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【亡国からの刺客】
183.襲撃
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「うぅぅ…酷い目にあった」
翌朝グッタリしながら剣を手に訓練場へと向かうと、オーガストから『お疲れさん』と労われた。
本当に踏んだり蹴ったりだ。
でも剣を振ってる間に身体もシャキッとしてきたし、調子も出てきたからまあ良しとしよう。
オーガストは姫と一緒にミラルカに行ってもらっていたから手合わせも久しぶりだ。
やっぱり強い相手と手合わせするのはスカッとするし楽しい。
ちなみに今日この後はレオナルド皇子達と一緒にピクニックに出掛ける予定だ。
ピクニックの場所は姫の希望で自然豊かな近場の国立公園に決まった。
ここなら何かあった場合も応援を呼びやすいというのも決め手の一つだ。
見晴らしもいいから刺客にも狙われにくいし、のびのびと外で遊ばせることでルカ殿下の気分もリフレッシュできるだろうという姫の心配りも垣間見えた。
「昨日は寝る前にアルフレッドの名を呼んでばかりいたから心配だったけど、これなら大丈夫そうね」
ホッとしたようにそう告げる姫に申し訳ない気持ちが込み上げてしまう。
どうやら落ち着くまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
ルカ殿下に余計なトラウマを与えてしまったのは俺の責任だし、今日はしっかり護衛任務にあたろう。
あの襲撃から数日。ルカ殿下を狙った主犯はまだ捕まってはいない。
セドはあの時捕まえた賊を拷問にかけたらしいが、依頼主はどこか品のある平民だったという情報くらいしか出てこなかったらしい。
他に特徴がなかったかも入念に取り調べたらしいが、中肉中背の若い男だったとしかわからなかったとか。
依頼料は高額ではあったが破格というわけでもなく、平民でも出せなくはない額。
だから貴族が平民に成りすましてという線も薄そうとのこと。
敢えて言うならその目に仄暗い憎しみを感じたとかなんとか。
恐らくセドに対する恨みを抱えているであろう人物。
でもそんなのいくらでもいそうだし、どうしても決定打に欠けた。
(一番怪しいのはロロイア国…だな)
王族を殺したことで内部はまだまだこちらへの悪感情が燻っているだろうし、その線は非常に濃い。
セドも真っ先にそこは疑っていたようだ。
後は裏稼業のデルタグループに情報収集を依頼したと聞いた。
そもそものルカ殿下襲撃情報を教えてくれたのもデルタの者だし、何かしらの情報を得ている可能性が高い。
セドは随分デルタとの関係も深くなっているようだし、そこ繋がりで情報収集をすれば主犯に辿り着く可能性もあることだろう。
(ま、情報の精査で忙しくなって、その分こっちに構う時間がなくなるから、セド的には難点と言えば難点だな)
そのお陰で俺はセドに束縛されることなく自由に動けるから別に構わないけど。
今日はセドを気にすることなく集中して姫達を護衛しよう。
そう思いながら俺は気を引き締めた。
「ふぅ…風が気持ちいいわね」
姫もセドがいないからか今日は緊張することなくリラックスできている様子。
「アルフレッド!久しぶりに手合わせでもしないか?どれくらい腕が上がったか見てほしい」
そんな中、レオナルド皇子がユーフェミア妃に良いところを見せたいと言わんばかりにそんなことを言ってくる。
今日は俺だけではなくオーガストもいるし、大丈夫と踏んだのだろう。
確かにそれなら多少は大丈夫だ。
そう思って手合わせに付き合うことに。
レオナルド皇子は確かに言うだけのことはあって、また一段と腕を上げていた。
小回りが利くようにもなっているし、変則的な動きにも対応できるようになっている。
少し残念な性格ではあるが剣の腕は悪くない。
でも────。
「まだまだ甘いです」
