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【その後の話】
11.※手古摺らせた護衛騎士 Side.セドリック
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※当初は全10話予定だったので、ここからは『その後の話』という感じになります。
見る人によってはちょっと酷いのかな?でも愛はあるんで大目に見てやってください。
R‐18です。お気をつけて。
****************
(ついに…ついに勝った……)
通算12戦目、ついにアルフレッドに勝つことができた。
「はぁ…はぁ…くそっ!負けた!」
正直ここまで手古摺るとは思ってもみなかった。
もっと簡単に勝てるようになると思っていたのに、こちらが成長する分向こうも成長するといった感じで全く勝つことができなかったのだ。
悔しくて夜アルフレッドの動きを思い出しながら自己鍛錬をしたのは一度や二度ではない。
「はぁ…勝ったぞ。アルフレッド…今夜は逃げずにちゃんとベッドに来るんだな」
挑発するようにそう言ってやると、アルフレッドは悔しそうにしながらも男に二言はないと言い放つ。
こういうところがまた好ましい。
「あ~くそ…俺だって強くなったと思ったのに……」
「お前は強い。俺をこんなに手古摺らせる相手は騎士団にもいないぞ」
「……そうか。それじゃあ現状俺の相手になるのって王子だけ?」
「そうだな」
「そっか。…それならおとなしく今日は抱かれてやる」
そんな言葉に思わずアルフレッドの方を見遣ると、物凄く不本意そうな顔をしながら言葉を継いだ。
「言っておくが、俺は地位が高い奴に抱かれるんじゃなくて、俺よりも強いって認めたから抱かれるんだからな」
そこんところを間違えるなよと釘をさしてくるアルフレッドにこれまで感じたことのない感情が込み上げてきてしまう。
胸が熱くて締め付けられるような、どこかくすぐったいようなこの感情は一体なんだろう?
しかも今すぐアルフレッドを抱き上げて部屋へと連れ込み、すぐにでも突っ込みたいほど高ぶってしまったのだが……。
「アルフレッド…汗もかいたことだし、このまま一緒に風呂に行かないか?」
「へ?」
「どうせ夜は一緒なんだ。構わないだろう?」
「それってこれから相手しろってこと?」
「いや。流石に夕餉くらいは食べようと思うが?」
「そっか。そうだよな。じゃあ一緒に行こうかな」
『夕餉を食べる』その言葉に安心したのか、アルフレッドは無防備に頷いてきた。
本当にこういうところは隙だらけで可愛すぎる。
これまでよく無事だったなと言いたくなるほどだ。
英雄トルセンはこんなアルフレッドを抱きたいと思わなかったのだろうか?
(トルセンは生粋のストレートだったのかもしれないな。俺にとっては僥倖だった)
そして俺は警戒されないようにアルフレッドを抱き上げず、普通に連れて歩きながら部屋付きの風呂場へと向かったのだった。
***
「あ…あぁぁぁぁ…っっ!」
初めて抱いた日から日が経っているということもあり、アルフレッドは苦しそうに俺を受け入れていく。
場所?もちろん風呂場に決まっている。
洗ってやると言って口実を作ってそのまま慣らして挿れたのだ。
「う…うぅ……ッ」
自重で受け入れざるを得なかった俺自身をアルフレッドは半泣きで受け入れた。
「やっと…やっとだ。アル……」
「ふぅ…ん…っ」
「立ったままするのもいいだろう?」
苦しそうにしながらも決してそれだけではなさそうなアルフレッドの表情に気分も高揚していく。
「ここはちゃんと俺を覚えてくれているようだな」
「う……っ。しら、知らないぃ……」
「本当に?」
そしてズンッと下から突き上げてやると、アルフレッドは嫌々と首を振りながら縋りついてきた。
「可愛いな。もっと縋って甘えてみろ」
「じょ…だんじゃ、な…ぃ……」
強がってそんなことを言ってはいてもその表情は言葉を裏切って余りある。
ゆっくりと出し入れしてやると徐々に甘い声が混じり始めるのが嫌ではない証拠だ。
もしかしたら戦いで身体が高ぶったのは自分だけではなかったのかもしれない。
「なあアルフレッド…」
「はぁ…ぅ…んっんっ…。な…んだ……ッ?」
「お前の剣の腕を見込んで、頼みがあるんだが…」
「んぁッ…!」
「聞いてくれるか?」
「ふ…んぁっ…あっあっ…!な、に…っ!」
「今度少々遠方まで視察に行くことになったんだが、付いてきてはくれないか?」
「し…さつ……?」
「そうだ。お前は姫の護衛騎士だが、その剣の腕は俺と張るほど。このまま一護衛騎士として腐らせるのは勿体ないと思ってな」
「んっんっ…で、も……姫…が……ッ」
「姫の護衛は他にも沢山いるだろう?お前でなくてはならない理由はない」
それに必要ならこちらからも護衛をつけてやるぞと言うと、アルフレッドはやっと小さく頷いてくれた。
「ひ…ぁッ!」
「ふっ…随分気持ちよさそうだな…。腰が揺れてるぞ?焦らした甲斐があった」
「あ…そこ……だめ…っ!」
「ここか…好きなだけ突いてやろう」
視察への同行を約束させたことだし、もうそろそろ思う様堪能してもいいだろうと思いながらそのまま激しく追い詰めていく。
「あっ…やっ…!つよっ…いぃ…!」
嫌々と必死に首を振りながら快感を逃そうとしているアルフレッドには悪いが、このままこの行為に溺れてもらうつもりだから遠慮せず弱いところを攻めさせてもらった。
「あぁッ、あぁッ!ダメッダメッ…!」
「こんな場所で立ったまま襲われて感じるなんて…お前は本当に最高だな。アルフレッド」
その言葉に羞恥を煽られたのか真っ赤になりながら切なそうな顔で俺を締め付けてきた。
「やっ…ひど…ッ!」
「酷くはない。お前は王も認めた俺の側妃だ。たっぷり愛してやる」
「んんッんんッ、やッ…イクーーーーーッ!!」
そしてアルフレッドがイクと同時に俺も合わせるように中へと放つ。
「ん…んんぅ……」
「くっ…俺の子種を注がれて感じたか?」
ビクビクと快感の余韻に浸るアルフレッドを見遣り満足感でいっぱいになりながら声を掛けるが、アルフレッドは余程感じたのかいつものような反抗的な目を向けてくることなくただただ虚空を眺めていた。
「とんだか……」
少し焦らし過ぎたかもしれない。
ずるりと自身を引き抜きアルフレッドの身を支えると冷えないようにとそのまま運んで湯へと浸かる。
「アル…。今夜もいっぱい愛してやるからな」
これで終わりじゃないぞと言いながら何度もキスを落とし、これまで誰にも向けたことがないほどの甘い眼差しを向けた。
****************
※次回はアルフレッド視点のR-18です。
見る人によってはちょっと酷いのかな?でも愛はあるんで大目に見てやってください。
R‐18です。お気をつけて。
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(ついに…ついに勝った……)
通算12戦目、ついにアルフレッドに勝つことができた。
「はぁ…はぁ…くそっ!負けた!」
正直ここまで手古摺るとは思ってもみなかった。
もっと簡単に勝てるようになると思っていたのに、こちらが成長する分向こうも成長するといった感じで全く勝つことができなかったのだ。
悔しくて夜アルフレッドの動きを思い出しながら自己鍛錬をしたのは一度や二度ではない。
「はぁ…勝ったぞ。アルフレッド…今夜は逃げずにちゃんとベッドに来るんだな」
挑発するようにそう言ってやると、アルフレッドは悔しそうにしながらも男に二言はないと言い放つ。
こういうところがまた好ましい。
「あ~くそ…俺だって強くなったと思ったのに……」
「お前は強い。俺をこんなに手古摺らせる相手は騎士団にもいないぞ」
「……そうか。それじゃあ現状俺の相手になるのって王子だけ?」
「そうだな」
「そっか。…それならおとなしく今日は抱かれてやる」
そんな言葉に思わずアルフレッドの方を見遣ると、物凄く不本意そうな顔をしながら言葉を継いだ。
「言っておくが、俺は地位が高い奴に抱かれるんじゃなくて、俺よりも強いって認めたから抱かれるんだからな」
そこんところを間違えるなよと釘をさしてくるアルフレッドにこれまで感じたことのない感情が込み上げてきてしまう。
胸が熱くて締め付けられるような、どこかくすぐったいようなこの感情は一体なんだろう?
しかも今すぐアルフレッドを抱き上げて部屋へと連れ込み、すぐにでも突っ込みたいほど高ぶってしまったのだが……。
「アルフレッド…汗もかいたことだし、このまま一緒に風呂に行かないか?」
「へ?」
「どうせ夜は一緒なんだ。構わないだろう?」
「それってこれから相手しろってこと?」
「いや。流石に夕餉くらいは食べようと思うが?」
「そっか。そうだよな。じゃあ一緒に行こうかな」
『夕餉を食べる』その言葉に安心したのか、アルフレッドは無防備に頷いてきた。
本当にこういうところは隙だらけで可愛すぎる。
これまでよく無事だったなと言いたくなるほどだ。
英雄トルセンはこんなアルフレッドを抱きたいと思わなかったのだろうか?
(トルセンは生粋のストレートだったのかもしれないな。俺にとっては僥倖だった)
そして俺は警戒されないようにアルフレッドを抱き上げず、普通に連れて歩きながら部屋付きの風呂場へと向かったのだった。
***
「あ…あぁぁぁぁ…っっ!」
初めて抱いた日から日が経っているということもあり、アルフレッドは苦しそうに俺を受け入れていく。
場所?もちろん風呂場に決まっている。
洗ってやると言って口実を作ってそのまま慣らして挿れたのだ。
「う…うぅ……ッ」
自重で受け入れざるを得なかった俺自身をアルフレッドは半泣きで受け入れた。
「やっと…やっとだ。アル……」
「ふぅ…ん…っ」
「立ったままするのもいいだろう?」
苦しそうにしながらも決してそれだけではなさそうなアルフレッドの表情に気分も高揚していく。
「ここはちゃんと俺を覚えてくれているようだな」
「う……っ。しら、知らないぃ……」
「本当に?」
そしてズンッと下から突き上げてやると、アルフレッドは嫌々と首を振りながら縋りついてきた。
「可愛いな。もっと縋って甘えてみろ」
「じょ…だんじゃ、な…ぃ……」
強がってそんなことを言ってはいてもその表情は言葉を裏切って余りある。
ゆっくりと出し入れしてやると徐々に甘い声が混じり始めるのが嫌ではない証拠だ。
もしかしたら戦いで身体が高ぶったのは自分だけではなかったのかもしれない。
「なあアルフレッド…」
「はぁ…ぅ…んっんっ…。な…んだ……ッ?」
「お前の剣の腕を見込んで、頼みがあるんだが…」
「んぁッ…!」
「聞いてくれるか?」
「ふ…んぁっ…あっあっ…!な、に…っ!」
「今度少々遠方まで視察に行くことになったんだが、付いてきてはくれないか?」
「し…さつ……?」
「そうだ。お前は姫の護衛騎士だが、その剣の腕は俺と張るほど。このまま一護衛騎士として腐らせるのは勿体ないと思ってな」
「んっんっ…で、も……姫…が……ッ」
「姫の護衛は他にも沢山いるだろう?お前でなくてはならない理由はない」
それに必要ならこちらからも護衛をつけてやるぞと言うと、アルフレッドはやっと小さく頷いてくれた。
「ひ…ぁッ!」
「ふっ…随分気持ちよさそうだな…。腰が揺れてるぞ?焦らした甲斐があった」
「あ…そこ……だめ…っ!」
「ここか…好きなだけ突いてやろう」
視察への同行を約束させたことだし、もうそろそろ思う様堪能してもいいだろうと思いながらそのまま激しく追い詰めていく。
「あっ…やっ…!つよっ…いぃ…!」
嫌々と必死に首を振りながら快感を逃そうとしているアルフレッドには悪いが、このままこの行為に溺れてもらうつもりだから遠慮せず弱いところを攻めさせてもらった。
「あぁッ、あぁッ!ダメッダメッ…!」
「こんな場所で立ったまま襲われて感じるなんて…お前は本当に最高だな。アルフレッド」
その言葉に羞恥を煽られたのか真っ赤になりながら切なそうな顔で俺を締め付けてきた。
「やっ…ひど…ッ!」
「酷くはない。お前は王も認めた俺の側妃だ。たっぷり愛してやる」
「んんッんんッ、やッ…イクーーーーーッ!!」
そしてアルフレッドがイクと同時に俺も合わせるように中へと放つ。
「ん…んんぅ……」
「くっ…俺の子種を注がれて感じたか?」
ビクビクと快感の余韻に浸るアルフレッドを見遣り満足感でいっぱいになりながら声を掛けるが、アルフレッドは余程感じたのかいつものような反抗的な目を向けてくることなくただただ虚空を眺めていた。
「とんだか……」
少し焦らし過ぎたかもしれない。
ずるりと自身を引き抜きアルフレッドの身を支えると冷えないようにとそのまま運んで湯へと浸かる。
「アル…。今夜もいっぱい愛してやるからな」
これで終わりじゃないぞと言いながら何度もキスを落とし、これまで誰にも向けたことがないほどの甘い眼差しを向けた。
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※次回はアルフレッド視点のR-18です。
100
※皆様いつもありがとうございます♪この度スピンオフ作品をアップしましたので、ご興味のある方はそちらも宜しくお願いしますm(_ _)m『王子の本命~ガヴァム王国の王子達~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/91408108/52430498
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