58 / 71
57.友情が嬉しい
しおりを挟む
「それで逃げ出した…と」
俺の部屋に連れ込んだヒロに話を聞いてもらって、やっと一心地ついたところで俺は頭を抱えながらこっくりと頷いた。
それなのにヒロはどこか楽しげに笑うばかりだ。
「サトルは本当に鈍いな~。結構宰相、わかりやすいと思うんだけどな?」
「…………だってノーマルだろ?」
「馬鹿だな~。好きになったらそんなの関係ないし」
「…………俺モテないし」
「そうか?普通に彼女とかいそうじゃん」
「……執着親のせいで彼女とかできたことないし」
「マジか?じゃあこっちにきてある意味ラッキーだったな!」
そんな風に簡単にヒロは言うが、そんなに軽く言われても俺としてはどうしていいのかわからない。
そうしてただ溜息を吐きまくる俺に、仕方がないなとばかりに声を掛けてくれる。
「じゃあさ、宰相とキスした時って、吐きそうなほど嫌だったりしたか?」
「え?」
宰相とのキスは別に嫌ではなかった。
でも比較対象が他にないから誰にでもそう思うのかもしれないし、言ってみれば『全然平気だったがそれがどうした』と言うだけの話だ。
それなのに、その気持ちを見透かしたかのようにヒロが意地悪気に笑ってこっちへと顔を寄せてきた。
「サトル~?素直に認めないとこのままキスするぞ?」
「は?冗談…!」
誰が好き好んでヒロとキスなんてするかと気づけば思いきり押し戻している自分がいたのだが、そんな俺にヒロは益々楽しげに笑った。
「ほらな?嫌なもんはそうやって考える前に身体が勝手に拒否するんだよ」
最初ここに来たばかりの頃のヒロはまだまだ子供だなと思っていたのに、なんだか一気に自分よりも成長してしまった気がする。
あの頃はこんな風に相談に乗ってくれるような男には思えなかったのに…。
十代にとっての一日は二十をとっくに超えた自分以上に大きなものなんだなと改めて感じてしまった。
そして日本に居れば一緒にカラオケに行っていっぱい恋愛ソングを歌ってやったのにとぼやきながら、ヒロはとある一曲をアカペラで歌ってくれた。
正直言って滅茶苦茶上手い。
素人の俺が聞いても文句なしに上手いことがわかる。
これはカラオケで満点とってもおかしくないレベルではないだろうか?
そして歌ってくれたのは某顔の濃い男性アーティストのもので、片思いのバラード曲だ。
宰相の魔力の歌の歌詞程ダイレクトではなかったがその歌詞はピンポイントで俺の心を掴んでくれて、本当に選曲が巧みだなと腹が立つほどだった。
「なんだよ……お前上手すぎだろ?」
「当然!俺、友達とバンド組もうって話してたくらいなんだぞ?」
ふふんと笑いながらそんなことを言うヒロが頼もしくて、何か恩返しがしたいなと思った。
「そう言えば、俺の前にいた聖女って、なんて言ってたんだっけ?聖女のレベルが幾つだかになったら帰れるとか何とか言ってなかったか?」
だから、ふと…そんなことを思い出したのだろうと思う。
「あ?ああ、言ってたぞ?確か聖女レベルが70を超えたらそんな魔法が使えるようになるとか何とか言ってたような…」
突然全く思いもしなかった話を振られて戸惑うヒロに、俺はそうかと頷きちょいちょいっと使える魔法のリストを確認してみた。
「あった」
そして見つけたのは恐らく聖女が使ったと思われる『帰還魔法』─────。
何故かLv.2と書かれてあるが今はそれはいい。
そこに書かれた説明書きによると、転移先の時間と場所を指定して元いた世界に帰るための魔法のようだ。
ちなみにこれは過去に戻れるという訳ではなく、本来そこにあるはずの時間軸に於いて無くなってしまった時間を改めてくっつけ直すという類の魔法のようで、これを使えばヒロはこちらで時間が経過していようと、あちらで消えた時間に戻って元通り生活を送ることが出来るというような感じの魔法だった。
「ヒロ。俺その魔法、現時点で使えるみたいだからいつでもお前を日本に返してやれるぞ?」
その言葉にヒロは茫然としながらこちらを見て固まった。
「…………え?」
どうやらそれはあまりに予想外の言葉だったようで、完全に信じられないというような顔をしている。
「だから俺、帰還魔法を使えるんだって」
「……だって、それ…聖女の魔法で……」
「聖女も聖者も一緒ってことだろう?最初に俺は【聖者】だって言ったよな?」
「え…?せいじゃ?でも…確かレベルも70超えないとダメだって……」
確かに彼女は半年で70越えだったしヒロが信じられないのもよくわかる。
俺がここに来てからまだそれほど時間は経っていないのだから。
けれど─────。
「あのな?俺は聖女と違って毎日お前や宰相、ハイジにミルフィスさん、皆に防御魔法をMAXで掛け続けてたんだぞ?他にも部屋には結界魔法だって各所掛けてるし、王太子達の食事にも毎回回復魔法、解毒魔法、最近は防御魔法を掛けてる。体術や魔法の特訓だってそれなりにやってるし、どう考えても聖女より魔法は沢山使っているはずだ」
思うに聖女が半年でレベル70を超えたのは、環境に負けるかと毎日毎日自分自身に回復魔法をひたすら掛け続けていたせいではないだろうか?
