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【ミラルカ旅行】
142.ミラルカ旅行⑥
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レオナルド皇子と会ったついでに剣を振ってもいい場所を聞いたら、穴場を教えてもらうことができた。
元々その穴場の場所はなかったらしいのだけど、俺がセドと一緒にここに来ることを聞いたロキ陛下がレオナルド皇子にアドバイスしてくれたらしい。
有難い限りだ。
場所はすぐにわかるからと言われ、教えられた場所へと足を向けてみると、広々とした場所で思い切り打ち合える穴場スポットだった。
なんて素敵な場所なんだろう?
もしかしたら俺はロキ陛下に初めて感謝したかもしれない。
(ありがとう、ロキ陛下!この御礼は必ずするから!)
そんなことを思いながら早速俺は機嫌よく剣を振り始めた。
爽やかな風が吹き抜けて気持ちいい。
本当にいい場所だなと思いながら嬉々として鍛錬を進めていく。
これなら毎日ここに来てもいいかも知れない。
(セドも後で連れてこようかな…)
今朝はセドより素早く着替えて朝食も摂らずに部屋を飛び出してきたのだけど、これなら連れてくればよかったなとちょっと後悔してしまった。
広々とした場所で打ち合ったらきっと最高だっただろうに…。
そんな事を考えていたら向こうの方から来てくれた。
多分レオナルド皇子に場所を教えてもらったんだろう。
剣を手にしているから手合わせをしてくれる気もあるようでホッとする。
「アルフレッド。勝手に先に行くな」
「悪い。でもお前に捕まったらまた襲われるだろ?」
「……昨日はお前から抱いてくれと言ってきたくせに」
「うっ…」
そんなこと、わざわざ楽し気に言ってこなくてもいいのに。
「まあいい。ちゃんと付き合ってやるから昼は食べるんだぞ?」
騎士は身体が資本なんだからとセドが尤もらしいことを言ってくる。
でもそれは本当のことだから俺は素直に頷くしかない。
「悪かった。ちゃんと昼は食べる」
そんな俺にセドは満足げに笑って、手合わせに誘ってくれる。
「やるか?」
「ああ!もちろん!」
ここ暫くセドとは剣を合わせていなかったから実は結構欲求不満だったんだ。
だから誘われるままに嬉々として剣を振るって打ち込んでいく。
どこに打ち込んでも心地よく受け止めてもらえるのが楽しくて仕方がない。
仕事で忙しかったはずなのに全然腕が鈍っていないところは流石だと思う。
本当にセドは一体いつ鍛錬をしているんだろう?
兎に角こんなに心躍る打ち合いも久しぶりだった。
(本当にたまらない…!)
血が滾ってこれでもかと興奮しながら長々と打ち合う俺達。
もう本気で最高だった。
「あ~…すっごい達成感…スカッとした」
「本当にな。ここまで打ち合うのは久しぶりだ」
セドも大満足の様子。
いっぱい汗をかいたし、取り敢えず部屋に戻ってシャワーが浴びたい。
そう思ってホテルに戻ったのはいいけれど、途中でレトロンの王女に遭遇した。
一応彼女とは俺もミラルカに居た頃に面識があるのだ。
向こうもこちらに気づいたようで礼を取ってくる。
「これは…ブルーグレイのセドリック殿下。アルフレッド妃殿下。お初にご挨拶させて頂きます。レトロン国第一王女、ユーフェミア=クロス=レトロンでございます」
「ユーフェミア王女か。ブルーグレイのセドリックだ。そなた…身体の方はもうよいのか?」
「……父が無礼を承知で縁談の件をお断りしたと聞き及んでおります。どうかご容赦を」
二人の間にピリッとした空気を感じたから、もしかしたらレトロンの王は王女を病床とでも偽りブルーグレイからの婚約の打診を断ったとかだったのかもしれない。
そりゃあ微妙な空気にもなるだろう。
「ふん。まあいい。できるだけこちらに関わって来ぬように」
「かしこまりました。ですが、アルメリア姫との旧交を深めることはどうかお許しくださいませ」
「…許そう」
「感謝いたします」
そして王女は優雅にお辞儀をするとそのままその場から去って行った。
実に鮮やかだ。
そんな中、今度はレオナルド皇子と昨日の彼女が並んで歩いている姿を遠目に見掛けた。
かなり二人の仲は良さそうだ。
なんとなく初々しい感じで見ていて微笑ましい。
(あれはもう決定かな?)
