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【アルフレッドの家出】
51.アルフレッドの家出⑨
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「おらぁ!!」
気合い一閃、オーガストがセドへと突っ込み、物凄い速さで『乱舞』をお見舞いするが、セドはそれを全て綺麗に受け流しながら返す手で連撃を繰り出す。
ガガガッ!キンキンッ!と激しく火花が散る打ち合いに、俺はうずうずしながら混ざりたくて仕方がなくなっていた。
「本当に戦闘狂だな。お前は」
そんな俺を隣に立つトルセンが呆れたように見てくるけど、こればっかりは性分だとしか言えない。
久しぶりにセド以外に強い剣士に出会えたのだ。
ワクワクするなという方が無理だろう。
「あぁ…たまらない……」
やりたい。やりたくてたまらない。
「涎が出そう…」とうっとり見てたら、セドの殺気が増した。
どうやら俺が相手をそんな目でジッと見てたのが気に入らなかったらしい。
けれどこちらを見たらやられるのがわかるだけに、余所見はできないと言ったところか。
それだけでもオーガストの実力の高さが知れた。
早く終わって俺の相手してくれないかなと思うけど、二人の戦いはなかなか決着がつかなくてもやもやする。
オリハルコンの剣の所有権を巡っての勝負だからどちらも譲れないのだろう。
それぞれが本気で打ち合ってるのがよくわかる勝負だった。
そしてガンガン打ち合っても勝負は決まらなかったので、結局最終的にトルセンが指示を出して嬉々として止めに入った俺によって引き分けという形に収まった。
本気で打ち合う二人の間に飛び込むって本当にぞくぞくする程興奮してたまらなかった。
機会が合ったらもう一回やってみたいって言ったらトルセンに頭を叩かれたけど、俺の気持ちもわかってほしい。
「くそっ!明日もうひと勝負だ!」
「望むところだ」
絶妙なタイミングで剣戟を弾き飛ばされ中断せざるを得なかった二人が睨み合ってるけど、俺は羨ましくて仕方がない。
「次は俺も混ざりたい~…」
ついつい恨みがましくそう溢したら、セドがこちらに来て自分だけを見てろと言ってきた。
「独り占めすんなよ!」
「誰がだ」
「俺だってあいつと戦いたいのに…!」
「絶対にやらせない」
「なんで?!」
「惚れたら困るからに決まっている」
「はぁ?!惚れるってなんだよ!剣の腕に惚れるくらいいいじゃないか!お前だって剣をあんなに合わせたくせに狡い!」
「狡くはない。絶対にダメだ」
「横暴だぞ?!」
「横暴だろうとなんだろうとお前は俺のものだ。欠片でも惚れる要素があるなら却下だ」
そんなやり取りをしていたらトルセンがまあまあと言って俺とセドを引き離す。
「あ~…セドリック殿下?ここはサクッと戦わせた方がアルフレッドが執着しなくていいのでは?」
「…………」
「アルフレッドはご存知の通りただの剣バカ…いや、戦闘狂…う~ん…ドがつく脳筋、なだけなので、心配には及ばないかと…」
(酷いな?!)
でもその通りと言ってしまえばその通りなので何も言えない。
「…………」
これにはいつも全く譲らないセドも思案気だ。
流石トルセン。セドを説得するとは凄い男だ。
「わかった。その代わり剣を合わせるのは俺の前でだけ。且つ戦った後は俺が抱くのが絶対条件だ」
「うぇっ…」
まさかそんな条件を出されるとは思ってもみなかったから、思わず変な声が出た。
「不服か?」
冷たい!滅茶苦茶視線が冷たいぞ?!
