48 / 215
【恋の自覚なんてしたくない】
閑話3.※ガヴァム王国にて
しおりを挟む
※このお話はリクエストのあったカリン王子のその後のお話なので、興味のない方はブラウザバックしてください。
ちょっと弟君がヤンデレかもしれませんので苦手な方もバックで。
宜しくお願いしますm(_ _)m
****************
「兄上が帰った?」
ブルーグレイ王国への使節団に同行し一か月滞在予定だったはずの兄が急遽問題を起こして帰ってきたと聞き、驚いてしまった。
いつもこちらを馬鹿にしてばかりのあの兄が問題を起こすだなんてちょっと考えられないことだ。
何故ならあの人は外面だけは物凄くよかったから────。
だからこそ不思議だった。
一体何をやらかしたのかと……。
けれど兄を連れて帰ってきた者は酷く口が堅く、こちらの探りにも全く口を割ってはくれない。
事情を知るであろう父もだんまりだ。
兎に角ブルーグレイ王国には逆らうなの一点張り。
そして何故か王太子に指名するとまで言われてしまった。
嬉しくはあったが、これまではあの完璧な兄が王太子だったというのにどういうことなのだろう?
兄に何があったのか?
そう言えば帰ってきてから一度も姿を見てはいない。
食事は部屋で食べているようだが、世話をする者達も揃って口を固く閉ざしているのでその様子を探ることさえできなかった。
そんなある日のこと…。
「あ…あぁっ…あぁんっ……」
庭園を歩いているとどこからかか細い声が聞こえてきて、ふと見上げると兄の部屋の窓が開いていた。
(あそこから聞こえているのか?)
キョロキョロと周囲を見渡すが他に人の姿はない。
だからこれ幸いと窓の近くの木に足をかけ、興味本位で登ってみると……。
「あっあっ…やぁあっ……気持ちいい…足りない…もっと欲しいぃ……」
うつろな目をした兄がベッドの上であられもない格好を晒しながら大人のおもちゃで遊んでいた。
「あ…兄上?」
そんな兄に恐る恐る声をかけるが、兄は俺が誰だか認識できないのか、ひたすら玩具で自慰を繰り返している。
暫くそんな姿を呆然と眺めていたのだが、コンコンという軽いノックの音が聞こえてきたので咄嗟にカーテンの後ろへと身を隠した。
「カリン王子。今日もご機嫌ですね。そろそろお注射のお時間ですよ?今日は何本欲しいですか?」
「あっあっ!太くて長いの、いっぱい、いっぱい欲しいっ!」
入ってきた男の言葉に喜色の眼差しを向け、そんな風にねだり始める姿にゾワッとする。
もしかしてという思いが込み上げて、バクバクと心臓が弾んだ。
そこからは最初の男がひき込んだらしい男達が次々とやってきては兄を犯し始め、兄は嬉しそうにその男根を受け入れ嬌声を上げ続けた。
卑猥な言葉でこれでもかと狂乱に耽る姿はこれまで見てきた兄の姿からは程遠く、最早王太子としては立てないのだと、誰に言われずとも察することができた。
けれど────男達に組み敷かれしどけなく色香を巻き散らすその姿に興奮してしまう自分が止められなくて、男達が全員満足して部屋を去った後、愚かにも俺は兄を抱いてしまった。
男達に何度も犯され白濁に塗れたその姿はどこまでも淫靡でたまらなくそそられて、つい自分もと思ってしまったのだ。
「はぁあぁああっ!いいっいいっ!」