俺は実にそれの数倍魔法を使っていたことになるわけで…現時点で聖女のレベルを超えていても何もおかしなことはないと思う。
こう考えると俺も大抵チートとかいうやつだな。
「だから、俺はお前をちゃんと日本に返してやれる。礼になるかはわからないけど、王太子を助け出して全部丸く収まったらお前は大手を振ってあっちに帰ったらいい」
そう言ってやるとヒロは泣きそうに顔を歪めながら俺に抱きついてきて、震える声で礼を言った。
「俺…その言葉、本気にするぞ?…お前がここに来てくれてよかった。俺…俺、な?これまで以上に全力でお前を守ってやるから…だから……」
「ああ」
「絶対に、誰にも傷つけられないように俺が全部片づけてやるから…だからお前はそれまでずっと俺の隣に居ろ!そしたら俺が絶対に守り切ってみせるから!」
そして顔を上げた時には少し涙は滲んでいたものの、ヒロは実に頼りがいのある男の顔でそう宣言していた。
まあ俺が殺されたら帰れなくなるし、気合も入るよな。うんうん。
そう思わないとちょっともらい泣きしそうだからそういうことにしておかないと…やばい。
ここまで言ってくれる相手というのは本当に希少だ。
最早友達というより親友だな。
けれどここでヒロらしいと言うかなんと言うか、感動に水を差す余計な一言を加えてきた。
「でもって、お前と宰相が上手くいかなかったら一緒に帰ろう!それまでは俺もここにいる。心配するな!合コンでいい女探してやるし、転職したいなら俺のバンドのマネージャーにしてやるから!もちろん永久就職だぞ!安心だろ!」
「それは断る!」
あまりの即答っぷりにヒロは驚いた顔をするが、そんな不吉なことを言われたら即断るに決まっている。
それにどうせ言うなら永久就職じゃなくて終身雇用だ。それだとプロポーズになるだろう?
そもそも俺はあっちに帰る気なんて更々ない。
あっちに帰ったらまた自殺コースまっしぐらだ。俺の親の執着心を舐めるな。
あの親なら戸籍をブロックしてもあの手この手で追いかけてきそうなんだから。マジ怖い。
俺が失職した時早々に人生を諦めたのもそのせいだ。
執着も、束縛も、管理も全部自分にとっては枷でしかなかった。
学校に通っている時は学校に逃げ場はあったが、失職した今はそんな場所すらない。
連れ戻されてあんな息を殺すような日々に戻るのはもう御免だし、そうなるくらいならこっちで職を探してのんびり楽しく生きていきたい。
折角自由な第二の人生を手に入れたのに、どうしてまたそれを手放さなければならないのか…。
宰相とのことはまだどうなるかはわからないけれど、まあ自分一人生きていくだけなら何とでもなるだろうと思った。
それにしても……。
「ヒロは自信家だな」
バンドのマネージャーって…もうデビューした気でいるのかと少々呆れてしまった。
まあ十代ゆえの眩しさというやつだなと少し羨ましくなった。
ヒロには幸せになってほしいものだ。
俺の部屋に連れ込んだヒロに話を聞いてもらって、やっと一心地ついたところで俺は頭を抱えながらこっくりと頷いた。
それなのにヒロはどこか楽しげに笑うばかりだ。
「サトルは本当に鈍いな~。結構宰相、わかりやすいと思うんだけどな?」
「…………だってノーマルだろ?」
「馬鹿だな~。好きになったらそんなの関係ないし」
「…………俺モテないし」
「そうか?普通に彼女とかいそうじゃん」
「……執着親のせいで彼女とかできたことないし」
「マジか?じゃあこっちにきてある意味ラッキーだったな!」
そんな風に簡単にヒロは言うが、そんなに軽く言われても俺としてはどうしていいのかわからない。
そうしてただ溜息を吐きまくる俺に、仕方がないなとばかりに声を掛けてくれる。
「じゃあさ、宰相とキスした時って、吐きそうなほど嫌だったりしたか?」
「え?」
宰相とのキスは別に嫌ではなかった。
でも比較対象が他にないから誰にでもそう思うのかもしれないし、言ってみれば『全然平気だったがそれがどうした』と言うだけの話だ。
