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【アルフレッドの家出】
46.アルフレッドの家出④
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「オリハルコンの剣…か」
ゴッドハルト到着二日目。
俺はちょうど珍しい武器が手に入ったんだと言ってトルセンが持ってきた剣を前に、それをじっくり検分していた。
切れ味抜群の頑丈な剣。
装飾はほとんどなくサイズも特別大きくはされておらず今と変わらぬもので、実用重視の正真正銘の名剣だった。
「お前なら生かせるんじゃないかと思って、結婚祝いに取っておいたんだ」
元々は献上されたものだったようだけど、どうやら俺にくれるらしい。
「それは有難いけど……」
「ああ、試し斬りだろう?やっていいぞ」
「本当か?!」
「ああ」
「やった!」
許可があっさりと下りたから俺はいそいそと鍛錬場へとやってきた。
そんな俺の元になんだなんだと人が集まってきたけど、最初に声を掛けてきたのは以前俺に会いに来たカッツェだった。
「アルフレッド殿!打ち合いなら是非俺としてください!」
「お、やる気だな!いいぞ」
そう言って小手調べとばかりに連撃を繰り出したら受け止めてはくれたものの、じゃあと思って本気の連撃を放ったらあっという間に吹っ飛んでいった。
「ふぎゃっ!」
(あれ?…思ったより弱くないか?)
もう少しできると思ったんだけどなと思いながら、単純に調子が悪かったのかもと思って他の連中とも打ち合ったんだけど……。
「アルフレッド!お前、化け物じみた動きに磨きがかかりすぎだろ?!」
俺と過去にも打ち合ったことがある顔見知りにまでそう言われてちょっと悲しくなってしまう。
「いや、お前らみんな弱くなってないか?」
「違う!お前がおかしいんだ!」
ブランクどころか腕を磨き過ぎだろってまた言われた。
「う~ん……」
物足りない。
折角の新しい剣なのに残念過ぎる。
「仕方ないな。魔物相手に戦ってくるか」
今現在戦争をしているわけではないし、戦いたいならそっちの方がまだマシな気がすると口にしたら、トルセンがやってきてちょっと待てと言われた。
「魔物と戦う前に今確実にお前の相手ができる奴を呼んでるから、到着するまで待ってろ」
「え?本当に?」
「ああ」
「そいつ、強いのか?」
「間違いなく」
「そっか。それなら待ってる」
「ああ」
そして暫く型をやったり、軽い指導や打ち合いなんかをしながら待っていたら、遠くの方からワイバーンが飛んでくるのが見えた。
「来た来た」
どうやらあれにその相手が乗っているらしい。
「……って、セド?!」
「元気そうだな、アルフレッド」
そう言いながら目の前に降り立ったのは他の誰でもなく、俺が逃げてきたはずの相手だった────。
(どういうことだよ?!)
けれどトルセンは俺の恨みがましい眼差しなんてサラッと流して二人で話し出す。
「セドリック王子。お待ちしておりました」
「トルセン。久しぶりだ」
「アルフレッドも王子が来られるのを心待ちにしていましたよ」
(なんでだよ?!)
全く心待ちになんてしてないからとギッと睨みつけるけど、トルセンはわかっていてこう言うのだ。
「新しい剣を思い切り振れる相手を待ってただろう?セドリック王子ならまず間違いなくお前の相手を思う存分つとめてくれる。俺は間違ったことは言っていないぞ?」
「確かにそうだけど…!」
「その剣を思いっきり振りたくはないのか?」
「…………」
「どれくらいの速度、どれくらいの鋭さで軌道変化をつけるのか知りたくはないか?ああ、癖だって見たいよな?どれくらいお前の力を出し尽くせるのか…興味がないなんて言わせないぞ?」
「…………」
「そんなわけで、少しお付き合いいただけませんか?こいつに付き合える相手は今ここにはいないので」
「そういうことなら喜んで。アルフレッド、構わないな?」
「…………狡い」
確かに俺が知りたいことを全て試せるのはここにはセドくらいしかいない。
トルセンでもある程度はできると思うけど、完璧を目指すならセドの方が適任だ。
それをわかった上で呼び寄せるなんて────。
でも、俺達は絶賛喧嘩中なんだ。
だからこれだけは言っておかなければならない。
「セド。俺はすっごく怒ってる」
「ああ」
「だからこの手合わせは、あくまでも仕方なくやるんだからな?」
そこのところは間違うなよと睨みつけると、もちろんだと答えた。
そして余裕綽々の笑顔で俺へと向き合い、その剣を構えてくる。
「アルフレッド。遠慮なく打ち込んでこい」
なんなら不満も怒りも全部受け止めてやると言ってきたセドに思い切り殺気をぶつけてやる。
いつもとは反対なのが面白いのか、セドはどこか楽しげに笑っていた。
***
「ははっ!これでもくらえっ!」
セドと打ち合うのはいつものことだけど、どんな技を繰り出しても受け止めてもらえるのがわかっているので新しい剣を持った俺はあっという間にスイッチが入って、これでもかと色んな技を試していた。
ガガガガッ!カキンッ!キンキンキンッ!
