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【王妃の帰還】
114.王妃の帰還⑬ Side.メルティアナ&セドリック
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もう王妃の仕事をしなくていいと言われ、騎士に連れられ辿り着いた先は王家所有の別荘だった。
使用人も少ないながらもちゃんといてくれるし、食事も美味しく、場所も湖畔の側だから景色がとても綺麗だ。
きっと他国への手前、静養という形をとってくれたのだろう。
それくらいは自分にだってわかる。
とは言えこうも長閑な場所だとドレスを着る機会もなかなかないと言うのが現状だ。
折角豪華で綺麗なドレスを作っても着ていく場所がなければ意味がない。
そう言った意味では宝石類も買う気にはなれなかった。
長らく国を空けていたせいでこんな場所にわざわざ来てくれるような親しい相手もいないから、気軽なお茶会すら開けない。
そうなると酷く退屈だ。
仕方なく久しぶりに針を手に取り刺繍などもしてみたが、元々それほど好きなことでもないためすぐに飽きてしまった。
アンシャンテにいる時はお茶会を開いたりパーティーに呼ばれたりとそれなりに楽しく過ごしていたのに、今とは雲泥の差だ。
「退屈だわ」
誰かと話したい。
ただひたすら退屈な日々を送るのは辛い。
そう思って侍女になにかないかと尋ねると、まず勧められたのは読書だった。
でもそれだってすぐに飽きてしまう。
読みたい本がロマンス小説くらいしかなかった上に、既に読んだことのあるものばかりだったから、懐かしいなくらいの感想しか抱けなかったのだ。
そうしてまた溜息をついていると、近々ここからほど近い街で祭があるので、嫌いでなければ気分転換にどうかと提案された。
「そうねぇ…」
正直これまでならそんな話を聞いても一蹴していただろう。
けれどここまで暇なら行ってみるのも確かに悪くはないかもしれないと思った。
「行ってみようかしら」
折角だし綺麗に着飾って注目を浴びよう。
きっとみんなどこの姫君だろうと驚いてくれるはず。
そんな事を考えながら当日を楽しみにしつつ穏やかな日々を乗り切り、当日は朝からこれでもかと華やかに着飾った上で馬車へと乗り込んだ。
街に着くとその祭は想像していたものよりもずっと大きなものだと言うことが分かり、驚きに目を瞠ってしまう。
沢山の人々が楽しそうに道を行き交い、あちらこちらで大道芸人が楽し気な催しを行っている。
けれどそんな人々の中を着飾った自分が歩くのは酷く場違いに思えて、結局馬車の中から様子を見るくらいしかできそうにない。
下手をすればただの仮装に見えてしまうのではと思うほどに、ここでは浮いてしまう恰好だったのだ。
「はあ…来なければよかったかしら」
もしくはお忍びのような服を用意させるのだったと今更ながらに後悔してしまう。
けれどそこで付き添っていた侍女がそれならせめて観劇でもしてから帰ってはと言ってくれたので、それだと思った。
劇場なら貴族も来る場所だし、この服装でも浮くことはないだろう。
「観劇なんて素敵だわ。今どんな演目がやっているのかしら」
そんな風に笑みを溢し、劇場へと馬車を走らせる。
祭り中、且つ大きな劇場ということもあり人の入りは上々。
演目は場所を分けて二つあり、なんとそのうちの一つはあのセドリックの側妃アルフレッドの話だった。
もう一つの方は王道とも言える純愛ストーリー。
(純愛ストーリーはもう見飽きたのよね)
そう思い、仕方がないのでアルフレッドの話を観てみることに。
けれどこれがなんとも素晴らしい出来で、ゴッドハルトで英雄の片腕として活躍したアルフレッドがミラルカの姫にその腕を買われ護衛騎士になり、ブルーグレイへとやって来て王太子に見初められて幸せになったという、事実を上手く劇に仕立てあげた作品だった。
ドラマ性が高く、本人達を知っているにもかかわらずついつい夢中になって観てしまうほどハマってしまった。
これは人気になるのもよくわかる。
「セドリック役が本物の半分くらいのカッコよさなのが難点だったけど、それ以外はとてもよかったわ」
(正妃と側妃の仲がいいのもこれなら納得ね)
王太子はバランスよく良い嫁を娶って幸せになりましたというハッピーエンド設定もよかった。
性格的に頼り甲斐もあり男らしく、非常に魅力的な王太子という感じで描かれているので、二人を魅了して娶ってしまうのもわかるわ~というこのリアルな説得力がたまらない。
元ネタが我が息子ながら惚れ惚れしてしまう。
最近見た中では断トツのお勧め作品と言えるだろう。
「今度来た時にまだやっていたらもう一度見たいわね」
そんな感想を溢しながら劇場を出た時の事、『暴れ馬だ!逃げろ!』という誰かの声が聞こえてきた。
見ると馬がこちらめがけて走ってくるのが目に入る。
しかも一頭や二頭ではなく十頭はいるのではないだろうか?