それなのに、その気持ちを見透かしたかのようにヒロが意地悪気に笑ってこっちへと顔を寄せてきた。
「サトル~?素直に認めないとこのままキスするぞ?」
「は?冗談…!」
誰が好き好んでヒロとキスなんてするかと気づけば思いきり押し戻している自分がいたのだが、そんな俺にヒロは益々楽しげに笑った。
「ほらな?嫌なもんはそうやって考える前に身体が勝手に拒否するんだよ」
最初ここに来たばかりの頃のヒロはまだまだ子供だなと思っていたのに、なんだか一気に自分よりも成長してしまった気がする。
あの頃はこんな風に相談に乗ってくれるような男には思えなかったのに…。
十代にとっての一日は二十をとっくに超えた自分以上に大きなものなんだなと改めて感じてしまった。
そして日本に居れば一緒にカラオケに行っていっぱい恋愛ソングを歌ってやったのにとぼやきながら、ヒロはとある一曲をアカペラで歌ってくれた。
正直言って滅茶苦茶上手い。
素人の俺が聞いても文句なしに上手いことがわかる。
これはカラオケで満点とってもおかしくないレベルではないだろうか?
そして歌ってくれたのは某顔の濃い男性アーティストのもので、片思いのバラード曲だ。
宰相の魔力の歌の歌詞程ダイレクトではなかったがその歌詞はピンポイントで俺の心を掴んでくれて、本当に選曲が巧みだなと腹が立つほどだった。
「なんだよ……お前上手すぎだろ?」
「当然!俺、友達とバンド組もうって話してたくらいなんだぞ?」
ふふんと笑いながらそんなことを言うヒロが頼もしくて、何か恩返しがしたいなと思った。
「そう言えば、俺の前にいた聖女って、なんて言ってたんだっけ?聖女のレベルが幾つだかになったら帰れるとか何とか言ってなかったか?」
だから、ふと…そんなことを思い出したのだろうと思う。
「あ?ああ、言ってたぞ?確か聖女レベルが70を超えたらそんな魔法が使えるようになるとか何とか言ってたような…」
突然全く思いもしなかった話を振られて戸惑うヒロに、俺はそうかと頷きちょいちょいっと使える魔法のリストを確認してみた。
「あった」
そして見つけたのは恐らく聖女が使ったと思われる『帰還魔法』─────。
何故かLv.2と書かれてあるが今はそれはいい。
そこに書かれた説明書きによると、転移先の時間と場所を指定して元いた世界に帰るための魔法のようだ。
ちなみにこれは過去に戻れるという訳ではなく、本来そこにあるはずの時間軸に於いて無くなってしまった時間を改めてくっつけ直すという類の魔法のようで、これを使えばヒロはこちらで時間が経過していようと、あちらで消えた時間に戻って元通り生活を送ることが出来るというような感じの魔法だった。
「ヒロ。俺その魔法、現時点で使えるみたいだからいつでもお前を日本に返してやれるぞ?」
その言葉にヒロは茫然としながらこちらを見て固まった。
「…………え?」
どうやらそれはあまりに予想外の言葉だったようで、完全に信じられないというような顔をしている。
「だから俺、帰還魔法を使えるんだって」
「……だって、それ…聖女の魔法で……」
「聖女も聖者も一緒ってことだろう?最初に俺は【聖者】だって言ったよな?」
「え…?せいじゃ?でも…確かレベルも70超えないとダメだって……」
確かに彼女は半年で70越えだったしヒロが信じられないのもよくわかる。
俺がここに来てからまだそれほど時間は経っていないのだから。
けれど─────。
「あのな?俺は聖女と違って毎日お前や宰相、ハイジにミルフィスさん、皆に防御魔法をMAXで掛け続けてたんだぞ?他にも部屋には結界魔法だって各所掛けてるし、王太子達の食事にも毎回回復魔法、解毒魔法、最近は防御魔法を掛けてる。体術や魔法の特訓だってそれなりにやってるし、どう考えても聖女より魔法は沢山使っているはずだ」
思うに聖女が半年でレベル70を超えたのは、環境に負けるかと毎日毎日自分自身に回復魔法をひたすら掛け続けていたせいではないだろうか?
