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【亡国からの刺客】
191.※優しく、とは?
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セドに焦らされまくったところで服を着せられベッドへと運ばれ、闇医者を呼ばれた。
明らかに欲情してますって顔の俺を前にしても全く動じないところが凄いと思う。
「ではリスク説明をさせていただきます」
そう言って淡々とセドと俺に満遍なく目をやりながら説明し、書類にサインを促してきたのだからどういう神経をしてるんだと言いたくなった。
(せめて『やめときますか?』とか言ってくれたらいいのにっ!)
全くそんな言葉を貰えないまま、お好きにどうぞとばかりに書類を差し出すところが裏の住人らしい。
「ではセドリック王子。少し手伝っていただけますか?」
「腕を押さえておいたらいいのか?」
「ええ。おかしな嫉妬はされたくないので、できるだけご協力を」
「賢明な判断だ」
間違っても痴話喧嘩に巻き込まれないようにと先手を打つ闇医者。
確かに賢明だけど、冷たすぎないか?!
そんな俺の心の叫びも空しく、処置自体はあっさりと終わった。
「前回セドリック王子にも言いましたが、水分はしっかり摂るように。あと、剣や短剣の類は近くに置かないようにしてください」
「え?!」
そう言えばロキ陛下が錯乱系の症状が出たとかで自害しかけたんだっけ?
でも俺はそんなことしない自信があるし、剣だけは置いといてもらいたい!
「剣だけは!剣だけは置いといてくれ!」
「ダメだ」
「そうですね。自害の危険はなくても夢遊病宜しく剣を寝惚けて振り回されれば危険極まりないですし、傍に置かないほうがいいですよ?」
二人から言い切られ、俺の剣が没収される。
(折角手元に戻ってきたのに…っ!!)
焦らしプレイの上、大事な剣まで没収なんてあんまりだ。
俺に恨みでもあるのか?!
「熱が出る可能性が高いので、なるべく安静にしておいてくださいね。では失礼します」
闇医者はそう言って即部屋から出て行くし、セドはセドでついでとばかりに『剣を別室に置いてくる』と言って一緒に出て行ってしまった。
まだ大丈夫だけど、この後きっと熱が出てくるはず。
他の症状が出るとしたらその時だろう。
できれば熱だけで終わってほしい。
間違っても媚薬的な症状は出ないでほしい。
「うぅ…。そうだ!」
仮に症状が出ても、深く眠っていたら大丈夫じゃないだろうか?
深く眠ればセドの放置プレイだって意味がなくなる。
(これだ!!)
疼く身体を持て余すのは嫌だし、まだ症状が出ていない今なら動きやすい。
ここはひとつ深い眠りにつけるように、今のうちに身体を目いっぱい動かして体力を削ってしまおう。
それにさっきの焦らしプレイの余韻も吹き飛ぶに違いない。
(俺って頭いい!)
そうと決まったらがっつり体力を使う方向で考えよう。
ふと目をやったのは窓の外のバルコニーだ。
「剣もないことだし、取り敢えずあそこで懸垂でもするか」
セドに見つからないうちにと多少ぼんやりした頭でバルコニーに出て、ひょいっと手すりを乗り越えバルコニーの床にぶら下がる形で懸垂を試みる。
「あ~いい感じ」
これなら問題なく体力を削れるだろう。
筋トレにもなるし、なんだったら反省してたとかなんとか上手いこと言ったらセドの機嫌も直るんじゃないか?
見様によっては罰ゲーム的に見えなくもないだろうし。
そんなことを思いながらせっせとセドが戻ってくるまで懸垂をやってたんだけど、戻ってきたセドに即見つかって、機嫌が直るどころか逆にメチャクチャ機嫌を損ねてしまう羽目に。
「死にたいのかお前は…」
殺気全開のセドに流石の俺もタジタジになる。
「えっと…症状が出る前に身体を動かして疲れた方がよく眠れると思って」
「どうやら既に副作用で頭が混乱の境地にあるようだな?」
そうなのか?
