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【国際会議】
77.※国際会議⑮
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「はぁ…ん……」
どうしてこんなことになってるんだろう?
昨夜はロキ王子達との話し合いがあって、帰りが深夜になったにも関わらず媚薬まで盛られて抱かれる羽目になったし、今日に至ってはまさかの外だ。
しかもどうも潤滑油に媚薬が入っているのか、さっきから気持ち良くてたまらない。
(外なのに…外なのに────っ!!)
しかもブルーグレイではなくここはれっきとしたミラルカの王宮の花咲き乱れる庭園なのに、そんな場所でセドは俺を抱こうとしてきたんだ。
本当に信じられない!
最悪だ!!
「はぁ…セド、誰か来たらどうすんだよ……」
「大丈夫だ。問題ない」
(何が問題ない、だ!ふざけんな!)
問題ないわけあるかっ!!
そんな思いで睨みつけるけど、その度に弱いところを嬲られて口から甘い声が飛び出してしまう。
「あ…あぁっ…はぁ…んぅ……」
そんなことを繰り返しているうちに、中が熱くて蕩けそうで早く挿れてほしくてたまらなくなる。
さっきからぐちゅぐちゅと中をかき混ぜ、前立腺を捏ねるように嬲ってくるセドの指に俺はゆらゆらと腰を揺らして入り口をきゅうきゅうと締め付けてしまっているのに、セドはただただ俺の反応を楽しむばかりだ。
「あ…セド……も、指離して……」
こんな場所でダメだと思うのに、早く中に挿れて欲しくて頭の中が混乱する。
指よりもっと自分を満足させてくれるものが欲しい────。
そんな思いでそう口にしたのに、セドはククッと楽しげに笑いながら指を離すとそっと俺を抱き上げ庭園のベンチへと腰掛けた。
しかも珍しいことに挿れるのはお預けだと言わんばかりにその後はキスで俺の口を塞ぎ、体中をまさぐり始めた。
「あ…やぁ…はっ、はぁあっ…!」
どんどん官能を引き出されていくのに肝心の場所には触れてもらえなくて、もどかしくてたまらない。
「あぁっ、やだ、やだっ…セドぉ…」
媚薬の効果で過敏になっているのに焦らされ翻弄されて目に涙が浮かぶ。
情欲に満ちた熱い眼差しで俺を見つめ堪能してくるセドに俺は目で犯されている気持ちになって、更に身体が熱くなってしまった。
(抱いて…欲しい……)
ダメなのに、泣いて縋ってでもこの男に抱かれたい。
そんな思いがどんどん膨らんでいく。
あの気持ち良さを与えて欲しい。
何もかも忘れるほど頭が真っ白になるあの快楽を与えて欲しい。
そう思ったらジッとしてはいられなくなって、自分から抱きついて積極的に深く口づけてしまっていた。
「あ…セド、早く、早く挿れてっ……」
こんな場所でねだるのはおかしいと頭のどこかで理性が叫ぶ。
でもこれ以上焦らされたらおかしくなると本能でセドを求めてやまなかった。
「頼む、からぁ…」
そう口にした途端尻の下にあるセドがひと際大きく、固くなったような気がした。
「アルフレッド。欲しかったらここで俺のものを舐めろ」
こんなところで?!