「ははっ…兄上。大嫌いな弟に犯されてもこんなに感じるんですね」
「あぁんっ!はぁっん!」
「可愛い兄上をこんなにしたのは誰なんでしょうね?」
「んぁっ!は…ぁあんっ!いいっ!気持ちいいっ!」
「ほら、締めて。そう。上手ですよ」
「んっんっ、ご褒美っご褒美ちょうだいっ!」
「ご褒美?」
「はぁっ!キス、キスしてっ!乳首弄ってぇっ!」
その言葉にそう言えば男達は上の口と下の口しか使ってなかったなと思い出す。
しかも上の口は強制フェラオンリーだった。
だからそっとその口を優しく塞いでやり、乳首を思い切り虐めてやったのだが……。
「あぁああぁああ────っ!ご主人様────っ!」
兄は至福の蕩ける顔でそう叫ぶとビクビクと痙攣しながら気絶してしまった。
どうやらそんな風に調教されていたらしい。
正直兄にご主人様と呼ばれて、背に快感が駆け抜け、気づけば思い切り中に放ってしまっていた。
それくらい衝撃的だったのだ。
「はぁ…はぁ…兄上。なんて可愛いんでしょうね」
ビクンビクンと身を震わせて白目をむきながら至福の笑みで気絶する兄。
こんなにも可愛く調教されてしまった兄を他の男達の前に放置しておくのは勿体ない。
「兄上…これからは俺が貴方のご主人様になりますからね?」
毎日可愛がってあげますよと嗤い、俺はそのまま手早く衣服を整えると兄の部屋を出た。
目指すは父の元────。
『ねえ父上。あの、精液に塗れた可愛い兄上を…俺が貰っていいですか?』
慰み者にしたいんです。そう言ってやったらどんな顔をするだろうか?
絶望の表情で俺を見ながら「好きにしろ」とその口で言わせたかった。
これまでずっと兄を褒めそやし、俺をスペアとしか思ってこなかったあの男に。
これからは毎日俺の手で壊れた兄を可愛がり、父の罪悪感を刺激しながら日々を過ごしてやろう。
それが────それこそが、俺のこれまでの仕打ちに対する復讐なのだから…。
ちょっと弟君がヤンデレかもしれませんので苦手な方もバックで。
宜しくお願いしますm(_ _)m
****************
「兄上が帰った?」
ブルーグレイ王国への使節団に同行し一か月滞在予定だったはずの兄が急遽問題を起こして帰ってきたと聞き、驚いてしまった。
いつもこちらを馬鹿にしてばかりのあの兄が問題を起こすだなんてちょっと考えられないことだ。
何故ならあの人は外面だけは物凄くよかったから────。
だからこそ不思議だった。
一体何をやらかしたのかと……。
けれど兄を連れて帰ってきた者は酷く口が堅く、こちらの探りにも全く口を割ってはくれない。
事情を知るであろう父もだんまりだ。
兎に角ブルーグレイ王国には逆らうなの一点張り。
そして何故か王太子に指名するとまで言われてしまった。
嬉しくはあったが、これまではあの完璧な兄が王太子だったというのにどういうことなのだろう?
兄に何があったのか?
そう言えば帰ってきてから一度も姿を見てはいない。
食事は部屋で食べているようだが、世話をする者達も揃って口を固く閉ざしているのでその様子を探ることさえできなかった。
そんなある日のこと…。
「あ…あぁっ…あぁんっ……」
庭園を歩いているとどこからかか細い声が聞こえてきて、ふと見上げると兄の部屋の窓が開いていた。
(あそこから聞こえているのか?)