うっとりしながら四方八方から技を繰り出し笑う俺をセドが珍しく必死になりながら受け止めていく。
どうやらこの剣と俺は相性がいいのか、鋭さがいつもよりあるようでセドは押されっぱなしだった。
ちなみにセドの持ってる剣は三本目。
流石オリハルコン製とでもいうのか、普通の剣はすぐに刃こぼれしてダメになってしまうのだ。
それでもセドが上手く流すから三本で済んでいると言ったところか。
「ヤバいな。最高すぎる……」
荒く息を吐き、思う存分技を試した俺は上機嫌でうっとりとセドを見つめたんだけど、興奮しすぎてヤバかった。
そんな俺を見てセドもまたヤバいと口にする。
「アルフレッド。そんな恋焦がれるような顔で見てくるな。流石に俺の我慢も限界だ。今すぐ抱かせろ」
「ふざけるな!他国の、こんな場所で誘ってくるな!」
「ちゃんと満足させてやっただろう?そろそろ焦らさずに俺の相手をしたらどうだ?」
「……………………夜にな」
「言質は取ったぞ?」
満足させてもらったと言えば確かにその通りだったから、俺は仕方なくOKを出した。
それを見守っていたトルセンはどこかホッとしたような顔でこちらへとやってきて、俺達の打ち合いを褒め称えてくれた。
「流石アルフレッドが認めて嫁に行った相手だと感心してしまった。王子の素晴らしい剣技が見れて感動しきりです」
「一言多いんだよ!」
誰も好き好んで嫁になったわけじゃないと口にするけど、セドの方はそう言ってもらえて嬉しかったのかどこか満足げだ。
いつも殺気を巻き散らす奴なのに、珍しくトルセンのことは気に入っているようだ。
(もしかしてトルセンみたいなタイプが好きなのか?)
ちょっとだけそう思ってモヤモヤしたせいか、無意識にセドの服をつまんでしまう。
「…アル?どうかしたか?」
「なんでもない」
ムスッとそう言うと、トルセンは俺が何を気にしたのかわかったのかククッと笑ってバラしやがった。
「アルフレッドは俺と王子の仲がいいのを察して嫉妬してしまったようですね」
「……そうなのか?」
「こんなアルフレッドは初めて見ました。剣以外に好きになれる相手に出会えてよかったです」
「…そうか」
トルセンからそんな風に言われたセドは益々調子に乗って機嫌が上昇する。
はっきり言うと、俺はそれも面白くなかった。
「トルセン!あんまりセドを喜ばせるなよ?殺気を出さなくなるだろ?!」
「うっわ、お前……。ここにきてそれを言うか?」
「そう言えばそうだったな。お前は俺の殺気が大好きだものな」
ククッと笑うセドをギロッと睨み、呆れたような顔で俺を見てくるトルセンに言い放つ。
「いいから!取り敢えずこの剣は有難くもらっておくけど、今度また同じような剣が合ったらキープしておいてくれよな」
買い取ってセドに持たせるからと言ったら何故かそのままセドに口づけられた。
「んんんっ?!」
「はぁ…たまらないな、アルフレッド。トルセン、どこか空いてる部屋はないか?夜まで待てそうにない」
「ああ、それならあっちにアルフレッドが泊まってるトイレバス付の部屋があるからそこなら邪魔も入らないかと」
「感謝する」
そして俺は何故かセドに拉致されて、滞在中の部屋へと連れ込まれてしまう。
「さて…アルフレッド?お前を抱くのは久しぶりだ。お前が焦らした分だけ沢山抱いてやるからな」
「?!?!?!」
ドサッと俺をベッドに投げ出しすぐさま押し倒してきたセドの目にはちょっと狂気が宿っているようにも見えて、こっそり(あ、これマズいやつ…)と俺は慄く羽目になった。
ゴッドハルト到着二日目。
俺はちょうど珍しい武器が手に入ったんだと言ってトルセンが持ってきた剣を前に、それをじっくり検分していた。
切れ味抜群の頑丈な剣。
装飾はほとんどなくサイズも特別大きくはされておらず今と変わらぬもので、実用重視の正真正銘の名剣だった。
「お前なら生かせるんじゃないかと思って、結婚祝いに取っておいたんだ」
元々は献上されたものだったようだけど、どうやら俺にくれるらしい。
「それは有難いけど……」
「ああ、試し斬りだろう?やっていいぞ」
「本当か?!」
「ああ」
「やった!」
許可があっさりと下りたから俺はいそいそと鍛錬場へとやってきた。
そんな俺の元になんだなんだと人が集まってきたけど、最初に声を掛けてきたのは以前俺に会いに来たカッツェだった。
「アルフレッド殿!打ち合いなら是非俺としてください!」
「お、やる気だな!いいぞ」
そう言って小手調べとばかりに連撃を繰り出したら受け止めてはくれたものの、じゃあと思って本気の連撃を放ったらあっという間に吹っ飛んでいった。
「ふぎゃっ!」
(あれ?…思ったより弱くないか?)
