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【国際会議】
95.※国際会議㉝
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翌日、ガヴァム式の結婚式を知っている俺は式は夜じゃないのかとちょっと慄いてしまった。
どうやら国を挙げての一大イベントということもあり、二人の結婚式は真昼間に行われるらしい。
(カリン王子も大変だな…)
俺だったら絶対に無理だと思いながら教会前で行われているパーティーへと参加する。
時間的に式はまだ始まっていないし、前祝い的空気感があちらこちらに漂っていた。
その中には国際会議で見かけた者も多くて、皆和気藹々と会話を楽しんでいる。
そんな中、一人の男がこちらへと近づいてきた。
「失礼。そちらはブルーグレイのセドリック王子だろうか?」
「ああ」
「初めまして。アンシャンテの新国王になったシャイナーだ」
「ああ」
そんなシャイナーへとセドがどこか不敵な笑みを浮かべ、口を開く。
「父君の突然の退位には驚かされた。ご持病でも?」
「……いや。心労が溜まったようでな。要因はわかっているのだが…」
そう言いながらシャイナーがセドを冷たく見据えてくる。
口には出さずともその姿は『お前が要因だろう』と言わんばかりだ。
けれどそれに対してセドはどこ吹く風で気にも留めていない。
「そうか。ご自愛をと伝えてくれ」
「……っ」
そして向こうが何か言おうとしたタイミングでその言葉が会場に大きく響いた。
どうやら主役の登場らしい。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。これより挙式が始まりますので新郎新婦と立会人は教会へと入らせて頂きます。ご希望の方は見届け人としてお入り頂いても構いませんが、式はガヴァム式で執り行われますのでどうぞ自己責任ということをお忘れなきようお願い致します。どうぞ皆様方に置かれましては新郎新婦が結ばれてから祝辞を頂ければと思います」
どうやら希望者は中で見てもいいらしいが、あんな恥ずかしいシーンを好き好んで見たがる者もいないだろうし、形式上そう言っただけなんだろうな~と俺は軽く考えた。
それなのに────。
(なんでぞろぞろ中に入っていくんだよ?!)
見ると新郎新婦と立会人らしき騎士の後に続いてさっき説明していた宰相他、ガヴァムの貴族らしき面々がぞろぞろ教会へと入っていく。
その表情は皆どこか嬉しそうだ。
まるで素敵な結婚式を見に行くんだとでも言いたげに…。
(え?何?もしかして俺、セドに騙されてたとか?!)
実はあんな恥ずかしい内容じゃないんじゃないか────思わずそんな考えが頭をよぎり、サッとセドの方を見てしまう。
でもセドは何かを考えたようにした後で俺の方を向き、俺の言いたいことを察したように楽し気に口を開いた。
「俺は騙してはいないぞ?」
「~~~~っ!本当だな?」
「ああ」
とは言えあの様子を見るにどうにも信じ切ることができない。
セドの言葉を信じるか。自分の目を信じるか。
そんな風に考えていると、そんなに疑うなら行ってみればいいと手を引かれいつの間にやら教会の中へと連れ込まれていた。
教会の中はシンッと静まり返り、厳かな空気に包まれている。
まさに結婚式が今始まるといった様相だ。
見届け人と言う名の参列者はそのほとんどがガヴァムの貴族っぽい。
ガヴァムの人じゃないのは多分俺達二人と、何故かついてきてしまったシャイナーの三人だけ。
そして皆が見守る中、立会人の言葉で式が始まった。
結果から言うと俺は何も騙されてはいなかった。
立会人の言葉もそのまんまだったし、服を脱ぐのもご奉仕もキスもその後も全部その通りだった。
ただ────秘密だったとはいえ既に結婚済みだった二人は簡略化しようとして失敗していた。
まずカリン王子がロキ陛下の前に跪いてそこにチュッとキスを落とし、ロキ陛下が手を差し伸べたところでストップが入ったのだ。
「ロキ陛下!王族の結婚式で簡略化はいけません!」
「そうです!いつもの如くしっかり見せつけるようになさってください!」
「え?でも…」
「でもではありません!既に終えられてると報告は受けておりますが、それはそれ、これはこれです!」
「我々にしっかりと見届けさせてください!」
でなければ認められないと見届け人達から一人や二人どころではなくブーイングが入る。
あまりにも酷い。
ちょっとは本人達の意思を尊重してあげられないものなのだろうか?
それとも王族だからこそ、しきたり云々が厳しくなるのか?
チラッとそんなことを考えるが、セドが横から『見たがりが多いんだろう』と身も蓋もないことを言い出した。
流石にそれはないだろうと俺は思わず頬を引き攣らせてしまう。
けれどそうこうしているうちにロキ陛下は何かを諦めたのか、カリン王子へと困ったように告げた。
「兄上。どうやらみんな兄上の乱れる姿を見たくて仕方がないようです。諦めて頂けますか?」
そんな言葉に物凄く真っ赤になりながらカリン王子が小さく頷いた。
そこからは正直俺の口からは何も言えない。
目を閉じたらロキ陛下の優しくも卑猥な言葉が耳を犯してきて、一体何をされてるんだろうと胸がバクバク弾むし、気になってそっと目を開けたら容赦なくよがり狂わされているカリン王子の姿が目を犯してくるし、嬌声が響くせいでもう前かがみになるなという方がおかしい状況に陥ってしまっていた。
シャイナーなどは熱に浮かされたように行為を見遣り、前屈みどころかへたり込んで立ち上がれなくなっていた。
カリン王子はこの後絶対にパーティーに参加できないだろう。
けれど見届け人達は非常に満足気だ。
これが見たかったと言わんばかりの態度にはびっくりしてしまう。
もしかしてセドが言っていたのはズバリ的を射ていたんだろうか?
流石にガヴァムの貴族が覗き趣味の者達ばかりだとは思いたくはないのだが…。
一応短く終わらせるとロキ陛下が言っていただけあって短くは終わったが、物凄く濃厚で激しいまぐわいに俺は途中からセドに縋りついてなんとか立っている始末。
しかもそんな俺にセドが悪戯してくるからたまらない。
「あ…ん……」
「アルフレッド。他人のまぐわいを見てこんなに興奮するなんて卑猥だな」
「あ…言う、なよぉ……」
「後でお前も可愛がってやるからな」
「はぁ…ん……」
後ろの方で人知れずひっそりと追い詰められていく俺。
皆ロキ陛下達に注目しているからこちらに目を向けてくることはないが、本気でやめてほしい。
「それにしてもロキ陛下は本当に容赦がなくて最高だな」
「あ…ぅ…お前、くらいだ…そんなこと…言うのは…」
息も絶え絶えにそう言ってやると唇で口を塞がれ、問答無用で突っ込まれた指を動かされ中イキさせられた。
人の結婚式でこんなことをしてくるなんて鬼畜もいいところだ。
絶対セドはロキ陛下と同類だ。
やることが徹底して酷過ぎる。
そうしているうちに式はクライマックスを迎え、婚姻成立の宣言がなされる。
そして主役達が身を清め身支度も整え終えたところで、トロトロになった表情でぐったりするカリン王子をロキ陛下が抱き上げてその顔を見せないよう自分側へと向けさせ、大事そうに姫抱っこで連れていった。
多分外で待つ招待客達に軽く挨拶した後、一時的に別室で休ませるのだろう。
何はともあれ式は無事に終わった。
ガヴァムの貴族達はどこか高揚した顔で皆が皆良い式だったと言いながら艶々した顔で出て行ったけど、俺には無理だ。
そう簡単には動けるようになっていない。
シャイナーはお付きらしき者が迎えに来てそのまま救出されていたけど、俺の方はセドに頼るほかない。
「うぅ…セ、セド…」
「なんだ?アルフレッド」
「頼むから…連れて行って……」
「どこへ?」
「へ、部屋に…」
「そうか。だが今のままではまだ辛そうだ。ここで一度抱いてから連れて行ってやろうな?」
そう言ってどこか楽し気にしてセドは俺を柱の傍へと連れて行き、嫌だと言っているのにそれを無視して襲ってきた。
「声は出来るだけ我慢しろ」
「いやいやいや?!そんな事言うくらいならやらなきゃいいだろ?!」
「その選択肢はないな」
セド曰く声が響く場所でするのは楽しいらしい。
(本当にこいつ最悪だな?!)
セドは自分で自分のことを思いやりがある夫とかなんとか言ってくるけど、こんなの思いやりでもなんでもないだろって思いながら俺は逃げることができず、結局よがらされたのだった。
どうやら国を挙げての一大イベントということもあり、二人の結婚式は真昼間に行われるらしい。
(カリン王子も大変だな…)
俺だったら絶対に無理だと思いながら教会前で行われているパーティーへと参加する。
時間的に式はまだ始まっていないし、前祝い的空気感があちらこちらに漂っていた。
その中には国際会議で見かけた者も多くて、皆和気藹々と会話を楽しんでいる。
そんな中、一人の男がこちらへと近づいてきた。
「失礼。そちらはブルーグレイのセドリック王子だろうか?」
「ああ」
「初めまして。アンシャンテの新国王になったシャイナーだ」
「ああ」
そんなシャイナーへとセドがどこか不敵な笑みを浮かべ、口を開く。
「父君の突然の退位には驚かされた。ご持病でも?」
「……いや。心労が溜まったようでな。要因はわかっているのだが…」
そう言いながらシャイナーがセドを冷たく見据えてくる。
口には出さずともその姿は『お前が要因だろう』と言わんばかりだ。
けれどそれに対してセドはどこ吹く風で気にも留めていない。
「そうか。ご自愛をと伝えてくれ」
「……っ」
そして向こうが何か言おうとしたタイミングでその言葉が会場に大きく響いた。
どうやら主役の登場らしい。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。これより挙式が始まりますので新郎新婦と立会人は教会へと入らせて頂きます。ご希望の方は見届け人としてお入り頂いても構いませんが、式はガヴァム式で執り行われますのでどうぞ自己責任ということをお忘れなきようお願い致します。どうぞ皆様方に置かれましては新郎新婦が結ばれてから祝辞を頂ければと思います」
どうやら希望者は中で見てもいいらしいが、あんな恥ずかしいシーンを好き好んで見たがる者もいないだろうし、形式上そう言っただけなんだろうな~と俺は軽く考えた。
それなのに────。
(なんでぞろぞろ中に入っていくんだよ?!)
見ると新郎新婦と立会人らしき騎士の後に続いてさっき説明していた宰相他、ガヴァムの貴族らしき面々がぞろぞろ教会へと入っていく。
その表情は皆どこか嬉しそうだ。
まるで素敵な結婚式を見に行くんだとでも言いたげに…。
(え?何?もしかして俺、セドに騙されてたとか?!)
実はあんな恥ずかしい内容じゃないんじゃないか────思わずそんな考えが頭をよぎり、サッとセドの方を見てしまう。
でもセドは何かを考えたようにした後で俺の方を向き、俺の言いたいことを察したように楽し気に口を開いた。
「俺は騙してはいないぞ?」
「~~~~っ!本当だな?」
「ああ」
とは言えあの様子を見るにどうにも信じ切ることができない。
セドの言葉を信じるか。自分の目を信じるか。
そんな風に考えていると、そんなに疑うなら行ってみればいいと手を引かれいつの間にやら教会の中へと連れ込まれていた。
教会の中はシンッと静まり返り、厳かな空気に包まれている。
まさに結婚式が今始まるといった様相だ。
見届け人と言う名の参列者はそのほとんどがガヴァムの貴族っぽい。
ガヴァムの人じゃないのは多分俺達二人と、何故かついてきてしまったシャイナーの三人だけ。
そして皆が見守る中、立会人の言葉で式が始まった。
結果から言うと俺は何も騙されてはいなかった。
立会人の言葉もそのまんまだったし、服を脱ぐのもご奉仕もキスもその後も全部その通りだった。
ただ────秘密だったとはいえ既に結婚済みだった二人は簡略化しようとして失敗していた。
まずカリン王子がロキ陛下の前に跪いてそこにチュッとキスを落とし、ロキ陛下が手を差し伸べたところでストップが入ったのだ。
「ロキ陛下!王族の結婚式で簡略化はいけません!」
「そうです!いつもの如くしっかり見せつけるようになさってください!」
「え?でも…」
「でもではありません!既に終えられてると報告は受けておりますが、それはそれ、これはこれです!」
「我々にしっかりと見届けさせてください!」
でなければ認められないと見届け人達から一人や二人どころではなくブーイングが入る。
あまりにも酷い。
ちょっとは本人達の意思を尊重してあげられないものなのだろうか?
それとも王族だからこそ、しきたり云々が厳しくなるのか?
チラッとそんなことを考えるが、セドが横から『見たがりが多いんだろう』と身も蓋もないことを言い出した。
流石にそれはないだろうと俺は思わず頬を引き攣らせてしまう。
けれどそうこうしているうちにロキ陛下は何かを諦めたのか、カリン王子へと困ったように告げた。
「兄上。どうやらみんな兄上の乱れる姿を見たくて仕方がないようです。諦めて頂けますか?」
そんな言葉に物凄く真っ赤になりながらカリン王子が小さく頷いた。
そこからは正直俺の口からは何も言えない。
目を閉じたらロキ陛下の優しくも卑猥な言葉が耳を犯してきて、一体何をされてるんだろうと胸がバクバク弾むし、気になってそっと目を開けたら容赦なくよがり狂わされているカリン王子の姿が目を犯してくるし、嬌声が響くせいでもう前かがみになるなという方がおかしい状況に陥ってしまっていた。
シャイナーなどは熱に浮かされたように行為を見遣り、前屈みどころかへたり込んで立ち上がれなくなっていた。
カリン王子はこの後絶対にパーティーに参加できないだろう。
けれど見届け人達は非常に満足気だ。
これが見たかったと言わんばかりの態度にはびっくりしてしまう。
もしかしてセドが言っていたのはズバリ的を射ていたんだろうか?
流石にガヴァムの貴族が覗き趣味の者達ばかりだとは思いたくはないのだが…。
一応短く終わらせるとロキ陛下が言っていただけあって短くは終わったが、物凄く濃厚で激しいまぐわいに俺は途中からセドに縋りついてなんとか立っている始末。
しかもそんな俺にセドが悪戯してくるからたまらない。
「あ…ん……」
「アルフレッド。他人のまぐわいを見てこんなに興奮するなんて卑猥だな」
「あ…言う、なよぉ……」
「後でお前も可愛がってやるからな」
「はぁ…ん……」
後ろの方で人知れずひっそりと追い詰められていく俺。
皆ロキ陛下達に注目しているからこちらに目を向けてくることはないが、本気でやめてほしい。
「それにしてもロキ陛下は本当に容赦がなくて最高だな」
「あ…ぅ…お前、くらいだ…そんなこと…言うのは…」
息も絶え絶えにそう言ってやると唇で口を塞がれ、問答無用で突っ込まれた指を動かされ中イキさせられた。
人の結婚式でこんなことをしてくるなんて鬼畜もいいところだ。
絶対セドはロキ陛下と同類だ。
やることが徹底して酷過ぎる。
そうしているうちに式はクライマックスを迎え、婚姻成立の宣言がなされる。
そして主役達が身を清め身支度も整え終えたところで、トロトロになった表情でぐったりするカリン王子をロキ陛下が抱き上げてその顔を見せないよう自分側へと向けさせ、大事そうに姫抱っこで連れていった。
多分外で待つ招待客達に軽く挨拶した後、一時的に別室で休ませるのだろう。
何はともあれ式は無事に終わった。
ガヴァムの貴族達はどこか高揚した顔で皆が皆良い式だったと言いながら艶々した顔で出て行ったけど、俺には無理だ。
そう簡単には動けるようになっていない。
シャイナーはお付きらしき者が迎えに来てそのまま救出されていたけど、俺の方はセドに頼るほかない。
「うぅ…セ、セド…」
「なんだ?アルフレッド」
「頼むから…連れて行って……」
「どこへ?」
「へ、部屋に…」
「そうか。だが今のままではまだ辛そうだ。ここで一度抱いてから連れて行ってやろうな?」
そう言ってどこか楽し気にしてセドは俺を柱の傍へと連れて行き、嫌だと言っているのにそれを無視して襲ってきた。
「声は出来るだけ我慢しろ」
「いやいやいや?!そんな事言うくらいならやらなきゃいいだろ?!」
「その選択肢はないな」
セド曰く声が響く場所でするのは楽しいらしい。
(本当にこいつ最悪だな?!)
セドは自分で自分のことを思いやりがある夫とかなんとか言ってくるけど、こんなの思いやりでもなんでもないだろって思いながら俺は逃げることができず、結局よがらされたのだった。
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