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37.国際会議㉒ Side.カリン王子
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ロキが浮気をした。
相手はリヒターだ。
ロキが勉強している部屋に行った時のこと。
俺の目の前でロキの方からリヒターにキスをして、熱っぽい眼差しを向けていたのだ。
思わず殺気立ったら二人は誤解だと弁明してきたけれど、あれは十分浮気だと思う。
その後なんだかんだで仲直りできたものの、俺の中ではその一件が尾を引いていた。
ロキは俺を好きだと言ってくれるし、態度でも表してくれるけど、たまに不安にさせられる。
ロキと寝るのは好きだし、嬲られるのも大好きだ。
でもたまにでいいから、普通の恋人同士のように肌を重ねてみたい。
そうしたらこの不安な気持ちも解消されるんじゃないかと考えた。
(まあロキにそれを求めても無理なのはわかってるんだがな…)
おかしな性癖持ちの弟だ。
一度失った愛情を取り戻しに行った時にも絶対に優しく抱いたりしないと言われたし、俺もその時はそれでいいと答えた。
だからそれを望むのはお門違いだということくらいわかっているんだ。
それでも……どこかで望んでしまう自分がいた。
きっとロキには俺の不安な気持ちなんて全く理解できないだろう。
どうしていいのかがわからないから、その気持ちはロキではなく周囲へと向かう。
ロキを俺から奪おうとする奴は絶対許さない。
そんな強い思いで威嚇し、牽制する。
だからレオナルド皇子にまでつい嫉妬してしまったんだ。
昔の俺ならこんな風に他国の皇太子にまで威嚇しなかっただろう。
でもリヒターの件でピリピリしていた俺は、どうしても自分で自分が止められなかった。
そんな俺をロキは嬉しそうに見つめる。
嫉妬されて嬉しいとでも言わんばかりに。
それを見て、結局辛いのは自分だけなのだと胸が痛くなった。
だからつい、ロキに浮気者だと口にしてしまったのだ。
でも…。
「兄上。今日のことは不可抗力ですよ?レオナルド皇子だって俺とどうこうなる気はないと言っていたでしょう?」
「……口でなら何とでも言える」
「では態度では?」
「……演技かもしれないじゃないか」
「ふふっ…兄上のようにですか?」
『兄上も演技が上手でしたもんね』とクスクスと笑いながら言われてしまって、どこまでも気持ちが通じないロキに泣きそうになった。
だから────その後のロキの行動は完全に予想外だったんだ。
「ロキ…」
「兄上。不安にさせてしまったことは謝ります。だから…その…」
「……?」
「今日はいつもとは違う抱き方をしてもいいですか?」
その言葉を聞いた時、どうせまたマニアックな抱き方でもするんだろうと投げやりな気持ちを抱いた。
でも実際は全然予想と違い、動揺を隠せなかった。
チュッと優しく髪へと落とされたキス。
次いで優し気に紡がれた言葉。
「兄上。今日は愛情深く優しく抱くので、許してください」
一瞬ご機嫌取りかとも考えたが、ロキの性格ならそちらが目的なら寧ろ激しいプレイを仕掛けてくるだろうと思った。
何故ならロキの中でのご機嫌取りとは、俺が求めがちなハードプレイの方になるからだ。
だからこそこれがご機嫌取りなんかじゃないことが分かってしまい、ではどういう意図なんだと困惑してしまう。
何度も慈しむように落とされる口づけ。
優しく服を剥いで俺が大好きな絶妙なタッチで行われる愛撫。
(あ…、いい……)
いつもと違うのにそれは凄く気持ちが良くて、愛されていると凄く伝わってきた。
自分はこれがずっと欲しかったのだと実感して、胸がジワリと満たされていく。
(ロキが好きだ…)
もっとずっとこうやって愛されたい。
愛情を確かめさせてほしい。
そんな思いで恋うるように見つめてしまう。
「兄上?」
「あ…ロキ……」
ロキが不思議そうな顔でこちらを見てくるけれど、どうしても熱っぽい眼差しで見つめるのをやめられない。
「兄上…気持ちいいですか?もっと気持ちよくしてあげますからね?」
そこから更に丁寧に丁寧に愛されて、幸せな気持ちで満たされたところで早く挿れてほしいと強請ってしまった。
多分このまま挿れられたらすぐにイッてしまうだろう。
もっとこの優しい手で愛されたくて仕方がないのに、イッてしまったら終わってしまう気がしてそれは嫌だと思った。
でもこういう時のロキは絶対に外さない。
こちらがイきそうなのをちゃんとわかってくれているから根元をちゃんと押さえた上で突き上げてくれた。
「んぁああぁっ!」
(どうしよう……)
ロキが愛おしすぎて気持ちが暴走してしまう。
好きで好きで仕方がなくて、中イキしながらもっとと強く願ってしまう自分が止められなかった。
パンッパンッと中を何度も擦り上げられ奥まで穿たれながらいつものように身悶え快楽へと堕ちていくのに、ロキへの想いがあふれ出して胸が痛い。
多分二度とこんな風には抱いてもらえない。
だからこの時間をしっかり覚えておこうと目に焼け付けるようにロキを見つめ続けた。
愛される悦びを、今この時だけは全身で感じよう────そう思っていたのに……。
唐突にロキの目から涙がこぼれ落ちて、ロキの動きが止まってしまった。
(え……?)
「……ロキ?」
一体何が起こったのかがわからなくて呆然としながら声を掛ける。
でもロキ自身にも何が起こったのかがわからなかったらしく、目から止めどなく零れ落ちる涙に戸惑っているように見えた。
「あ…れ?」
「ロキッ!どうした?!」
慌てて身を起こしてその涙を拭ってやるが、次から次へと涙は溢れてきてちっとも止まらないので、仕方なく身を離し落ち着かせてやることにしたのだが……。
じっくり話を聞いて胸に迫るものを感じてしまう。
だってロキも自分と同じように想ってくれていたのだ。
感動するなという方がおかしい。
それなのに────何故かロキは閨は暫くなしにして、リヒターに抱かれろなんて言ってきた。
「どうしてそうなる?!」
「え?だから、落ち着くまで兄上を抱けないなと思って…」
正直ロキの言っていることが全く理解できない。
俺のことが好きで好きで仕方がないんじゃないのか?
気持ちが溢れて泣きたくなるほど想ってくれているんじゃないのか?
どうしてその気持ちを落ち着かせる必要があるんだ?
その間リヒターに抱かれろと言ってくるってことは、俺の気持ちは無視なのか?
俺が好きだというのなら遠慮なく愛し合えばいいじゃないか。
その気持ちのままに俺を抱けばいいじゃないか。
なのにどうして離れようとするんだ?!
そんな気持ちで言葉を重ねたのに、ロキはキョトンとした顔でよくわからないといった顔を向けてきた。
(ああ、もうっ!どう言ったら伝わるんだ!!)
どうしてここまで言っても全くわかってもらえないんだろう?
そもそもの考え方が違い過ぎるからか?
そう思ったところでリヒターの存在を思い出した。
非常に腹立たしいがあの男はロキを説得するのが俺よりも上手い。
だからこそ排除できないといった苦々しい面があるのだが、こういう時にこそ一番役に立ってくれるはず。
そう思って呼び出し、じっくりロキと話してもらってなんとかわかってもらえそうな雰囲気に持ち込むことには成功したのだが……。
「えっと…兄上。もしかして性欲を満足させられる俺と寝るのが好きなんじゃなくて、どんな俺でも好きってこと…ですか?」
この言葉に二人して撃沈してしまったのが失敗だった。
どうしてそんな勘違いをしていたんだと思ったが、言われてみれば最初がそんな感じだったんだから誤解されていてもおかしくはないことに気が付く。
多分ロキはそれを前提にした上で俺がロキを好きだと思っていたんだろう。
(だからか…)
やけにあの手この手で俺を楽しませようとしてくるのはと妙に納得がいった。
けれどそこまで考えたところでどこか落ち込んだような声が耳へと飛び込んでくる。
「そんなわけないですよね。冗談とでも思って忘れてください」
(え?)
