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【国際会議】
64.※国際会議②
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それからすぐ、俺達はミラルカ皇国へと旅立った。
今回は姫の護衛騎士達とセドの護衛騎士達が入り混じるメンバーとなっている。
流石に全員という訳にはいかないからオーガストは留守番だ。
俺がいない間に今回同伴しない護衛騎士達をしっかり鍛えておいてくれと頼んできたからきっと大丈夫だろう。
こういう時に安心して任せられる相手がいるのは非常に有難い。
まあオーガストは二か月も満足できる相手がいないのかとブツブツ言ってたから、そこだけはちょっと申し訳なかったけど…。
「アルフレッド。二人きりだな」
「そうだな。これからひと月もお前と馬車で二人とか気が滅入るな」
「ククッ…もっと素直に喜べばいいのに」
「あのな、本当に喜べると思うのか?」
「もちろんだ。俺は愛しい側妃と二人きりで嬉しい限りだが?」
「…………俺、本当は姫の護衛騎士なのに」
「姫には行き帰りは俺の護衛にどうぞと言われたぞ?だから今のお前は俺の護衛兼側妃だ」
「そうは言っても姫の護衛騎士のレベルが心配なんだ。わかるだろ?」
輿入れ当時よりは遥かに強くはなってるけど、俺からしたらまだまだ伸びしろはあると踏んでいる。
無理無理と情けないことも段々皆言わなくなってきてるし、俺が打ち込んでも数回は受け止められるようになってきた。
つまりはもっと鍛えたらもっと伸びるということで……。
「やっぱちょっと休憩時間に扱くか」
「何をだ?お前のものなら俺がしてやるぞ?」
「下の話じゃないぞ?!護衛騎士達をこの移動中にもっともっと鍛えたら姫の安全がより一層確保できるんじゃないかって思って…。……?!」
「お前は…こんな時くらい職務を忘れて俺のことで頭をいっぱいにしたらどうだ?」
「んっんんぅ…!」
膝の上に乗せられてそのまま唇を奪われて甘く言い聞かされてしまう。
「剣を合わせるのも俺だけ。こうして唇を重ねるのも、身体を重ねるのも俺だけだ。わかったな?」
(そんなもの、素直に応えられるわけないだろ?!)
「素直に頷けばいいものを…」
キッと睨んでいたらそのまま半分服を剥かれて酷い目に合わされた。
イケそうでイケない絶妙なタイミングで放置とかいい加減にしろよな?!
***
【Side.姫の護衛騎士】
「騎士長。…………っ?!す、すみません!その…連絡事項は姫にしておきましょうか?」
「いいからっ!ちゃんと俺に言ってこい!」
休憩所に到着したから行程は順調だと報告にきたんだけど、馬車から降りてきた騎士長の色気がヤバいことになっている。
衣服は整えてあるのに目は明らかに欲情したようになってるし、吐息一つとってもどこか悩まし気で明らかに何かありましたと言わんばかり。
まあ王子と一緒なのだから仕方がないのだろうけれど…。
(目の毒過ぎる……!)
発散の場がない中でこれはやめてほしい。
騎士長を見慣れている自分でも反応してしまいそうになってるのに、他の者達は大丈夫だろうか?
そんな風に思ってチラッと周囲を見渡してみるが全員顔を背けて見ない振りをしている。
まあ全員王子に殺されたくはないだろうし、当然と言えば当然か。
とは言え流石にこのままはマズい。
ここはひとつ騎士長にちゃんと言っておくべきだろう。
「その…騎士長?一度王子に抱いてもらってきたらどうですか?色気が凄いことになってますよ?」
「は?!誰がこんな真昼間からおとなしく抱かれるか!」
言いたいことはわかるけど、これはどう考えても諦めた方がいいと思う。
「でもその……危ないですよ?その状態だと戦えないでしょう?」
「いや!そうだ!剣を合わせよう!ちょうど全員鍛えてやりたいと思ってたんだ!」
「えぇっ?ダメですよ。今の騎士長なら本気で打ち込んでくるでしょう?休憩時間に疲れるとわかってて剣を合わせる者はいません。どうしてもと言うなら王子と打ち合ってください」
「うぅ…。そう言うならそれは諦める。その代わりお前の馬を今だけでいいから寄越せ」
「え?」
「この後の移動は騎馬にするから!」
「王子と乗るんですか?」
「一人で乗るに決まってるだろ?!」
「いやいやいや!無理ですよ!乗るなら乗るで王子と仲良く騎馬で移動してください!」
「なんでだよ?!王子王子って!もういい!ちょっと歩いてくるから!」
「散歩ですか?」
「そうだ!」
きっと虐められたんだなとつい同情してしまうが、こんな状態の騎士長をそのまま王子が逃がしてくれるはずがない。
「アルフレッド。諦めろ。ほら、お前の居場所はここだろう?意地を張らずに戻ってこい」
「ふざけるな!お前のせいで酷い目に合ったのに誰が戻るか!それに俺の居場所は姫の傍に決まってるだろ?!俺は姫の護衛騎士なんだからな!引っ込んでろ!」
(騎士長~~~?!)
それは一番言ったらダメな奴ですよ?!
本当に命知らずな人だな。
寵愛がなかったら殺されてても全くおかしくはないと思う。
いや。この人なら笑って戦って勝利を勝ち取るか。
とは言え今の言葉のせいで王子が殺気を巻き散らし始めたからたまらない。
俺は慌ててその場から逃げ出した。
その後騎士長は王子に馬車の中に引きずり込まれて啼かされていた。
一生懸命声を殺してるんだろうけど、馬車はゆさゆさ揺れているし、いやいやと言いながら甘い声で王子の名を呼ばされてるからバレバレだ。
最初から素直に抱かれてたらそんな風に虐められずに済んだかもしれないのに…。
まあそんな騎士長だからこそ王子も夢中になるんだろうけど。
逃げられたら追いたくなる、そんな気持ちもわかる気はする。
「セド…ッ、苦しっ…!」
「アルフレッド。ほら、言ってみろ。お前の居場所はどこだ?」
「うぅ…姫の、後ろだっ……」
「違うな。ちゃんと覚えておけ。お前の居場所は俺の隣だ」
「あぁっ!ひど、酷いぃッ!も、指舐めたくなぃ…っ。手、離してイかせて欲しッ!あぅッ…ん…」
(王子…怒るどころか絶対楽しんでるよな…)
騎士長もこういう時くらい嘘でもいいから自分の居場所は王子の傍だって言えばいいのに…。
いつまで経っても反抗してくる騎士長を手籠めにするのを楽しんでいる王子は誰がどう見ても騎士長に惚れこんでいて、本当に馬に蹴られてしまいそうなほどの寵愛ぶりだ。
こんなに怖い王子をここまで夢中にさせたんだから騎士長ももういい加減諦めたらいいのに。
そんなことを思いながら、そっと溜息を吐いて俺は仲間の元へと戻ったのだった。
今回は姫の護衛騎士達とセドの護衛騎士達が入り混じるメンバーとなっている。
流石に全員という訳にはいかないからオーガストは留守番だ。
俺がいない間に今回同伴しない護衛騎士達をしっかり鍛えておいてくれと頼んできたからきっと大丈夫だろう。
こういう時に安心して任せられる相手がいるのは非常に有難い。
まあオーガストは二か月も満足できる相手がいないのかとブツブツ言ってたから、そこだけはちょっと申し訳なかったけど…。
「アルフレッド。二人きりだな」
「そうだな。これからひと月もお前と馬車で二人とか気が滅入るな」
「ククッ…もっと素直に喜べばいいのに」
「あのな、本当に喜べると思うのか?」
「もちろんだ。俺は愛しい側妃と二人きりで嬉しい限りだが?」
「…………俺、本当は姫の護衛騎士なのに」
「姫には行き帰りは俺の護衛にどうぞと言われたぞ?だから今のお前は俺の護衛兼側妃だ」
「そうは言っても姫の護衛騎士のレベルが心配なんだ。わかるだろ?」
輿入れ当時よりは遥かに強くはなってるけど、俺からしたらまだまだ伸びしろはあると踏んでいる。
無理無理と情けないことも段々皆言わなくなってきてるし、俺が打ち込んでも数回は受け止められるようになってきた。
つまりはもっと鍛えたらもっと伸びるということで……。
「やっぱちょっと休憩時間に扱くか」
「何をだ?お前のものなら俺がしてやるぞ?」
「下の話じゃないぞ?!護衛騎士達をこの移動中にもっともっと鍛えたら姫の安全がより一層確保できるんじゃないかって思って…。……?!」
「お前は…こんな時くらい職務を忘れて俺のことで頭をいっぱいにしたらどうだ?」
「んっんんぅ…!」
膝の上に乗せられてそのまま唇を奪われて甘く言い聞かされてしまう。
「剣を合わせるのも俺だけ。こうして唇を重ねるのも、身体を重ねるのも俺だけだ。わかったな?」
(そんなもの、素直に応えられるわけないだろ?!)
「素直に頷けばいいものを…」
キッと睨んでいたらそのまま半分服を剥かれて酷い目に合わされた。
イケそうでイケない絶妙なタイミングで放置とかいい加減にしろよな?!
