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【恋の自覚なんてしたくない】
33.※最近の悩み事 Side.セドリック
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※軽めのR-18。悩みはお互いにあるだろうし、王子側にもこんな日があっただろうなというそんな一幕です。
****************
アルフレッドを手に入れて、文句を言われながらもほぼ毎日抱けるようになったのはいいが、ここ最近困ったことが一つある。
それは後処理だ。
別にやるのが嫌なわけじゃない。
これは中に出した者の責務だと思っているし、放っておけば腹を下すということも知っているからだ。
でも……。
「はぁ…ぁあん……」
トロトロに蕩け切ったアルフレッドの声と、トロリと卑猥に中から零れ落ちてくる自分の出したものに視覚が犯される。
白く引き締まった尻穴から掻きだすほどにアルフレッドは可愛い声で啼くからたまらない。
「うぅ…ん……。あっあっ…」
せめて視覚だけでも封印しようとなるべく見ないようにアルフレッドを腕の中に抱き込み、指でグチュグチュと手早く掻きだすようにするが、あまりにも次々に飛び出してくるその甘い声にまた挿れたくなってしまう。
「アル…」
だからそれをキスで塞いで我慢しながら処理をする日々。
正直切ない。
「はぁ…セドぉ……」
しかも気絶している時ならいざ知らず、とんだ後のどこかぼんやりしたアルフレッドは凶悪的に可愛かった。
キスの合間に陶然とした顔で自分を見つめ、きゅっと指を甘噛みするように尻穴を締め付けてくる。
時にはそこに甘えるような仕草まで交えてくる始末。
抱きつきながら首筋にスリッと頬を摺り寄せられ、囀るように名を呼ばれたらたまらない気持ちになる。
素面の時の本人は絶対に認めようとしないが、これはもう確実に俺に落ちているだろうと言ってやりたい。
まあ…その上で何が言いたいかと言うと、後処理どころかもっと抱きたくなるから困ってしまうのだ。
長々抱くだけならまだしも抱き潰すまでいってしまうのは実はこれが原因だったりする。
さて、どうしたものか……。
結局暫く中出しするのをやめてみることにした。
そうすれば後処理で悩まなくて済む。
そう思ったのに……。
「あ…セド……」
今日も沢山イかせて可愛がってやったアルフレッドが腕の中でどこか切なそうな声を上げる。
涙目で言い淀む姿にそそられてまたやりたくなるがここは我慢だ。
「どうした?」
「……なんでもない」
「どうした?何でも言えばいい」
アルフレッドを虐めるのは好きだが、こういう時は甘やかしたくなるのもまた事実。
どうしたらこの強情な男を素直にさせてやれるのか…。
「アル…言ってみろ」
焦らして言わせるのも手ではあるが、今日はちょっと手を変えてアルフレッドが好きな殺気を軽く向けてみることにした。
これで素直に口を割ってくれればいいのだが…。
そう思って見てみると、ちょっと面食らったような顔になった後真っ赤な顔でフイッと横を向いて反則だと口にしてきた。
どうやら正気に戻ってしまったらしい。
これは益々言ってもらえなくなったぞと思っていたら、意外にもアルフレッドは素直に口を割ってきた。
「………どうして最近……中に出さないんだ?」
ぽつりと溢されたそんな言葉に今度はこっちが目を丸くしてしまう。
「ここ最近外に出してばっかりだろ?その……よく知らないけど、外に出してばっかりだと満足できないんじゃないか?それで長々抱かれるのも嫌だし、えっと…その…………」
「アル?」
「~~~~~ッ、出せよ!」
アルフレッドの顔がこれ以上ないという程真っ赤に染まって、こんなことを言わせるなと言わんばかりの表情で強気に言い放ってきた。
どちらかと言うと中出しした時の方が長々抱いているというのにそんなことを言うなんて────。
つまりはあれだ。中に出して欲しかったと…。
…そんなアルフレッドに、より一層愛おしさを感じてしまったと言ったら怒られるだろうか?
「アル…そういう時は中にいっぱい出して孕ませてくれとねだれ」
俺の口から出る言葉はそんなどうしようもない言葉だったけど、本心では中出しして欲しいと言ってもらえて嬉しくて仕方がなかった。
あんなに切なげな顔で俺に求めていたのかと思うとそれだけでどうしようもなく滾ってしまう。
「お、おまっ、お前ーーー!!もしかしてねだられたいから出さなかったパターンか?!俺に卑猥なことを言わせて楽しむつもりだったんだろ!この性悪王子!」
日頃の行いが悪いせいかそうやって決めつけられてしまうが、まあいい。
嬉しいものは嬉しいから気にしない。なんなら今から抱き潰してやりたいくらいだ。
「そう思いたいなら思えばいい。お前のおねだりならこれからはいっぱい出してやらないとな」
「なっ…!誰もねだってないだろ?!」
「ねだったじゃないか」
「ねだってない!俺はお前が満足してないんじゃないかと思って…っ!」
そんな言葉がまた俺をどこまでも喜ばせるのをアルフレッドはわかっていないようだ。
「つまりは心配して気遣ってくれたと?愛だな。俺が大好きだと言ったも同然だぞ?アル」
「誰がだ!俺は絶対お前なんかを好きになったりしないからな!」
「言っていろ。さて……そろそろ側妃の願いを叶えるとしようか」
「ちょっ…!どこ触ってんだよ!やめろ!今日はもうしない!絶対しないからっ!」
「ククッ…本当に素直じゃないところも可愛いな」
ペロリと耳朶を甘噛みしながら舐め上げると途端にビクッと身体を震わせおとなしくなるアルフレッドに気を良くして、その素直ではない男を組み敷いてやる。
「アル、折角だ。このままベッドでいっぱい啼かされながら中出しされるか、ソファで恥ずかしい体勢で虐められながら抱かれるか選ばせてやろう。どっちがいい?」
どちらにせよ中には出すがなと思いながら尋ねると、案の定どっちも嫌だと言ってきたが、選ばないなら両方だぞと言ってやると小さくベッドがいいと言ってきたのでそっとほくそ笑む。
ソファを選べばまだ短時間で終わったものを…。
(本当に美味しいな)
そして今度は思う存分中へと出して、その後風呂場で後処理をしてやった。
こうすればシャワーで流れる分卑猥さも減るだろうと思ってのことだ。
「セド…も、立てない……っ」
そんな可愛い泣き言を聞きながら愛しい存在をこの腕の中へと閉じ込める。
「アルフレッド……」
もっともっと自分だけを見ろと甘く口づけて、俺は今日も笑顔で愛しいその名を呼んだ。
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アルフレッドを手に入れて、文句を言われながらもほぼ毎日抱けるようになったのはいいが、ここ最近困ったことが一つある。
それは後処理だ。
別にやるのが嫌なわけじゃない。
これは中に出した者の責務だと思っているし、放っておけば腹を下すということも知っているからだ。
でも……。
「はぁ…ぁあん……」
トロトロに蕩け切ったアルフレッドの声と、トロリと卑猥に中から零れ落ちてくる自分の出したものに視覚が犯される。
白く引き締まった尻穴から掻きだすほどにアルフレッドは可愛い声で啼くからたまらない。
「うぅ…ん……。あっあっ…」
せめて視覚だけでも封印しようとなるべく見ないようにアルフレッドを腕の中に抱き込み、指でグチュグチュと手早く掻きだすようにするが、あまりにも次々に飛び出してくるその甘い声にまた挿れたくなってしまう。
「アル…」
だからそれをキスで塞いで我慢しながら処理をする日々。
正直切ない。
「はぁ…セドぉ……」
しかも気絶している時ならいざ知らず、とんだ後のどこかぼんやりしたアルフレッドは凶悪的に可愛かった。
キスの合間に陶然とした顔で自分を見つめ、きゅっと指を甘噛みするように尻穴を締め付けてくる。
時にはそこに甘えるような仕草まで交えてくる始末。
抱きつきながら首筋にスリッと頬を摺り寄せられ、囀るように名を呼ばれたらたまらない気持ちになる。
素面の時の本人は絶対に認めようとしないが、これはもう確実に俺に落ちているだろうと言ってやりたい。
まあ…その上で何が言いたいかと言うと、後処理どころかもっと抱きたくなるから困ってしまうのだ。
長々抱くだけならまだしも抱き潰すまでいってしまうのは実はこれが原因だったりする。
さて、どうしたものか……。
結局暫く中出しするのをやめてみることにした。
そうすれば後処理で悩まなくて済む。
そう思ったのに……。
「あ…セド……」
