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「ん…」
心地良い眠りから覚め、そっと目を開くと目の前に美形のドアップがあって滅茶苦茶びっくりした。
大切に包み込むように腕の中に閉じ込められていて、そう言えば一緒に寝たんだったと思い出し少し気恥ずかしくなる。
「…睫毛、なが…」
こんなにすぐ近くで朝一番に好きな人の顔が見られるなんて幸せすぎる。
綺麗なアイスブルーの髪色と同じ睫毛の色は日本人では見られない神秘的な色合いで、とても綺麗だ。
しかも瞼の下に隠されているのは光の具合で薄くなったり深い色にも見える蠱惑的な瞳なんだよな。
アクアマリンみたいで俺は好きなんだけど。
あの瞳で真っ直ぐに見つめられて口説かれたら多分勝てないような気がする。
美形って得だな。
「本当…綺麗な人だよな……」
「……マナ?」
どうやら俺の声で起こしてしまったようで、少し掠れた声が耳へと届き、慌てて取り繕った。
恥ずかしいし、今の言葉は忘れてもらえたらいいんだけど…。
「おはよう、ヴェル」
こんなやり取りもなんだか初めてで妙にくすぐったかった。
「おはよう」
(うっ…!)
朝一でその笑顔は反則だと思う!
心臓直撃されて、顔が熱くなるし!もうキスしちゃってもいいですか?
好きって何度も言いたくなるくらい一人で身悶えそうになった。
ちなみに今更思い出すのも恥ずかしいけど、昨日は何もなかったとはいえ流れるようにベッドまでは来たんだ。
ヴェルは元々ノーマルだし、そこで俺が抱かれる側でいいって言ったんだけど…男は女みたいに濡れないから準備がいるなんて知らなくて結局できなかったというわけだ。
これにはヴェルもしまったと言う顔をしていたから、そもそも告白からすぐそんな関係になれるかもなんて全く思ってなかったんだと思う。
お互いに気持ちが盛り上がりすぎて焦りすぎてたと反省。
それによく考えたらまだ俺の話、してなかったし…。
昨日はどれだけ余裕がなかったんだろう?
しかもフェラは自分から言い出したんじゃなかったっけ?
思い出したら恥ずかしすぎて死にそうなんだけど。
そんな風にちょっと意識が別な方に行っていたら、徐に抱き寄せられてキスが落とされた。
こういうところ、ヴェルは意外とスマートな気がする。
「…やっぱりヴェルって昔それなりに遊んでた口なのかな?」
そんなことを考えていたせいか、気づけばするりとその言葉は口から飛び出していた。
そうしたらあっという間にいつものヴェルになって、焦ったように否定してきた。
「遊んではいないぞ?!」
「冗談ですって。さ、行きましょうか」
そして誤魔化すように笑って俺はベッドから降りたんだけど、それと同時に追い掛けるように降りてきたヴェルに後ろからギュッと抱きしめられて、再度チュッと髪に唇を落とされ「おはよう、マナ」って言われた。
(何この人?!天然?!)
思わず頬を染めながら照れ隠しにポツリと「まさかのタラシ属性ですか?」と溢してしまったが、何故か「マナには言われたくないんだが?」と言われてしまった。
なんでだ?!
もしかして知らないうちにバイト時代のチャラ男くんの影響でも受けてしまってたんだろうか?
一緒に働いていた腐女子が喜ぶから、冗談で仲良く絡んでみたりしてよく遊んでたんだよな。
夜にこっそり家から脱出してファミレスで働いてたんだけど、客足が落ち着いてる時に仕事の合間にそんなことをして遊ぶ時間は俺にとっては凄く楽しい時間で、言ってみれば唯一の青春みたいな時だった。
ちなみに007の技はこの時に覚えたやつだ。
酒が入った客のあしらい時に使うことが多かったかな。
酔ってる相手でもちょっと短気な人でも俺の低音ボイスはよく聞こえたみたいで、大抵の客はこれで落ち着いてくれておとなしくなっていた。
何故か仕事終わりの時間を聞かれた時もあったけど、そういう時はそのチャラ男くんが笑顔で追い払ってくれてたから助かってた。
闇討ち対策万歳!!