普段ならそう言って真っ赤になって拒否したはずなのに、今日は全然理性が働かなくてそっとその場に座り込みそっとセドのものを口に入れてしまっていた。
***
【Side.セドリック】
媚薬効果でアルフレッドが快楽に染まりながら俺のものを口へと含む。
いつもなら外ではもっと嫌がるし部屋に帰って抱けと煩いのに、今日に至っては今すぐ抱いてほしいと言わんばかりに縋ってきた。
焦らしに焦らした甲斐があった。
今ならきっとまた積極的に言うことを聞いてくれるだろう。
ここに来てから一度教え込んだあれこれはまだ覚えているはずだから楽しみで仕方がない。
(あの時は自分から抱いてほしいと頼んできただけあって、それほど理性が飛んでいたわけではなかったからな)
「ん…んっんっ…」
「そうだ。アルフレッド。もっと喉の奥まで入れて口全体で奉仕してみろ」
イラマチオはまだ辛いのかフェラチオに終始しているがそのうち覚えさせたいものの一つだ。
機会がある度に試させてみるのも一興だろう。
「はぁ…あ……」
物欲しげに自分のものを口に入れるアルフレッドはとても可愛い。
それこそ頭を掴んで思い切り腰を押し付け喉の奥に突っ込んでやりたくなるほどには。
けれどそれをやったら二度とやってくれなくなるのがわかるだけに、今はまだ我慢だ。
代わりにするのはそのサラサラとした黒髪を梳いてやり、手でその感触を楽しむこと。
こういった触れ合いもまた愛する相手となら楽しいものだ。
そんな事を考えていると、今度はアルフレッドが不安げにしながらチュッと先を吸い上げ俺の反応を窺い始めた。
「うっ…」
これまでなかったそんな可愛い仕草に魅了され、今すぐ突っ込んで犯したくなってしまうがまだ我慢だと自分にしっかりと言い聞かせる。
「んっ…セド。気持ちいい…か?」
(たまらない、たまらない、たまらない……!)
あのアルフレッドがこんな風に俺を気持ちよくさせようと奉仕してくれるようになるなんてと妙に感慨深い気持ちに満たされて、抑えが聞かなくなってしまった。
「アルフレッド。そのまま座っていろ」
「え?」
だからそのまま自分のものを扱き上げて、目の前にいるアルフレッドの顔へと思い切り白濁を飛ばしてやった。
かけられた方のアルフレッドは何が起こったのかわからないと言わんばかりに放心してしまっている。
それはそうだろう。
飲めと強制してやったことはあるが、こんな風に顔にかけられるなんて思いもしなかったはずだ。
怒られるだろうなとは思ったが────実際は泣かれてしまった。
「うぅ…折角入れて欲しくて頑張ったのにぃ、酷い…!」
どうやらアルフレッド的にはそのまま挿れて中に出して欲しかったらしい。
なんだそれは。可愛すぎるだろう。
そんなに可愛いことを言われたら勃たないわけがない。
「アルフレッド」
だから顔を手巾で拭ってやりながらそっと身を起こさせると、そのまま誘導してやり俺の上へと跨らせてやった。
「ほら。お前が欲しがっていたものをやるから泣くな」
「うぅっ…」
「ほら、足はこっちだ。自分で挿れられるな?」
「え?あ…あぁあ……」
手を尻穴に添えてやり、ゆっくりとそのまま誘導するように俺のものを受け入れさせていく。
あくまでも補助だと言わんばかりにアルフレッドの動きを阻害しない程度に。
「ん…あ……っ」
ゆっくりと入っていく毎にアルフレッドの表情が嬉しそうに蕩けていく。
そんな姿に歓喜が湧いた。
「ああ…本当に最高だ」
あのアルフレッドがと、何度でも感動で胸がいっぱいになる。
だからそのまま奥深くまで受け入れさせて、絶対に離さないとばかりに強く抱きしめた。
ぴたりと隙間なく繋がって、腰を押し付けてやると目を見開いて必死に逃げようと暴れ始めるが、それは快感が過ぎるからだと知っている。
いきなり奥は辛いだろうが、今日ばかりは我慢してほしい。
「ひ…や…っ、そこ、だめ……ッ」
お願いだから動かないでと訴えられるが、それを聞いてやる気はない。
唇を塞いで嬌声を全部抑え込み、そのままガツガツと奥まで抉ってやると泣きながらしがみついてきて、この鬼畜と合間に責められた。
そんなところも好きでたまらないくせにと言ってやったら鬼畜は好きじゃないと言ってきたから、じゃあ抜くかと腰を引いたらそれも嫌だと駄々をこねられ、自分で腰を揺らして奥まで受け入れてきた。
「もっと…、気持ち良くセドに慣らしてから、がいい…。奥は後でにして…くれよぉ…」
そんな可愛いことを涙を流しながら言われ、ギュッと抱きつかれるのも悪くはない。
媚薬は程よくアルフレッドの理性を乱し可愛くさせるなと俺がほくそ笑んでいることに気づいているだろうか?
「アルフレッド。今日はここで沢山気持ちよくしてやるからな」
そして甘やかすように声をかけながら、たっぷりと夜の庭園で自らの花を堪能したのだった。
どうしてこんなことになってるんだろう?