「うわっ!」
ギリギリまで指導も兼ねて打ち合い、最終的にキィンッと剣を弾き飛ばす。
「はぁ…やっぱりダメか」
息を整えながら草の上に座り込み、残念そうに溜息を吐くレオナルド皇子。
そんなレオナルド皇子を優しく見守るユーフェミア妃の姿が印象的で、なんだか新婚特有の甘酸っぱさを感じて微笑ましく感じられた。
ここはやっぱりレオナルド皇子の株を上げるのに一役買うべきだろう。
「まあそれでもだいぶ腕を上げましたね。小回りが利くようになっていて驚きました。変則的な動きにも反応できてましたし、何か特別な訓練でも?」
「わかる?!ロキに遊んでもらおうと思っていっぱい練習したんだ」
しまった。地雷だった。
レオナルド皇子は大親友の話になると話が長いから困るのだ。
ここはできれば早々に話を逸らしてしまいたい。
そう思ったけど…。
「そうそう。ロキと言えば、近衛騎士のリヒターが結婚したって知ってる?」
「え?」
「ロキの暗部と結婚したんだ。二人とも主人命って感じだし、お似合いだよね」
あのロキ陛下一筋なリヒターが結婚なんて衝撃的だ。
リヒターは独身を貫くかロキ陛下の側室っぽい立ち位置になるとばかり思っていたのに。
「それと、ロキも側室を迎えたっぽいんだ。影からの不確かな情報ではあるけど、もし本当なら随分思い切ったと思わないか?」
「レオナルド皇子。流石にそれはないですよ」
カリン陛下しか見てないロキ陛下が側室なんて迎えるはずがないではないか。
「確かにちょっと信じがたいとは思うけど、あのロキだし、もしかしたら家臣に説得されてカリン陛下の子供なら欲しいとか思っちゃったかもしれないだろう?」
「…………なくはないかもしれませんね」
元々おかしな風にこじらせてる人だし、万が一と言うこともあるかもしれない。
俺には理解不能だし、どうせ考えるだけ無駄だろう。
「もしそれで子供が生まれたら年もきっと近くなると思うし、仲良くさせたいな。女の子だったら嫁に欲しいって今度言ってみようかな」
「えっ?!寝言は寝てから言ってくれとか言われるのがオチですよ?」
「でも言うだけならタダだし」
レオナルド皇子は結構本気らしい。
なんだかとっても衝撃的な話を聞かされたなと遠い目になりながら、俺は『疲れた』と重い溜息を吐いた。
そんな風に平和的に時間を過ごし、さあそろそろ昼食をとなったところでそれは起こった。
ドドドッという音と共に複数の馬がこちらめがけて駆けてきたのだ。
「姫!」
事態を察し、俺はそのまま姫を抱き上げオーガストへ託すと今度はサッと目をルカ殿下へと向けそちらの方へと駆けだした。
いきなりのことに戸惑う騎士達を叱咤し、馬を斬り捨ててでもレオナルド皇子達を守るよう指示を飛ばす。
そして無事にルカ殿下の保護に成功し、抱き上げながら顔を伏せさせ、向かい来る馬達を斬り伏せた。
可哀想だが仕方がない。
けれどそんな中、馬の腹に捕まってきていたのか、刺客が現れ襲い掛かってきた。
あっちもこっちもそのせいで大混乱になっている。
「ちっ…!」
流石にこの状況では戦いにくい。
そう判断して俺は一頭の馬の上へとひらりと飛び乗った。
きっと馬上から倒した方が手っ取り早い。
そう思っての事。
賊が腹に捕まりやすいように考えた故か幸いにも鞍や手綱はつけられている馬だったし、何も問題はない。
ザシュッ!ズバッ!と馬上から賊を斬り捨てその場を制圧していく。
それを見た賊の内の一人が、勝ち目がないと悟ったのか自身も馬へと飛び乗り、一目散に逃げだした。
それを見て、もしかしたら主犯の元に走るかもしれないと考え、俺は後を追うことに。
とは言え当然ルカ殿下を連れて行くわけにはいかないから、一旦近くにいた騎士へとその身を託す。
「ルカ殿下を頼んだ!俺は賊を追う!」
返事を待たずに手綱を握り、賊が去っていく方向を目で追った。
「アルフレッド!!」
姫の声が聞こえてくるがここで逃がすわけにはいかないし、賊は俺が絶対に捕まえてみせる!
「姫!!城へ応援を頼みます!!」
こうして俺はその場を他の者へと任せ、犯人確保へ向かったのだった。
翌朝グッタリしながら剣を手に訓練場へと向かうと、オーガストから『お疲れさん』と労われた。
本当に踏んだり蹴ったりだ。
でも剣を振ってる間に身体もシャキッとしてきたし、調子も出てきたからまあ良しとしよう。
オーガストは姫と一緒にミラルカに行ってもらっていたから手合わせも久しぶりだ。
やっぱり強い相手と手合わせするのはスカッとするし楽しい。
ちなみに今日この後はレオナルド皇子達と一緒にピクニックに出掛ける予定だ。
ピクニックの場所は姫の希望で自然豊かな近場の国立公園に決まった。
ここなら何かあった場合も応援を呼びやすいというのも決め手の一つだ。
見晴らしもいいから刺客にも狙われにくいし、のびのびと外で遊ばせることでルカ殿下の気分もリフレッシュできるだろうという姫の心配りも垣間見えた。
「昨日は寝る前にアルフレッドの名を呼んでばかりいたから心配だったけど、これなら大丈夫そうね」
ホッとしたようにそう告げる姫に申し訳ない気持ちが込み上げてしまう。
どうやら落ち着くまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
ルカ殿下に余計なトラウマを与えてしまったのは俺の責任だし、今日はしっかり護衛任務にあたろう。
あの襲撃から数日。ルカ殿下を狙った主犯はまだ捕まってはいない。
セドはあの時捕まえた賊を拷問にかけたらしいが、依頼主はどこか品のある平民だったという情報くらいしか出てこなかったらしい。
他に特徴がなかったかも入念に取り調べたらしいが、中肉中背の若い男だったとしかわからなかったとか。
依頼料は高額ではあったが破格というわけでもなく、平民でも出せなくはない額。
だから貴族が平民に成りすましてという線も薄そうとのこと。
敢えて言うならその目に仄暗い憎しみを感じたとかなんとか。
恐らくセドに対する恨みを抱えているであろう人物。
でもそんなのいくらでもいそうだし、どうしても決定打に欠けた。
(一番怪しいのはロロイア国…だな)
王族を殺したことで内部はまだまだこちらへの悪感情が燻っているだろうし、その線は非常に濃い。
セドも真っ先にそこは疑っていたようだ。
後は裏稼業のデルタグループに情報収集を依頼したと聞いた。
そもそものルカ殿下襲撃情報を教えてくれたのもデルタの者だし、何かしらの情報を得ている可能性が高い。
セドは随分デルタとの関係も深くなっているようだし、そこ繋がりで情報収集をすれば主犯に辿り着く可能性もあることだろう。
(ま、情報の精査で忙しくなって、その分こっちに構う時間がなくなるから、セド的には難点と言えば難点だな)
そのお陰で俺はセドに束縛されることなく自由に動けるから別に構わないけど。
今日はセドを気にすることなく集中して姫達を護衛しよう。
そう思いながら俺は気を引き締めた。
「ふぅ…風が気持ちいいわね」
姫もセドがいないからか今日は緊張することなくリラックスできている様子。
「アルフレッド!久しぶりに手合わせでもしないか?どれくらい腕が上がったか見てほしい」
そんな中、レオナルド皇子がユーフェミア妃に良いところを見せたいと言わんばかりにそんなことを言ってくる。
今日は俺だけではなくオーガストもいるし、大丈夫と踏んだのだろう。
確かにそれなら多少は大丈夫だ。
そう思って手合わせに付き合うことに。
レオナルド皇子は確かに言うだけのことはあって、また一段と腕を上げていた。
小回りが利くようにもなっているし、変則的な動きにも対応できるようになっている。
少し残念な性格ではあるが剣の腕は悪くない。
でも────。
「まだまだ甘いです」
「うわっ!」
ギリギリまで指導も兼ねて打ち合い、最終的にキィンッと剣を弾き飛ばす。
「はぁ…やっぱりダメか」
息を整えながら草の上に座り込み、残念そうに溜息を吐くレオナルド皇子。
そんなレオナルド皇子を優しく見守るユーフェミア妃の姿が印象的で、なんだか新婚特有の甘酸っぱさを感じて微笑ましく感じられた。
