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【ガヴァムからの来客】
134.ガヴァムからの来客⑰ Side.セドリック
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可愛いアルフレッドに色々仕込みながら堪能し夜明けに解放したが、俺がゆっくり休めと言ってやったら安心したように俺に甘えて眠った。
今回だけでなくずっとこんな風に甘えてくれたらいいのに…。
そう思いながら愛おしく見つめ、キスを落として俺も少しだけ眠りについた。
今日はロキ達が帰る日だ。
それ即ちガヴァムの裏稼業連中と直接接触できる数少ない機会とも言える。
彼らには直接聞きたい事があった。
アルフレッドを起こさぬよう身支度を整えロキ達の部屋へと向かう。
すると案の定挨拶を既に終えたのだろう。裏稼業の三人がこちらへと向かってきていた。
「セドリック王子。お世話になりました」
「もう行くのか?」
「ええ。ここでの用は済んだので」
「ロキと一緒には帰らないのか?」
「我々はこの後ゴッドハルト経由で帰るので」
「そうか」
きっと情報収集をしてから帰るのだろう。
「お前達に聞きたい事がある」
「なんでしょう?」
「ロキが持っている発信機だが、あれを手に入れるにはどうすればいい?」
「ああ、もしかしてこっちの闇市場に探しに行かせたんですか?」
なかったでしょう?とニヤニヤ笑われてしまう。
そしてあれは三年ほど前にフォルティエンヌで開発された暗殺者御用達の道具なのだと教えられる。
元々ターゲットを自分のタイミングで殺すために仕込む魔道具だったのを、リヒターの機転でロキの護身用に転用したのだとか。
人気商品ではあるのだが売られているのも極一部の闇市場だけらしい。
「ちなみにガヴァムで扱われてる物についてるセットのマジックバッグは少数しか出回ってないからまずこっちまで来ないですよ」
あれは闇商人が金貨100枚払ってでも手に入れたいと思う優れものだからと、男は実に楽しげに話してくる。
「どうやったら手に入る?」
「ロキを助けた貴方なら口利きですぐにでも」
「どう言う事だ?」
「あれを作っているのがロキを可愛がっている闇医者だからです」
男曰くマジックバッグはとある魔物の胃袋で作られていて、それを特殊な溶ける糸で縫い合わせて形にしているのだとか。
その闇医者が手術の腕が鈍らないようにと気紛れに作っているだけの代物だから、出回っている数が少ないとのこと。
普通に考えて量産できそうなのにと思ったが、元々その魔物の胃袋を手に入れるのも難しく、且つ扱いにくいそれを手早く加工し縫い合わせる事ができるのがその闇医者しかいなかったため、レアアイテムになっているらしい。
「もし欲しいなら紹介状を書くので、間違っても暗部を使って直接脅しに行かないでくださいよ?」
ヘソを曲げたら作ってもらえなくなるし、うっかり殺されたらロストアイテムになって価値が爆上がりして大変なことになるからと言われた。
そう言うことなら彼らに紹介してもらうのが一番だろう。
「セドリック王子。ロキを助けてくれて感謝する」
「俺達にできる事があればまた声を掛けてくれ」
「裏市場の最新情報なんかは希望があれば格安で教えますよ」
どうやらロキを助けたことで意図せず彼らの信用を買う事が出来たらしい。
「昨日のうちにデルタには極力セドリック王子には便宜を図るよう話を通しておいた。俺達と連絡を取りたくなったらそっちに言ってくれ」
そう言って男の一人がサラサラと走り書きをして俺へと渡してくる。
見ると暗号文のようだ。
「それで闇医者には伝わるだろう。後でデルタのハウルに頼んでくれ。数や内容はその時言ってくれればいい」
「わかった」
「ではセドリック王子。お達者で」
軽く手を振り去って行くが────待て。出口はそっちじゃないぞ?