キョロキョロと周囲を見渡すが他に人の姿はない。
だからこれ幸いと窓の近くの木に足をかけ、興味本位で登ってみると……。
「あっあっ…やぁあっ……気持ちいい…足りない…もっと欲しいぃ……」
うつろな目をした兄がベッドの上であられもない格好を晒しながら大人のおもちゃで遊んでいた。
「あ…兄上?」
そんな兄に恐る恐る声をかけるが、兄は俺が誰だか認識できないのか、ひたすら玩具で自慰を繰り返している。
暫くそんな姿を呆然と眺めていたのだが、コンコンという軽いノックの音が聞こえてきたので咄嗟にカーテンの後ろへと身を隠した。
「カリン王子。今日もご機嫌ですね。そろそろお注射のお時間ですよ?今日は何本欲しいですか?」
「あっあっ!太くて長いの、いっぱい、いっぱい欲しいっ!」
入ってきた男の言葉に喜色の眼差しを向け、そんな風にねだり始める姿にゾワッとする。
もしかしてという思いが込み上げて、バクバクと心臓が弾んだ。
そこからは最初の男がひき込んだらしい男達が次々とやってきては兄を犯し始め、兄は嬉しそうにその男根を受け入れ嬌声を上げ続けた。
卑猥な言葉でこれでもかと狂乱に耽る姿はこれまで見てきた兄の姿からは程遠く、最早王太子としては立てないのだと、誰に言われずとも察することができた。
けれど────男達に組み敷かれしどけなく色香を巻き散らすその姿に興奮してしまう自分が止められなくて、男達が全員満足して部屋を去った後、愚かにも俺は兄を抱いてしまった。
男達に何度も犯され白濁に塗れたその姿はどこまでも淫靡でたまらなくそそられて、つい自分もと思ってしまったのだ。
「はぁあぁああっ!いいっいいっ!」
「ははっ…兄上。大嫌いな弟に犯されてもこんなに感じるんですね」
「あぁんっ!はぁっん!」
「可愛い兄上をこんなにしたのは誰なんでしょうね?」
「んぁっ!は…ぁあんっ!いいっ!気持ちいいっ!」
「ほら、締めて。そう。上手ですよ」
「んっんっ、ご褒美っご褒美ちょうだいっ!」
「ご褒美?」
「はぁっ!キス、キスしてっ!乳首弄ってぇっ!」
その言葉にそう言えば男達は上の口と下の口しか使ってなかったなと思い出す。
しかも上の口は強制フェラオンリーだった。
だからそっとその口を優しく塞いでやり、乳首を思い切り虐めてやったのだが……。
「あぁああぁああ────っ!ご主人様────っ!」
兄は至福の蕩ける顔でそう叫ぶとビクビクと痙攣しながら気絶してしまった。
どうやらそんな風に調教されていたらしい。
正直兄にご主人様と呼ばれて、背に快感が駆け抜け、気づけば思い切り中に放ってしまっていた。
それくらい衝撃的だったのだ。
「はぁ…はぁ…兄上。なんて可愛いんでしょうね」
ビクンビクンと身を震わせて白目をむきながら至福の笑みで気絶する兄。
こんなにも可愛く調教されてしまった兄を他の男達の前に放置しておくのは勿体ない。
「兄上…これからは俺が貴方のご主人様になりますからね?」
毎日可愛がってあげますよと嗤い、俺はそのまま手早く衣服を整えると兄の部屋を出た。
目指すは父の元────。
『ねえ父上。あの、精液に塗れた可愛い兄上を…俺が貰っていいですか?』
慰み者にしたいんです。そう言ってやったらどんな顔をするだろうか?
絶望の表情で俺を見ながら「好きにしろ」とその口で言わせたかった。
これまでずっと兄を褒めそやし、俺をスペアとしか思ってこなかったあの男に。
これからは毎日俺の手で壊れた兄を可愛がり、父の罪悪感を刺激しながら日々を過ごしてやろう。
それが────それこそが、俺のこれまでの仕打ちに対する復讐なのだから…。
52
お気に入りに追加
3,635
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)
藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!?
手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。
繋がれた絆はどこまでも
mahiro
BL
生存率の低いベイリー家。
そんな家に生まれたライトは、次期当主はお前であるのだと父親である国王は言った。
ただし、それは公表せず表では双子の弟であるメイソンが次期当主であるのだと公表するのだという。
当主交代となるそのとき、正式にライトが当主であるのだと公表するのだとか。
それまでは国を離れ、当主となるべく教育を受けてくるようにと指示をされ、国を出ることになったライト。
次期当主が発表される数週間前、ライトはお忍びで国を訪れ、屋敷を訪れた。
そこは昔と大きく異なり、明るく温かな空気が流れていた。
その事に疑問を抱きつつも中へ中へと突き進めば、メイソンと従者であるイザヤが突然抱き合ったのだ。
それを見たライトは、ある決意をし……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる