね」
そう言うと早速とばかりに尋ねられたので、折角来てくれたのだからもてなしは十分にしておこうとお勧めスポットをいくつか紹介しておいた。
せめて滞在中は沢山楽しんでいって欲しい。
アルフレッドは見る限り恥ずかしがり屋なようだし、人があまり来ないであろう開放的な場所を勧めておいた。
ミラルカでもセドリック王子は外ですると言っていたし、ここでもセドリック王子の好みで楽しんで欲しいと思う。
(取り敢えずは湯殿かな)
そちらだけなら別に滞在が短くなろうと今日中に案内できるし、何の問題もない。
きっと気に入ってもらえるだろう。
少しでもセドリック王子にお祝いの品のお礼ができるようにと、俺はすぐさま手配をしておいた。
夕餉の後にでもゆっくり満喫してもらえればいいのだが…。
***
その翌日。今日はいよいよ兄との結婚式だ。
国民達は男同士ということで最初でこそ驚いたようだが、昔の法律を改変した兄弟婚であるということでそこまで否定的な意見が出ることもなかったらしく、概ね受け入れられたと聞いた。
一見反対しそうな年配者達は『尊い王族同士の結婚はあり。古いしきたりが大事にされ蘇って嬉しい』と言い、若い世代は『同性での結婚は新しい結婚の形だ』と柔軟に受け入れたとか。
加えてあまり評判の良くなかった第二王子の俺を優秀と言われている兄が支えるために敢えてそうしたのではという尤もらしい話も回っているようで、現実主義の者達もその信憑性は高いと判断し、すんなりと納得したようだった。
我が兄ながら四方八方上手い具合に収めたものだと感心してしまう。
そうやって反対する者も特にいない中、これで俺達も晴れて公的に夫婦となることができる。
「兄上。今日は略式で短めに終わらせましょうね」
「ああ。パーティーもあるし、賓客からの祝辞も受けないといけないしな。そうしよう」
豪華な婚礼衣装を身に纏い、俺達は幸せな気持ちで今日という晴れの日を迎えていた。
一応身近な者達には既にリヒター立会いのもと戴冠式後に結婚済みだとは伝えてある。
だから略式で行っても特に問題はないはずだ。
立会人は今回もリヒターに頼んでいるし、きっとスムーズに進むだろう。
加えて男女の結婚式なら花嫁が処女かどうかを確認するため、見届け人として立ち会いたいと願う者もいると聞くが、自分達は男同士だし既に関係があるのは周知の事実。
敢えて見届けたい者などいないだろうし、平和的に終えられるはずだ。
そう思って微笑み合っていたのに……現実はそこまで甘くはなかった。
まさかあんなに見届け人が殺到するなんて────この時の俺達は考えもしなかったのだった。
****************
※ロキがセドに贈ってもらった機器は、ちょっと違うけど物としてはポラロイドカメラのようなものと思っていただければ幸いです。あそこまでしっかりした写真ではなく、どちらかというとプリンターで印刷した写真みたいな感じで気軽に折り畳んで持ち歩けます。
「今日はセドリック王子が来られるそうですが、大丈夫ですか?」
相変わらず彼が怖い兄はカタカタ震えているが、予め気合いを入れておけば大丈夫だと思うと言ったので、無理せず会話は自分に任せて欲しいと言っておいた。
「セドリック王子の目が兄上に向かないようちゃんと俺がもてなしますので、兄上は黙ってそこにいてくれるだけで十分です」
「ロキ…」
「頑張ったらちゃんとご褒美をあげますからね?」
「あ……」
どこかホッとしたように潤む目で俺を見つめてくる兄に微笑んで、到着まで少しでもリラックスさせてあげようと沢山キスをしてあげた。
それから暫くして到着したとの連絡を受け、ソファに座りながら待っていると案内されたセドリック王子とアルフレッドが部屋へとやってきた。
相変わらず仲睦まじそうだし、その様子に微笑ましく思う。
「セドリック王子。お久しぶりです」
「ロキ陛下。戴冠の儀に参加できなかったのは申し訳なかったな」
「いえ。今回お祝いに来て頂けただけで嬉しいです。立ち話もなんですからどうぞこちらへ」
そう言ってソファに座るよう促すと普通に座ってくれたのだが、兄は距離が近くなったことで物凄く怯えていた。
やはりここは自分との会話にセドリック王子を引きつけておいた方が良さそうだ。
どうせここまで怯えていたらアルフレッドの方へとわざわざ話しかけたりしないだろうし、セドリック王子も安心してこちらと話してくれるはず。
「祝いの品は受け取ってもらえたか?」
「ええ。あれは実に良い品ですね。流石ブルーグレイと感心致しました」
「そうか。ロキ陛下のアイデアを取り入れた最新式だ。是非活用してくれ」
「ありがとうございます」
好意でブルーグレイの最新機器をあっさりと贈ってもらえたので、言われずとも是非活用はさせてもらおうと思っている。
セドリック王子は手紙のやり取りで出た物をわざわざ自分のために改良品として作り、お祝いの品として贈ってくれたのだ。
やっぱり彼は親切な人だと思う。
どうしてこんな親切な人が皆にそんなに恐れられているのかさっぱりわからない。
俺からしたら自分の父の方がずっと冷たく酷い人だったと思うのだが…。
ちなみにどんな機器かと言うと、映像を紙に写し取るという代物だ。
元々ブルーグレイで暗部が不穏な輩の映像を確保するために開発されたものだったらしいのだが、使用される魔石の質によって五分だったり十分だったりと記録時間が安定しなくて使いにくいという難点があった。