鼻息荒く目指してくるのは自分が今いるこの場所だ。
(…え?)
驚き過ぎて思考が停止し、咄嗟に逃げることができなかった。
護衛は?侍女は?
そんな事が頭をよぎったのは一瞬で、気づけば馬の下敷きになり、沢山の馬に踏み潰されてしまっていた。
「メルティアナ様?!」
「きゃぁああぁっ!!」
付き添ってくれていた侍女達の悲鳴が少し離れた場所から聞こえるけれど、もう動くことさえままならない。
ああ死ぬのかと漠然と思いながら、私はそっと目を閉じた────。
***
【Side.セドリック】
「死んだか」
暗部からの報告を受け、何の感慨もなくそう口にする。
もっとアルフレッドを追い詰めてしまった時のように後悔のようなものが込み上げてくるかと思ったが、そんなものは一切湧いてこなかった。
結局のところ、自分にとってあの女はその辺の有象無象と然程変わりのない存在でしかなかったのだろう。
腹立たしいだけの、自分を産んだだけの存在でしかなかったということだ。
「父へも報告を。母は祭で観劇を楽しんだ帰りに不幸な事故に巻き込まれて亡くなってしまったとな」
「はっ」
父は対外的に『アンシャンテから帰国した妃は急に変わった環境に対応しきれず病に罹ったため、急遽空気の綺麗な場所で静養することとなった』という態を取っていた。
実際はとっくに離縁手続きも終わっているから王妃の座にはないが、まあ表向きは大事だとそういうことにしたのだ。
アンシャンテから帰ってすぐに離縁したらどうしても冷徹な印象を周辺国に与えてしまうし、無難な判断と言えるだろう。
そのまま『病死』してもおかしくはない設定だし、そのままいけば一年後には病死できていたはずだったのだが…。
「自業自得だな」
アルフレッドの唇を奪った代償はしっかりと償ってもらう。
「セド!そろそろ休憩だって聞いたから来たんだけど……あれ?もしかしてまだだったか?」
「いや、休憩は休憩だ。ただ…」
「ただ?」
「今、残念な訃報が届いてな」
「訃報?」
「ああ。静養中の母が祭に出掛けた際に事故に巻き込まれて…」
「え?!」
「馬に踏み潰されて亡くなったらしい」
「そ…そうか」
その話を聞いてアルフレッドが酷く痛ましげな表情になり、次いで俺に言ってきた。
「セド…泣きたいなら泣いていいからな」
胸を貸すぞと言ってアルフレッドが自分から抱き着いてきてくれる。
役得だ。
「アルフレッド。優しいな」
あんなくだらない女のために胸を痛めてやれるアルフレッドは本当に優しいと思う。
そう思いながらギュッと腕に力を込めると、アルフレッドは俺を一層強く抱き締め返してくれた。
「うぅ…。あんなに元気だったのに」
結局泣いたのは俺ではなくアルフレッドの方だったのがお笑い草だが、一人でもあんな女のために泣いてくれる相手がいて良かったのかもしれない。
父は少しは悲しむだろうが、息子の俺が一滴の涙すら溢さなかったのだから。
本音を言うとあんな女のためにアルフレッドが悲しむのが気に入らないのは気に入らないが、多分アルフレッドは俺が死んだらこれ以上に泣いてくれるのだろうと思うと少しは耐えられる気がする。
だから俺は怒らない。
(俺の心を良くも悪くも揺さぶるのは、これからはお前一人だけだ。愛しい俺のアルフレッド)
そんなことを思いながら、俺は腕の中の唯一を大切にそっと抱きしめた。
****************
※これにて王妃の帰還はおしまいとなります。
結局セドはセドだったというオチでした。
最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました(^^)
使用人も少ないながらもちゃんといてくれるし、食事も美味しく、場所も湖畔の側だから景色がとても綺麗だ。
きっと他国への手前、静養という形をとってくれたのだろう。
それくらいは自分にだってわかる。
とは言えこうも長閑な場所だとドレスを着る機会もなかなかないと言うのが現状だ。
折角豪華で綺麗なドレスを作っても着ていく場所がなければ意味がない。
そう言った意味では宝石類も買う気にはなれなかった。
長らく国を空けていたせいでこんな場所にわざわざ来てくれるような親しい相手もいないから、気軽なお茶会すら開けない。
そうなると酷く退屈だ。
仕方なく久しぶりに針を手に取り刺繍などもしてみたが、元々それほど好きなことでもないためすぐに飽きてしまった。
アンシャンテにいる時はお茶会を開いたりパーティーに呼ばれたりとそれなりに楽しく過ごしていたのに、今とは雲泥の差だ。
「退屈だわ」
誰かと話したい。
ただひたすら退屈な日々を送るのは辛い。
そう思って侍女になにかないかと尋ねると、まず勧められたのは読書だった。
でもそれだってすぐに飽きてしまう。
読みたい本がロマンス小説くらいしかなかった上に、既に読んだことのあるものばかりだったから、懐かしいなくらいの感想しか抱けなかったのだ。
そうしてまた溜息をついていると、近々ここからほど近い街で祭があるので、嫌いでなければ気分転換にどうかと提案された。
「そうねぇ…」
正直これまでならそんな話を聞いても一蹴していただろう。
けれどここまで暇なら行ってみるのも確かに悪くはないかもしれないと思った。
「行ってみようかしら」
折角だし綺麗に着飾って注目を浴びよう。
きっとみんなどこの姫君だろうと驚いてくれるはず。
そんな事を考えながら当日を楽しみにしつつ穏やかな日々を乗り切り、当日は朝からこれでもかと華やかに着飾った上で馬車へと乗り込んだ。
街に着くとその祭は想像していたものよりもずっと大きなものだと言うことが分かり、驚きに目を瞠ってしまう。
沢山の人々が楽しそうに道を行き交い、あちらこちらで大道芸人が楽し気な催しを行っている。
けれどそんな人々の中を着飾った自分が歩くのは酷く場違いに思えて、結局馬車の中から様子を見るくらいしかできそうにない。
下手をすればただの仮装に見えてしまうのではと思うほどに、ここでは浮いてしまう恰好だったのだ。
「はあ…来なければよかったかしら」
もしくはお忍びのような服を用意させるのだったと今更ながらに後悔してしまう。
けれどそこで付き添っていた侍女がそれならせめて観劇でもしてから帰ってはと言ってくれたので、それだと思った。
劇場なら貴族も来る場所だし、この服装でも浮くことはないだろう。
「観劇なんて素敵だわ。今どんな演目がやっているのかしら」
そんな風に笑みを溢し、劇場へと馬車を走らせる。
祭り中、且つ大きな劇場ということもあり人の入りは上々。
演目は場所を分けて二つあり、なんとそのうちの一つはあのセドリックの側妃アルフレッドの話だった。
もう一つの方は王道とも言える純愛ストーリー。
(純愛ストーリーはもう見飽きたのよね)
そう思い、仕方がないのでアルフレッドの話を観てみることに。
けれどこれがなんとも素晴らしい出来で、ゴッドハルトで英雄の片腕として活躍したアルフレッドがミラルカの姫にその腕を買われ護衛騎士になり、ブルーグレイへとやって来て王太子に見初められて幸せになったという、事実を上手く劇に仕立てあげた作品だった。
ドラマ性が高く、本人達を知っているにもかかわらずついつい夢中になって観てしまうほどハマってしまった。
これは人気になるのもよくわかる。
「セドリック役が本物の半分くらいのカッコよさなのが難点だったけど、それ以外はとてもよかったわ」
(正妃と側妃の仲がいいのもこれなら納得ね)
王太子はバランスよく良い嫁を娶って幸せになりましたというハッピーエンド設定もよかった。
性格的に頼り甲斐もあり男らしく、非常に魅力的な王太子という感じで描かれているので、二人を魅了して娶ってしまうのもわかるわ~というこのリアルな説得力がたまらない。
元ネタが我が息子ながら惚れ惚れしてしまう。
最近見た中では断トツのお勧め作品と言えるだろう。
「今度来た時にまだやっていたらもう一度見たいわね」
そんな感想を溢しながら劇場を出た時の事、『暴れ馬だ!逃げろ!』という誰かの声が聞こえてきた。
見ると馬がこちらめがけて走ってくるのが目に入る。
しかも一頭や二頭ではなく十頭はいるのではないだろうか?
