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【ガヴァムからの来客】
119.ガヴァムからの来客② Side.セドリック
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今日はロキが城へとやってくる日だ。
昨日のうちにブルーグレイに到着はしていたようだが、昨日は街の宿に泊まったらしい。
ワイバーンは所定の場所に預けてでもいるのだろう。
王都にはそう言う場所が幾つか点在しているし、特に困ることもなかったはずだ。
「ロキ陛下。ようこそブルーグレイへ」
「お招きに預かり恐縮です」
俺は笑顔でロキを出迎えたが、多分出迎えた者の半分以上は呆気にとられていたのではないだろうか?
「ロキ陛下。付き添いは二名だけか?」
「ええ。取り敢えず」
「そうか。ロキ陛下らしいな」
ロキは国王だし普通ならもっと引き連れてきても全くおかしくはない。
それなのに二名だけというのが面白くて仕方がない。
しかもそのうちの一人は暗部のようだから、実質近衛騎士一人だけが連れと言っても過言ではない。
まるでちょっと遊びに来ましたと言わんばかりの訪問にロキの本心が透けて見える。
(どう考えてもすぐに帰る気満々だな)
ロキの場合こちらを馬鹿にしているとかではなく、本気でカリン以外どうでもいいと思っているのが丸わかりだから俺としても予想の範囲内でしかない。
シャイナーのようにロキを探しに来た等、突然の訪問ならまだしも、あらかじめ招待状を送っての訪問にもかかわらずこうだったことに皆が皆驚いて固まっているから、俺自ら部屋に案内してやることにした。
シャイナーのその後も聞けるし一石二鳥だ。
「それで…その後どうだ?」
「シャイナー陛下ですか?」
「ああ」
あれだけロキに執着を見せていたシャイナーだ。
何か面白いことでも起こってないかと話を振ってやると、案の定ロキの口からは突拍子もない言葉が飛び出してきた。
「結婚を勧めておきましたけど」
まさかの結婚の勧めに笑いが込み上げてくる。
「ハハッ!流石だな。良く了承させたものだ」
「割と簡単でしたよ?」
自分で快楽堕ちさせておいてなんて酷いことをしているんだろう、この男は。
このドSめと内心楽しく思いながら話を続ける。
「そうか…。まあ確かに正攻法から外れたロキ陛下にあの男が適うはずもないな」
「そんなに外れてますかね?」
「外れているだろう」
「付き纏われないよう手を打っただけなんですが…」
無自覚に酷いことをするところがこの男の面白いところだなと改めて思った。
「俺にはできない芸当だな」
「逆に俺にはセドリック王子のような手は使えませんからね」
確かにロキは俺とはまた種類の違う酷さを持った奴だと言えるだろう。
「ククッ…確かにな。まあいい。取り敢えず父は昼餐でも一緒にと言っていた。挨拶はその席で十分だろう」
「そうですか?ありがとうございます。ではまた後程」
「ああ」
そう言って一旦別れたのだが、執務室に向かっている途中で見慣れない者を見掛けたので足を止めた。
「そこの侍女と騎士達、止まれ」
「はい。セドリック王子」
「お前達、ブルーグレイの者ではないな?」
「はい。ロキ陛下のお付きとして後からやって参りました」
全く臆することなくにこやかにそう言われ、見定めるように目の前の三名を見遣る。
話す内容の割にその姿はブルーグレイの侍女と騎士の姿で溶け込んでいるため、はいそうですかと流すわけがない。
それに────。
(全員男だな……)
うち一人は侍女に扮してはいるが、その者もじっくり観察するとどうやら男のようだ。
けれど仕草は実に慣れたもので、女性と言われても全く遜色はない。
それ即ちスパイの類の輩なのだろう。
「悪いがロキは国賓なのでな。目的を聞かせてもらおうか」
「もちろん護衛でございます」
「その言葉を信じろと?」
そう言いながら少し威圧を向けてやるが、三人は全く怯むことなく言い放った。
「ロキ陛下が幼少の頃より親しくさせてもらってるんで、きっちり護らせて頂きますよ」
────暫しの睨み合い。
けれどその瞳に嘘偽りは見られなかったことから本当のようだと確信し、威圧するのをやめた。
「どうやら嘘はないようだな。それならしっかり護ってやれ」
「いいんですか?」
「ああ。暗部と近衛一名ずつしか連れてこなかったようだし、俺としてもその方が助かる」
「え?!ロキの奴、変わってなさそうで良かったんだか悪かったんだか」
小声でそんなことを溢しているし、その口調から随分親しそうだと思えた。
そこから察するに、恐らくロキと親しい裏稼業の一派なのだろう。
「ちなみに…ここへはどこから入ったんだ?」
「それは企業秘密でございます」
俺からの問い掛けにニコッと笑って三名が揃って気を引き締めてきた。
どうやら裏の稼業については口が堅いらしい。
「そうか。ロキの子飼いらしいな」
裏稼業だと把握できたためそう言ってやると一つだけ忠告をされた。
「衣装の流出だけでも食い止めれば少しはマシかと思いますよ?」
「そうか。騎士は難しいが侍女の方は以後気を付けるとしよう」
「案外どっちもいけると思いますよ」
「……ロキの部屋はわかるか?」
「はい。先程伺いましたので」
「……そうか。良い抜き打ち訓練になったようで嬉しく思うぞ」
「お役に立てて光栄です。では、これにて御前失礼致します」
そう言って特に何を言うでもなく三人はロキのいる部屋へと迷うことなく向かっていった。
念のため暗部に後をつけさせたが、特に問題なくロキは懐かし気に再会を喜んでいたらしい。
「……やることが増えたな」
先程の言い方から考えるに流出させているのは洗濯を担っている王宮の下女が怪しい。
(取り敢えず調べさせるか)
既に裏に流出してしまっている侍女服や騎士服の回収は難しいだろうが、流石にこう易々とスパイに入り込まれてはブルーグレイの威信にかかわる。
(父にも話を持っていって、流出させている輩を把握し、必要であればデザインを一新することも考えるべきか…)
普段国賓など早々来ることはないが、警備も見直し、入り込んでいるスパイが他にいないかと、いるとすればどこの手の者かを調べておかねばと気を引き締めた。
こんなに簡単に国賓の場所を教えてしまう者がいること自体も問題だ。
それに刺客なども怖いが、一番厄介なのはスパイによる技術漏洩だ。
わざと流して把握している情報なら兎も角、そうでないものまで奪われてはたまったものではない。
至急対策を取らねば。
そう考えを纏めて、俺はすぐさま父の元へと足を向けた。
「ほぉ?易々とスパイが入り込んでいたと」
「ええ。今回はロキの手の者だったので問題はなかったものの、他に潜り込んでいないとも限らないので一層の対策をと」
「なるほどな。かなり対策はとっていたつもりだが…いや、勉強になった。流石はお前の友人だ」
「ロキは友人ではないですが?」
「まあまあ、良いではないか。別に一人くらい親しい者がいようと損はなかろう?」
「…………」
「はははっ!お前のそんな顔が見れて嬉しく思うぞ?」
そんな風に父に揶揄われはしたが、どうせ昼餐の席で話せば違うとわかってもらえるだろう。
そう思いながら話は終わったとばかりに執務室へと戻った。
昨日のうちにブルーグレイに到着はしていたようだが、昨日は街の宿に泊まったらしい。
ワイバーンは所定の場所に預けてでもいるのだろう。
王都にはそう言う場所が幾つか点在しているし、特に困ることもなかったはずだ。
「ロキ陛下。ようこそブルーグレイへ」
「お招きに預かり恐縮です」
俺は笑顔でロキを出迎えたが、多分出迎えた者の半分以上は呆気にとられていたのではないだろうか?
「ロキ陛下。付き添いは二名だけか?」
「ええ。取り敢えず」
「そうか。ロキ陛下らしいな」
ロキは国王だし普通ならもっと引き連れてきても全くおかしくはない。
それなのに二名だけというのが面白くて仕方がない。
しかもそのうちの一人は暗部のようだから、実質近衛騎士一人だけが連れと言っても過言ではない。
まるでちょっと遊びに来ましたと言わんばかりの訪問にロキの本心が透けて見える。
(どう考えてもすぐに帰る気満々だな)
ロキの場合こちらを馬鹿にしているとかではなく、本気でカリン以外どうでもいいと思っているのが丸わかりだから俺としても予想の範囲内でしかない。
シャイナーのようにロキを探しに来た等、突然の訪問ならまだしも、あらかじめ招待状を送っての訪問にもかかわらずこうだったことに皆が皆驚いて固まっているから、俺自ら部屋に案内してやることにした。
シャイナーのその後も聞けるし一石二鳥だ。
「それで…その後どうだ?」
「シャイナー陛下ですか?」
「ああ」
あれだけロキに執着を見せていたシャイナーだ。
何か面白いことでも起こってないかと話を振ってやると、案の定ロキの口からは突拍子もない言葉が飛び出してきた。
「結婚を勧めておきましたけど」
まさかの結婚の勧めに笑いが込み上げてくる。
「ハハッ!流石だな。良く了承させたものだ」
「割と簡単でしたよ?」
自分で快楽堕ちさせておいてなんて酷いことをしているんだろう、この男は。
このドSめと内心楽しく思いながら話を続ける。
「そうか…。まあ確かに正攻法から外れたロキ陛下にあの男が適うはずもないな」
「そんなに外れてますかね?」
「外れているだろう」
「付き纏われないよう手を打っただけなんですが…」
無自覚に酷いことをするところがこの男の面白いところだなと改めて思った。
「俺にはできない芸当だな」
「逆に俺にはセドリック王子のような手は使えませんからね」
確かにロキは俺とはまた種類の違う酷さを持った奴だと言えるだろう。
「ククッ…確かにな。まあいい。取り敢えず父は昼餐でも一緒にと言っていた。挨拶はその席で十分だろう」
「そうですか?ありがとうございます。ではまた後程」
「ああ」
そう言って一旦別れたのだが、執務室に向かっている途中で見慣れない者を見掛けたので足を止めた。
「そこの侍女と騎士達、止まれ」
「はい。セドリック王子」
「お前達、ブルーグレイの者ではないな?」
「はい。ロキ陛下のお付きとして後からやって参りました」
全く臆することなくにこやかにそう言われ、見定めるように目の前の三名を見遣る。
話す内容の割にその姿はブルーグレイの侍女と騎士の姿で溶け込んでいるため、はいそうですかと流すわけがない。
それに────。
(全員男だな……)
うち一人は侍女に扮してはいるが、その者もじっくり観察するとどうやら男のようだ。
けれど仕草は実に慣れたもので、女性と言われても全く遜色はない。
それ即ちスパイの類の輩なのだろう。
「悪いがロキは国賓なのでな。目的を聞かせてもらおうか」
「もちろん護衛でございます」
「その言葉を信じろと?」
そう言いながら少し威圧を向けてやるが、三人は全く怯むことなく言い放った。
「ロキ陛下が幼少の頃より親しくさせてもらってるんで、きっちり護らせて頂きますよ」
────暫しの睨み合い。
けれどその瞳に嘘偽りは見られなかったことから本当のようだと確信し、威圧するのをやめた。
「どうやら嘘はないようだな。それならしっかり護ってやれ」
「いいんですか?」
「ああ。暗部と近衛一名ずつしか連れてこなかったようだし、俺としてもその方が助かる」
「え?!ロキの奴、変わってなさそうで良かったんだか悪かったんだか」
小声でそんなことを溢しているし、その口調から随分親しそうだと思えた。
そこから察するに、恐らくロキと親しい裏稼業の一派なのだろう。
「ちなみに…ここへはどこから入ったんだ?」
「それは企業秘密でございます」
俺からの問い掛けにニコッと笑って三名が揃って気を引き締めてきた。
どうやら裏の稼業については口が堅いらしい。
「そうか。ロキの子飼いらしいな」
裏稼業だと把握できたためそう言ってやると一つだけ忠告をされた。
「衣装の流出だけでも食い止めれば少しはマシかと思いますよ?」
「そうか。騎士は難しいが侍女の方は以後気を付けるとしよう」
「案外どっちもいけると思いますよ」
「……ロキの部屋はわかるか?」
「はい。先程伺いましたので」
「……そうか。良い抜き打ち訓練になったようで嬉しく思うぞ」
「お役に立てて光栄です。では、これにて御前失礼致します」
そう言って特に何を言うでもなく三人はロキのいる部屋へと迷うことなく向かっていった。
念のため暗部に後をつけさせたが、特に問題なくロキは懐かし気に再会を喜んでいたらしい。
「……やることが増えたな」
先程の言い方から考えるに流出させているのは洗濯を担っている王宮の下女が怪しい。
(取り敢えず調べさせるか)
既に裏に流出してしまっている侍女服や騎士服の回収は難しいだろうが、流石にこう易々とスパイに入り込まれてはブルーグレイの威信にかかわる。
(父にも話を持っていって、流出させている輩を把握し、必要であればデザインを一新することも考えるべきか…)
普段国賓など早々来ることはないが、警備も見直し、入り込んでいるスパイが他にいないかと、いるとすればどこの手の者かを調べておかねばと気を引き締めた。
こんなに簡単に国賓の場所を教えてしまう者がいること自体も問題だ。
それに刺客なども怖いが、一番厄介なのはスパイによる技術漏洩だ。
わざと流して把握している情報なら兎も角、そうでないものまで奪われてはたまったものではない。
至急対策を取らねば。
そう考えを纏めて、俺はすぐさま父の元へと足を向けた。
「ほぉ?易々とスパイが入り込んでいたと」
「ええ。今回はロキの手の者だったので問題はなかったものの、他に潜り込んでいないとも限らないので一層の対策をと」
「なるほどな。かなり対策はとっていたつもりだが…いや、勉強になった。流石はお前の友人だ」
「ロキは友人ではないですが?」
「まあまあ、良いではないか。別に一人くらい親しい者がいようと損はなかろう?」
「…………」
「はははっ!お前のそんな顔が見れて嬉しく思うぞ?」
そんな風に父に揶揄われはしたが、どうせ昼餐の席で話せば違うとわかってもらえるだろう。
そう思いながら話は終わったとばかりに執務室へと戻った。
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