昨夜はロキ王子達との話し合いがあって、帰りが深夜になったにも関わらず媚薬まで盛られて抱かれる羽目になったし、今日に至ってはまさかの外だ。
しかもどうも潤滑油に媚薬が入っているのか、さっきから気持ち良くてたまらない。
(外なのに…外なのに────っ!!)
しかもブルーグレイではなくここはれっきとしたミラルカの王宮の花咲き乱れる庭園なのに、そんな場所でセドは俺を抱こうとしてきたんだ。
本当に信じられない!
最悪だ!!
「はぁ…セド、誰か来たらどうすんだよ……」
「大丈夫だ。問題ない」
(何が問題ない、だ!ふざけんな!)
問題ないわけあるかっ!!
そんな思いで睨みつけるけど、その度に弱いところを嬲られて口から甘い声が飛び出してしまう。
「あ…あぁっ…はぁ…んぅ……」
そんなことを繰り返しているうちに、中が熱くて蕩けそうで早く挿れてほしくてたまらなくなる。
さっきからぐちゅぐちゅと中をかき混ぜ、前立腺を捏ねるように嬲ってくるセドの指に俺はゆらゆらと腰を揺らして入り口をきゅうきゅうと締め付けてしまっているのに、セドはただただ俺の反応を楽しむばかりだ。
「あ…セド……も、指離して……」
こんな場所でダメだと思うのに、早く中に挿れて欲しくて頭の中が混乱する。
指よりもっと自分を満足させてくれるものが欲しい────。
そんな思いでそう口にしたのに、セドはククッと楽しげに笑いながら指を離すとそっと俺を抱き上げ庭園のベンチへと腰掛けた。
しかも珍しいことに挿れるのはお預けだと言わんばかりにその後はキスで俺の口を塞ぎ、体中をまさぐり始めた。
「あ…やぁ…はっ、はぁあっ…!」
どんどん官能を引き出されていくのに肝心の場所には触れてもらえなくて、もどかしくてたまらない。
「あぁっ、やだ、やだっ…セドぉ…」
媚薬の効果で過敏になっているのに焦らされ翻弄されて目に涙が浮かぶ。
情欲に満ちた熱い眼差しで俺を見つめ堪能してくるセドに俺は目で犯されている気持ちになって、更に身体が熱くなってしまった。
(抱いて…欲しい……)
ダメなのに、泣いて縋ってでもこの男に抱かれたい。
そんな思いがどんどん膨らんでいく。
あの気持ち良さを与えて欲しい。
何もかも忘れるほど頭が真っ白になるあの快楽を与えて欲しい。
そう思ったらジッとしてはいられなくなって、自分から抱きついて積極的に深く口づけてしまっていた。
「あ…セド、早く、早く挿れてっ……」
こんな場所でねだるのはおかしいと頭のどこかで理性が叫ぶ。
でもこれ以上焦らされたらおかしくなると本能でセドを求めてやまなかった。
「頼む、からぁ…」
そう口にした途端尻の下にあるセドがひと際大きく、固くなったような気がした。
「アルフレッド。欲しかったらここで俺のものを舐めろ」
こんなところで?!
普段ならそう言って真っ赤になって拒否したはずなのに、今日は全然理性が働かなくてそっとその場に座り込みそっとセドのものを口に入れてしまっていた。
***
【Side.セドリック】
媚薬効果でアルフレッドが快楽に染まりながら俺のものを口へと含む。
いつもなら外ではもっと嫌がるし部屋に帰って抱けと煩いのに、今日に至っては今すぐ抱いてほしいと言わんばかりに縋ってきた。
焦らしに焦らした甲斐があった。
今ならきっとまた積極的に言うことを聞いてくれるだろう。
ここに来てから一度教え込んだあれこれはまだ覚えているはずだから楽しみで仕方がない。
(あの時は自分から抱いてほしいと頼んできただけあって、それほど理性が飛んでいたわけではなかったからな)
「ん…んっんっ…」
「そうだ。アルフレッド。もっと喉の奥まで入れて口全体で奉仕してみろ」
イラマチオはまだ辛いのかフェラチオに終始しているがそのうち覚えさせたいものの一つだ。
機会がある度に試させてみるのも一興だろう。
「はぁ…あ……」
物欲しげに自分のものを口に入れるアルフレッドはとても可愛い。
それこそ頭を掴んで思い切り腰を押し付け喉の奥に突っ込んでやりたくなるほどには。
けれどそれをやったら二度とやってくれなくなるのがわかるだけに、今はまだ我慢だ。
代わりにするのはそのサラサラとした黒髪を梳いてやり、手でその感触を楽しむこと。
こういった触れ合いもまた愛する相手となら楽しいものだ。
そんな事を考えていると、今度はアルフレッドが不安げにしながらチュッと先を吸い上げ俺の反応を窺い始めた。
「うっ…」
これまでなかったそんな可愛い仕草に魅了され、今すぐ突っ込んで犯したくなってしまうがまだ我慢だと自分にしっかりと言い聞かせる。
「んっ…セド。気持ちいい…か?」
(たまらない、たまらない、たまらない……!)