じぶんでは名案だと思ってのことだったし、正直よくわからないんだが。
「別に副作用とは思わないけどな」
「素でそれならそっちの方が問題だ」
そう言ってセドは俺をベッドへと放り投げ、俺の上へとのしかかってきた。
「安心しろ。お前がそう言うつもりなら俺がお前をしっかり寝かしつけてやる」
「……え?」
「疲れた方が良く眠れるんだったな?」
それはその通りだけど、嫌な予感しかしない。
「大丈夫だ。約束通り挿入はしない。その代わり、お前の体力をこれでもかと削り取ってやろう」
「…………」
どうやら俺はセドの逆鱗に触れてしまったらしく、その後挿れてもらえないまま腫れあがるほど乳首をこねられたり引っ張られたりと虐められ、前ももう出ないって言ってるのに何度も何度も扱かれて散々イかされた。
「セド…セド…悪かったっ!も、しないからっ、挿れてっ…!頼むからっ…!」
熱のせいで頭が朦朧としてる中そんな風に苛まれて、グスグスと俺らしくなく泣きながら懇願する。
なのに感じる場所を舌で舐め上げたり吸い上げたりしながら責め立てるだけで、セドは俺が望むものを絶対にくれようとはしない。
「ほしいっ…セドっ…。挿れてほしっ…いぃ…」
「可愛いなアルフレッド。そんなに俺を求めて」
「うっうっ…」
段々症状が出て辛くなる中セドが好む格好でねだってみても、一生懸命訴えてももらえない。
「セドぉ…」
「ふっ…すっかり理性が飛んでいるな」
自分で自分の状態がわかっていないだろうと言われるけど、どうなんだろう?
今わかるのは、欲しい物がもらえなくて悲しいという感情と、体が熱くて切なくてたまらないということくらい。
「セド…ちゃんと反省する、からっ、冷たくしないでっ…。セドが欲しいっ…」
頼むから俺をいつもみたいに抱いて満たしてほしい。
目に涙をためて、切ない想いを口にしたらやっと優しいキスが降ってきた。
「アル。そんなに俺が欲しいのか?」
その言葉に何度も何度も頷いた。
「そうか。愛しい妃のおねだりをこれ以上無碍にするのも可哀想だ。仕方がないから今だけ優しくしてやろう。その代わり、明日は倍にして虐めてやる。忘れるな」
そう言ってやっとやっと待ち望んでいたものをセドは与えてくれた。
「ふっ…あっ…!」
声にならない快感が全身を支配して、身をこわばらせながら一気に絶頂へと飛ぶ。
頭が真っ白になって、目の前に星が散るのを感じた。
「凄いな、アル。まるで全身で俺が欲しかったと言ってるように、嬉しそうに締めつけてくるぞ?」
「う…あ……っ」
「お前があまりに欲しがって煽るから俺も余裕がない。揺さぶるだけでいいな?」
どうやら優しくというのは嘘ではないらしく、そこから鬼畜の如く激しく突き上げてくる気はない様子。
そのことにホッとして、俺は身を任せるようにセドへと抱き着き頷いた。
「お前が大好きな奥に嵌めたまま揺さぶってやる。もちろん奥にはお前がよくねだる熱い子種もたっぷり注いでやるからな」
「え?やっ…ひあぁあああっ?!」
言われたことを理解する前にセドは愉しげに笑い、その言葉通り手慣れた様子で奥へと嵌めこむと、そのまま腰を掬い上げるように引き寄せて俺を激しく揺さぶってきた。
でもこれって、やられて思ったけど全然優しくない!
いつの間にかある程度突いてもらわないと満足できない身体にされてたのか、突かれないと物足りなくて余計に熱が煽られてしまった。
欲しい刺激がもらえないのってメチャクチャ辛い!
「セドッ、セドッ!突いてっ!」
「揺さぶるだけでいいと言ったのはお前だ。我慢しろ」
「こ、この鬼ー!!」
「くれてやっただけありがたいと思え」
確かに欲しくてたまらなかったものを貰えたから俺の身体は嬉々としてセドを締め付けてるけど、そうじゃないんだと俺は訴えたい!
(俺は突いて欲しいんだよ…!)
でも気持ちいいから抜かれたくもないし、俺はそのまま泣きながら抱かれた。
「あぁっ!んぅ!ひぁっ!あっあっ!」
そこからは喘いで喘いで、セドの良いように抱かれていたことくらいしか覚えていない。
熱を注がれ身悶えさせられ、体力がどんどん削られていく。
そんな抱かれ方。
気づけば俺は疲れ果てて、夢すら見ない深い眠りに落ちていた。
(確かに深く眠れたけど…!)
もうあんな抱かれ方は懲り懲りだ。
二度と攫われたり他の男の腕の中に大人しく収まったりしないぞ!
そう思いながら目を覚ますと綺麗なベッドに一人で居て、セドは隣にいなかった。
一瞬あれこそが夢だったのかなと思わなくはなかったものの、全身にあった焦らされた時のキスマークがあったからきっと夢ではなかったんだと思う。
「アルフレッド。起きたか」
そして俺の元へとやってきたセドはと言うと────多分寝ていないんじゃないだろうか?