俺は実にそれの数倍魔法を使っていたことになるわけで…現時点で聖女のレベルを超えていても何もおかしなことはないと思う。
こう考えると俺も大抵チートとかいうやつだな。
「だから、俺はお前をちゃんと日本に返してやれる。礼になるかはわからないけど、王太子を助け出して全部丸く収まったらお前は大手を振ってあっちに帰ったらいい」
そう言ってやるとヒロは泣きそうに顔を歪めながら俺に抱きついてきて、震える声で礼を言った。
「俺…その言葉、本気にするぞ?…お前がここに来てくれてよかった。俺…俺、な?これまで以上に全力でお前を守ってやるから…だから……」
「ああ」
「絶対に、誰にも傷つけられないように俺が全部片づけてやるから…だからお前はそれまでずっと俺の隣に居ろ!そしたら俺が絶対に守り切ってみせるから!」
そして顔を上げた時には少し涙は滲んでいたものの、ヒロは実に頼りがいのある男の顔でそう宣言していた。
まあ俺が殺されたら帰れなくなるし、気合も入るよな。うんうん。
そう思わないとちょっともらい泣きしそうだからそういうことにしておかないと…やばい。
ここまで言ってくれる相手というのは本当に希少だ。
最早友達というより親友だな。
けれどここでヒロらしいと言うかなんと言うか、感動に水を差す余計な一言を加えてきた。
「でもって、お前と宰相が上手くいかなかったら一緒に帰ろう!それまでは俺もここにいる。心配するな!合コンでいい女探してやるし、転職したいなら俺のバンドのマネージャーにしてやるから!もちろん永久就職だぞ!安心だろ!」
「それは断る!」
あまりの即答っぷりにヒロは驚いた顔をするが、そんな不吉なことを言われたら即断るに決まっている。
それにどうせ言うなら永久就職じゃなくて終身雇用だ。それだとプロポーズになるだろう?
そもそも俺はあっちに帰る気なんて更々ない。
あっちに帰ったらまた自殺コースまっしぐらだ。俺の親の執着心を舐めるな。
あの親なら戸籍をブロックしてもあの手この手で追いかけてきそうなんだから。マジ怖い。
俺が失職した時早々に人生を諦めたのもそのせいだ。
執着も、束縛も、管理も全部自分にとっては枷でしかなかった。
学校に通っている時は学校に逃げ場はあったが、失職した今はそんな場所すらない。
連れ戻されてあんな息を殺すような日々に戻るのはもう御免だし、そうなるくらいならこっちで職を探してのんびり楽しく生きていきたい。
折角自由な第二の人生を手に入れたのに、どうしてまたそれを手放さなければならないのか…。
宰相とのことはまだどうなるかはわからないけれど、まあ自分一人生きていくだけなら何とでもなるだろうと思った。
それにしても……。
「ヒロは自信家だな」
バンドのマネージャーって…もうデビューした気でいるのかと少々呆れてしまった。
まあ十代ゆえの眩しさというやつだなと少し羨ましくなった。
ヒロには幸せになってほしいものだ。
36
お気に入りに追加
1,405
あなたにおすすめの小説

家を追い出されたのでツバメをやろうとしたら強面の乳兄弟に反対されて困っている
香歌奈
BL
ある日、突然、セレンは生まれ育った伯爵家を追い出された。
異母兄の婚約者に乱暴を働こうとした罪らしいが、全く身に覚えがない。なのに伯爵家当主となっている異母兄は家から締め出したばかりか、ヴァーレン伯爵家の籍まで抹消したと言う。
途方に暮れたセレンは、年の離れた乳兄弟ギーズを頼ることにした。ギーズは顔に大きな傷跡が残る強面の騎士。悪人からは恐れられ、女子供からは怯えられているという。でもセレンにとっては子守をしてくれた優しいお兄さん。ギーズの家に置いてもらう日々は昔のようで居心地がいい。とはいえ、いつまでも養ってもらうわけにはいかない。しかしお坊ちゃん育ちで手に職があるわけでもなく……。
「僕は女性ウケがいい。この顔を生かしてツバメをしようかな」「おい、待て。ツバメの意味がわかっているのか!」美貌の天然青年に振り回される強面騎士は、ついに実力行使に出る?!

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。


転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる