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【ガヴァムからの来客】
128.※ガヴァムからの来客⑪ Side.セドリック
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ロキ達と別れ、アルフレッドと二人きりのデートを堪能する。
向かったのは以前も行った闘技場だ。
今回も以前来た時同様飛び入り参加は大歓迎とばかりに普通にエントリーすることができた。
ただ問題はアルフレッドが強すぎると言うことくらいだろうか?
観客は大盛り上がりなのだが、相手が弱すぎて話にならない。
「うぅ…弱い。弱すぎる」
「そう言うな」
アルフレッドは早く俺とやりたいと言うが、今回に限り前回とは勝手が違っていた。
なんでも今やっているアルフレッドの劇が大人気なせいで今回のこの飛び入りに観客達が大興奮していて、決勝戦で当たらせろと煩いのだそうだ。
妃殿下コールと俺へのエールがかなり凄い。
思いがけない場所でこんなことになり、何も知らないアルフレッドは困惑を隠せない様子。
「なあ、セド。なんかおかしくないか?」
「お前が俺の妃になって一年以上過ぎたことだし、単純に知名度が上がったというだけの話だろう」
一応そうやってしらばっくれたが、これはもうバレるのも時間の問題だなと思った。
仕方がないから少しだけ言い方を変えてやろう。
「後は今民達の間でとある劇が流行っているせいだ」
「劇?」
「ああ。父が俺の印象を良くしようとイメージ払拭のための劇を作らせたんだ」
「へぇ…」
それにはアルフレッドも驚いたようだったが、どこか納得がいったというような顔になった。
「確かにお前の印象って冷酷王子って感じだったし、いい案だったかもな」
『流石陛下』と浮かれているが、実際はお前が主役の劇だぞとこっそり胸の内で笑ってやる。
「お前が主役の劇なら俺もちょっとは出てるってことだよな?そのせいでこの盛り上がりなのか…。なるほどな」
「納得したか?」
「ああ」
上手い具合に勘違いしたアルフレッドに満足し、俺はほくそ笑みながら闘技場の上へと足を向けた。
次は俺の試合だからだ。
キンッ!
『始め』の言葉と同時にほぼ一撃で剣を跳ね飛ばし参ったと言われるので、アルフレッドが物足りないと言う気持ちもよくわかる。
これなら騎士達相手に剣を振るった方がずっと楽しいだろう。
(まあ劇が好評のようだし、たまには民を喜ばせてやるのも悪くはないか…)
イメージ払拭というのなら父の顔を立ててこれを機に少しは協力してもいい。
こんな風に思えたのも最近毎日が楽しいからなのかもしれない。
そうしてあっという間に決勝まで進んで、思う存分アルフレッドと剣を交えたら物凄く観衆からも喜ばれ、帰り際にはアルフレッドからも嬉しい言葉をもらうことができた。
「本当、お前の剣技って天才的だよな!最高に興奮する!」
満面の笑みでのこの言葉にちょっと箍が外れかけ激しくキスを交わし『もう城に帰ろう』と言ったら『絶対に帰ったら襲う気だろ?!』と言い切られ、真っ赤な顔で拒まれたので仕方なく少しだけ買い物に付き合ってから帰ることにした。
無理矢理連れ帰ってもよかったのだが、そう言えばと一つ思い出したことがあったからだ。
だからアルフレッドが欲しかったものを買いに行った後で、俺もその用をさっさと済ませてしまうことに。
「何買うんだ?」
「筆だ」
「筆?」
「ああ。大きめの…手触りが抜群の物をロキに買ってやろうと思ってな」
「…………またロキ陛下か」
「ククッ。そう妬くな。後でたっぷり可愛がってやる」
「や、妬いてなんてっ…!」
「わかっている。ちょっと待っていろ」
こうして適度にアルフレッドの嫉妬を煽ってやるのも楽しいものだ。
「ああ、これは良さそうだな」
糊で固めていない筆の中で大振りで肌触りが良く適度に刺激もある逸品。
これならロキも気に入るだろう。
(カリンを虐めたいと言っていたしな)
そんな事を思い出しながらほくそ笑んでいるとまたアルフレッドに嫉妬してもらえたようで、クイッと袖を引かれた。
「……決まったか?」
「ああ。これならロキも喜んで使ってくれるはずだ」
「そっか。じゃあさっさと買って帰ろう」
その拗ねたような表情が可愛すぎて本当にたまらない。
もっともっと嫉妬させて焦らしてやったら夜には積極的に乱れてくれるだろうか?
