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【ガヴァムからの来客】
120.ガヴァムからの来客③ Side.セドリック
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「ご無沙汰しております、陛下。その節は戴冠の儀にお越し頂きありがとうございました」
「うむ、元気そうで何よりだ、ロキ陛下」
昼餐の席でロキが父へと挨拶を交わす。
今回はこちらからの招待だし、堅苦しいことは抜きにして楽にしてほしいと言って、父はにこやかにロキに席を勧めていた。
今席を同じくしているのは父と俺、アルフレッドとアルメリア姫、ロキの五人だ。
姫は兄と同い年であり大親友とやらのロキに興味津々のようで、食事の合間合間に積極的に話しかけていた。
「このサーモンのマリネは私もこの国に来て初めて食べたのですけれど、いかがでしょう?」
「とても美味しいと思います」
「ロキ陛下のお口に合ったようで何よりですわ」
「ありがとうございます」
そうして食事を楽しませつつ和やかな空気になったところで父が滞在について話し始める。
「ロキ陛下、遠いところをわざわざ来てくれたのだ。折角だし一週間程滞在してブルーグレイで羽を伸ばしてほしい」
けれど案の定、予想通りロキはそんなには滞在できないと言い出した。
「有難いお申し出ですが、俺はまだ半人前の国王なので長々と国を空けてしまうと政務が滞ってしまいます。兄に負担をかけるわけにもいきませんので、できれば三日ほどでお暇したく思います」
「そうか。それは残念だ。ではその間だけでもセドリックと存分に仲良く語り合ってほしい」
「お気遣いありがとうございます」
一応気を遣って言葉を選び、父の顔を立ててはいるが、内心はカリンのところに早く帰りたいだけだろう。
俺としては三日も滞在すると言っただけなかなか頑張ったなと思えた。
多分父がこの場にいなくて俺が同じことを訊いたらじゃあこの後帰りますとか普通に言ってきたはずだ。
そんな事を考えている間に父はあれこれとロキとの会話を楽しみ始めた。
俺との手紙のやり取りではどんな話をしているのかとか、どんなことに興味があるのか等々内容は様々だ。
そんな中、機器に興味があると言ったロキにどんなものに興味があるのか、どういったものが欲しいかと尋ね、ロキは特に隠すことなく思いつくままを口にし始める。
「そうですね。色々ありますが……取り敢えず、執務室から鍛錬場に声を響かせる機器とかあれば便利だなと思います」
「ほぉ?」
「緊急時などに離れた所からでも指示できれば便利かなと…」
これは確かに例えば敵襲でもあった時に便利そうだ。
アルフレッドが逃げ出した際も城中に一斉に通達ができそうだし、少し考えてみようか?
「なるほど。他には?」
「そうですね。こう…宙に浮かぶ機器とかがあれば便利だと思うんですけど…ブルーグレイにならありますか?」
「宙に浮かぶ?」
「ええ。そこから画像を手元に送ってくるようになっていたら最高だなと思いまして、あれば是非欲しいなと」
「ほぉ!」
「上手く一般活用するならなかなか行けない場所への調査や敵地への偵察なんかにも使えそうですよね」
ロキはニコッと笑っているが、上手く言ったものだ。
多分単純にカリンとどうしても離れて仕事をしなければならない時に顔が見たいだけだろう。
だが父がしきりに感心して頷いていることからも分かる通り、これは確かに色々応用も利きそうだし良さそうだ。
取り敢えず、俺もいつでもアルフレッドの顔が見たいから試しに作らせてみようか?
ロキが宙に浮かぶ機器がいいと言っているのは身に着けるタイプだと本人に近すぎて姿が映らないからに違いない。
ロックオンを改良する形で何とか上手くできないものか……。
他にもロキは色々と『あったら欲しいもの』とやらを口にして、すでに売っているものがあれば買って帰りたいですと笑顔で言っていた。
そのうち幾つか実現可能なものもあったからか、父は上機嫌で大笑いし『出来たらすぐに送ろう』と口にしている。
そんな父にロキはわざわざ作ってまで送ってくれなくてもと困ったようにこちらを見てきたので、もらえるものはもらっておけと言ってやった。
何も遠慮することはない。
こちらには利益しかないのだから。
ロキと話していると作りたい物は増える一方だ。
そして話が一段落したところで父がしみじみとした口調でまた友人という言葉を口にしてきた。
「セドリックにロキ陛下のような友人ができて私も安心だ」
「……非常に申し上げにくいのですが、違いますよ?」
普通なら礼を言っておしまいだが、ロキは正直にそう言い放つ。
だがこの場合はそれが正解だ。
「ほら、父上。言ったでしょう?」
俺達は友人じゃない。
こう言えば誰しもが納得するだろうと思いそう口にしたのだが、何故かその場の全員から『嘘だ!』みたいな目を向けられてしまった。
「全く…。ロキ陛下、気にするな」
「ええ、ありがとうございます。そう言えば先日アンシャンテの街で見たんですけど……」
俺は気にするなと言ってやったのだが、ロキはおかしな空気になったのを察し、ここはさっさと話題を変えるに限ると言わんばかりに別の話を振ってきた。
それ自体は割とポピュラーな食べ物で、俺も知っているものだったため普通に話に乗ってやる。
「ああ、その食べ物は屋台でよくある奴だな。最近では少しアレンジを加えたものが出回り始めたようだ」
「へぇ…。どんなアレンジが?」
「これまでのタレか塩という単純なものではなく、カリー粉というスパイスを使ったものや、チリペッパーという辛い粉を振りかけたものなんかは人気と聞いたぞ?」
「どんな味なのか想像がつかないですね」
その返答にそう言えばロキはあまり街に出たことがないのだったと思い出す。
折角だし連れ出してやろうか?
ロキをダシにアルフレッドとデートに行くのも悪くはない。
「ふっ…午後にでも街に出て食べてみるか?」
「いいんですか?それならついでにちょっと行ってみたい場所もあるんですが…」
ロキの行ってみたい場所というのはどこだろう?
絶対に普通の場所でないことだけは確かだ。
上手くいけば俺も裏稼業の連中と顔繋ぎができるかもしれない。
それなら一石二鳥だ。
「ロキ陛下が行きたい場所なら楽しそうだな。後で教えてくれ」
「はい」
だからそう言ったのだが、何故かまた場の空気がおかしくなった。
何かおかしかっただろうか?
そう思いロキの方に視線を戻すと、ロキはロキでそれを受けてもしや自分のせいかと言葉を紡いだ。
「すみません。ものを知らないもので」
その言葉に皆が違うと言わんばかりに首を横に振る。
「あ、もちろんセドリック王子とアルフレッド妃殿下の邪魔をする気はないですし、こちらはこちらで騎士を同行させますのでお気遣いなく」
それを聞き、ああなるほどなと納得がいった。
きっと皆が皆、アルフレッドとのデートにロキを混ぜて大丈夫かと心配したのだろう。
それなら大丈夫だ。
「ロキ陛下。同行する騎士はリヒターか?」
「ええ。そのつもりです」
「そうか。それなら安心だ」
ロキは不思議そうだが、あの男はロキしか見ていないしこちらを邪魔するような男でもない。
「あの男はロキ陛下しか見てないしな。丁度いい」
「ありがとうございます。いつも尽くしてくれる騎士なので、セドリック王子にそう言っていただけて嬉しいです」
ほら、問題ない。
Wデートのようなものだ。
そう思いながら食事も終わったことだしと準備の為席を立つ。
「ああ、姫。アルフレッドは借りるぞ?」
「は、はい!どうぞご自由に!」
そう告げた姫にフッと笑って、俺はアルフレッドを連れ着替えへと向かったのだった。
「うむ、元気そうで何よりだ、ロキ陛下」
昼餐の席でロキが父へと挨拶を交わす。
今回はこちらからの招待だし、堅苦しいことは抜きにして楽にしてほしいと言って、父はにこやかにロキに席を勧めていた。
今席を同じくしているのは父と俺、アルフレッドとアルメリア姫、ロキの五人だ。
姫は兄と同い年であり大親友とやらのロキに興味津々のようで、食事の合間合間に積極的に話しかけていた。
「このサーモンのマリネは私もこの国に来て初めて食べたのですけれど、いかがでしょう?」
「とても美味しいと思います」
「ロキ陛下のお口に合ったようで何よりですわ」
「ありがとうございます」
そうして食事を楽しませつつ和やかな空気になったところで父が滞在について話し始める。
「ロキ陛下、遠いところをわざわざ来てくれたのだ。折角だし一週間程滞在してブルーグレイで羽を伸ばしてほしい」
けれど案の定、予想通りロキはそんなには滞在できないと言い出した。
「有難いお申し出ですが、俺はまだ半人前の国王なので長々と国を空けてしまうと政務が滞ってしまいます。兄に負担をかけるわけにもいきませんので、できれば三日ほどでお暇したく思います」
「そうか。それは残念だ。ではその間だけでもセドリックと存分に仲良く語り合ってほしい」
「お気遣いありがとうございます」
一応気を遣って言葉を選び、父の顔を立ててはいるが、内心はカリンのところに早く帰りたいだけだろう。
俺としては三日も滞在すると言っただけなかなか頑張ったなと思えた。
多分父がこの場にいなくて俺が同じことを訊いたらじゃあこの後帰りますとか普通に言ってきたはずだ。
そんな事を考えている間に父はあれこれとロキとの会話を楽しみ始めた。
俺との手紙のやり取りではどんな話をしているのかとか、どんなことに興味があるのか等々内容は様々だ。
そんな中、機器に興味があると言ったロキにどんなものに興味があるのか、どういったものが欲しいかと尋ね、ロキは特に隠すことなく思いつくままを口にし始める。
「そうですね。色々ありますが……取り敢えず、執務室から鍛錬場に声を響かせる機器とかあれば便利だなと思います」
「ほぉ?」
「緊急時などに離れた所からでも指示できれば便利かなと…」
これは確かに例えば敵襲でもあった時に便利そうだ。
アルフレッドが逃げ出した際も城中に一斉に通達ができそうだし、少し考えてみようか?
「なるほど。他には?」
「そうですね。こう…宙に浮かぶ機器とかがあれば便利だと思うんですけど…ブルーグレイにならありますか?」
「宙に浮かぶ?」
「ええ。そこから画像を手元に送ってくるようになっていたら最高だなと思いまして、あれば是非欲しいなと」
「ほぉ!」
「上手く一般活用するならなかなか行けない場所への調査や敵地への偵察なんかにも使えそうですよね」
ロキはニコッと笑っているが、上手く言ったものだ。
多分単純にカリンとどうしても離れて仕事をしなければならない時に顔が見たいだけだろう。
だが父がしきりに感心して頷いていることからも分かる通り、これは確かに色々応用も利きそうだし良さそうだ。
取り敢えず、俺もいつでもアルフレッドの顔が見たいから試しに作らせてみようか?
ロキが宙に浮かぶ機器がいいと言っているのは身に着けるタイプだと本人に近すぎて姿が映らないからに違いない。
ロックオンを改良する形で何とか上手くできないものか……。
他にもロキは色々と『あったら欲しいもの』とやらを口にして、すでに売っているものがあれば買って帰りたいですと笑顔で言っていた。
そのうち幾つか実現可能なものもあったからか、父は上機嫌で大笑いし『出来たらすぐに送ろう』と口にしている。
そんな父にロキはわざわざ作ってまで送ってくれなくてもと困ったようにこちらを見てきたので、もらえるものはもらっておけと言ってやった。
何も遠慮することはない。
こちらには利益しかないのだから。
ロキと話していると作りたい物は増える一方だ。
そして話が一段落したところで父がしみじみとした口調でまた友人という言葉を口にしてきた。
「セドリックにロキ陛下のような友人ができて私も安心だ」
「……非常に申し上げにくいのですが、違いますよ?」
普通なら礼を言っておしまいだが、ロキは正直にそう言い放つ。
だがこの場合はそれが正解だ。
「ほら、父上。言ったでしょう?」
俺達は友人じゃない。
こう言えば誰しもが納得するだろうと思いそう口にしたのだが、何故かその場の全員から『嘘だ!』みたいな目を向けられてしまった。
「全く…。ロキ陛下、気にするな」
「ええ、ありがとうございます。そう言えば先日アンシャンテの街で見たんですけど……」
俺は気にするなと言ってやったのだが、ロキはおかしな空気になったのを察し、ここはさっさと話題を変えるに限ると言わんばかりに別の話を振ってきた。
それ自体は割とポピュラーな食べ物で、俺も知っているものだったため普通に話に乗ってやる。
「ああ、その食べ物は屋台でよくある奴だな。最近では少しアレンジを加えたものが出回り始めたようだ」
「へぇ…。どんなアレンジが?」
「これまでのタレか塩という単純なものではなく、カリー粉というスパイスを使ったものや、チリペッパーという辛い粉を振りかけたものなんかは人気と聞いたぞ?」
「どんな味なのか想像がつかないですね」
その返答にそう言えばロキはあまり街に出たことがないのだったと思い出す。
折角だし連れ出してやろうか?
ロキをダシにアルフレッドとデートに行くのも悪くはない。
「ふっ…午後にでも街に出て食べてみるか?」
「いいんですか?それならついでにちょっと行ってみたい場所もあるんですが…」
ロキの行ってみたい場所というのはどこだろう?
絶対に普通の場所でないことだけは確かだ。
上手くいけば俺も裏稼業の連中と顔繋ぎができるかもしれない。
それなら一石二鳥だ。
「ロキ陛下が行きたい場所なら楽しそうだな。後で教えてくれ」
「はい」
だからそう言ったのだが、何故かまた場の空気がおかしくなった。
何かおかしかっただろうか?
そう思いロキの方に視線を戻すと、ロキはロキでそれを受けてもしや自分のせいかと言葉を紡いだ。
「すみません。ものを知らないもので」
その言葉に皆が違うと言わんばかりに首を横に振る。
「あ、もちろんセドリック王子とアルフレッド妃殿下の邪魔をする気はないですし、こちらはこちらで騎士を同行させますのでお気遣いなく」
それを聞き、ああなるほどなと納得がいった。
きっと皆が皆、アルフレッドとのデートにロキを混ぜて大丈夫かと心配したのだろう。
それなら大丈夫だ。
「ロキ陛下。同行する騎士はリヒターか?」
「ええ。そのつもりです」
「そうか。それなら安心だ」
ロキは不思議そうだが、あの男はロキしか見ていないしこちらを邪魔するような男でもない。
「あの男はロキ陛下しか見てないしな。丁度いい」
「ありがとうございます。いつも尽くしてくれる騎士なので、セドリック王子にそう言っていただけて嬉しいです」
ほら、問題ない。
Wデートのようなものだ。
そう思いながら食事も終わったことだしと準備の為席を立つ。
「ああ、姫。アルフレッドは借りるぞ?」
「は、はい!どうぞご自由に!」
そう告げた姫にフッと笑って、俺はアルフレッドを連れ着替えへと向かったのだった。
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