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【コメ欄のお遊び&イベント】
いい夫婦の日
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今日は何やら『いい夫婦の日』らしい。
姫曰く、だから俺からセドにいい夫婦らしいことをしないといけないのだとか。
「それを言い出したら姫だってそうですよね?」
「もちろんよ。だから私なりにセドリック王子にいい夫婦らしいことを考えたわよ?」
「ちなみに何を?」
「もちろん、セドリック王子が喜んでくれる最高のプレゼントを用意したわ」
「…………それって俺とか言いませんよね?」
「もちろんアルフレッドとの甘い夜に決まっているじゃない。そのために有用なアドバイスだってもらったんだから!ほら。これを見なさい」
「…?なんですか?これ」
「これは最近フォルティエンヌで流行り始めた魔道具で、部屋の中で色々な景色が楽しめるのよ!」
「…?それって何か楽しいんですか?」
「部屋の中で色んなシチュエーションが楽しめるなんてとても画期的でしょう?」
(画期的…?本当に画期的なのか?)
散々外ででも抱かれている俺からすると、いまいちよくわからないんだが…。
「そもそも部屋の中にいるんだし、普通にそういう雰囲気になったらいいんじゃ…」
「もう!アルフレッドったらダメね。いいからほら。これを持って、こっちのこれに着替えて夜はしっかりセドリック王子に甘えること!いい?絶対よ?」
そう言って俺は姫に送り出されてしまった。
やめてほしい。
(どうせスケスケとかそういうのなんだろうな…)
渡された寝衣をよく見もせず俺は深々と溜息を吐く。
でも夕餉をセドと一緒に摂って、そわそわしながら部屋に戻った後、シャワーを浴びてそれを手に取り、俺は首を傾げてしまった。
「あれ?思ってたのと違うな」
軽いのは軽いが別に透けてはいない。
敢えて言うならすべすべしていて光沢がある布地だ。
色も綺麗なエメラルドグリーンだし、別にエロくもなんともないと思う。
「なんだ。心配して損した」
これなら大丈夫だとホッとしながらそれを身に着け、俺はセドが待つソファへと足を向けた。
「セド、お待たせ。なんか姫からこの魔道具を貰ったんだけど、別に使わなくてもいいよな?」
「魔道具?」
「そう。なんでも部屋の中で色んなシチュエーションが楽しめるんだってさ」
「ほぉ…」
その言葉に興味が惹かれたのかセドは魔道具を手に取り、実際にどんなものなのかを検証し始めた。
でもその結果、俺が想像していなかった効果を目の当たりにすることになり、思わず目を見開いてしまう。
「……え?」
俺が想像していたのはもっとこう如何にも映してます的な映像だったんだ。
なのにこれは全然違った。
「これは凄いな。フォルティエンヌの最新機器か?」
立体映像とでも言えばいいのか。
例えばどこかの倉庫。そこには積み上げられた木箱がリアルに投影されていて、まるで本当にそこに木箱があるかのようにさえ見える。
例えばどこかの草原。風に揺れる草はどれもひどく瑞々しく見えてとてもリアルだ。
例えばどこかの教会。ステンドグラスの美しさはとても魔道具からの幻影とは思えぬほどに光の乱舞が素晴らしく、聖堂にある椅子やパイプオルガンなども触れられそうなほどにそこにあるようにしか見えなかった。
「なんか凄すぎて俺、ついて行けないんだけど…」
「そうか?これはかなり画期的な魔道具だぞ?早速使ってみるか。アルフレッド、喜べ。この魔道具には100か所も登録がされているらしい。場所は選び放題だぞ?」
「……え?ひゃ、100か所?!」
そんなに一体どんな場所が登録されているというんだと思わず目を丸くしてしまう。
「各国の名所も含まれているようだし、それ以外にも自然豊かな場所からマニアックな場所まで様々だ。これは姫に後で礼を考えないといけないな」
(そ、そんなに?!)
セドが礼を考えるレベルって相当だけど、姫ってそんなに魔道具に詳しかったっけ?