そう思う程のイチャイチャっぷり。
とうとうレオナルド皇子にも春が来たのかと思いながら温かく見守り、セドに行こうかと声を掛けたんだけど、セドは何故かレオナルド皇子の方をチラッと見て、深々と溜息を吐いていた。
「セド?どうかしたのか?」
「いや。馬鹿に拍車がかかりそうだなと思っただけだ」
「…?」
「気にするな。行くぞ」
そうして俺達は部屋へと戻り、軽くシャワーを浴びてから昼食を摂りに併設のレストランへと向かった。
***
【Side.レオナルド】
「レオナルド皇子とお話ししているととても楽しいです」
ふわっと可愛く笑うミーシャ嬢が凄く可愛い。
母上にもリサーチして今日の日の為に令嬢達が好む話題を集めておいて本当に良かった。
流行りのドレスにミラルカで今話題のスイーツ。
新鋭デザイナーによるアクセサリーの話。
そう言った諸々を話してあげたら凄く喜ばれて、お返しとばかりにガヴァムで流行っているドレスやアクセサリーの話も教えてもらった。
今ガヴァムではちょっと胸元が開いたドレスでデコルテを強調して、そこに大粒の宝石を使ったネックレスをつけるのが流行っているらしく、彼女も公爵家で開かれるパーティーなどではそういった装いをしているのだとか。
「へぇ…そういう話はロキからは聞いたことがなかったから、なんだか新鮮だな」
「うふふ。ガヴァムでは今パーティーは基本的に各貴族間でしか開いておりませんから。知らないのも無理はございませんわ」
「そうなんだ。やっぱり男同士で結婚すると、城でやるそういった催し物が減るのかな?」
「そうですわね。それよりもレオナルド皇子。今回の件の御礼として今度我が家で開催されるパーティーにお招きしても構わないでしょうか?」
「え?!いいの?!」
「はい。父も是非と申しておりますので」
「嬉しい!じゃあ是非ミーシャ嬢をエスコートさせてほしいな」
「光栄ですわ。それならドレスもそれに合わせて仕立てておかないと」
「なら俺がプレゼントするよ。ドレスだけじゃなくアクセサリーと靴、手袋もね」
「よろしいんですか?」
「もちろん!それくらいお安い御用だよ!」
「まあ。嬉しいですわ。ありがとうございます」
恥じらうように微笑み、そっと甘えるように腕を取られて思わずデレッとなってしまった。
(か、可愛い~!)
これこれ、これだよ!
癒し系!
やっぱり女の子は可愛くないと!
「でももらってばかりも良くありませんわ。私からもレオナルド皇子にドレスと同じ色合いでタイを贈りたいのですが、構いませんか?」
「もちろん!色を揃えておけばパーティーですぐにパートナーだってわかっていいし、是非やろう!」
「では、その方向で父には伝えておきますわ」
「ああ!」
お揃いなんて最高!
嬉しいなとウキウキしながら彼女との時間を過ごし、予約しておいたレストランへと二人で向かう。
恋人繋ぎとか初めてだから凄く嬉しい!
予約したのは個室だからゆっくり食事を楽しめるし、まだまだ彼女との時間を楽しむぞ!
そう思っていたらレストラン前でアルメリアに遭遇した。
「アルメリア!もしかして今からかな?」
「ええ。お兄様も……そちらのミーシャ嬢とご一緒に?」
「ああ。そうなんだ」
「そうですか。浮かれて躓かないようご注意くださいませ」
どこか『信じられない』と言う顔でこちらを見た後アルメリアはさっさと行ってしまったけど、何か気に障ったんだろうか?
そうやって首を傾げていたらミーシャ嬢が不安そうにポツリと言葉を溢した。
「もしかして私…アルメリア様に何か失礼な事でもしてしまったのでしょうか?」
「え?そんなことないと思うけど?」
「でも…なんだか怒っていらっしゃったような気がして」
「気のせいだって!アルメリアはいつもあんな感じだから」
「それならいいのですけど…」
不安げに身を寄せてくるミーシャ嬢に物凄く庇護欲が擽られる。
なんだか俺が守ってあげなくちゃって気にさせられるな。
「大丈夫。何かあっても俺が守から、ドンと構えててよ」
「ありがとうございます。レオナルド皇子」
「あ、それなんだけど、もしよかったら俺のことはレオって呼んでくれないかな?その方が嬉しいし」
「嬉しいですわ。ではレオ様と」
「うん!じゃあ行こうか」
そうして俺達は美味しい食事に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごした。
元々その穴場の場所はなかったらしいのだけど、俺がセドと一緒にここに来ることを聞いたロキ陛下がレオナルド皇子にアドバイスしてくれたらしい。
有難い限りだ。
場所はすぐにわかるからと言われ、教えられた場所へと足を向けてみると、広々とした場所で思い切り打ち合える穴場スポットだった。
なんて素敵な場所なんだろう?