積極的に俺と寝てくれたら凄く嬉しいのだが……。
そんな事を考えながら筆を購入して城へと帰った。
その後、すぐに抱いたかと言えば答えは否だ。
キスして愛撫し、抜きあいはしたがそこ止まりにしてやった。
俺がこんな中途半端なところでやめるなんて思いもしなかったのか、アルフレッドは驚愕の眼差しで『続きは?!』と言ってきたが、笑顔で流してやる。
「夕方には姫達も帰ってくる。その時食事も一緒に食べるだろう?」
「今はまだ昼過ぎだ!それにお前、そんなのいっつも気にしないじゃないか!」
(それはそうだ。いつもはアルフレッドを愛でる方が優先だからな)
でも今日はいつもと違うことがしたくなったのだ。
折角の機会だし、アルフレッドから求めてくるように誘導してみたい。
それにはもう少し焦らしが必要だろう。
「どうした?アルフレッド。真昼間から俺に抱かれたくなったならそう言えばいい」
「うっ…」
「『激しく犯してほしい』と言ってきたら抱いてやるぞ?」
「誰が言うか!」
「そうか。なら我慢するんだな」
「うぅ…。絶対お前の思う通りになんて動いてやらない!今日の夜は部屋から締めだしてやるから覚えてろ!」
手早く衣服を整えたアルフレッドが悔しそうに『暗部に頼んでも無駄だからな!』と言ってくるが、締め出し対策は既にロキに貰った道具でどうとでもなるし、何も問題はない。
アレは地味に凄く便利な道具だ。
色々試してみたがその全てを簡単に開けることができた。
(あいつは本当に一体どこを目指してるんだ?)
本人は全く気付いていなさそうだが、いつでも裏稼業デビューができそうなそのスキルの数々には目を瞠るばかり。
裏との繋がりと言った点でもそうだが、あれは敵にするより味方に取り込んでおく方がずっと面白いと思う。
(あんな有意義な人材を腐らせていた前ガヴァム王は本当に無能としか言いようがなかったな)
ロキを無能と嘲っていたその本人の方がずっと無能だったとは皮肉なものだと思う。
自分がその立場にいたなら早い段階で懐柔して上手く使っただろうに。
宝の持ち腐れとはよく言ったものだ。
そんな風に思考をしていたらアルフレッドがいつもとは違った行動に出てきた。
不意に服の裾を引かれたのだ。
「…………セ、セド」
「なんだ?」
「…………やっぱり…その…」
「どうした?」
「~~~~っ!し、しないか?」
真っ赤な顔をしながら蚊の鳴くような声で言い難そうにそう言ってきたアルフレッドに胸が熱くなる。
どうやら考え込んでいたせいで上手く勝手に嫉妬が煽れたらしい。
「可愛い俺のアルフレッド。夜までずっと可愛がって欲しいか?」
「…………ゆ、夕食は皆と食べる」
「そうか。それなら一度愛し合ってシャワーを浴びてまったりするか」
たまには甘やかす方向でいってみよう。
こういうのも心に余裕がある時しかできないから新鮮だ。
「ん…セド……」
「アル……」
抱き寄せ唇を合わせて何度も角度を変えながらその唇を味わっていく。
拒否されることなく受け入れてくるその姿に気を良くして、ソファに押し倒して服の中へと手を滑り込ませた。
「んっ、やっ…」
先程の余韻がまだ残っているからか、早く欲しいと言わんばかりに物欲しげにされて喜びが胸を満たしていく。
でも今日は焦らしに焦らしてから挿れてやりたい。
そう思って後ろを慣らしてからも暫くは挿れてやらなかった。
腰を引き寄せ互いのものを擦り合わせながら、胸の突起を甘噛みしては引っ張り舌で嬲ってやる。
「んぅっ!ひっ、やっ!」
その刺激にもどかしげに身を捩り、いやいやと首を振るアルフレッド。
その瞳は俺が欲しくてたまらないと切なげに揺れていた。
「はあ…っ、セドッ、それ、やぁっ…!早くっ…」
「早く?どうしてほしい?」
「うっうっ…これ、挿れて……」
「どこにだ?」
「お、俺に……」
「なら好きにねだってみろ」
「えっ?!」
「できるだろう?」
もう何度かしたことがあるんだからと言ってやったら、物凄く不本意そうな顔で恥ずかし気に悩みに悩んでいた。
こんな姿も凄くそそられる。
今日のアルフレッドはどんな風にねだってくるだろう?
恥ずかしいからとうつ伏せで腰を上げてねだってくるだろうか?
それとも恥ずかしがりながらも両足を持ち上げながら挿れてとねだってくるだろうか?
そう思っていたのに────。
「セ、セド……」
ソファの背もたれに片足を引っかけて、手で前を隠すように後孔に指を添え聞こえるか聞こえないかの小さな声で恥じらいながら「もう…お前と一つになりたい」と言ってこられた。
窮屈なソファの上でのその格好もさることながら、恥ずかしさで潤んだ瞳がたまらなく煽情的で襲ってくださいと言わんばかりの痴態に遠慮という言葉はあっさりと吹き飛んでしまった。
「あぁっ、あぁっ!」
片足を肩に引っ掛け、ズブブッと熱塊をアルフレッドの中へと納めていくと、角度的に凄くいいところに当たったのだろう。
逃げようとし始めたのでそのまま一息に奥まで押し込んでやった。
「ん────っ!!」
ビクビクと身を震わせ中イキしたアルフレッドに腰を押し付けて、そのままキュウキュウと懐いてくる尻穴を沢山可愛がってやる。
「はっ、あぁ、んっ!やっ、ダメ、だっ…んぅ…あぁっ!」
気持ち良過ぎてたまらないと甘い声で啼くアルフレッド。
そんなアルフレッドを見つめながら大きくスライドさせて奥まで突いてやる。
「ひぃあっ!」
「お前はこれが本当に大好きだな」
「や…そこ、やぁ…っ」
ゴッゴッと奥まで突く度に身を反らし快楽に蕩けていくアルフレッドの顔を見るのは凄く好きだ。
「あぁっ!あぁっ!セドッ!」
前立腺を擦り上げながら奥を何度も突いてやると、すごく気持ちいいとばかりに思い切り締め付けられた。
中が俺を絡めとるように蠢いて気持ち良くてたまらない。
このまま溶け合ってずっと甘美な時間を過ごせたらいいのに────。
そう思ったから前を指で押さえてなるべく長くその身を味わってやった。
勝手にイケないせいで放して放してと半泣きで煩かったが、その後一緒にイッたら凄く嬉しそうにしていたし構わないだろう。
俺に注がれながら離れるなと言わんばかりに抱きつかれて、最高に幸せだった。
向かったのは以前も行った闘技場だ。
今回も以前来た時同様飛び入り参加は大歓迎とばかりに普通にエントリーすることができた。
ただ問題はアルフレッドが強すぎると言うことくらいだろうか?
観客は大盛り上がりなのだが、相手が弱すぎて話にならない。
「うぅ…弱い。弱すぎる」
「そう言うな」
アルフレッドは早く俺とやりたいと言うが、今回に限り前回とは勝手が違っていた。
なんでも今やっているアルフレッドの劇が大人気なせいで今回のこの飛び入りに観客達が大興奮していて、決勝戦で当たらせろと煩いのだそうだ。
妃殿下コールと俺へのエールがかなり凄い。
思いがけない場所でこんなことになり、何も知らないアルフレッドは困惑を隠せない様子。
「なあ、セド。なんかおかしくないか?」
「お前が俺の妃になって一年以上過ぎたことだし、単純に知名度が上がったというだけの話だろう」
一応そうやってしらばっくれたが、これはもうバレるのも時間の問題だなと思った。
仕方がないから少しだけ言い方を変えてやろう。
「後は今民達の間でとある劇が流行っているせいだ」
「劇?」
「ああ。父が俺の印象を良くしようとイメージ払拭のための劇を作らせたんだ」
「へぇ…」
それにはアルフレッドも驚いたようだったが、どこか納得がいったというような顔になった。
「確かにお前の印象って冷酷王子って感じだったし、いい案だったかもな」
『流石陛下』と浮かれているが、実際はお前が主役の劇だぞとこっそり胸の内で笑ってやる。
「お前が主役の劇なら俺もちょっとは出てるってことだよな?そのせいでこの盛り上がりなのか…。なるほどな」
「納得したか?」
「ああ」
上手い具合に勘違いしたアルフレッドに満足し、俺はほくそ笑みながら闘技場の上へと足を向けた。
次は俺の試合だからだ。
キンッ!
『始め』の言葉と同時にほぼ一撃で剣を跳ね飛ばし参ったと言われるので、アルフレッドが物足りないと言う気持ちもよくわかる。
これなら騎士達相手に剣を振るった方がずっと楽しいだろう。
(まあ劇が好評のようだし、たまには民を喜ばせてやるのも悪くはないか…)
イメージ払拭というのなら父の顔を立ててこれを機に少しは協力してもいい。
こんな風に思えたのも最近毎日が楽しいからなのかもしれない。
そうしてあっという間に決勝まで進んで、思う存分アルフレッドと剣を交えたら物凄く観衆からも喜ばれ、帰り際にはアルフレッドからも嬉しい言葉をもらうことができた。
「本当、お前の剣技って天才的だよな!最高に興奮する!」
満面の笑みでのこの言葉にちょっと箍が外れかけ激しくキスを交わし『もう城に帰ろう』と言ったら『絶対に帰ったら襲う気だろ?!』と言い切られ、真っ赤な顔で拒まれたので仕方なく少しだけ買い物に付き合ってから帰ることにした。
無理矢理連れ帰ってもよかったのだが、そう言えばと一つ思い出したことがあったからだ。
だからアルフレッドが欲しかったものを買いに行った後で、俺もその用をさっさと済ませてしまうことに。
「何買うんだ?」
「筆だ」
「筆?」
「ああ。大きめの…手触りが抜群の物をロキに買ってやろうと思ってな」
「…………またロキ陛下か」
「ククッ。そう妬くな。後でたっぷり可愛がってやる」
「や、妬いてなんてっ…!」
「わかっている。ちょっと待っていろ」
こうして適度にアルフレッドの嫉妬を煽ってやるのも楽しいものだ。
「ああ、これは良さそうだな」
糊で固めていない筆の中で大振りで肌触りが良く適度に刺激もある逸品。
これならロキも気に入るだろう。
(カリンを虐めたいと言っていたしな)
そんな事を思い出しながらほくそ笑んでいるとまたアルフレッドに嫉妬してもらえたようで、クイッと袖を引かれた。
「……決まったか?」
「ああ。これならロキも喜んで使ってくれるはずだ」
「そっか。じゃあさっさと買って帰ろう」
その拗ねたような表情が可愛すぎて本当にたまらない。
もっともっと嫉妬させて焦らしてやったら夜には積極的に乱れてくれるだろうか?
積極的に俺と寝てくれたら凄く嬉しいのだが……。
そんな事を考えながら筆を購入して城へと帰った。
その後、すぐに抱いたかと言えば答えは否だ。
キスして愛撫し、抜きあいはしたがそこ止まりにしてやった。
俺がこんな中途半端なところでやめるなんて思いもしなかったのか、アルフレッドは驚愕の眼差しで『続きは?!』と言ってきたが、笑顔で流してやる。
「夕方には姫達も帰ってくる。その時食事も一緒に食べるだろう?」
「今はまだ昼過ぎだ!それにお前、そんなのいっつも気にしないじゃないか!」
(それはそうだ。いつもはアルフレッドを愛でる方が優先だからな)
でも今日はいつもと違うことがしたくなったのだ。
折角の機会だし、アルフレッドから求めてくるように誘導してみたい。
それにはもう少し焦らしが必要だろう。
「どうした?アルフレッド。真昼間から俺に抱かれたくなったならそう言えばいい」
「うっ…」
「『激しく犯してほしい』と言ってきたら抱いてやるぞ?」
「誰が言うか!」
「そうか。なら我慢するんだな」
「うぅ…。絶対お前の思う通りになんて動いてやらない!今日の夜は部屋から締めだしてやるから覚えてろ!」
手早く衣服を整えたアルフレッドが悔しそうに『暗部に頼んでも無駄だからな!』と言ってくるが、締め出し対策は既にロキに貰った道具でどうとでもなるし、何も問題はない。
アレは地味に凄く便利な道具だ。
色々試してみたがその全てを簡単に開けることができた。
(あいつは本当に一体どこを目指してるんだ?)
本人は全く気付いていなさそうだが、いつでも裏稼業デビューができそうなそのスキルの数々には目を瞠るばかり。
裏との繋がりと言った点でもそうだが、あれは敵にするより味方に取り込んでおく方がずっと面白いと思う。
(あんな有意義な人材を腐らせていた前ガヴァム王は本当に無能としか言いようがなかったな)
ロキを無能と嘲っていたその本人の方がずっと無能だったとは皮肉なものだと思う。
自分がその立場にいたなら早い段階で懐柔して上手く使っただろうに。
宝の持ち腐れとはよく言ったものだ。
そんな風に思考をしていたらアルフレッドがいつもとは違った行動に出てきた。
不意に服の裾を引かれたのだ。
「…………セ、セド」
「なんだ?」
「…………やっぱり…その…」
「どうした?」
「~~~~っ!し、しないか?」
真っ赤な顔をしながら蚊の鳴くような声で言い難そうにそう言ってきたアルフレッドに胸が熱くなる。
どうやら考え込んでいたせいで上手く勝手に嫉妬が煽れたらしい。
「可愛い俺のアルフレッド。夜までずっと可愛がって欲しいか?」
「…………ゆ、夕食は皆と食べる」
「そうか。それなら一度愛し合ってシャワーを浴びてまったりするか」
たまには甘やかす方向でいってみよう。
こういうのも心に余裕がある時しかできないから新鮮だ。
「ん…セド……」
「アル……」
抱き寄せ唇を合わせて何度も角度を変えながらその唇を味わっていく。
拒否されることなく受け入れてくるその姿に気を良くして、ソファに押し倒して服の中へと手を滑り込ませた。
「んっ、やっ…」
先程の余韻がまだ残っているからか、早く欲しいと言わんばかりに物欲しげにされて喜びが胸を満たしていく。
でも今日は焦らしに焦らしてから挿れてやりたい。
そう思って後ろを慣らしてからも暫くは挿れてやらなかった。
腰を引き寄せ互いのものを擦り合わせながら、胸の突起を甘噛みしては引っ張り舌で嬲ってやる。
「んぅっ!ひっ、やっ!」
その刺激にもどかしげに身を捩り、いやいやと首を振るアルフレッド。
その瞳は俺が欲しくてたまらないと切なげに揺れていた。
「はあ…っ、セドッ、それ、やぁっ…!早くっ…」
「早く?どうしてほしい?」
「うっうっ…これ、挿れて……」
「どこにだ?」
「お、俺に……」
「なら好きにねだってみろ」
「えっ?!」
「できるだろう?」
もう何度かしたことがあるんだからと言ってやったら、物凄く不本意そうな顔で恥ずかし気に悩みに悩んでいた。
こんな姿も凄くそそられる。
今日のアルフレッドはどんな風にねだってくるだろう?
恥ずかしいからとうつ伏せで腰を上げてねだってくるだろうか?
それとも恥ずかしがりながらも両足を持ち上げながら挿れてとねだってくるだろうか?
そう思っていたのに────。
「セ、セド……」
ソファの背もたれに片足を引っかけて、手で前を隠すように後孔に指を添え聞こえるか聞こえないかの小さな声で恥じらいながら「もう…お前と一つになりたい」と言ってこられた。
窮屈なソファの上でのその格好もさることながら、恥ずかしさで潤んだ瞳がたまらなく煽情的で襲ってくださいと言わんばかりの痴態に遠慮という言葉はあっさりと吹き飛んでしまった。
「あぁっ、あぁっ!」
片足を肩に引っ掛け、ズブブッと熱塊をアルフレッドの中へと納めていくと、角度的に凄くいいところに当たったのだろう。
逃げようとし始めたのでそのまま一息に奥まで押し込んでやった。
「ん────っ!!」
ビクビクと身を震わせ中イキしたアルフレッドに腰を押し付けて、そのままキュウキュウと懐いてくる尻穴を沢山可愛がってやる。
「はっ、あぁ、んっ!やっ、ダメ、だっ…んぅ…あぁっ!」
気持ち良過ぎてたまらないと甘い声で啼くアルフレッド。
そんなアルフレッドを見つめながら大きくスライドさせて奥まで突いてやる。
「ひぃあっ!」
「お前はこれが本当に大好きだな」
「や…そこ、やぁ…っ」
ゴッゴッと奥まで突く度に身を反らし快楽に蕩けていくアルフレッドの顔を見るのは凄く好きだ。
「あぁっ!あぁっ!セドッ!」
前立腺を擦り上げながら奥を何度も突いてやると、すごく気持ちいいとばかりに思い切り締め付けられた。
中が俺を絡めとるように蠢いて気持ち良くてたまらない。
このまま溶け合ってずっと甘美な時間を過ごせたらいいのに────。
そう思ったから前を指で押さえてなるべく長くその身を味わってやった。
勝手にイケないせいで放して放してと半泣きで煩かったが、その後一緒にイッたら凄く嬉しそうにしていたし構わないだろう。
俺に注がれながら離れるなと言わんばかりに抱きつかれて、最高に幸せだった。
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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