今日も沢山イかせて可愛がってやったアルフレッドが腕の中でどこか切なそうな声を上げる。
涙目で言い淀む姿にそそられてまたやりたくなるがここは我慢だ。
「どうした?」
「……なんでもない」
「どうした?何でも言えばいい」
アルフレッドを虐めるのは好きだが、こういう時は甘やかしたくなるのもまた事実。
どうしたらこの強情な男を素直にさせてやれるのか…。
「アル…言ってみろ」
焦らして言わせるのも手ではあるが、今日はちょっと手を変えてアルフレッドが好きな殺気を軽く向けてみることにした。
これで素直に口を割ってくれればいいのだが…。
そう思って見てみると、ちょっと面食らったような顔になった後真っ赤な顔でフイッと横を向いて反則だと口にしてきた。
どうやら正気に戻ってしまったらしい。
これは益々言ってもらえなくなったぞと思っていたら、意外にもアルフレッドは素直に口を割ってきた。
「………どうして最近……中に出さないんだ?」
ぽつりと溢されたそんな言葉に今度はこっちが目を丸くしてしまう。
「ここ最近外に出してばっかりだろ?その……よく知らないけど、外に出してばっかりだと満足できないんじゃないか?それで長々抱かれるのも嫌だし、えっと…その…………」
「アル?」
「~~~~~ッ、出せよ!」
アルフレッドの顔がこれ以上ないという程真っ赤に染まって、こんなことを言わせるなと言わんばかりの表情で強気に言い放ってきた。
どちらかと言うと中出しした時の方が長々抱いているというのにそんなことを言うなんて────。
つまりはあれだ。中に出して欲しかったと…。
…そんなアルフレッドに、より一層愛おしさを感じてしまったと言ったら怒られるだろうか?
「アル…そういう時は中にいっぱい出して孕ませてくれとねだれ」
俺の口から出る言葉はそんなどうしようもない言葉だったけど、本心では中出しして欲しいと言ってもらえて嬉しくて仕方がなかった。
あんなに切なげな顔で俺に求めていたのかと思うとそれだけでどうしようもなく滾ってしまう。
「お、おまっ、お前ーーー!!もしかしてねだられたいから出さなかったパターンか?!俺に卑猥なことを言わせて楽しむつもりだったんだろ!この性悪王子!」
日頃の行いが悪いせいかそうやって決めつけられてしまうが、まあいい。
嬉しいものは嬉しいから気にしない。なんなら今から抱き潰してやりたいくらいだ。
「そう思いたいなら思えばいい。お前のおねだりならこれからはいっぱい出してやらないとな」
「なっ…!誰もねだってないだろ?!」
「ねだったじゃないか」
「ねだってない!俺はお前が満足してないんじゃないかと思って…っ!」
そんな言葉がまた俺をどこまでも喜ばせるのをアルフレッドはわかっていないようだ。
「つまりは心配して気遣ってくれたと?愛だな。俺が大好きだと言ったも同然だぞ?アル」
「誰がだ!俺は絶対お前なんかを好きになったりしないからな!」
「言っていろ。さて……そろそろ側妃の願いを叶えるとしようか」
「ちょっ…!どこ触ってんだよ!やめろ!今日はもうしない!絶対しないからっ!」
「ククッ…本当に素直じゃないところも可愛いな」
ペロリと耳朶を甘噛みしながら舐め上げると途端にビクッと身体を震わせおとなしくなるアルフレッドに気を良くして、その素直ではない男を組み敷いてやる。
「アル、折角だ。このままベッドでいっぱい啼かされながら中出しされるか、ソファで恥ずかしい体勢で虐められながら抱かれるか選ばせてやろう。どっちがいい?」
どちらにせよ中には出すがなと思いながら尋ねると、案の定どっちも嫌だと言ってきたが、選ばないなら両方だぞと言ってやると小さくベッドがいいと言ってきたのでそっとほくそ笑む。
ソファを選べばまだ短時間で終わったものを…。
(本当に美味しいな)
そして今度は思う存分中へと出して、その後風呂場で後処理をしてやった。
こうすればシャワーで流れる分卑猥さも減るだろうと思ってのことだ。
「セド…も、立てない……っ」
そんな可愛い泣き言を聞きながら愛しい存在をこの腕の中へと閉じ込める。
「アルフレッド……」
もっともっと自分だけを見ろと甘く口づけて、俺は今日も笑顔で愛しいその名を呼んだ。
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※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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