ここはやっぱりレオナルド皇子の株を上げるのに一役買うべきだろう。
「まあそれでもだいぶ腕を上げましたね。小回りが利くようになっていて驚きました。変則的な動きにも反応できてましたし、何か特別な訓練でも?」
「わかる?!ロキに遊んでもらおうと思っていっぱい練習したんだ」
しまった。地雷だった。
レオナルド皇子は大親友の話になると話が長いから困るのだ。
ここはできれば早々に話を逸らしてしまいたい。
そう思ったけど…。
「そうそう。ロキと言えば、近衛騎士のリヒターが結婚したって知ってる?」
「え?」
「ロキの暗部と結婚したんだ。二人とも主人命って感じだし、お似合いだよね」
あのロキ陛下一筋なリヒターが結婚なんて衝撃的だ。
リヒターは独身を貫くかロキ陛下の側室っぽい立ち位置になるとばかり思っていたのに。
「それと、ロキも側室を迎えたっぽいんだ。影からの不確かな情報ではあるけど、もし本当なら随分思い切ったと思わないか?」
「レオナルド皇子。流石にそれはないですよ」
カリン陛下しか見てないロキ陛下が側室なんて迎えるはずがないではないか。
「確かにちょっと信じがたいとは思うけど、あのロキだし、もしかしたら家臣に説得されてカリン陛下の子供なら欲しいとか思っちゃったかもしれないだろう?」
「…………なくはないかもしれませんね」
元々おかしな風にこじらせてる人だし、万が一と言うこともあるかもしれない。
俺には理解不能だし、どうせ考えるだけ無駄だろう。
「もしそれで子供が生まれたら年もきっと近くなると思うし、仲良くさせたいな。女の子だったら嫁に欲しいって今度言ってみようかな」
「えっ?!寝言は寝てから言ってくれとか言われるのがオチですよ?」
「でも言うだけならタダだし」
レオナルド皇子は結構本気らしい。
なんだかとっても衝撃的な話を聞かされたなと遠い目になりながら、俺は『疲れた』と重い溜息を吐いた。
そんな風に平和的に時間を過ごし、さあそろそろ昼食をとなったところでそれは起こった。
ドドドッという音と共に複数の馬がこちらめがけて駆けてきたのだ。
「姫!」
事態を察し、俺はそのまま姫を抱き上げオーガストへ託すと今度はサッと目をルカ殿下へと向けそちらの方へと駆けだした。
いきなりのことに戸惑う騎士達を叱咤し、馬を斬り捨ててでもレオナルド皇子達を守るよう指示を飛ばす。
そして無事にルカ殿下の保護に成功し、抱き上げながら顔を伏せさせ、向かい来る馬達を斬り伏せた。
可哀想だが仕方がない。
けれどそんな中、馬の腹に捕まってきていたのか、刺客が現れ襲い掛かってきた。
あっちもこっちもそのせいで大混乱になっている。
「ちっ…!」
流石にこの状況では戦いにくい。
そう判断して俺は一頭の馬の上へとひらりと飛び乗った。
きっと馬上から倒した方が手っ取り早い。
そう思っての事。
賊が腹に捕まりやすいように考えた故か幸いにも鞍や手綱はつけられている馬だったし、何も問題はない。
ザシュッ!ズバッ!と馬上から賊を斬り捨てその場を制圧していく。
それを見た賊の内の一人が、勝ち目がないと悟ったのか自身も馬へと飛び乗り、一目散に逃げだした。
それを見て、もしかしたら主犯の元に走るかもしれないと考え、俺は後を追うことに。
とは言え当然ルカ殿下を連れて行くわけにはいかないから、一旦近くにいた騎士へとその身を託す。
「ルカ殿下を頼んだ!俺は賊を追う!」
返事を待たずに手綱を握り、賊が去っていく方向を目で追った。
「アルフレッド!!」
姫の声が聞こえてくるがここで逃がすわけにはいかないし、賊は俺が絶対に捕まえてみせる!
「姫!!城へ応援を頼みます!!」
こうして俺はその場を他の者へと任せ、犯人確保へ向かったのだった。
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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