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55.属性魔法の代償
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前半宰相視点、後半主人公視点です。
――――――――――――――――
どうしよう、どうしよう、どうすれば…………。
そんな言葉ばかりが脳内を回る。
けれどのんびりしていたらジフリートの部屋で犯されるのは確実だ。
しかもどう考えてもそこには絶望しか用意されていない。
ジフリートは優しく抱くなどという考えは全く持ってはいないだろう。
魔法で拘束されながら先程の言葉通り泣いて詫びながら犯される羽目になるのだ。
それは少し考えるだけで恐怖に身を竦ませてしまう行為だ。
絶対にそんな目には合いたくはないし、そもそも寝たくはない。
何とか逃げ出さないと─────。
ジフリートの向かっている部屋がどこにあるのかは知らないが、人気のない道を選んでいくのなら恐らく10分以上はかかることだろう。
(それなら…)
身体は恐怖で動けなくても、魔法なら使うことが出来る。
一番魔力を使う魔法【吸収】だが、これには一応種類がある。
そのうち最大魔力を用いる【吸収】は実はほとんど使う機会はないと考えても差し支えないほどだ。
これは例えば物凄く強い魔法を自分に取り込む時に使用する類のものだからだ。
普通に生きていてそんな危険な攻撃にさらされることはないので全く使わないのだ。
一般的によく人の口に上るのはいわゆる相手の魔力を触れている部分から吸収するというもので、『食いしん坊属性』と言うだけあってその摂取法は食事と似たところがある。
少しずつ吸収することもできれば一気に吸収することもできる。
だから今回はそれを上手く使えばいい。
そう考えてジフリートにバレないようにジワリジワリと少しずつ魔力を奪っていく。
ジフリートの魔力量が分からないのでどれくらいかかるかわからないが、部屋につくまでに全て奪えればこちらの能力を知られることなく魔力枯渇で昏倒させることもできるかもしれないし、もし誰かが駆けつけてくれて逃げられる状況になったなら、バレてもいいからそこから一気に魔力を奪って昏倒させてしまえばいい。
自分よりも容量が大きいということはまずないのだから、落ち着いて事にあたればいいだけの話だ。
ジフリートの意識があるうちはそう簡単に逃げられそうにない上、現状腰が抜けているような状況なのでこの方法をとるのが最善だと思った。
ジフリートの意識がない状態なら這ってでも逃げられるだろうから、それが身の安全確保という点では一番だ。
そうしてドキドキしながらできれば誰か来てくれと願い密やかに魔力を奪っていたのだが、願い空しく誰にも遭遇することなくジフリートの部屋へと到着してしまった。
こうなっては腹をくくって覚悟を決めるしかない。
力がバレるよりは自分の身を守る方を優先したい。
そんな思いで、ジフリートが嬉々としながら扉へと手を掛け意識が完全にそちらへと向いたタイミングで一気に残りの魔力を奪いきった。
それによりズアッと一気にジフリートの魔力がこちらへと流れ込んでくる。
(ぐっ…気持ち悪い……)
ただでさえどこかねっとりとして気持ちの悪い魔力が一気に自分の内へと入ってきて、そのあまりの気持ち悪さに吐き気がしてくる。
例えるならいつだかの精液をまき散らされたあの日の気持ち悪さと同じと言えるかもしれない。
けれどここで魔力をジフリートに戻すわけにもいかず、必死に気持ち悪さに耐えながら、頽れ意識を失ったジフリートの腕の中から脱出する。
そしてなんとか自分を叱咤しつつヨロヨロと立ち上がり、吐き気をこらえながらマナの元へと向かうことにした。
(マナなら助けてくれる……)
あの時もそうだった。
マナならきっとこの気持ち悪さを浄化してくれるに違いない。
早く…一秒でも早くマナのところへ行きたい。
そんな気持ちに後押しされながら、壁に手を突きフラフラと歩き始めた。
*****
「宰相が攫われた?!」
その報告は庭園で訓練をしていたところに唐突にもたらされた。
終業時間の約一時間前であるもう一息という時間帯での拉致に、揃って驚きを隠せない。
当初宰相にはハイジがついていたものの、ジフリートが召喚したらしき魔物と戦う羽目になってそのまま見送らざるを得ない状況に陥ってしまったのだとか。
その後激化した戦いに騒ぎが大きくなり、ミルフィスや他の者達が駆けつけ攻撃魔法を放ったところであっさりと逃げていったとのことだった。
そこからすぐにジフリートの元へと人を差し向けたのだが、そこには気絶したジフリートがいただけで宰相の姿はなかったという。
そのため可能性として、無事に逃げられた宰相がこちらに来ているのではとミルフィスは報告を兼ねて来てくれたらしい。
けれど宰相の姿は見ていないし、もしかしたらフィーアに攫われた可能性もあるのではないかとの考えがよぎる。
「すぐに助けに行かないと…!」
慌ててそう口にしたちょどその時だ。
「ああ、こちらでしたか」
そんな言葉と共に件のフィーアが姿を見せた。
しかもその肩には宰相が抱えられていて驚いてしまった。
ヒロとミルフィスはフィーアに会うのは初めてなので、こいつがフィーアかと少し警戒している。
けれど彼の隣には見るからにぐったりとした宰相の姿があって、俺は警戒するよりも前に形振り構わず慌ててそちらへと駆け寄っていた。
「宰相!」
一体何があったのかと思いながらフィーアからその身体を受け取ったのだが、その疑問にフィーアはあっさりと答えてくれる。
それによると、ここに来るまでの道すがら、宰相が蒼白な顔をしながらうずくまり辛そうに吐いていたらしい。
フィーアはそれを見て、あまりにも体調が悪そうなのでこれは回復魔法を掛ける必要があるのではないかと思い至り、支えてやりながら自分を探してくれたらしい。
意外にも親切なフィーアの好意に驚きを隠せない。
「フィーア様。本当にありがとうございます」
今回に関しては本当に助かったのでそうして礼を言い、宰相へと急いで回復魔法を掛ける。
けれどどうも様子がおかしくて、顔色はなかなか良くならなかった。
「これは…まさか毒?」
ジフリートが宰相に毒を盛る可能性はないように思うのだが……。
そう思いながら解毒魔法も試してみるが、それともまた違うようで戸惑いを隠せない。
それならば媚薬の類だろうか?と首をひねるが、そんな俺にフィーアが少し考えてからもしかしてと口にしてきた。
「ヴェルガー様は『食いしん坊属性』だったりしますか?」
「え?」
「確か相性の悪い魔力を吸収してしまうと気分が悪くなることがあると聞いたことがあるので、もしかしてと思いまして」
「ええっ?!」
それは初耳だった。
けれどそれならどうするのが一番いいのだろう?
「それは浄化魔法で治りますか?」
思わず縋るようにフィーアに尋ねてみるが、それはフィーアにもよくわからないようで…。
「いえ…。普通は少し吸収して相性が悪いと感じた魔力を多量に吸収するなんてしないでしょう?あまり事例がないことなので対処法となると…」
回復魔法も解毒魔法もダメで浄化魔法もあまり期待できないとなると後は何があるだろうか?
取り敢えず思いつく限りの魔法を試してみるかと気を取り直し、一応浄化魔法を試してから次いで状態異常回復、解呪などの魔法を始め、聖水を飲ませてみる等考えられる範囲で色々試してみる。
その中でも状態異常回復の魔法が一番効いたように思うがそれも完全ではなく、宰相は辛そうにぐったりしたままだった。
一体どれだけ無茶をしたのだろうか?