「セド。ちょっとこっちに来い」
「なんだ?」
「いいから!」
人にはあまり弱みを見せようとしないセドだけど、こういう時こそ俺を頼ればいいのに。
「どうせ寝てないんだろ?膝を貸してやるから、ちょっと横になれ」
「…………仕方がない。少しだけ借りてやろう」
そう言いながら俺のところにやってきて横になるセドの髪を撫で、俺は俺が寝た後に起こったことをそっとセドから聞き出したのだった。
明らかに欲情してますって顔の俺を前にしても全く動じないところが凄いと思う。
「ではリスク説明をさせていただきます」
そう言って淡々とセドと俺に満遍なく目をやりながら説明し、書類にサインを促してきたのだからどういう神経をしてるんだと言いたくなった。
(せめて『やめときますか?』とか言ってくれたらいいのにっ!)
全くそんな言葉を貰えないまま、お好きにどうぞとばかりに書類を差し出すところが裏の住人らしい。
「ではセドリック王子。少し手伝っていただけますか?」
「腕を押さえておいたらいいのか?」
「ええ。おかしな嫉妬はされたくないので、できるだけご協力を」
「賢明な判断だ」
間違っても痴話喧嘩に巻き込まれないようにと先手を打つ闇医者。
確かに賢明だけど、冷たすぎないか?!
そんな俺の心の叫びも空しく、処置自体はあっさりと終わった。
「前回セドリック王子にも言いましたが、水分はしっかり摂るように。あと、剣や短剣の類は近くに置かないようにしてください」
「え?!」
そう言えばロキ陛下が錯乱系の症状が出たとかで自害しかけたんだっけ?
でも俺はそんなことしない自信があるし、剣だけは置いといてもらいたい!
「剣だけは!剣だけは置いといてくれ!」
「ダメだ」
「そうですね。自害の危険はなくても夢遊病宜しく剣を寝惚けて振り回されれば危険極まりないですし、傍に置かないほうがいいですよ?」
二人から言い切られ、俺の剣が没収される。
(折角手元に戻ってきたのに…っ!!)
焦らしプレイの上、大事な剣まで没収なんてあんまりだ。
俺に恨みでもあるのか?!
「熱が出る可能性が高いので、なるべく安静にしておいてくださいね。では失礼します」
闇医者はそう言って即部屋から出て行くし、セドはセドでついでとばかりに『剣を別室に置いてくる』と言って一緒に出て行ってしまった。
まだ大丈夫だけど、この後きっと熱が出てくるはず。
他の症状が出るとしたらその時だろう。
できれば熱だけで終わってほしい。
間違っても媚薬的な症状は出ないでほしい。
「うぅ…。そうだ!」
仮に症状が出ても、深く眠っていたら大丈夫じゃないだろうか?
深く眠ればセドの放置プレイだって意味がなくなる。
(これだ!!)
疼く身体を持て余すのは嫌だし、まだ症状が出ていない今なら動きやすい。
ここはひとつ深い眠りにつけるように、今のうちに身体を目いっぱい動かして体力を削ってしまおう。
それにさっきの焦らしプレイの余韻も吹き飛ぶに違いない。
(俺って頭いい!)
そうと決まったらがっつり体力を使う方向で考えよう。
ふと目をやったのは窓の外のバルコニーだ。
「剣もないことだし、取り敢えずあそこで懸垂でもするか」
セドに見つからないうちにと多少ぼんやりした頭でバルコニーに出て、ひょいっと手すりを乗り越えバルコニーの床にぶら下がる形で懸垂を試みる。
「あ~いい感じ」
これなら問題なく体力を削れるだろう。
筋トレにもなるし、なんだったら反省してたとかなんとか上手いこと言ったらセドの機嫌も直るんじゃないか?
見様によっては罰ゲーム的に見えなくもないだろうし。
そんなことを思いながらせっせとセドが戻ってくるまで懸垂をやってたんだけど、戻ってきたセドに即見つかって、機嫌が直るどころか逆にメチャクチャ機嫌を損ねてしまう羽目に。
「死にたいのかお前は…」
殺気全開のセドに流石の俺もタジタジになる。
「えっと…症状が出る前に身体を動かして疲れた方がよく眠れると思って」
「どうやら既に副作用で頭が混乱の境地にあるようだな?」
そうなのか?
じぶんでは名案だと思ってのことだったし、正直よくわからないんだが。
「別に副作用とは思わないけどな」
「素でそれならそっちの方が問題だ」
そう言ってセドは俺をベッドへと放り投げ、俺の上へとのしかかってきた。
「安心しろ。お前がそう言うつもりなら俺がお前をしっかり寝かしつけてやる」
「……え?」
「疲れた方が良く眠れるんだったな?」
それはその通りだけど、嫌な予感しかしない。
「大丈夫だ。約束通り挿入はしない。その代わり、お前の体力をこれでもかと削り取ってやろう」
「…………」
どうやら俺はセドの逆鱗に触れてしまったらしく、その後挿れてもらえないまま腫れあがるほど乳首をこねられたり引っ張られたりと虐められ、前ももう出ないって言ってるのに何度も何度も扱かれて散々イかされた。
「セド…セド…悪かったっ!も、しないからっ、挿れてっ…!頼むからっ…!」
熱のせいで頭が朦朧としてる中そんな風に苛まれて、グスグスと俺らしくなく泣きながら懇願する。
なのに感じる場所を舌で舐め上げたり吸い上げたりしながら責め立てるだけで、セドは俺が望むものを絶対にくれようとはしない。
「ほしいっ…セドっ…。挿れてほしっ…いぃ…」
「可愛いなアルフレッド。そんなに俺を求めて」
「うっうっ…」
段々症状が出て辛くなる中セドが好む格好でねだってみても、一生懸命訴えてももらえない。
「セドぉ…」
「ふっ…すっかり理性が飛んでいるな」
自分で自分の状態がわかっていないだろうと言われるけど、どうなんだろう?