バイト辞める時、そう言えばチャラ男くんには泣かれたっけな。
意外と気のいい奴だった。
あれから会ってないけど元気だといいな…。
「マナ…何を考えてる?その…トモのことか?」
「え?ヒロ?別に考えてないですけど?」
考えてたのは別な奴のことだし。
ヴェルが気にすることでもないと思うから、さっさと話を切り上げて朝の支度に入ることにする。
けれどヴェルは何か納得がいかなかったのか、離れようとした俺をクルッと向き合うように回して抱き締め直した。
なんだこの技?!上級者か?!
そんなツッコミを心中で入れていた俺の気持ちなんて露知らず、ヴェルはそのまま流れるように口を塞いできた。
大人過ぎる…。いや、俺も大人だけど。
経験値の差ってこういうことを言うんだろうなと改めて思いながら、うっとりするほど気持ちいいキスに酔わされてしまう俺。ちょろい奴だよな。
でもヴェルのキスって本当に気持ちいいし…すごく好きなんだ。
「マナ…私はお前に帰ってほしくないんだ」
そしてキスで気持ちよくなってたら徐にそんな言葉を紡がれてしまった。
これは意外だ。
「え?最初から帰る気なんて全くありませんけど?」
これは日本にって意味で合ってるよな?
それならそもそも帰る気はないんだけど?
ここにきてもしかしてそのせいで昨日少し話そうって言ってくれていたのかもと初めて思い至った。
いつの間にやらまたヴェルの勘違いが発動していたらしい。
ここで気づけて良かった。
まあ…これについては今までちゃんと話してなかった俺も悪いし、昨日言わなかったのも悪いんだけど…。
「あのですね…俺、実は……」
そして信じ切れず不安そうにしていたヴェルにぽつりぽつりとこれまでの自分について簡単に話してみた。
主に執着親のことについてと、やっと拾ってもらえた就職先がバカ息子のせいで倒産したことについてだ。
「で、その…言い難いんですが、死のうと思って身辺整理して高いところから飛び降りたところで召喚されたってオチなんですよ」
だから日本に帰ったところであっちに家はもうないし、職もない。
それに仮に帰還魔法で帰ったとしても、よく考えたら召喚されたタイミングと同じ時間同じ場所に帰るなら、戻った瞬間物理的に死ぬ状況なんじゃないのか?
俺、見事に真っ逆さまだったし…。戻ったら死ぬよな?
(うわぁ……考えたくない)
「俺はあっちに居たらとっくに死んでる人間なんで、ずっとこっちの世界で暮らせたらいいなと思ってるんですけど……」
だからこれは本当に本心からそう言ったんだ。
けれど苦笑しながらそこまで言ったところでヴェルに思いっきり泣かれてしまった。
いや…そんなに泣かれるなんて思ってなかったんだけど?!
でもギュウギュウ抱きしめてくれるその温もりはなんだか心まで温かく包んでくれるようで、俺は改めてこの人と出会えてよかったと思ったんだ。
「マナ。あちらには帰らなくていい。ずっとここで一緒に暮らそう」
そうしてあっさりと受け入れてくれるこの人が好きだ。
「マナ……私はお前を守ってやれる強さはないが、温もりなら与えてやれる。刺激的な恋が欲しいと言われたら応えられないかもしれないが、穏やかな時間を一緒に過ごしたいと願ってくれるならこの先のお前の人生を私にくれないか?」
こんな…苦しくなるほど欲しい言葉をくれるこの人が愛おしい。
「全部ヴェルに貰ってほしい。だって俺がここに来れたのもヴェルが俺をここに呼んでくれたからだ。ずっと…お礼が言いたかった。俺に第二の人生をくれて、本当にありがとう……」
俺はここに来て新しい人生を手に入れたんだ。
そこには自由があって、俺にこんな道もあるんだと教えてくれた。
そして…ここに来て初めて恋を知って、愛しいという感情を知った。
「ヴェルに会えてよかった……。ヴェルとこの先もずっと一緒に居させてほしい」
自然と出たそんな言葉にヴェルが幸せそうに笑みを浮かべて、そっと優しいキスを贈ってくれる。
俺、こんなに幸せでいいんだろうか?
そう思いながらもこれ以上ないほどの幸福感に包まれて、胸がいっぱいになったのだった。
心地良い眠りから覚め、そっと目を開くと目の前に美形のドアップがあって滅茶苦茶びっくりした。
大切に包み込むように腕の中に閉じ込められていて、そう言えば一緒に寝たんだったと思い出し少し気恥ずかしくなる。
「…睫毛、なが…」
こんなにすぐ近くで朝一番に好きな人の顔が見られるなんて幸せすぎる。
綺麗なアイスブルーの髪色と同じ睫毛の色は日本人では見られない神秘的な色合いで、とても綺麗だ。
しかも瞼の下に隠されているのは光の具合で薄くなったり深い色にも見える蠱惑的な瞳なんだよな。
アクアマリンみたいで俺は好きなんだけど。
あの瞳で真っ直ぐに見つめられて口説かれたら多分勝てないような気がする。
美形って得だな。
「本当…綺麗な人だよな……」
「……マナ?」
どうやら俺の声で起こしてしまったようで、少し掠れた声が耳へと届き、慌てて取り繕った。
恥ずかしいし、今の言葉は忘れてもらえたらいいんだけど…。
「おはよう、ヴェル」
こんなやり取りもなんだか初めてで妙にくすぐったかった。
「おはよう」
(うっ…!)
朝一でその笑顔は反則だと思う!
心臓直撃されて、顔が熱くなるし!もうキスしちゃってもいいですか?
好きって何度も言いたくなるくらい一人で身悶えそうになった。
ちなみに今更思い出すのも恥ずかしいけど、昨日は何もなかったとはいえ流れるようにベッドまでは来たんだ。
ヴェルは元々ノーマルだし、そこで俺が抱かれる側でいいって言ったんだけど…男は女みたいに濡れないから準備がいるなんて知らなくて結局できなかったというわけだ。
これにはヴェルもしまったと言う顔をしていたから、そもそも告白からすぐそんな関係になれるかもなんて全く思ってなかったんだと思う。
お互いに気持ちが盛り上がりすぎて焦りすぎてたと反省。
それによく考えたらまだ俺の話、してなかったし…。
昨日はどれだけ余裕がなかったんだろう?
しかもフェラは自分から言い出したんじゃなかったっけ?
思い出したら恥ずかしすぎて死にそうなんだけど。
そんな風にちょっと意識が別な方に行っていたら、徐に抱き寄せられてキスが落とされた。
こういうところ、ヴェルは意外とスマートな気がする。
「…やっぱりヴェルって昔それなりに遊んでた口なのかな?」
そんなことを考えていたせいか、気づけばするりとその言葉は口から飛び出していた。
そうしたらあっという間にいつものヴェルになって、焦ったように否定してきた。
「遊んではいないぞ?!」
「冗談ですって。さ、行きましょうか」
そして誤魔化すように笑って俺はベッドから降りたんだけど、それと同時に追い掛けるように降りてきたヴェルに後ろからギュッと抱きしめられて、再度チュッと髪に唇を落とされ「おはよう、マナ」って言われた。
(何この人?!天然?!)
思わず頬を染めながら照れ隠しにポツリと「まさかのタラシ属性ですか?」と溢してしまったが、何故か「マナには言われたくないんだが?」と言われてしまった。
なんでだ?!
もしかして知らないうちにバイト時代のチャラ男くんの影響でも受けてしまってたんだろうか?
一緒に働いていた腐女子が喜ぶから、冗談で仲良く絡んでみたりしてよく遊んでたんだよな。
夜にこっそり家から脱出してファミレスで働いてたんだけど、客足が落ち着いてる時に仕事の合間にそんなことをして遊ぶ時間は俺にとっては凄く楽しい時間で、言ってみれば唯一の青春みたいな時だった。
ちなみに007の技はこの時に覚えたやつだ。
酒が入った客のあしらい時に使うことが多かったかな。
酔ってる相手でもちょっと短気な人でも俺の低音ボイスはよく聞こえたみたいで、大抵の客はこれで落ち着いてくれておとなしくなっていた。
何故か仕事終わりの時間を聞かれた時もあったけど、そういう時はそのチャラ男くんが笑顔で追い払ってくれてたから助かってた。
闇討ち対策万歳!!
バイト辞める時、そう言えばチャラ男くんには泣かれたっけな。
意外と気のいい奴だった。
あれから会ってないけど元気だといいな…。
「マナ…何を考えてる?その…トモのことか?」
「え?ヒロ?別に考えてないですけど?」
考えてたのは別な奴のことだし。
ヴェルが気にすることでもないと思うから、さっさと話を切り上げて朝の支度に入ることにする。
けれどヴェルは何か納得がいかなかったのか、離れようとした俺をクルッと向き合うように回して抱き締め直した。
なんだこの技?!上級者か?!
そんなツッコミを心中で入れていた俺の気持ちなんて露知らず、ヴェルはそのまま流れるように口を塞いできた。
大人過ぎる…。いや、俺も大人だけど。
経験値の差ってこういうことを言うんだろうなと改めて思いながら、うっとりするほど気持ちいいキスに酔わされてしまう俺。ちょろい奴だよな。
でもヴェルのキスって本当に気持ちいいし…すごく好きなんだ。
「マナ…私はお前に帰ってほしくないんだ」
そしてキスで気持ちよくなってたら徐にそんな言葉を紡がれてしまった。
これは意外だ。
「え?最初から帰る気なんて全くありませんけど?」
これは日本にって意味で合ってるよな?
それならそもそも帰る気はないんだけど?
ここにきてもしかしてそのせいで昨日少し話そうって言ってくれていたのかもと初めて思い至った。
いつの間にやらまたヴェルの勘違いが発動していたらしい。
ここで気づけて良かった。
まあ…これについては今までちゃんと話してなかった俺も悪いし、昨日言わなかったのも悪いんだけど…。
「あのですね…俺、実は……」
そして信じ切れず不安そうにしていたヴェルにぽつりぽつりとこれまでの自分について簡単に話してみた。
主に執着親のことについてと、やっと拾ってもらえた就職先がバカ息子のせいで倒産したことについてだ。
「で、その…言い難いんですが、死のうと思って身辺整理して高いところから飛び降りたところで召喚されたってオチなんですよ」
だから日本に帰ったところであっちに家はもうないし、職もない。
それに仮に帰還魔法で帰ったとしても、よく考えたら召喚されたタイミングと同じ時間同じ場所に帰るなら、戻った瞬間物理的に死ぬ状況なんじゃないのか?
俺、見事に真っ逆さまだったし…。戻ったら死ぬよな?
(うわぁ……考えたくない)
「俺はあっちに居たらとっくに死んでる人間なんで、ずっとこっちの世界で暮らせたらいいなと思ってるんですけど……」
だからこれは本当に本心からそう言ったんだ。
けれど苦笑しながらそこまで言ったところでヴェルに思いっきり泣かれてしまった。
いや…そんなに泣かれるなんて思ってなかったんだけど?!
でもギュウギュウ抱きしめてくれるその温もりはなんだか心まで温かく包んでくれるようで、俺は改めてこの人と出会えてよかったと思ったんだ。
「マナ。あちらには帰らなくていい。ずっとここで一緒に暮らそう」
そうしてあっさりと受け入れてくれるこの人が好きだ。
「マナ……私はお前を守ってやれる強さはないが、温もりなら与えてやれる。刺激的な恋が欲しいと言われたら応えられないかもしれないが、穏やかな時間を一緒に過ごしたいと願ってくれるならこの先のお前の人生を私にくれないか?」
こんな…苦しくなるほど欲しい言葉をくれるこの人が愛おしい。
「全部ヴェルに貰ってほしい。だって俺がここに来れたのもヴェルが俺をここに呼んでくれたからだ。ずっと…お礼が言いたかった。俺に第二の人生をくれて、本当にありがとう……」
俺はここに来て新しい人生を手に入れたんだ。
そこには自由があって、俺にこんな道もあるんだと教えてくれた。
そして…ここに来て初めて恋を知って、愛しいという感情を知った。
「ヴェルに会えてよかった……。ヴェルとこの先もずっと一緒に居させてほしい」
自然と出たそんな言葉にヴェルが幸せそうに笑みを浮かべて、そっと優しいキスを贈ってくれる。
俺、こんなに幸せでいいんだろうか?
そう思いながらもこれ以上ないほどの幸福感に包まれて、胸がいっぱいになったのだった。
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