「取り敢えずここでこれ以上できることがないのなら、ベッドで寝かせて様子を見る方がよいのでは?」
もしかしたら自然回復の方がいいのかもしれないという言葉を受けて、結局そのまま宰相を部屋へと運ぶことになった。
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どうしよう、どうしよう、どうすれば…………。
そんな言葉ばかりが脳内を回る。
けれどのんびりしていたらジフリートの部屋で犯されるのは確実だ。
しかもどう考えてもそこには絶望しか用意されていない。
ジフリートは優しく抱くなどという考えは全く持ってはいないだろう。
魔法で拘束されながら先程の言葉通り泣いて詫びながら犯される羽目になるのだ。
それは少し考えるだけで恐怖に身を竦ませてしまう行為だ。
絶対にそんな目には合いたくはないし、そもそも寝たくはない。
何とか逃げ出さないと─────。
ジフリートの向かっている部屋がどこにあるのかは知らないが、人気のない道を選んでいくのなら恐らく10分以上はかかることだろう。
(それなら…)
身体は恐怖で動けなくても、魔法なら使うことが出来る。
一番魔力を使う魔法【吸収】だが、これには一応種類がある。
そのうち最大魔力を用いる【吸収】は実はほとんど使う機会はないと考えても差し支えないほどだ。
これは例えば物凄く強い魔法を自分に取り込む時に使用する類のものだからだ。
普通に生きていてそんな危険な攻撃にさらされることはないので全く使わないのだ。
一般的によく人の口に上るのはいわゆる相手の魔力を触れている部分から吸収するというもので、『食いしん坊属性』と言うだけあってその摂取法は食事と似たところがある。
少しずつ吸収することもできれば一気に吸収することもできる。
だから今回はそれを上手く使えばいい。
そう考えてジフリートにバレないようにジワリジワリと少しずつ魔力を奪っていく。
ジフリートの魔力量が分からないのでどれくらいかかるかわからないが、部屋につくまでに全て奪えればこちらの能力を知られることなく魔力枯渇で昏倒させることもできるかもしれないし、もし誰かが駆けつけてくれて逃げられる状況になったなら、バレてもいいからそこから一気に魔力を奪って昏倒させてしまえばいい。
自分よりも容量が大きいということはまずないのだから、落ち着いて事にあたればいいだけの話だ。
ジフリートの意識があるうちはそう簡単に逃げられそうにない上、現状腰が抜けているような状況なのでこの方法をとるのが最善だと思った。
ジフリートの意識がない状態なら這ってでも逃げられるだろうから、それが身の安全確保という点では一番だ。
そうしてドキドキしながらできれば誰か来てくれと願い密やかに魔力を奪っていたのだが、願い空しく誰にも遭遇することなくジフリートの部屋へと到着してしまった。
こうなっては腹をくくって覚悟を決めるしかない。
力がバレるよりは自分の身を守る方を優先したい。
そんな思いで、ジフリートが嬉々としながら扉へと手を掛け意識が完全にそちらへと向いたタイミングで一気に残りの魔力を奪いきった。
それによりズアッと一気にジフリートの魔力がこちらへと流れ込んでくる。
(ぐっ…気持ち悪い……)
ただでさえどこかねっとりとして気持ちの悪い魔力が一気に自分の内へと入ってきて、そのあまりの気持ち悪さに吐き気がしてくる。
例えるならいつだかの精液をまき散らされたあの日の気持ち悪さと同じと言えるかもしれない。
けれどここで魔力をジフリートに戻すわけにもいかず、必死に気持ち悪さに耐えながら、頽れ意識を失ったジフリートの腕の中から脱出する。
そしてなんとか自分を叱咤しつつヨロヨロと立ち上がり、吐き気をこらえながらマナの元へと向かうことにした。
(マナなら助けてくれる……)
あの時もそうだった。
マナならきっとこの気持ち悪さを浄化してくれるに違いない。
早く…一秒でも早くマナのところへ行きたい。