あのアルフレッドがこんな風に俺を気持ちよくさせようと奉仕してくれるようになるなんてと妙に感慨深い気持ちに満たされて、抑えが聞かなくなってしまった。
「アルフレッド。そのまま座っていろ」
「え?」
だからそのまま自分のものを扱き上げて、目の前にいるアルフレッドの顔へと思い切り白濁を飛ばしてやった。
かけられた方のアルフレッドは何が起こったのかわからないと言わんばかりに放心してしまっている。
それはそうだろう。
飲めと強制してやったことはあるが、こんな風に顔にかけられるなんて思いもしなかったはずだ。
怒られるだろうなとは思ったが────実際は泣かれてしまった。
「うぅ…折角入れて欲しくて頑張ったのにぃ、酷い…!」
どうやらアルフレッド的にはそのまま挿れて中に出して欲しかったらしい。
なんだそれは。可愛すぎるだろう。
そんなに可愛いことを言われたら勃たないわけがない。
「アルフレッド」
だから顔を手巾で拭ってやりながらそっと身を起こさせると、そのまま誘導してやり俺の上へと跨らせてやった。
「ほら。お前が欲しがっていたものをやるから泣くな」
「うぅっ…」
「ほら、足はこっちだ。自分で挿れられるな?」
「え?あ…あぁあ……」
手を尻穴に添えてやり、ゆっくりとそのまま誘導するように俺のものを受け入れさせていく。
あくまでも補助だと言わんばかりにアルフレッドの動きを阻害しない程度に。
「ん…あ……っ」
ゆっくりと入っていく毎にアルフレッドの表情が嬉しそうに蕩けていく。
そんな姿に歓喜が湧いた。
「ああ…本当に最高だ」
あのアルフレッドがと、何度でも感動で胸がいっぱいになる。
だからそのまま奥深くまで受け入れさせて、絶対に離さないとばかりに強く抱きしめた。
ぴたりと隙間なく繋がって、腰を押し付けてやると目を見開いて必死に逃げようと暴れ始めるが、それは快感が過ぎるからだと知っている。
いきなり奥は辛いだろうが、今日ばかりは我慢してほしい。
「ひ…や…っ、そこ、だめ……ッ」
お願いだから動かないでと訴えられるが、それを聞いてやる気はない。
唇を塞いで嬌声を全部抑え込み、そのままガツガツと奥まで抉ってやると泣きながらしがみついてきて、この鬼畜と合間に責められた。
そんなところも好きでたまらないくせにと言ってやったら鬼畜は好きじゃないと言ってきたから、じゃあ抜くかと腰を引いたらそれも嫌だと駄々をこねられ、自分で腰を揺らして奥まで受け入れてきた。
「もっと…、気持ち良くセドに慣らしてから、がいい…。奥は後でにして…くれよぉ…」
そんな可愛いことを涙を流しながら言われ、ギュッと抱きつかれるのも悪くはない。
媚薬は程よくアルフレッドの理性を乱し可愛くさせるなと俺がほくそ笑んでいることに気づいているだろうか?
「アルフレッド。今日はここで沢山気持ちよくしてやるからな」
そして甘やかすように声をかけながら、たっぷりと夜の庭園で自らの花を堪能したのだった。
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