しかも魔道具の国フォルティエンヌ国とはそもそも接点はないはず。
そう言えば誰かにアドバイスをもらったとかなんとか言っていたような…。
なんだか怪しい。
そう思っていると、セドはあっさりその疑問を解消してくれた。
「このセレクトはロキだな。最近姫がツンナガールで何やらこそこそ連絡を取っていたと報告もあったし、それだろう」
(やっぱり…!)
そう考えると全部辻褄が合う。
あそこは魔道具好きだし、フォルティエンヌの最新機器なんかもしっかりチェックしているだろうから。
「まあそんなことはどうでもいい。ほらアル。どんな場所で犯されたい?お前が選ばないなら俺が選ぶぞ?」
「え?!そ、そんなこと言ったって…普通にベッドで良くないか?」
「そうか。ベッドがいいか。じゃあ…この刺激的なSM部屋にしようか。それか公開オークション会場もいいな。観客までリアルに映し出されるようだぞ?どうだ?」
「なぁっ?!ぜ、絶対嫌だ!この変態!ほ、他のところ、他のところにしよう!えっと…えっと……」
どこだ?!どこなら安全だ?!
ベッドがあって、恥ずかしくなくて、観客なんて言うふざけたシチュエーションは絶対にない場所。
(自然?でも逆に開放的過ぎだよな?ベッドだってないし)
ベッドがあるのを前提にすると、場所は酷く限られてしまう。
一応リストも見せてもらったけど、どこがどこだかチンプンカンプンだ。
なんだよこの要塞の見張り台って。
そんなところで燃える奴なんているのか?
いや、それを言うとこっちの捕虜の牢屋もあり得ないな。
明らかにおかしい。
王の寝所ってダメだろどう考えても。どこの王だよ。フォルティエンヌか?
こっちの王宮医療室もマズいだろう。
王立図書館?そんな場所でするなんてダメに決まってる。
ちょっ…!待て!騎士団の武器倉庫って、なんでそんな場所まで?!
男女向けアイテムじゃないのか?
明らかに騎士団なんて男しかいないだろ?!
何考えてるんだフォルティエンヌの開発者は!
(そもそも今日はいい夫婦の日なんだろう?なんで俺がこんなに悩まないといけないんだよ!)
「あーもう!こんな魔道具どうでもいいから…!」
俺はこの空気をなんとか吹き飛ばそうとそんな風に叫んで魔道具を放り出し、なし崩し的にいつものようにことに及んでもらうため、そのままセドに噛みつくように口づけた。
「俺がいたらいいだろ?今日はいい夫婦の日なんだから」
「…………随分な殺し文句だな。お前の口からそんな言葉が聞けるとは思ってもみなかったぞ?」
そう言いながらもセドはどことなく嬉しそうで、チュッチュッと口づけながらゆっくりとその場で俺を押し倒した。
「は…はふっ…」
「アル。お前は俺のものだが…たまにはこうしてお前からねだってくれると嬉しい」
「んっ…んぅ…っ」
「折角今日はこんな寝衣を着てくれたことだし、沢山愛してやるからな」
「……え?」
それから俺はその寝衣の本来の性能をこれでもかと味わわされることになった。
「こ、こんなの聞いてないー!ひゃぁああっ!」
「黙っていろ」
その日、セドの部屋からは俺の悲鳴がひっきりなしに聞こえたとか聞こえなかったとか。
「も、明日は絶対お前から逃げてやるからな!覚えてろ!!」
────俺の受難はまだまだ続く。
****************
※セドの瞳色のシルク素材の寝衣で自分から迫ったアルフレッドのお話でした。
※魔道具の方ですが、こちらは元々はフォルティエンヌ国で貴族のご老人達向けに作られた魔道具。
なかなか遠方に行けない老貴族達に各国の名所を楽しんでもらおうと開発が行われました。
でも発売されるや否や、老貴族ではなく若夫婦の間でブレイク。
外でするのは恥ずかしい。でも一度くらいはやってみたい。
そんなところで需要が産まれ、それを受けて急遽名所以外の場所も開発部によって追加された商品となっております(^^)
表向きが『各国への旅』的商品なので、購入時に恥ずかしくないというのもブレイクの切っ掛けになったと思われます。
姫曰く、だから俺からセドにいい夫婦らしいことをしないといけないのだとか。
「それを言い出したら姫だってそうですよね?」
「もちろんよ。だから私なりにセドリック王子にいい夫婦らしいことを考えたわよ?」
「ちなみに何を?」
「もちろん、セドリック王子が喜んでくれる最高のプレゼントを用意したわ」
「…………それって俺とか言いませんよね?」
「もちろんアルフレッドとの甘い夜に決まっているじゃない。そのために有用なアドバイスだってもらったんだから!ほら。これを見なさい」
「…?なんですか?これ」
「これは最近フォルティエンヌで流行り始めた魔道具で、部屋の中で色々な景色が楽しめるのよ!」
「…?それって何か楽しいんですか?」
「部屋の中で色んなシチュエーションが楽しめるなんてとても画期的でしょう?」
(画期的…?本当に画期的なのか?)
散々外ででも抱かれている俺からすると、いまいちよくわからないんだが…。
「そもそも部屋の中にいるんだし、普通にそういう雰囲気になったらいいんじゃ…」
「もう!アルフレッドったらダメね。いいからほら。これを持って、こっちのこれに着替えて夜はしっかりセドリック王子に甘えること!いい?絶対よ?」
そう言って俺は姫に送り出されてしまった。
やめてほしい。
(どうせスケスケとかそういうのなんだろうな…)
渡された寝衣をよく見もせず俺は深々と溜息を吐く。
でも夕餉をセドと一緒に摂って、そわそわしながら部屋に戻った後、シャワーを浴びてそれを手に取り、俺は首を傾げてしまった。
「あれ?思ってたのと違うな」
軽いのは軽いが別に透けてはいない。
敢えて言うならすべすべしていて光沢がある布地だ。
色も綺麗なエメラルドグリーンだし、別にエロくもなんともないと思う。
「なんだ。心配して損した」
これなら大丈夫だとホッとしながらそれを身に着け、俺はセドが待つソファへと足を向けた。
「セド、お待たせ。なんか姫からこの魔道具を貰ったんだけど、別に使わなくてもいいよな?」
「魔道具?」
「そう。なんでも部屋の中で色んなシチュエーションが楽しめるんだってさ」
「ほぉ…」
その言葉に興味が惹かれたのかセドは魔道具を手に取り、実際にどんなものなのかを検証し始めた。
でもその結果、俺が想像していなかった効果を目の当たりにすることになり、思わず目を見開いてしまう。
「……え?」
俺が想像していたのはもっとこう如何にも映してます的な映像だったんだ。
なのにこれは全然違った。
「これは凄いな。フォルティエンヌの最新機器か?」
立体映像とでも言えばいいのか。
例えばどこかの倉庫。そこには積み上げられた木箱がリアルに投影されていて、まるで本当にそこに木箱があるかのようにさえ見える。
例えばどこかの草原。風に揺れる草はどれもひどく瑞々しく見えてとてもリアルだ。
例えばどこかの教会。ステンドグラスの美しさはとても魔道具からの幻影とは思えぬほどに光の乱舞が素晴らしく、聖堂にある椅子やパイプオルガンなども触れられそうなほどにそこにあるようにしか見えなかった。
「なんか凄すぎて俺、ついて行けないんだけど…」
「そうか?これはかなり画期的な魔道具だぞ?早速使ってみるか。アルフレッド、喜べ。この魔道具には100か所も登録がされているらしい。場所は選び放題だぞ?」
「……え?ひゃ、100か所?!」
そんなに一体どんな場所が登録されているというんだと思わず目を丸くしてしまう。
「各国の名所も含まれているようだし、それ以外にも自然豊かな場所からマニアックな場所まで様々だ。これは姫に後で礼を考えないといけないな」
(そ、そんなに?!)
セドが礼を考えるレベルって相当だけど、姫ってそんなに魔道具に詳しかったっけ?
しかも魔道具の国フォルティエンヌ国とはそもそも接点はないはず。
そう言えば誰かにアドバイスをもらったとかなんとか言っていたような…。
なんだか怪しい。
そう思っていると、セドはあっさりその疑問を解消してくれた。
「このセレクトはロキだな。最近姫がツンナガールで何やらこそこそ連絡を取っていたと報告もあったし、それだろう」
(やっぱり…!)
そう考えると全部辻褄が合う。
あそこは魔道具好きだし、フォルティエンヌの最新機器なんかもしっかりチェックしているだろうから。
「まあそんなことはどうでもいい。ほらアル。どんな場所で犯されたい?お前が選ばないなら俺が選ぶぞ?」
「え?!そ、そんなこと言ったって…普通にベッドで良くないか?」
「そうか。ベッドがいいか。じゃあ…この刺激的なSM部屋にしようか。それか公開オークション会場もいいな。観客までリアルに映し出されるようだぞ?どうだ?」
「なぁっ?!ぜ、絶対嫌だ!この変態!ほ、他のところ、他のところにしよう!えっと…えっと……」
どこだ?!どこなら安全だ?!
ベッドがあって、恥ずかしくなくて、観客なんて言うふざけたシチュエーションは絶対にない場所。
(自然?でも逆に開放的過ぎだよな?ベッドだってないし)
ベッドがあるのを前提にすると、場所は酷く限られてしまう。
一応リストも見せてもらったけど、どこがどこだかチンプンカンプンだ。
なんだよこの要塞の見張り台って。
そんなところで燃える奴なんているのか?
いや、それを言うとこっちの捕虜の牢屋もあり得ないな。
明らかにおかしい。
王の寝所ってダメだろどう考えても。どこの王だよ。フォルティエンヌか?
こっちの王宮医療室もマズいだろう。
王立図書館?そんな場所でするなんてダメに決まってる。
ちょっ…!待て!騎士団の武器倉庫って、なんでそんな場所まで?!
男女向けアイテムじゃないのか?
明らかに騎士団なんて男しかいないだろ?!
何考えてるんだフォルティエンヌの開発者は!
(そもそも今日はいい夫婦の日なんだろう?なんで俺がこんなに悩まないといけないんだよ!)
「あーもう!こんな魔道具どうでもいいから…!」
俺はこの空気をなんとか吹き飛ばそうとそんな風に叫んで魔道具を放り出し、なし崩し的にいつものようにことに及んでもらうため、そのままセドに噛みつくように口づけた。
「俺がいたらいいだろ?今日はいい夫婦の日なんだから」
「…………随分な殺し文句だな。お前の口からそんな言葉が聞けるとは思ってもみなかったぞ?」
そう言いながらもセドはどことなく嬉しそうで、チュッチュッと口づけながらゆっくりとその場で俺を押し倒した。
「は…はふっ…」
「アル。お前は俺のものだが…たまにはこうしてお前からねだってくれると嬉しい」
「んっ…んぅ…っ」
「折角今日はこんな寝衣を着てくれたことだし、沢山愛してやるからな」
「……え?」
それから俺はその寝衣の本来の性能をこれでもかと味わわされることになった。
「こ、こんなの聞いてないー!ひゃぁああっ!」
「黙っていろ」
その日、セドの部屋からは俺の悲鳴がひっきりなしに聞こえたとか聞こえなかったとか。
「も、明日は絶対お前から逃げてやるからな!覚えてろ!!」
────俺の受難はまだまだ続く。
****************
※セドの瞳色のシルク素材の寝衣で自分から迫ったアルフレッドのお話でした。
※魔道具の方ですが、こちらは元々はフォルティエンヌ国で貴族のご老人達向けに作られた魔道具。
なかなか遠方に行けない老貴族達に各国の名所を楽しんでもらおうと開発が行われました。
でも発売されるや否や、老貴族ではなく若夫婦の間でブレイク。
外でするのは恥ずかしい。でも一度くらいはやってみたい。
そんなところで需要が産まれ、それを受けて急遽名所以外の場所も開発部によって追加された商品となっております(^^)
表向きが『各国への旅』的商品なので、購入時に恥ずかしくないというのもブレイクの切っ掛けになったと思われます。
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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