そんな気持ちに後押しされながら、壁に手を突きフラフラと歩き始めた。
*****
「宰相が攫われた?!」
その報告は庭園で訓練をしていたところに唐突にもたらされた。
終業時間の約一時間前であるもう一息という時間帯での拉致に、揃って驚きを隠せない。
当初宰相にはハイジがついていたものの、ジフリートが召喚したらしき魔物と戦う羽目になってそのまま見送らざるを得ない状況に陥ってしまったのだとか。
その後激化した戦いに騒ぎが大きくなり、ミルフィスや他の者達が駆けつけ攻撃魔法を放ったところであっさりと逃げていったとのことだった。
そこからすぐにジフリートの元へと人を差し向けたのだが、そこには気絶したジフリートがいただけで宰相の姿はなかったという。
そのため可能性として、無事に逃げられた宰相がこちらに来ているのではとミルフィスは報告を兼ねて来てくれたらしい。
けれど宰相の姿は見ていないし、もしかしたらフィーアに攫われた可能性もあるのではないかとの考えがよぎる。
「すぐに助けに行かないと…!」
慌ててそう口にしたちょどその時だ。
「ああ、こちらでしたか」
そんな言葉と共に件のフィーアが姿を見せた。
しかもその肩には宰相が抱えられていて驚いてしまった。
ヒロとミルフィスはフィーアに会うのは初めてなので、こいつがフィーアかと少し警戒している。
けれど彼の隣には見るからにぐったりとした宰相の姿があって、俺は警戒するよりも前に形振り構わず慌ててそちらへと駆け寄っていた。
「宰相!」
一体何があったのかと思いながらフィーアからその身体を受け取ったのだが、その疑問にフィーアはあっさりと答えてくれる。
それによると、ここに来るまでの道すがら、宰相が蒼白な顔をしながらうずくまり辛そうに吐いていたらしい。
フィーアはそれを見て、あまりにも体調が悪そうなのでこれは回復魔法を掛ける必要があるのではないかと思い至り、支えてやりながら自分を探してくれたらしい。
意外にも親切なフィーアの好意に驚きを隠せない。
「フィーア様。本当にありがとうございます」
今回に関しては本当に助かったのでそうして礼を言い、宰相へと急いで回復魔法を掛ける。
けれどどうも様子がおかしくて、顔色はなかなか良くならなかった。
「これは…まさか毒?」
ジフリートが宰相に毒を盛る可能性はないように思うのだが……。
そう思いながら解毒魔法も試してみるが、それともまた違うようで戸惑いを隠せない。
それならば媚薬の類だろうか?と首をひねるが、そんな俺にフィーアが少し考えてからもしかしてと口にしてきた。
「ヴェルガー様は『食いしん坊属性』だったりしますか?」
「え?」
「確か相性の悪い魔力を吸収してしまうと気分が悪くなることがあると聞いたことがあるので、もしかしてと思いまして」
「ええっ?!」
それは初耳だった。
けれどそれならどうするのが一番いいのだろう?
「それは浄化魔法で治りますか?」
思わず縋るようにフィーアに尋ねてみるが、それはフィーアにもよくわからないようで…。
「いえ…。普通は少し吸収して相性が悪いと感じた魔力を多量に吸収するなんてしないでしょう?あまり事例がないことなので対処法となると…」
回復魔法も解毒魔法もダメで浄化魔法もあまり期待できないとなると後は何があるだろうか?
取り敢えず思いつく限りの魔法を試してみるかと気を取り直し、一応浄化魔法を試してから次いで状態異常回復、解呪などの魔法を始め、聖水を飲ませてみる等考えられる範囲で色々試してみる。
その中でも状態異常回復の魔法が一番効いたように思うがそれも完全ではなく、宰相は辛そうにぐったりしたままだった。
一体どれだけ無茶をしたのだろうか?
「取り敢えずここでこれ以上できることがないのなら、ベッドで寝かせて様子を見る方がよいのでは?」
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