最後の最後まで一筋縄ではいかない連中だったなと思いながら、俺は暗部に急いで追い掛けさせた。
***
ロキがレオナルド皇子のワイバーンに乗り込み、出立の準備を整える。
「ロキ陛下。またいつでも遊びに来てくれ」
父が満足げにロキへと声を掛けている。
どうやら父もロキを気に入ったようだ。
「ロキ。カリンかガヴァムを捨てたくなったらいつでもブルーグレイに来るといい。お前の席ならいつでも用意してやろう」
今回の来訪で随分ロキには利を生んでもらった。
だからこその声掛けだ。
ロキが王でいるのは偏にカリンを好きだからに他ならない。
昨日のままカリンが態度を改めないのならロキがカリンやガヴァムを捨てる可能性もなくはないし、その際は真っ先にこっちに来てもらいたい。
ミラルカやアンシャンテより距離がある分こちらが不利だし、こうして先に話をしておいた方が来てもらいやすいだろう。
「ありがとうございます。困った時は是非頼らせてください」
「なっ?!」
ロキは社交辞令ととって笑顔で返してきたが、焦ったように声を上げたのはカリンだ。
危機感があるのは結構だが、いつまでもロキに甘えるなと言ってやりたい。
(お前などさっさと捨てられてしまえ)
最後まで冷たい目で見てやったらカリンは蒼白になってロキに抱き着いていた。
本当に情けない限りだ。
(ロキにもっと虐めてやれと今度手紙で煽ってやろう。最新の拷問器具でも送ってやろうか)
ついそんなことを考えてしまうほど改めてカリンのことを嫌いになった。
「お世話になりました。それではまた」
「妹の事、よろしくお願いします。お世話になりました」
ロキに引き続きレオナルド皇子の挨拶の言葉が紡がれ、そのままワイバーンが空へと飛び立っていく。
長いようで短かった滞在もこれで終了かと思うとなんだか感慨深いものを感じてしまった。
(たまの来客もいいものだな)
そんな事を思いながら俺は笑顔でロキ達を見送った。
その後デルタを通してガヴァムの闇医者とやらに連絡を取ってみると、なかなかどうして食えない返事が返ってきた。
どうやら相当の曲者のようで久方ぶりに心が躍ったくらいだ。
マジックバッグは三つ完成次第送ってくれるとのこと。
それと合わせて『ロキ陛下が思い付きで口にしたものを開発してくれると耳に挟みました。大変だと思うので是非こちらからも技術者を紹介させてもらいたい』と書かれてあった。
「実に面白いな」
『今回の件でロキが世話になった礼はする。だが信用するためにその器を知りたい』
これはつまりそう言う意味だ。
この申し出を受け入れるのか突っぱねるのか?
技術者を開発に関わらせた後、殺すのか戻すのか?
そういった全てでこれからのこちらとのかかわりを判断しようとしているのが透けて見える。
上辺だけの付き合いになるのか深く関わり合いが持てるようになるのかは俺次第。
「つまらない相手なら上辺だけで十分だったんだがな」
この相手とはできれば深く付き合いたい。
そう思いながらほくそ笑み、俺はそっとペンを手に取り返事を書いた。
今回のロキの訪問でブルーグレイとガヴァムの裏稼業の間に非常に良好な繋がりを持つことができた。
それは裏に顔が利くようになったと言うことと等しい。
「ガヴァムを潰さなくて良かったですね」
暗部が俺にそう言ってくるが、それはその通りだと思う。
そもそもロキを王に立てなければこんな風に好意的には繋がらなかっただろう。
表向きはどうしようもない国だが、裏はなかなかどうしてかなり使える国だった。
「こちらばかりが得をしてロキには悪かったかもな」
全くそんなことは思っていないが、一応そう口にしてみた。
けれどそんな俺に暗部がクスリと笑って言ってくる。
「セドリック様もまだまだですね。あの方はとんでもない利をちゃんと持ち帰っておりましたよ?」
「なんだ?」
そんなものがあっただろうか?
精々思い付きの機器をこちらが作って送ってやる的なことくらいだと思うんだが?
「開発品の件か?」
「いいえ。あの方はあんなに壊れているのに貴方だけではなく国王陛下とアルメリア姫をしっかりと味方につけて帰られました」
「父を?」
けれどそんなもの表向きの社交辞令ではないのだろうか?
