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【王宮騒動】
61.王宮騒動④ Side.セドリック
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この一週間で今回の騒動の原因となった貴族達には姫へ謝罪しに行くよう促しておいたし、すぐに騒動もおさまるだろうと思った。
それなのに────。
コンコン。
執務室のドアがノックされてそこにオーガストの姿を見たところで一気に機嫌が悪くなってしまう。
「何をしに来た?」
「医師にセドリック殿下を呼んでくるよう言われてきました」
「姫に何かあったのか?」
「はい。献上品の菓子に毒が塗布されていたらしくて」
「毒見をした侍女でも犠牲になったか?」
「いえ。どちらかと言うとアルフレッドですね。姫が口に入れる前に気づいて自分で口に入れて毒を確認したらしくて…」
別に侍女が毒見で死のうがなんとも思わなかったが、そこまで聞いてすぐさま俺は立ちあがり、わき目も振らず執務室を飛び出した。
毒を口にしたのがアルフレッドと言われて同じように聞き流せるはずがないではないか。
媚薬とはわけが違うのだ。
(何をしている?!)
姫は確かに懐妊中ではあるがあれでも王族だ。
恐らく子供の頃から毒に慣らしているだろう。
少なくとも自分はそうだ。
でもアルフレッドは違う。
トルセンの片腕だろうと、剣の腕が立とうと、毒に耐性などあるはずがない。
毒とわかっていて口にするなんて正気の沙汰とは思えない。
寝不足で判断力が鈍っているのではないだろうか?
「アルフレッド!!」
(自分で毒見役を買って出るなどもってのほかだぞ?!)
そう思って焦って姫の部屋に飛び込むと、そこには一応無事な姿があってホッとしたが、顔色がどことなく悪いような気がしてならない。
それが毒によるものなのか寝不足から来るものなのかが判断できなくて焦りに焦る。
「アルフレッド!毒を口にしたというのは本当か?!」
「え?ああ。そこにあるのをちょっと齧って確認しただけだから大丈夫だ…って、おい?!」
それ以上は聞くに値しないと思いすぐさま抱き上げ医師に確認し、急ぎ部屋へと連れ帰る。
医師も後からすぐに行くと言ってくれたからすぐに追いかけてくるだろう。
「おい、セド!下ろせって!」
アルフレッドはいつものように腕の中で暴れているが、いつもよりも大人しいような気がする。
だからこそ余計に心配になった。
「アルフレッド。毒には遅効性の物もある。下手に動くな」
「いや。だから話を聞けってば!」
「お前に毒を盛った奴は確実に始末してやるからな」
「いや。これ、姫への献上品だから!」
「誰からのものかわかるか?」
「え?ああ。ガーシュ子爵からのだってさっき姫が…」
「ガーシュ子爵か。わかった。お前の治療が終わったらすぐに首を刎ねてきてやる」
「いやいやいや?!裏に誰かいるかとか、狙いは何かとか色々聞き出さないとダメだろ?!」
「そうだな…。お前を殺されそうになって少し頭に血が上り過ぎていたかもしれない。死の一歩手前で死にたくなるほどの責め苦を与えてやるべきだな。よし、拷問官にはギリギリの狭間で最大限苦しめてやるようきっちり伝えておこう」
「え?いや、何もそこまで言ってないだろ?!冗談だよな?普通でいいからっ!せめて謝れる状態にはしててくれよ?!」
「いいや。お前の命を奪おうとした罪は大きい。その罪はしっかりと償わせなければ…」
「狙われたのは姫だし、どちらかと言うとお前の子供だからな?!分かってるか?!」
弱い毒だったから恐らく堕胎か衰弱狙いだと思うとアルフレッドは言うが、そこまでわかるほど毒を味わったのかと舌打ちをしたくなった。
「アルフレッド。今回のことはお前の話を安易に流した俺のミスだ。すまない」
いつものくだらない噂だと一笑に付さず、ちゃんと調べておけばよかった。
そうすれば早いうちに裏が取れてアルフレッドが毒を口にする事になんてならなかっただろうに……。
「えっ?!セドが謝った?!…明日は嵐か?」
「嵐でも何でもいい。お前の命の方が大事だ」
そしてやっとたどり着いた部屋のベッドにアルフレッドを寝かせ、掛け布を掛けてやる。