鼻息荒く目指してくるのは自分が今いるこの場所だ。
(…え?)
驚き過ぎて思考が停止し、咄嗟に逃げることができなかった。
護衛は?侍女は?
そんな事が頭をよぎったのは一瞬で、気づけば馬の下敷きになり、沢山の馬に踏み潰されてしまっていた。
「メルティアナ様?!」
「きゃぁああぁっ!!」
付き添ってくれていた侍女達の悲鳴が少し離れた場所から聞こえるけれど、もう動くことさえままならない。
ああ死ぬのかと漠然と思いながら、私はそっと目を閉じた────。
***
【Side.セドリック】
「死んだか」
暗部からの報告を受け、何の感慨もなくそう口にする。
もっとアルフレッドを追い詰めてしまった時のように後悔のようなものが込み上げてくるかと思ったが、そんなものは一切湧いてこなかった。
結局のところ、自分にとってあの女はその辺の有象無象と然程変わりのない存在でしかなかったのだろう。
腹立たしいだけの、自分を産んだだけの存在でしかなかったということだ。
「父へも報告を。母は祭で観劇を楽しんだ帰りに不幸な事故に巻き込まれて亡くなってしまったとな」
「はっ」
父は対外的に『アンシャンテから帰国した妃は急に変わった環境に対応しきれず病に罹ったため、急遽空気の綺麗な場所で静養することとなった』という態を取っていた。
実際はとっくに離縁手続きも終わっているから王妃の座にはないが、まあ表向きは大事だとそういうことにしたのだ。
アンシャンテから帰ってすぐに離縁したらどうしても冷徹な印象を周辺国に与えてしまうし、無難な判断と言えるだろう。
そのまま『病死』してもおかしくはない設定だし、そのままいけば一年後には病死できていたはずだったのだが…。
「自業自得だな」
アルフレッドの唇を奪った代償はしっかりと償ってもらう。
「セド!そろそろ休憩だって聞いたから来たんだけど……あれ?もしかしてまだだったか?」
「いや、休憩は休憩だ。ただ…」
「ただ?」
「今、残念な訃報が届いてな」
「訃報?」
「ああ。静養中の母が祭に出掛けた際に事故に巻き込まれて…」
「え?!」
「馬に踏み潰されて亡くなったらしい」
「そ…そうか」
その話を聞いてアルフレッドが酷く痛ましげな表情になり、次いで俺に言ってきた。
「セド…泣きたいなら泣いていいからな」
胸を貸すぞと言ってアルフレッドが自分から抱き着いてきてくれる。
役得だ。
「アルフレッド。優しいな」
あんなくだらない女のために胸を痛めてやれるアルフレッドは本当に優しいと思う。
そう思いながらギュッと腕に力を込めると、アルフレッドは俺を一層強く抱き締め返してくれた。
「うぅ…。あんなに元気だったのに」
結局泣いたのは俺ではなくアルフレッドの方だったのがお笑い草だが、一人でもあんな女のために泣いてくれる相手がいて良かったのかもしれない。
父は少しは悲しむだろうが、息子の俺が一滴の涙すら溢さなかったのだから。
本音を言うとあんな女のためにアルフレッドが悲しむのが気に入らないのは気に入らないが、多分アルフレッドは俺が死んだらこれ以上に泣いてくれるのだろうと思うと少しは耐えられる気がする。
だから俺は怒らない。
(俺の心を良くも悪くも揺さぶるのは、これからはお前一人だけだ。愛しい俺のアルフレッド)
そんなことを思いながら、俺は腕の中の唯一を大切にそっと抱きしめた。
****************
※これにて王妃の帰還はおしまいとなります。
結局セドはセドだったというオチでした。
最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました(^^)
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