でもまあ変に妬かれるのも面倒臭いから、ここは素直に頷いておくか。
「わかったよ。それでお前が納得するなら」
多少投げやりにそう答えるとグイッと腕を引かれて抱き込まれ、そのまま唇を塞がれる。
「約束だ」
「ん……」
全く。どんだけ嫉妬するんだと思わないでもなかったけど、その視線が甘いからついそれ以上何も言えなくなってしまった。
「んんっ!!じゃあ、アルフレッドとそっちのオーガストの戦いはまた後日ということで、先に食事にでもしようか」
トルセンが申し訳なさそうに咳払いし声を掛けてきたけど、タイミングは悪くなかったからか特にセドの機嫌を害したりはしなかった。
「そうだな。では後日…」
なにやらアイコンタクトをし合ってるけど、俺にはさっぱりわからない。
代わりに俺はオーガストの方を向いて、楽しみってアイコンタクトしておいた。
向こうも同じく「俺も楽しみ!」って感じで笑ってくれて、その後セドをチラッと見た後、「お前も大変だな」って憐れむような顔をされたので「そうなんだ」と頷いておく。
そしたらセドにいきなり手で目隠しをされて、強制的に終了させられてしまった。
「アルフレッド?」
「なんだよ?」
「俺とはしないアイコンタクトを随分楽し気にしていたな?」
「え…お前だってトルセンとしてたじゃないか」
「それはそれ。これはこれだ」
でも嫉妬してくれていたなら嬉しいとどこか嬉し気に言われて、誰がするかって言って逃げてやった。
本当に勘違いも甚だしい。
***
【Side.オーガスト】
ミラルカ皇国の辺境伯の息子として生まれ22年。
これまで強い相手と戦うよりも辺境に現れる魔獣や魔物、魔族と戦うことが多かった俺。
最早人の中で俺と渡り合える奴はいないんじゃないかとさえ言われていたというのに────。
(世界は広いな)
わざわざゴッドハルトまで来た甲斐があったとつい頬が緩んでしまう。
ゴッドハルトの英雄と呼ばれるトルセンの傍にいるのは恐らく片腕と呼ばれるアルフレッドだろう。
戦場を駆け、一騎当千の働きをしたという噂のアルフレッド。
正直こうして顔を合わせるまで、噂はただの噂に過ぎないと思っていたが、なかなかどうして。一目見ただけで俺と張る相手だとわかった。
けれどまさかその後ろでじっとりこちらを睨んでいた王子とやらも同等の腕の持ち主とは思わなかった。
しかもどうやらこの王子、アルフレッドの結婚相手らしい。
剣を合わせて思ったが、この王子ならオリハルコンの剣だって余裕で使いこなすことだろう。
けれど簡単に引き下がるわけにもいかないので対戦はまた明日に持ち越しだ。
「トルセン殿。暫くここに滞在したいのだが…」
「ああ、構わないが…あの新婚の二人にはちょっかい出さないでくれよ?やっと仲直りしたばかりなんだ」
トルセン曰く、あの王子は海の向こうにあるブルーグレイ王国の王太子で、最近アルフレッドを側妃として迎えたらしい。
ちなみに正妃はミラルカ皇国のアルメリア姫なのだとか。
輿入れしてきた姫の護衛騎士としてやってきたアルフレッドに惚れこんで側妃に迎えたと聞いてちょっと驚いてしまった。
(まさかミラルカ皇国の騎士団にいたとは……)
それなら軽んじたりせずに騎士団に顔を出しておけばよかったと思えて仕方がない。
どうせ城の騎士なんて弱い奴ばかりなんだろうと思って全く興味を持たなかったのは勿体なかったかもしれない。
だがここで出会えたのなら是非手合わせはしておきたかった。
ただ────。
「あの王子の嫉妬はどうにかならないのか?」
きっとあの調子ならなかなか時間を取ってもらえないだろう。
けれどトルセンはあっさりと大丈夫だと言ってきた。
「アルフレッドと長々打ち合うのは無理だと思うが、時間制限を設けたら全然大丈夫だ。どうせあの脳筋のことだから一度で終わるとは思っていないし、王子もそこをわかっているから一時間と最初に時間を区切ればOKを出すだろう」
「なるほど」
そういうことなら安心だ。
手合わせが楽しかったらそのままついて行って姫に挨拶がてらお邪魔してもいいし、なんなら護衛騎士として雇ってもらうのもありかもしれない。
また機会を見てアルフレッドに聞いてみよう。
何はともあれ手合わせするのが楽しみだ。
そう思いながらトルセンと一緒に食堂に行ったら、リアルにイチャイチャしている二人を見てちょっとドン引きしてしまった。
「だから!一人で好きに食べるから放っておけってば!」
「食べさせられたくないならお前が俺に食べさせろ」
「自分で食べろよ!」
「お前に食べさせてほしいんだ。ほら、お前も気にせず食え」
「むぐぅ…!だからやめろって言ってるだろ?!」
「じゃあほら」
「むぐぐ…。一回!一回だけだからな?!」
「ああ」
アルフレッドを手玉に取ってやりたい放題の王子はさっきとは打って変わって凄く楽し気だ。
でも男同士でこれって大丈夫なのか?