「ふっ…ヴィンセント陛下は社交辞令であんなことは仰いませんよ」
「父はロキになんと?」
「自分を父親と思って頼ってくれと」
「…………そうか」
それは正直凄いことだ。
大国の王の心を射止めて帰るとは。
「実質ガヴァムはブルーグレイの強い後ろ盾を得たということだな」
「そうなります」
ロキが下心があってそうしたとは全く思わないし、あいつはそんなものに一切興味はない。
寧ろカリン以外の何も望んでいない。
だからこそ警戒心の強い父があっさり落ちたのかもしれない。
まあいい。
他の誰かなら俺が裏で引きずり降ろしてもよかったが、相手がロキなら話は別だ。
「俺もあいつは気に入っている。これからも懇意にして可愛がってやるとしよう」
部下でも同士でも友人でもなく、本当に弟分になってしまったなと楽しく思いながら、俺はそっと笑みを浮かべたのだった。
****************
※ガヴァムからの来客編はこれにて終了です。
別名『アルフレッドの焼きもち編』でした(^^)
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました♪
今回だけでなくずっとこんな風に甘えてくれたらいいのに…。
そう思いながら愛おしく見つめ、キスを落として俺も少しだけ眠りについた。
今日はロキ達が帰る日だ。
それ即ちガヴァムの裏稼業連中と直接接触できる数少ない機会とも言える。
彼らには直接聞きたい事があった。
アルフレッドを起こさぬよう身支度を整えロキ達の部屋へと向かう。
すると案の定挨拶を既に終えたのだろう。裏稼業の三人がこちらへと向かってきていた。
「セドリック王子。お世話になりました」
「もう行くのか?」
「ええ。ここでの用は済んだので」
「ロキと一緒には帰らないのか?」
「我々はこの後ゴッドハルト経由で帰るので」
「そうか」
きっと情報収集をしてから帰るのだろう。
「お前達に聞きたい事がある」
「なんでしょう?」
「ロキが持っている発信機だが、あれを手に入れるにはどうすればいい?」
「ああ、もしかしてこっちの闇市場に探しに行かせたんですか?」
なかったでしょう?とニヤニヤ笑われてしまう。
そしてあれは三年ほど前にフォルティエンヌで開発された暗殺者御用達の道具なのだと教えられる。
元々ターゲットを自分のタイミングで殺すために仕込む魔道具だったのを、リヒターの機転でロキの護身用に転用したのだとか。
人気商品ではあるのだが売られているのも極一部の闇市場だけらしい。
「ちなみにガヴァムで扱われてる物についてるセットのマジックバッグは少数しか出回ってないからまずこっちまで来ないですよ」
あれは闇商人が金貨100枚払ってでも手に入れたいと思う優れものだからと、男は実に楽しげに話してくる。
「どうやったら手に入る?」
「ロキを助けた貴方なら口利きですぐにでも」
「どう言う事だ?」
「あれを作っているのがロキを可愛がっている闇医者だからです」
男曰くマジックバッグはとある魔物の胃袋で作られていて、それを特殊な溶ける糸で縫い合わせて形にしているのだとか。
その闇医者が手術の腕が鈍らないようにと気紛れに作っているだけの代物だから、出回っている数が少ないとのこと。
普通に考えて量産できそうなのにと思ったが、元々その魔物の胃袋を手に入れるのも難しく、且つ扱いにくいそれを手早く加工し縫い合わせる事ができるのがその闇医者しかいなかったため、レアアイテムになっているらしい。
「もし欲しいなら紹介状を書くので、間違っても暗部を使って直接脅しに行かないでくださいよ?」
ヘソを曲げたら作ってもらえなくなるし、うっかり殺されたらロストアイテムになって価値が爆上がりして大変なことになるからと言われた。
そう言うことなら彼らに紹介してもらうのが一番だろう。
「セドリック王子。ロキを助けてくれて感謝する」
「俺達にできる事があればまた声を掛けてくれ」
「裏市場の最新情報なんかは希望があれば格安で教えますよ」
どうやらロキを助けたことで意図せず彼らの信用を買う事が出来たらしい。
「昨日のうちにデルタには極力セドリック王子には便宜を図るよう話を通しておいた。俺達と連絡を取りたくなったらそっちに言ってくれ」
そう言って男の一人がサラサラと走り書きをして俺へと渡してくる。
見ると暗号文のようだ。
「それで闇医者には伝わるだろう。後でデルタのハウルに頼んでくれ。数や内容はその時言ってくれればいい」
「わかった」
「ではセドリック王子。お達者で」
軽く手を振り去って行くが────待て。出口はそっちじゃないぞ?
最後の最後まで一筋縄ではいかない連中だったなと思いながら、俺は暗部に急いで追い掛けさせた。
***
ロキがレオナルド皇子のワイバーンに乗り込み、出立の準備を整える。
「ロキ陛下。またいつでも遊びに来てくれ」
父が満足げにロキへと声を掛けている。
どうやら父もロキを気に入ったようだ。
「ロキ。カリンかガヴァムを捨てたくなったらいつでもブルーグレイに来るといい。お前の席ならいつでも用意してやろう」
今回の来訪で随分ロキには利を生んでもらった。
だからこその声掛けだ。
ロキが王でいるのは偏にカリンを好きだからに他ならない。
昨日のままカリンが態度を改めないのならロキがカリンやガヴァムを捨てる可能性もなくはないし、その際は真っ先にこっちに来てもらいたい。
ミラルカやアンシャンテより距離がある分こちらが不利だし、こうして先に話をしておいた方が来てもらいやすいだろう。
「ありがとうございます。困った時は是非頼らせてください」
「なっ?!」
ロキは社交辞令ととって笑顔で返してきたが、焦ったように声を上げたのはカリンだ。
危機感があるのは結構だが、いつまでもロキに甘えるなと言ってやりたい。
(お前などさっさと捨てられてしまえ)
最後まで冷たい目で見てやったらカリンは蒼白になってロキに抱き着いていた。
本当に情けない限りだ。
(ロキにもっと虐めてやれと今度手紙で煽ってやろう。最新の拷問器具でも送ってやろうか)
ついそんなことを考えてしまうほど改めてカリンのことを嫌いになった。
「お世話になりました。それではまた」
「妹の事、よろしくお願いします。お世話になりました」
ロキに引き続きレオナルド皇子の挨拶の言葉が紡がれ、そのままワイバーンが空へと飛び立っていく。
長いようで短かった滞在もこれで終了かと思うとなんだか感慨深いものを感じてしまった。
(たまの来客もいいものだな)
そんな事を思いながら俺は笑顔でロキ達を見送った。
その後デルタを通してガヴァムの闇医者とやらに連絡を取ってみると、なかなかどうして食えない返事が返ってきた。
どうやら相当の曲者のようで久方ぶりに心が躍ったくらいだ。
マジックバッグは三つ完成次第送ってくれるとのこと。
それと合わせて『ロキ陛下が思い付きで口にしたものを開発してくれると耳に挟みました。大変だと思うので是非こちらからも技術者を紹介させてもらいたい』と書かれてあった。
「実に面白いな」
『今回の件でロキが世話になった礼はする。だが信用するためにその器を知りたい』
これはつまりそう言う意味だ。
この申し出を受け入れるのか突っぱねるのか?
技術者を開発に関わらせた後、殺すのか戻すのか?
そういった全てでこれからのこちらとのかかわりを判断しようとしているのが透けて見える。
上辺だけの付き合いになるのか深く関わり合いが持てるようになるのかは俺次第。
「つまらない相手なら上辺だけで十分だったんだがな」
この相手とはできれば深く付き合いたい。
そう思いながらほくそ笑み、俺はそっとペンを手に取り返事を書いた。
今回のロキの訪問でブルーグレイとガヴァムの裏稼業の間に非常に良好な繋がりを持つことができた。
それは裏に顔が利くようになったと言うことと等しい。
「ガヴァムを潰さなくて良かったですね」
暗部が俺にそう言ってくるが、それはその通りだと思う。
そもそもロキを王に立てなければこんな風に好意的には繋がらなかっただろう。
表向きはどうしようもない国だが、裏はなかなかどうしてかなり使える国だった。
「こちらばかりが得をしてロキには悪かったかもな」
全くそんなことは思っていないが、一応そう口にしてみた。
けれどそんな俺に暗部がクスリと笑って言ってくる。
「セドリック様もまだまだですね。あの方はとんでもない利をちゃんと持ち帰っておりましたよ?」
「なんだ?」
そんなものがあっただろうか?
精々思い付きの機器をこちらが作って送ってやる的なことくらいだと思うんだが?
「開発品の件か?」
「いいえ。あの方はあんなに壊れているのに貴方だけではなく国王陛下とアルメリア姫をしっかりと味方につけて帰られました」
「父を?」
けれどそんなもの表向きの社交辞令ではないのだろうか?
「ふっ…ヴィンセント陛下は社交辞令であんなことは仰いませんよ」
「父はロキになんと?」
「自分を父親と思って頼ってくれと」
「…………そうか」
それは正直凄いことだ。
大国の王の心を射止めて帰るとは。
「実質ガヴァムはブルーグレイの強い後ろ盾を得たということだな」
「そうなります」
ロキが下心があってそうしたとは全く思わないし、あいつはそんなものに一切興味はない。
寧ろカリン以外の何も望んでいない。
だからこそ警戒心の強い父があっさり落ちたのかもしれない。
まあいい。
他の誰かなら俺が裏で引きずり降ろしてもよかったが、相手がロキなら話は別だ。
「俺もあいつは気に入っている。これからも懇意にして可愛がってやるとしよう」
部下でも同士でも友人でもなく、本当に弟分になってしまったなと楽しく思いながら、俺はそっと笑みを浮かべたのだった。
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※ガヴァムからの来客編はこれにて終了です。
別名『アルフレッドの焼きもち編』でした(^^)
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました♪
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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