***
【Side.姫の護衛騎士】
「騎士長。…………っ?!す、すみません!その…連絡事項は姫にしておきましょうか?」
「いいからっ!ちゃんと俺に言ってこい!」
休憩所に到着したから行程は順調だと報告にきたんだけど、馬車から降りてきた騎士長の色気がヤバいことになっている。
衣服は整えてあるのに目は明らかに欲情したようになってるし、吐息一つとってもどこか悩まし気で明らかに何かありましたと言わんばかり。
まあ王子と一緒なのだから仕方がないのだろうけれど…。
(目の毒過ぎる……!)
発散の場がない中でこれはやめてほしい。
騎士長を見慣れている自分でも反応してしまいそうになってるのに、他の者達は大丈夫だろうか?
そんな風に思ってチラッと周囲を見渡してみるが全員顔を背けて見ない振りをしている。
まあ全員王子に殺されたくはないだろうし、当然と言えば当然か。
とは言え流石にこのままはマズい。
ここはひとつ騎士長にちゃんと言っておくべきだろう。
「その…騎士長?一度王子に抱いてもらってきたらどうですか?色気が凄いことになってますよ?」
「は?!誰がこんな真昼間からおとなしく抱かれるか!」
言いたいことはわかるけど、これはどう考えても諦めた方がいいと思う。
「でもその……危ないですよ?その状態だと戦えないでしょう?」
「いや!そうだ!剣を合わせよう!ちょうど全員鍛えてやりたいと思ってたんだ!」
「えぇっ?ダメですよ。今の騎士長なら本気で打ち込んでくるでしょう?休憩時間に疲れるとわかってて剣を合わせる者はいません。どうしてもと言うなら王子と打ち合ってください」
「うぅ…。そう言うならそれは諦める。その代わりお前の馬を今だけでいいから寄越せ」
「え?」
「この後の移動は騎馬にするから!」
「王子と乗るんですか?」
「一人で乗るに決まってるだろ?!」
「いやいやいや!無理ですよ!乗るなら乗るで王子と仲良く騎馬で移動してください!」
「なんでだよ?!王子王子って!もういい!ちょっと歩いてくるから!」
「散歩ですか?」
「そうだ!」
きっと虐められたんだなとつい同情してしまうが、こんな状態の騎士長をそのまま王子が逃がしてくれるはずがない。
「アルフレッド。諦めろ。ほら、お前の居場所はここだろう?意地を張らずに戻ってこい」
「ふざけるな!お前のせいで酷い目に合ったのに誰が戻るか!それに俺の居場所は姫の傍に決まってるだろ?!俺は姫の護衛騎士なんだからな!引っ込んでろ!」
(騎士長~~~?!)
それは一番言ったらダメな奴ですよ?!
本当に命知らずな人だな。
寵愛がなかったら殺されてても全くおかしくはないと思う。
いや。この人なら笑って戦って勝利を勝ち取るか。
とは言え今の言葉のせいで王子が殺気を巻き散らし始めたからたまらない。
俺は慌ててその場から逃げ出した。
その後騎士長は王子に馬車の中に引きずり込まれて啼かされていた。
一生懸命声を殺してるんだろうけど、馬車はゆさゆさ揺れているし、いやいやと言いながら甘い声で王子の名を呼ばされてるからバレバレだ。
最初から素直に抱かれてたらそんな風に虐められずに済んだかもしれないのに…。
まあそんな騎士長だからこそ王子も夢中になるんだろうけど。
逃げられたら追いたくなる、そんな気持ちもわかる気はする。
「セド…ッ、苦しっ…!」
「アルフレッド。ほら、言ってみろ。お前の居場所はどこだ?」
「うぅ…姫の、後ろだっ……」
「違うな。ちゃんと覚えておけ。お前の居場所は俺の隣だ」
「あぁっ!ひど、酷いぃッ!も、指舐めたくなぃ…っ。手、離してイかせて欲しッ!あぅッ…ん…」
(王子…怒るどころか絶対楽しんでるよな…)
騎士長もこういう時くらい嘘でもいいから自分の居場所は王子の傍だって言えばいいのに…。
いつまで経っても反抗してくる騎士長を手籠めにするのを楽しんでいる王子は誰がどう見ても騎士長に惚れこんでいて、本当に馬に蹴られてしまいそうなほどの寵愛ぶりだ。
こんなに怖い王子をここまで夢中にさせたんだから騎士長ももういい加減諦めたらいいのに。
そんなことを思いながら、そっと溜息を吐いて俺は仲間の元へと戻ったのだった。
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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