そこで初めて返事をしていなかったことに思い至った。
そのせいであっと言う間にマイナス方向に自己完結してしまったロキに慌てる羽目になってしまう。
「いやいやいや?!ロキ王子!違いますよ?!」
どうやらリヒターの方も俺と似たような感じでフリーズしてしまっていたらしく、ハッと我に返って慌ててフォローし始めたが、その言葉は全くと言っていいほどロキの心には届いていない。
「そうだぞ、ロキ!ちょっと待て!」
「いいんです。身の程知らずな俺が悪いので。えっと…頭を冷やしてくるので後は二人で……」
「だから待てと言っている」
既に心ここにあらずと言った感じのロキをここで逃がしたら絶対にヤバいと、リヒターと二人で無理矢理この場に引き留める。
「リヒター!絶対に逃がすな!」
「わかってますよ。ここで逃がしたら絶対に明後日の方向にいかれてしまいますからね」
リヒターの認識も全く同じようだったので俺達は二人がかりで必死にロキに言い聞かせたのだが、結局最終的には失敗し「二人の言いたいことはわかったので少し時間をください」と逃げられてしまったのだった。
相手はリヒターだ。
ロキが勉強している部屋に行った時のこと。
俺の目の前でロキの方からリヒターにキスをして、熱っぽい眼差しを向けていたのだ。
思わず殺気立ったら二人は誤解だと弁明してきたけれど、あれは十分浮気だと思う。
その後なんだかんだで仲直りできたものの、俺の中ではその一件が尾を引いていた。
ロキは俺を好きだと言ってくれるし、態度でも表してくれるけど、たまに不安にさせられる。
ロキと寝るのは好きだし、嬲られるのも大好きだ。
でもたまにでいいから、普通の恋人同士のように肌を重ねてみたい。
そうしたらこの不安な気持ちも解消されるんじゃないかと考えた。
(まあロキにそれを求めても無理なのはわかってるんだがな…)
おかしな性癖持ちの弟だ。
一度失った愛情を取り戻しに行った時にも絶対に優しく抱いたりしないと言われたし、俺もその時はそれでいいと答えた。
だからそれを望むのはお門違いだということくらいわかっているんだ。
それでも……どこかで望んでしまう自分がいた。
きっとロキには俺の不安な気持ちなんて全く理解できないだろう。
どうしていいのかがわからないから、その気持ちはロキではなく周囲へと向かう。
ロキを俺から奪おうとする奴は絶対許さない。
そんな強い思いで威嚇し、牽制する。
だからレオナルド皇子にまでつい嫉妬してしまったんだ。
昔の俺ならこんな風に他国の皇太子にまで威嚇しなかっただろう。
でもリヒターの件でピリピリしていた俺は、どうしても自分で自分が止められなかった。
そんな俺をロキは嬉しそうに見つめる。
嫉妬されて嬉しいとでも言わんばかりに。
それを見て、結局辛いのは自分だけなのだと胸が痛くなった。
だからつい、ロキに浮気者だと口にしてしまったのだ。
でも…。
「兄上。今日のことは不可抗力ですよ?レオナルド皇子だって俺とどうこうなる気はないと言っていたでしょう?」
「……口でなら何とでも言える」
「では態度では?」
「……演技かもしれないじゃないか」
「ふふっ…兄上のようにですか?」
『兄上も演技が上手でしたもんね』とクスクスと笑いながら言われてしまって、どこまでも気持ちが通じないロキに泣きそうになった。
だから────その後のロキの行動は完全に予想外だったんだ。
「ロキ…」
「兄上。不安にさせてしまったことは謝ります。だから…その…」
「……?」
「今日はいつもとは違う抱き方をしてもいいですか?」
その言葉を聞いた時、どうせまたマニアックな抱き方でもするんだろうと投げやりな気持ちを抱いた。
でも実際は全然予想と違い、動揺を隠せなかった。
チュッと優しく髪へと落とされたキス。
次いで優し気に紡がれた言葉。
「兄上。今日は愛情深く優しく抱くので、許してください」
一瞬ご機嫌取りかとも考えたが、ロキの性格ならそちらが目的なら寧ろ激しいプレイを仕掛けてくるだろうと思った。
何故ならロキの中でのご機嫌取りとは、俺が求めがちなハードプレイの方になるからだ。
だからこそこれがご機嫌取りなんかじゃないことが分かってしまい、ではどういう意図なんだと困惑してしまう。
何度も慈しむように落とされる口づけ。
優しく服を剥いで俺が大好きな絶妙なタッチで行われる愛撫。
(あ…、いい……)
いつもと違うのにそれは凄く気持ちが良くて、愛されていると凄く伝わってきた。
自分はこれがずっと欲しかったのだと実感して、胸がジワリと満たされていく。
(ロキが好きだ…)
もっとずっとこうやって愛されたい。
愛情を確かめさせてほしい。
そんな思いで恋うるように見つめてしまう。
「兄上?」
「あ…ロキ……」
ロキが不思議そうな顔でこちらを見てくるけれど、どうしても熱っぽい眼差しで見つめるのをやめられない。
「兄上…気持ちいいですか?もっと気持ちよくしてあげますからね?」
そこから更に丁寧に丁寧に愛されて、幸せな気持ちで満たされたところで早く挿れてほしいと強請ってしまった。
多分このまま挿れられたらすぐにイッてしまうだろう。
もっとこの優しい手で愛されたくて仕方がないのに、イッてしまったら終わってしまう気がしてそれは嫌だと思った。
でもこういう時のロキは絶対に外さない。
こちらがイきそうなのをちゃんとわかってくれているから根元をちゃんと押さえた上で突き上げてくれた。
「んぁああぁっ!」
(どうしよう……)
ロキが愛おしすぎて気持ちが暴走してしまう。
好きで好きで仕方がなくて、中イキしながらもっとと強く願ってしまう自分が止められなかった。
パンッパンッと中を何度も擦り上げられ奥まで穿たれながらいつものように身悶え快楽へと堕ちていくのに、ロキへの想いがあふれ出して胸が痛い。
多分二度とこんな風には抱いてもらえない。
だからこの時間をしっかり覚えておこうと目に焼け付けるようにロキを見つめ続けた。
愛される悦びを、今この時だけは全身で感じよう────そう思っていたのに……。
唐突にロキの目から涙がこぼれ落ちて、ロキの動きが止まってしまった。
(え……?)