今わかるのは、欲しい物がもらえなくて悲しいという感情と、体が熱くて切なくてたまらないということくらい。
「セド…ちゃんと反省する、からっ、冷たくしないでっ…。セドが欲しいっ…」
頼むから俺をいつもみたいに抱いて満たしてほしい。
目に涙をためて、切ない想いを口にしたらやっと優しいキスが降ってきた。
「アル。そんなに俺が欲しいのか?」
その言葉に何度も何度も頷いた。
「そうか。愛しい妃のおねだりをこれ以上無碍にするのも可哀想だ。仕方がないから今だけ優しくしてやろう。その代わり、明日は倍にして虐めてやる。忘れるな」
そう言ってやっとやっと待ち望んでいたものをセドは与えてくれた。
「ふっ…あっ…!」
声にならない快感が全身を支配して、身をこわばらせながら一気に絶頂へと飛ぶ。
頭が真っ白になって、目の前に星が散るのを感じた。
「凄いな、アル。まるで全身で俺が欲しかったと言ってるように、嬉しそうに締めつけてくるぞ?」
「う…あ……っ」
「お前があまりに欲しがって煽るから俺も余裕がない。揺さぶるだけでいいな?」
どうやら優しくというのは嘘ではないらしく、そこから鬼畜の如く激しく突き上げてくる気はない様子。
そのことにホッとして、俺は身を任せるようにセドへと抱き着き頷いた。
「お前が大好きな奥に嵌めたまま揺さぶってやる。もちろん奥にはお前がよくねだる熱い子種もたっぷり注いでやるからな」
「え?やっ…ひあぁあああっ?!」
言われたことを理解する前にセドは愉しげに笑い、その言葉通り手慣れた様子で奥へと嵌めこむと、そのまま腰を掬い上げるように引き寄せて俺を激しく揺さぶってきた。
でもこれって、やられて思ったけど全然優しくない!
いつの間にかある程度突いてもらわないと満足できない身体にされてたのか、突かれないと物足りなくて余計に熱が煽られてしまった。
欲しい刺激がもらえないのってメチャクチャ辛い!
「セドッ、セドッ!突いてっ!」
「揺さぶるだけでいいと言ったのはお前だ。我慢しろ」
「こ、この鬼ー!!」
「くれてやっただけありがたいと思え」
確かに欲しくてたまらなかったものを貰えたから俺の身体は嬉々としてセドを締め付けてるけど、そうじゃないんだと俺は訴えたい!
(俺は突いて欲しいんだよ…!)
でも気持ちいいから抜かれたくもないし、俺はそのまま泣きながら抱かれた。
「あぁっ!んぅ!ひぁっ!あっあっ!」
そこからは喘いで喘いで、セドの良いように抱かれていたことくらいしか覚えていない。
熱を注がれ身悶えさせられ、体力がどんどん削られていく。
そんな抱かれ方。
気づけば俺は疲れ果てて、夢すら見ない深い眠りに落ちていた。
(確かに深く眠れたけど…!)
もうあんな抱かれ方は懲り懲りだ。
二度と攫われたり他の男の腕の中に大人しく収まったりしないぞ!
そう思いながら目を覚ますと綺麗なベッドに一人で居て、セドは隣にいなかった。
一瞬あれこそが夢だったのかなと思わなくはなかったものの、全身にあった焦らされた時のキスマークがあったからきっと夢ではなかったんだと思う。
「アルフレッド。起きたか」
そして俺の元へとやってきたセドはと言うと────多分寝ていないんじゃないだろうか?
「セド。ちょっとこっちに来い」
「なんだ?」
「いいから!」
人にはあまり弱みを見せようとしないセドだけど、こういう時こそ俺を頼ればいいのに。
「どうせ寝てないんだろ?膝を貸してやるから、ちょっと横になれ」
「…………仕方がない。少しだけ借りてやろう」
そう言いながら俺のところにやってきて横になるセドの髪を撫で、俺は俺が寝た後に起こったことをそっとセドから聞き出したのだった。
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