もしかしたら俺はロキ陛下に初めて感謝したかもしれない。
(ありがとう、ロキ陛下!この御礼は必ずするから!)
そんなことを思いながら早速俺は機嫌よく剣を振り始めた。
爽やかな風が吹き抜けて気持ちいい。
本当にいい場所だなと思いながら嬉々として鍛錬を進めていく。
これなら毎日ここに来てもいいかも知れない。
(セドも後で連れてこようかな…)
今朝はセドより素早く着替えて朝食も摂らずに部屋を飛び出してきたのだけど、これなら連れてくればよかったなとちょっと後悔してしまった。
広々とした場所で打ち合ったらきっと最高だっただろうに…。
そんな事を考えていたら向こうの方から来てくれた。
多分レオナルド皇子に場所を教えてもらったんだろう。
剣を手にしているから手合わせをしてくれる気もあるようでホッとする。
「アルフレッド。勝手に先に行くな」
「悪い。でもお前に捕まったらまた襲われるだろ?」
「……昨日はお前から抱いてくれと言ってきたくせに」
「うっ…」
そんなこと、わざわざ楽し気に言ってこなくてもいいのに。
「まあいい。ちゃんと付き合ってやるから昼は食べるんだぞ?」
騎士は身体が資本なんだからとセドが尤もらしいことを言ってくる。
でもそれは本当のことだから俺は素直に頷くしかない。
「悪かった。ちゃんと昼は食べる」
そんな俺にセドは満足げに笑って、手合わせに誘ってくれる。
「やるか?」
「ああ!もちろん!」
ここ暫くセドとは剣を合わせていなかったから実は結構欲求不満だったんだ。
だから誘われるままに嬉々として剣を振るって打ち込んでいく。
どこに打ち込んでも心地よく受け止めてもらえるのが楽しくて仕方がない。
仕事で忙しかったはずなのに全然腕が鈍っていないところは流石だと思う。
本当にセドは一体いつ鍛錬をしているんだろう?
兎に角こんなに心躍る打ち合いも久しぶりだった。
(本当にたまらない…!)
血が滾ってこれでもかと興奮しながら長々と打ち合う俺達。
もう本気で最高だった。
「あ~…すっごい達成感…スカッとした」
「本当にな。ここまで打ち合うのは久しぶりだ」
セドも大満足の様子。
いっぱい汗をかいたし、取り敢えず部屋に戻ってシャワーが浴びたい。
そう思ってホテルに戻ったのはいいけれど、途中でレトロンの王女に遭遇した。
一応彼女とは俺もミラルカに居た頃に面識があるのだ。
向こうもこちらに気づいたようで礼を取ってくる。
「これは…ブルーグレイのセドリック殿下。アルフレッド妃殿下。お初にご挨拶させて頂きます。レトロン国第一王女、ユーフェミア=クロス=レトロンでございます」
「ユーフェミア王女か。ブルーグレイのセドリックだ。そなた…身体の方はもうよいのか?」
「……父が無礼を承知で縁談の件をお断りしたと聞き及んでおります。どうかご容赦を」
二人の間にピリッとした空気を感じたから、もしかしたらレトロンの王は王女を病床とでも偽りブルーグレイからの婚約の打診を断ったとかだったのかもしれない。
そりゃあ微妙な空気にもなるだろう。
「ふん。まあいい。できるだけこちらに関わって来ぬように」
「かしこまりました。ですが、アルメリア姫との旧交を深めることはどうかお許しくださいませ」
「…許そう」
「感謝いたします」
そして王女は優雅にお辞儀をするとそのままその場から去って行った。
実に鮮やかだ。
そんな中、今度はレオナルド皇子と昨日の彼女が並んで歩いている姿を遠目に見掛けた。
かなり二人の仲は良さそうだ。
なんとなく初々しい感じで見ていて微笑ましい。
(あれはもう決定かな?)
そう思う程のイチャイチャっぷり。
とうとうレオナルド皇子にも春が来たのかと思いながら温かく見守り、セドに行こうかと声を掛けたんだけど、セドは何故かレオナルド皇子の方をチラッと見て、深々と溜息を吐いていた。
「セド?どうかしたのか?」
「いや。馬鹿に拍車がかかりそうだなと思っただけだ」
「…?」
「気にするな。行くぞ」
そうして俺達は部屋へと戻り、軽くシャワーを浴びてから昼食を摂りに併設のレストランへと向かった。
***
【Side.レオナルド】
「レオナルド皇子とお話ししているととても楽しいです」
ふわっと可愛く笑うミーシャ嬢が凄く可愛い。
母上にもリサーチして今日の日の為に令嬢達が好む話題を集めておいて本当に良かった。
流行りのドレスにミラルカで今話題のスイーツ。
新鋭デザイナーによるアクセサリーの話。
そう言った諸々を話してあげたら凄く喜ばれて、お返しとばかりにガヴァムで流行っているドレスやアクセサリーの話も教えてもらった。
今ガヴァムではちょっと胸元が開いたドレスでデコルテを強調して、そこに大粒の宝石を使ったネックレスをつけるのが流行っているらしく、彼女も公爵家で開かれるパーティーなどではそういった装いをしているのだとか。
「へぇ…そういう話はロキからは聞いたことがなかったから、なんだか新鮮だな」
「うふふ。ガヴァムでは今パーティーは基本的に各貴族間でしか開いておりませんから。知らないのも無理はございませんわ」
「そうなんだ。やっぱり男同士で結婚すると、城でやるそういった催し物が減るのかな?」
「そうですわね。それよりもレオナルド皇子。今回の件の御礼として今度我が家で開催されるパーティーにお招きしても構わないでしょうか?」
「え?!いいの?!」
「はい。父も是非と申しておりますので」
「嬉しい!じゃあ是非ミーシャ嬢をエスコートさせてほしいな」
「光栄ですわ。それならドレスもそれに合わせて仕立てておかないと」
「なら俺がプレゼントするよ。ドレスだけじゃなくアクセサリーと靴、手袋もね」
「よろしいんですか?」
「もちろん!それくらいお安い御用だよ!」
「まあ。嬉しいですわ。ありがとうございます」
恥じらうように微笑み、そっと甘えるように腕を取られて思わずデレッとなってしまった。
(か、可愛い~!)
これこれ、これだよ!
癒し系!
やっぱり女の子は可愛くないと!
「でももらってばかりも良くありませんわ。私からもレオナルド皇子にドレスと同じ色合いでタイを贈りたいのですが、構いませんか?」
「もちろん!色を揃えておけばパーティーですぐにパートナーだってわかっていいし、是非やろう!」
「では、その方向で父には伝えておきますわ」
「ああ!」
お揃いなんて最高!
嬉しいなとウキウキしながら彼女との時間を過ごし、予約しておいたレストランへと二人で向かう。
恋人繋ぎとか初めてだから凄く嬉しい!
予約したのは個室だからゆっくり食事を楽しめるし、まだまだ彼女との時間を楽しむぞ!
そう思っていたらレストラン前でアルメリアに遭遇した。
「アルメリア!もしかして今からかな?」
「ええ。お兄様も……そちらのミーシャ嬢とご一緒に?」
「ああ。そうなんだ」
「そうですか。浮かれて躓かないようご注意くださいませ」
どこか『信じられない』と言う顔でこちらを見た後アルメリアはさっさと行ってしまったけど、何か気に障ったんだろうか?
そうやって首を傾げていたらミーシャ嬢が不安そうにポツリと言葉を溢した。
「もしかして私…アルメリア様に何か失礼な事でもしてしまったのでしょうか?」
「え?そんなことないと思うけど?」
「でも…なんだか怒っていらっしゃったような気がして」
「気のせいだって!アルメリアはいつもあんな感じだから」
「それならいいのですけど…」
不安げに身を寄せてくるミーシャ嬢に物凄く庇護欲が擽られる。
なんだか俺が守ってあげなくちゃって気にさせられるな。
「大丈夫。何かあっても俺が守から、ドンと構えててよ」
「ありがとうございます。レオナルド皇子」
「あ、それなんだけど、もしよかったら俺のことはレオって呼んでくれないかな?その方が嬉しいし」
「嬉しいですわ。ではレオ様と」
「うん!じゃあ行こうか」
そうして俺達は美味しい食事に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごした。
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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