国でもこうだったとしたら姫の立場はどうなってるんだろうと少し心配になりながら、トルセンと二人でそっと生暖かく見守ったのだった。
****************
※オーガストは剣のライバルだけど、アルフレッドと仲良くなって王子が嫉妬するという立ち位置です。
そのうちブルーグレイでちゃっかり姫の護衛騎士に収まる予定。
気合い一閃、オーガストがセドへと突っ込み、物凄い速さで『乱舞』をお見舞いするが、セドはそれを全て綺麗に受け流しながら返す手で連撃を繰り出す。
ガガガッ!キンキンッ!と激しく火花が散る打ち合いに、俺はうずうずしながら混ざりたくて仕方がなくなっていた。
「本当に戦闘狂だな。お前は」
そんな俺を隣に立つトルセンが呆れたように見てくるけど、こればっかりは性分だとしか言えない。
久しぶりにセド以外に強い剣士に出会えたのだ。
ワクワクするなという方が無理だろう。
「あぁ…たまらない……」
やりたい。やりたくてたまらない。
「涎が出そう…」とうっとり見てたら、セドの殺気が増した。
どうやら俺が相手をそんな目でジッと見てたのが気に入らなかったらしい。
けれどこちらを見たらやられるのがわかるだけに、余所見はできないと言ったところか。
それだけでもオーガストの実力の高さが知れた。
早く終わって俺の相手してくれないかなと思うけど、二人の戦いはなかなか決着がつかなくてもやもやする。
オリハルコンの剣の所有権を巡っての勝負だからどちらも譲れないのだろう。
それぞれが本気で打ち合ってるのがよくわかる勝負だった。
そしてガンガン打ち合っても勝負は決まらなかったので、結局最終的にトルセンが指示を出して嬉々として止めに入った俺によって引き分けという形に収まった。
本気で打ち合う二人の間に飛び込むって本当にぞくぞくする程興奮してたまらなかった。
機会が合ったらもう一回やってみたいって言ったらトルセンに頭を叩かれたけど、俺の気持ちもわかってほしい。
「くそっ!明日もうひと勝負だ!」
「望むところだ」
絶妙なタイミングで剣戟を弾き飛ばされ中断せざるを得なかった二人が睨み合ってるけど、俺は羨ましくて仕方がない。
「次は俺も混ざりたい~…」
ついつい恨みがましくそう溢したら、セドがこちらに来て自分だけを見てろと言ってきた。
「独り占めすんなよ!」
「誰がだ」
「俺だってあいつと戦いたいのに…!」
「絶対にやらせない」
「なんで?!」
「惚れたら困るからに決まっている」
「はぁ?!惚れるってなんだよ!剣の腕に惚れるくらいいいじゃないか!お前だって剣をあんなに合わせたくせに狡い!」
「狡くはない。絶対にダメだ」
「横暴だぞ?!」
「横暴だろうとなんだろうとお前は俺のものだ。欠片でも惚れる要素があるなら却下だ」
そんなやり取りをしていたらトルセンがまあまあと言って俺とセドを引き離す。
「あ~…セドリック殿下?ここはサクッと戦わせた方がアルフレッドが執着しなくていいのでは?」
「…………」
「アルフレッドはご存知の通りただの剣バカ…いや、戦闘狂…う~ん…ドがつく脳筋、なだけなので、心配には及ばないかと…」
(酷いな?!)
でもその通りと言ってしまえばその通りなので何も言えない。
「…………」
これにはいつも全く譲らないセドも思案気だ。
流石トルセン。セドを説得するとは凄い男だ。
「わかった。その代わり剣を合わせるのは俺の前でだけ。且つ戦った後は俺が抱くのが絶対条件だ」
「うぇっ…」
まさかそんな条件を出されるとは思ってもみなかったから、思わず変な声が出た。
「不服か?」
冷たい!滅茶苦茶視線が冷たいぞ?!
でもまあ変に妬かれるのも面倒臭いから、ここは素直に頷いておくか。
「わかったよ。それでお前が納得するなら」
多少投げやりにそう答えるとグイッと腕を引かれて抱き込まれ、そのまま唇を塞がれる。
「約束だ」
「ん……」
全く。どんだけ嫉妬するんだと思わないでもなかったけど、その視線が甘いからついそれ以上何も言えなくなってしまった。
「んんっ!!じゃあ、アルフレッドとそっちのオーガストの戦いはまた後日ということで、先に食事にでもしようか」
トルセンが申し訳なさそうに咳払いし声を掛けてきたけど、タイミングは悪くなかったからか特にセドの機嫌を害したりはしなかった。
「そうだな。では後日…」
なにやらアイコンタクトをし合ってるけど、俺にはさっぱりわからない。
代わりに俺はオーガストの方を向いて、楽しみってアイコンタクトしておいた。
向こうも同じく「俺も楽しみ!」って感じで笑ってくれて、その後セドをチラッと見た後、「お前も大変だな」って憐れむような顔をされたので「そうなんだ」と頷いておく。
そしたらセドにいきなり手で目隠しをされて、強制的に終了させられてしまった。
「アルフレッド?」
「なんだよ?」
「俺とはしないアイコンタクトを随分楽し気にしていたな?」
「え…お前だってトルセンとしてたじゃないか」
「それはそれ。これはこれだ」
でも嫉妬してくれていたなら嬉しいとどこか嬉し気に言われて、誰がするかって言って逃げてやった。
本当に勘違いも甚だしい。
***
【Side.オーガスト】
ミラルカ皇国の辺境伯の息子として生まれ22年。
これまで強い相手と戦うよりも辺境に現れる魔獣や魔物、魔族と戦うことが多かった俺。
最早人の中で俺と渡り合える奴はいないんじゃないかとさえ言われていたというのに────。
(世界は広いな)
わざわざゴッドハルトまで来た甲斐があったとつい頬が緩んでしまう。
ゴッドハルトの英雄と呼ばれるトルセンの傍にいるのは恐らく片腕と呼ばれるアルフレッドだろう。
戦場を駆け、一騎当千の働きをしたという噂のアルフレッド。
正直こうして顔を合わせるまで、噂はただの噂に過ぎないと思っていたが、なかなかどうして。一目見ただけで俺と張る相手だとわかった。
けれどまさかその後ろでじっとりこちらを睨んでいた王子とやらも同等の腕の持ち主とは思わなかった。
しかもどうやらこの王子、アルフレッドの結婚相手らしい。
剣を合わせて思ったが、この王子ならオリハルコンの剣だって余裕で使いこなすことだろう。
けれど簡単に引き下がるわけにもいかないので対戦はまた明日に持ち越しだ。
「トルセン殿。暫くここに滞在したいのだが…」
「ああ、構わないが…あの新婚の二人にはちょっかい出さないでくれよ?やっと仲直りしたばかりなんだ」
トルセン曰く、あの王子は海の向こうにあるブルーグレイ王国の王太子で、最近アルフレッドを側妃として迎えたらしい。
ちなみに正妃はミラルカ皇国のアルメリア姫なのだとか。
輿入れしてきた姫の護衛騎士としてやってきたアルフレッドに惚れこんで側妃に迎えたと聞いてちょっと驚いてしまった。
(まさかミラルカ皇国の騎士団にいたとは……)
それなら軽んじたりせずに騎士団に顔を出しておけばよかったと思えて仕方がない。
どうせ城の騎士なんて弱い奴ばかりなんだろうと思って全く興味を持たなかったのは勿体なかったかもしれない。
だがここで出会えたのなら是非手合わせはしておきたかった。
ただ────。
「あの王子の嫉妬はどうにかならないのか?」
きっとあの調子ならなかなか時間を取ってもらえないだろう。
けれどトルセンはあっさりと大丈夫だと言ってきた。
「アルフレッドと長々打ち合うのは無理だと思うが、時間制限を設けたら全然大丈夫だ。どうせあの脳筋のことだから一度で終わるとは思っていないし、王子もそこをわかっているから一時間と最初に時間を区切ればOKを出すだろう」
「なるほど」
そういうことなら安心だ。
手合わせが楽しかったらそのままついて行って姫に挨拶がてらお邪魔してもいいし、なんなら護衛騎士として雇ってもらうのもありかもしれない。
また機会を見てアルフレッドに聞いてみよう。
何はともあれ手合わせするのが楽しみだ。
そう思いながらトルセンと一緒に食堂に行ったら、リアルにイチャイチャしている二人を見てちょっとドン引きしてしまった。
「だから!一人で好きに食べるから放っておけってば!」
「食べさせられたくないならお前が俺に食べさせろ」
「自分で食べろよ!」
「お前に食べさせてほしいんだ。ほら、お前も気にせず食え」
「むぐぅ…!だからやめろって言ってるだろ?!」
「じゃあほら」
「むぐぐ…。一回!一回だけだからな?!」
「ああ」
アルフレッドを手玉に取ってやりたい放題の王子はさっきとは打って変わって凄く楽し気だ。
でも男同士でこれって大丈夫なのか?
国でもこうだったとしたら姫の立場はどうなってるんだろうと少し心配になりながら、トルセンと二人でそっと生暖かく見守ったのだった。
****************
※オーガストは剣のライバルだけど、アルフレッドと仲良くなって王子が嫉妬するという立ち位置です。
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