「お前は弱い毒だったと言うが寝不足の身体に毒は負担が大きい。無理はするな」
「だから、すぐ吐き出したし大丈夫だってば!」
「アルフレッド!!…俺はお前を心配している。頼むから聞き分けてくれ」
「う……。わかった…」
そう言っておとなしくベッドに収まったアルフレッドの顔色を見ながら医師が来るのを暫し待つ。
するとバタバタという足音と共に医師がやってくるのがわかった。
「お待たせいたしました!姫とお子はご無事でした。オーガスト殿に後は任せてきましたので、アルフレッド殿の治療をっ…!」
「いや。俺、本当に大丈夫なんだけど…」
「油断はしてはいけません!大事なお体なんですから!」
「え?でも俺姫みたいに妊娠してるわけでもないし、鍛えてるし…」
「毒にそんなものは関係ありません!もっとお体を大事にして頂かないとっ!どれ、脈をとりますので腕をお貸しください」
アルフレッドに何かあったら殺されると言わんばかりの医師の気持ちを全くわかっていないらしいアルフレッドは困惑しているが、これは別に何も間違ってはいない。
アルフレッドはある意味俺のストッパーだからな。
以前アルフレッドが寝込んだ際にこの王宮の者達はそれを嫌という程実感する羽目になったのだ。
例外はない。
そうして一通り診察をしてもらい、アルフレッドはゲッソリとしながら医師を見送っていた。
「はぁ…なんか滅茶苦茶疲れた」
「そう言うな。ほら、薬をちゃんと飲め」
「全く…。大丈夫だって言ってるのに」
そう言いつつも、念のためだと水を渡してやると素直に薬を飲んだ。
「さあ、少し休め。どうせこの一週間ろくに寝ていないんだろう?」
「一応毎日仮眠は取ってたぞ?」
「仮眠は仮眠だ。ちゃんと寝ろ。お前はちゃんと姫を守ったし、今姫にはオーガストがついているんだから心配はいらないだろう?」
「……わかった」
それもそうかと言いながらアルフレッドはそのままもぞもぞと寝る体勢をとる。
「セド…。仕事中に心配かけて悪かったな」
「いや。仕事よりもお前の方が大切だ」
「そういうのは本来姫に言うべき言葉だぞ?」
「俺にとってはお前の方が大事なんだから仕方がないだろう?」
「…………」
どうやら照れてしまったようだが、異存はないようだ。
「さあ。眠るまで付いていてやるから安心して眠れ」
そう言ってやったらおとなしく眠ってくれたから、それを確認してそっとキスを落としすぐさま実行犯を捕らえるよう暗部に指示を出す。
「絶対に逃がすな」
「御意」
(俺の側妃に手を出したこと、絶対に後悔させてやるぞ?)
後ろに誰が居ようと構わない。
全部まとめて一網打尽だ。
「俺を舐めた輩には制裁が下るのだと、嫌という程わからせてやるとしよう」
(アルフレッドの心配の種である姫には無事に子を産んでもらうとして、俺のものに手を出す者に容赦はしないと思い知らせてやる!)
そうして獰猛な眼差しで子爵の姿を思い浮かべ、凶悪な笑みを浮かべたのだった。
それなのに────。
コンコン。
執務室のドアがノックされてそこにオーガストの姿を見たところで一気に機嫌が悪くなってしまう。
「何をしに来た?」
「医師にセドリック殿下を呼んでくるよう言われてきました」
「姫に何かあったのか?」
「はい。献上品の菓子に毒が塗布されていたらしくて」
「毒見をした侍女でも犠牲になったか?」
「いえ。どちらかと言うとアルフレッドですね。姫が口に入れる前に気づいて自分で口に入れて毒を確認したらしくて…」
別に侍女が毒見で死のうがなんとも思わなかったが、そこまで聞いてすぐさま俺は立ちあがり、わき目も振らず執務室を飛び出した。
毒を口にしたのがアルフレッドと言われて同じように聞き流せるはずがないではないか。
媚薬とはわけが違うのだ。
(何をしている?!)
姫は確かに懐妊中ではあるがあれでも王族だ。
恐らく子供の頃から毒に慣らしているだろう。
少なくとも自分はそうだ。
でもアルフレッドは違う。
トルセンの片腕だろうと、剣の腕が立とうと、毒に耐性などあるはずがない。
毒とわかっていて口にするなんて正気の沙汰とは思えない。
寝不足で判断力が鈍っているのではないだろうか?
「アルフレッド!!」
(自分で毒見役を買って出るなどもってのほかだぞ?!)
そう思って焦って姫の部屋に飛び込むと、そこには一応無事な姿があってホッとしたが、顔色がどことなく悪いような気がしてならない。
それが毒によるものなのか寝不足から来るものなのかが判断できなくて焦りに焦る。
「アルフレッド!毒を口にしたというのは本当か?!」
「え?ああ。そこにあるのをちょっと齧って確認しただけだから大丈夫だ…って、おい?!」
それ以上は聞くに値しないと思いすぐさま抱き上げ医師に確認し、急ぎ部屋へと連れ帰る。
医師も後からすぐに行くと言ってくれたからすぐに追いかけてくるだろう。
「おい、セド!下ろせって!」
アルフレッドはいつものように腕の中で暴れているが、いつもよりも大人しいような気がする。
だからこそ余計に心配になった。
「アルフレッド。毒には遅効性の物もある。下手に動くな」
「いや。だから話を聞けってば!」
「お前に毒を盛った奴は確実に始末してやるからな」
「いや。これ、姫への献上品だから!」
「誰からのものかわかるか?」
「え?ああ。ガーシュ子爵からのだってさっき姫が…」
「ガーシュ子爵か。わかった。お前の治療が終わったらすぐに首を刎ねてきてやる」
「いやいやいや?!裏に誰かいるかとか、狙いは何かとか色々聞き出さないとダメだろ?!」
「そうだな…。お前を殺されそうになって少し頭に血が上り過ぎていたかもしれない。死の一歩手前で死にたくなるほどの責め苦を与えてやるべきだな。よし、拷問官にはギリギリの狭間で最大限苦しめてやるようきっちり伝えておこう」
「え?いや、何もそこまで言ってないだろ?!冗談だよな?普通でいいからっ!せめて謝れる状態にはしててくれよ?!」
「いいや。お前の命を奪おうとした罪は大きい。その罪はしっかりと償わせなければ…」
「狙われたのは姫だし、どちらかと言うとお前の子供だからな?!分かってるか?!」
弱い毒だったから恐らく堕胎か衰弱狙いだと思うとアルフレッドは言うが、そこまでわかるほど毒を味わったのかと舌打ちをしたくなった。
「アルフレッド。今回のことはお前の話を安易に流した俺のミスだ。すまない」
いつものくだらない噂だと一笑に付さず、ちゃんと調べておけばよかった。
そうすれば早いうちに裏が取れてアルフレッドが毒を口にする事になんてならなかっただろうに……。
「えっ?!セドが謝った?!…明日は嵐か?」
「嵐でも何でもいい。お前の命の方が大事だ」
そしてやっとたどり着いた部屋のベッドにアルフレッドを寝かせ、掛け布を掛けてやる。
「お前は弱い毒だったと言うが寝不足の身体に毒は負担が大きい。無理はするな」
「だから、すぐ吐き出したし大丈夫だってば!」
「アルフレッド!!…俺はお前を心配している。頼むから聞き分けてくれ」
「う……。わかった…」
そう言っておとなしくベッドに収まったアルフレッドの顔色を見ながら医師が来るのを暫し待つ。
するとバタバタという足音と共に医師がやってくるのがわかった。
「お待たせいたしました!姫とお子はご無事でした。オーガスト殿に後は任せてきましたので、アルフレッド殿の治療をっ…!」
「いや。俺、本当に大丈夫なんだけど…」
「油断はしてはいけません!大事なお体なんですから!」
「え?でも俺姫みたいに妊娠してるわけでもないし、鍛えてるし…」
「毒にそんなものは関係ありません!もっとお体を大事にして頂かないとっ!どれ、脈をとりますので腕をお貸しください」
アルフレッドに何かあったら殺されると言わんばかりの医師の気持ちを全くわかっていないらしいアルフレッドは困惑しているが、これは別に何も間違ってはいない。
アルフレッドはある意味俺のストッパーだからな。
以前アルフレッドが寝込んだ際にこの王宮の者達はそれを嫌という程実感する羽目になったのだ。
例外はない。
そうして一通り診察をしてもらい、アルフレッドはゲッソリとしながら医師を見送っていた。
「はぁ…なんか滅茶苦茶疲れた」
「そう言うな。ほら、薬をちゃんと飲め」
「全く…。大丈夫だって言ってるのに」
そう言いつつも、念のためだと水を渡してやると素直に薬を飲んだ。
「さあ、少し休め。どうせこの一週間ろくに寝ていないんだろう?」
「一応毎日仮眠は取ってたぞ?」
「仮眠は仮眠だ。ちゃんと寝ろ。お前はちゃんと姫を守ったし、今姫にはオーガストがついているんだから心配はいらないだろう?」
「……わかった」
それもそうかと言いながらアルフレッドはそのままもぞもぞと寝る体勢をとる。
「セド…。仕事中に心配かけて悪かったな」
「いや。仕事よりもお前の方が大切だ」
「そういうのは本来姫に言うべき言葉だぞ?」
「俺にとってはお前の方が大事なんだから仕方がないだろう?」
「…………」
どうやら照れてしまったようだが、異存はないようだ。
「さあ。眠るまで付いていてやるから安心して眠れ」
そう言ってやったらおとなしく眠ってくれたから、それを確認してそっとキスを落としすぐさま実行犯を捕らえるよう暗部に指示を出す。
「絶対に逃がすな」
「御意」
(俺の側妃に手を出したこと、絶対に後悔させてやるぞ?)
後ろに誰が居ようと構わない。
全部まとめて一網打尽だ。
「俺を舐めた輩には制裁が下るのだと、嫌という程わからせてやるとしよう」
(アルフレッドの心配の種である姫には無事に子を産んでもらうとして、俺のものに手を出す者に容赦はしないと思い知らせてやる!)
そうして獰猛な眼差しで子爵の姿を思い浮かべ、凶悪な笑みを浮かべたのだった。
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