もう少しできると思ったんだけどなと思いながら、単純に調子が悪かったのかもと思って他の連中とも打ち合ったんだけど……。
「アルフレッド!お前、化け物じみた動きに磨きがかかりすぎだろ?!」
俺と過去にも打ち合ったことがある顔見知りにまでそう言われてちょっと悲しくなってしまう。
「いや、お前らみんな弱くなってないか?」
「違う!お前がおかしいんだ!」
ブランクどころか腕を磨き過ぎだろってまた言われた。
「う~ん……」
物足りない。
折角の新しい剣なのに残念過ぎる。
「仕方ないな。魔物相手に戦ってくるか」
今現在戦争をしているわけではないし、戦いたいならそっちの方がまだマシな気がすると口にしたら、トルセンがやってきてちょっと待てと言われた。
「魔物と戦う前に今確実にお前の相手ができる奴を呼んでるから、到着するまで待ってろ」
「え?本当に?」
「ああ」
「そいつ、強いのか?」
「間違いなく」
「そっか。それなら待ってる」
「ああ」
そして暫く型をやったり、軽い指導や打ち合いなんかをしながら待っていたら、遠くの方からワイバーンが飛んでくるのが見えた。
「来た来た」
どうやらあれにその相手が乗っているらしい。
「……って、セド?!」
「元気そうだな、アルフレッド」
そう言いながら目の前に降り立ったのは他の誰でもなく、俺が逃げてきたはずの相手だった────。
(どういうことだよ?!)
けれどトルセンは俺の恨みがましい眼差しなんてサラッと流して二人で話し出す。
「セドリック王子。お待ちしておりました」
「トルセン。久しぶりだ」
「アルフレッドも王子が来られるのを心待ちにしていましたよ」
(なんでだよ?!)
全く心待ちになんてしてないからとギッと睨みつけるけど、トルセンはわかっていてこう言うのだ。
「新しい剣を思い切り振れる相手を待ってただろう?セドリック王子ならまず間違いなくお前の相手を思う存分つとめてくれる。俺は間違ったことは言っていないぞ?」
「確かにそうだけど…!」
「その剣を思いっきり振りたくはないのか?」
「…………」
「どれくらいの速度、どれくらいの鋭さで軌道変化をつけるのか知りたくはないか?ああ、癖だって見たいよな?どれくらいお前の力を出し尽くせるのか…興味がないなんて言わせないぞ?」
「…………」
「そんなわけで、少しお付き合いいただけませんか?こいつに付き合える相手は今ここにはいないので」
「そういうことなら喜んで。アルフレッド、構わないな?」
「…………狡い」
確かに俺が知りたいことを全て試せるのはここにはセドくらいしかいない。
トルセンでもある程度はできると思うけど、完璧を目指すならセドの方が適任だ。
それをわかった上で呼び寄せるなんて────。
でも、俺達は絶賛喧嘩中なんだ。
だからこれだけは言っておかなければならない。
「セド。俺はすっごく怒ってる」
「ああ」
「だからこの手合わせは、あくまでも仕方なくやるんだからな?」
そこのところは間違うなよと睨みつけると、もちろんだと答えた。
そして余裕綽々の笑顔で俺へと向き合い、その剣を構えてくる。
「アルフレッド。遠慮なく打ち込んでこい」
なんなら不満も怒りも全部受け止めてやると言ってきたセドに思い切り殺気をぶつけてやる。
いつもとは反対なのが面白いのか、セドはどこか楽しげに笑っていた。
***
「ははっ!これでもくらえっ!」
セドと打ち合うのはいつものことだけど、どんな技を繰り出しても受け止めてもらえるのがわかっているので新しい剣を持った俺はあっという間にスイッチが入って、これでもかと色んな技を試していた。
ガガガガッ!カキンッ!キンキンキンッ!
うっとりしながら四方八方から技を繰り出し笑う俺をセドが珍しく必死になりながら受け止めていく。
どうやらこの剣と俺は相性がいいのか、鋭さがいつもよりあるようでセドは押されっぱなしだった。
ちなみにセドの持ってる剣は三本目。
流石オリハルコン製とでもいうのか、普通の剣はすぐに刃こぼれしてダメになってしまうのだ。
それでもセドが上手く流すから三本で済んでいると言ったところか。
「ヤバいな。最高すぎる……」
荒く息を吐き、思う存分技を試した俺は上機嫌でうっとりとセドを見つめたんだけど、興奮しすぎてヤバかった。
そんな俺を見てセドもまたヤバいと口にする。
「アルフレッド。そんな恋焦がれるような顔で見てくるな。流石に俺の我慢も限界だ。今すぐ抱かせろ」
「ふざけるな!他国の、こんな場所で誘ってくるな!」
「ちゃんと満足させてやっただろう?そろそろ焦らさずに俺の相手をしたらどうだ?」
「……………………夜にな」
「言質は取ったぞ?」
満足させてもらったと言えば確かにその通りだったから、俺は仕方なくOKを出した。
それを見守っていたトルセンはどこかホッとしたような顔でこちらへとやってきて、俺達の打ち合いを褒め称えてくれた。
「流石アルフレッドが認めて嫁に行った相手だと感心してしまった。王子の素晴らしい剣技が見れて感動しきりです」
「一言多いんだよ!」
誰も好き好んで嫁になったわけじゃないと口にするけど、セドの方はそう言ってもらえて嬉しかったのかどこか満足げだ。
いつも殺気を巻き散らす奴なのに、珍しくトルセンのことは気に入っているようだ。
(もしかしてトルセンみたいなタイプが好きなのか?)
ちょっとだけそう思ってモヤモヤしたせいか、無意識にセドの服をつまんでしまう。
「…アル?どうかしたか?」
「なんでもない」
ムスッとそう言うと、トルセンは俺が何を気にしたのかわかったのかククッと笑ってバラしやがった。
「アルフレッドは俺と王子の仲がいいのを察して嫉妬してしまったようですね」
「……そうなのか?」
「こんなアルフレッドは初めて見ました。剣以外に好きになれる相手に出会えてよかったです」
「…そうか」
トルセンからそんな風に言われたセドは益々調子に乗って機嫌が上昇する。
はっきり言うと、俺はそれも面白くなかった。
「トルセン!あんまりセドを喜ばせるなよ?殺気を出さなくなるだろ?!」
「うっわ、お前……。ここにきてそれを言うか?」
「そう言えばそうだったな。お前は俺の殺気が大好きだものな」
ククッと笑うセドをギロッと睨み、呆れたような顔で俺を見てくるトルセンに言い放つ。
「いいから!取り敢えずこの剣は有難くもらっておくけど、今度また同じような剣が合ったらキープしておいてくれよな」
買い取ってセドに持たせるからと言ったら何故かそのままセドに口づけられた。
「んんんっ?!」
「はぁ…たまらないな、アルフレッド。トルセン、どこか空いてる部屋はないか?夜まで待てそうにない」
「ああ、それならあっちにアルフレッドが泊まってるトイレバス付の部屋があるからそこなら邪魔も入らないかと」
「感謝する」
そして俺は何故かセドに拉致されて、滞在中の部屋へと連れ込まれてしまう。
「さて…アルフレッド?お前を抱くのは久しぶりだ。お前が焦らした分だけ沢山抱いてやるからな」
「?!?!?!」
ドサッと俺をベッドに投げ出しすぐさま押し倒してきたセドの目にはちょっと狂気が宿っているようにも見えて、こっそり(あ、これマズいやつ…)と俺は慄く羽目になった。
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