ただ画期的な機器だし、これから改良して長時間記録ができるようになったら閨で新しい事を楽しめると思うと楽しげに手紙に書いてくれていたので、こちらもつい兄の可愛い気絶姿を絵に残したいのに良い画家がいないという話をして、いっそのことその機器を改良して紙に写し取るようにできないかと相談してみたのだ。
長時間記録が難しくても、一瞬の特定画像を紙に写し取れたらそれはそれで暗部も証拠集めに色々使えるのではとも思い、その旨も手紙に書いておいた。
それを聞いたセドリック王子はそれは思いつかなかったと言ってすぐに乗り気になって改良をし、結婚祝いに贈ってくれたという次第だ。
この機器の良いところは絵画のように大きな絵でない代わりに、折りたためる薄い紙に写し取れるところにある。
つまりいつでも持ち歩けるという利点があるのだ。
これでいつでも可愛い兄の気絶した姿が見放題になると思うと嬉し過ぎてたまらなくて、ついお礼の言葉に熱が入ってしまう。
ついでに三か国事業にも活用できるのではと思ったので追加で購入できないかとお願いしてみると、詳しい話をしたいと言ってもらえたのでつい話し込んでしまった。
でもそれが良くなかったらしく、結果的にアルフレッドを放置してしまうこととなり、気づけばアルフレッドが兄をジッと見つめてしまっていた。
折角セドリック王子の目をこちらに引きつけていたのに、これでは台無しだと仄暗い気持ちが込み上げてくる。
兄がまた酷く怯える羽目になったらどうしてくれるんだと、つい冷たい声を出してしまった。
セドリック王子は特に兄を威圧したりはしてこなかったが、少々不躾だったのは認めよう。
そういったことからこれ以上話すのは避けた方が無難だろうと判断し、時間的にもそろそろ潮時だと見切りをつける。
兄の顔色も悪いし、これを機に話を切り上げて兄の気を休めてやりたい。
そんな思いでその後すぐに話を終わらせた。
「セドリック王子。長話で妃殿下を退屈させてしまったようですね。今日のところはこの辺で」
「ああ。またパーティーででもゆっくり話そう」
「はい。兄上…お見送りしましょうか」
「え?あ、ああ」
兄がホッとしたように立ち上がり、俺の隣に立って不安げに服の裾を摘まんでくる。
怖がっている兄は可哀想だがこういった仕草はとても可愛い。
「ではセドリック王子。明日の式までどうぞごゆっくりお寛ぎください」
「ああ、ありがとう」
「もし数日滞在なさるのならお勧めスポットもお知らせするのでお気軽にお尋ねくださいね」
そう言うと早速とばかりに尋ねられたので、折角来てくれたのだからもてなしは十分にしておこうとお勧めスポットをいくつか紹介しておいた。
せめて滞在中は沢山楽しんでいって欲しい。
アルフレッドは見る限り恥ずかしがり屋なようだし、人があまり来ないであろう開放的な場所を勧めておいた。
ミラルカでもセドリック王子は外ですると言っていたし、ここでもセドリック王子の好みで楽しんで欲しいと思う。
(取り敢えずは湯殿かな)
そちらだけなら別に滞在が短くなろうと今日中に案内できるし、何の問題もない。
きっと気に入ってもらえるだろう。
少しでもセドリック王子にお祝いの品のお礼ができるようにと、俺はすぐさま手配をしておいた。
夕餉の後にでもゆっくり満喫してもらえればいいのだが…。
***
その翌日。今日はいよいよ兄との結婚式だ。
国民達は男同士ということで最初でこそ驚いたようだが、昔の法律を改変した兄弟婚であるということでそこまで否定的な意見が出ることもなかったらしく、概ね受け入れられたと聞いた。
一見反対しそうな年配者達は『尊い王族同士の結婚はあり。古いしきたりが大事にされ蘇って嬉しい』と言い、若い世代は『同性での結婚は新しい結婚の形だ』と柔軟に受け入れたとか。
加えてあまり評判の良くなかった第二王子の俺を優秀と言われている兄が支えるために敢えてそうしたのではという尤もらしい話も回っているようで、現実主義の者達もその信憑性は高いと判断し、すんなりと納得したようだった。
我が兄ながら四方八方上手い具合に収めたものだと感心してしまう。
そうやって反対する者も特にいない中、これで俺達も晴れて公的に夫婦となることができる。
「兄上。今日は略式で短めに終わらせましょうね」
「ああ。パーティーもあるし、賓客からの祝辞も受けないといけないしな。そうしよう」
豪華な婚礼衣装を身に纏い、俺達は幸せな気持ちで今日という晴れの日を迎えていた。
一応身近な者達には既にリヒター立会いのもと戴冠式後に結婚済みだとは伝えてある。
だから略式で行っても特に問題はないはずだ。
立会人は今回もリヒターに頼んでいるし、きっとスムーズに進むだろう。
加えて男女の結婚式なら花嫁が処女かどうかを確認するため、見届け人として立ち会いたいと願う者もいると聞くが、自分達は男同士だし既に関係があるのは周知の事実。
敢えて見届けたい者などいないだろうし、平和的に終えられるはずだ。
そう思って微笑み合っていたのに……現実はそこまで甘くはなかった。
まさかあんなに見届け人が殺到するなんて────この時の俺達は考えもしなかったのだった。
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※ロキがセドに贈ってもらった機器は、ちょっと違うけど物としてはポラロイドカメラのようなものと思っていただければ幸いです。あそこまでしっかりした写真ではなく、どちらかというとプリンターで印刷した写真みたいな感じで気軽に折り畳んで持ち歩けます。
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