「……ロキ?」
一体何が起こったのかがわからなくて呆然としながら声を掛ける。
でもロキ自身にも何が起こったのかがわからなかったらしく、目から止めどなく零れ落ちる涙に戸惑っているように見えた。
「あ…れ?」
「ロキッ!どうした?!」
慌てて身を起こしてその涙を拭ってやるが、次から次へと涙は溢れてきてちっとも止まらないので、仕方なく身を離し落ち着かせてやることにしたのだが……。
じっくり話を聞いて胸に迫るものを感じてしまう。
だってロキも自分と同じように想ってくれていたのだ。
感動するなという方がおかしい。
それなのに────何故かロキは閨は暫くなしにして、リヒターに抱かれろなんて言ってきた。
「どうしてそうなる?!」
「え?だから、落ち着くまで兄上を抱けないなと思って…」
正直ロキの言っていることが全く理解できない。
俺のことが好きで好きで仕方がないんじゃないのか?
気持ちが溢れて泣きたくなるほど想ってくれているんじゃないのか?
どうしてその気持ちを落ち着かせる必要があるんだ?
その間リヒターに抱かれろと言ってくるってことは、俺の気持ちは無視なのか?
俺が好きだというのなら遠慮なく愛し合えばいいじゃないか。
その気持ちのままに俺を抱けばいいじゃないか。
なのにどうして離れようとするんだ?!
そんな気持ちで言葉を重ねたのに、ロキはキョトンとした顔でよくわからないといった顔を向けてきた。
(ああ、もうっ!どう言ったら伝わるんだ!!)
どうしてここまで言っても全くわかってもらえないんだろう?
そもそもの考え方が違い過ぎるからか?
そう思ったところでリヒターの存在を思い出した。
非常に腹立たしいがあの男はロキを説得するのが俺よりも上手い。
だからこそ排除できないといった苦々しい面があるのだが、こういう時にこそ一番役に立ってくれるはず。
そう思って呼び出し、じっくりロキと話してもらってなんとかわかってもらえそうな雰囲気に持ち込むことには成功したのだが……。
「えっと…兄上。もしかして性欲を満足させられる俺と寝るのが好きなんじゃなくて、どんな俺でも好きってこと…ですか?」
この言葉に二人して撃沈してしまったのが失敗だった。
どうしてそんな勘違いをしていたんだと思ったが、言われてみれば最初がそんな感じだったんだから誤解されていてもおかしくはないことに気が付く。
多分ロキはそれを前提にした上で俺がロキを好きだと思っていたんだろう。
(だからか…)
やけにあの手この手で俺を楽しませようとしてくるのはと妙に納得がいった。
けれどそこまで考えたところでどこか落ち込んだような声が耳へと飛び込んでくる。
「そんなわけないですよね。冗談とでも思って忘れてください」
(え?)
そこで初めて返事をしていなかったことに思い至った。
そのせいであっと言う間にマイナス方向に自己完結してしまったロキに慌てる羽目になってしまう。
「いやいやいや?!ロキ王子!違いますよ?!」
どうやらリヒターの方も俺と似たような感じでフリーズしてしまっていたらしく、ハッと我に返って慌ててフォローし始めたが、その言葉は全くと言っていいほどロキの心には届いていない。
「そうだぞ、ロキ!ちょっと待て!」
「いいんです。身の程知らずな俺が悪いので。えっと…頭を冷やしてくるので後は二人で……」
「だから待てと言っている」
既に心ここにあらずと言った感じのロキをここで逃がしたら絶対にヤバいと、リヒターと二人で無理矢理この場に引き留める。
「リヒター!絶対に逃がすな!」
「わかってますよ。ここで逃がしたら絶対に明後日の方向にいかれてしまいますからね」
リヒターの認識も全く同じようだったので俺達は二人がかりで必死にロキに言い聞かせたのだが、結局最終的には失敗し「二人の言いたいことはわかったので少し時間をください」と逃げられてしまったのだった。
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