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第四章 思わぬ誤解とライバル出現に焦る俺
82.※これでやっと元通り
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スルスルと撫でても控えめに反応を返すだけのディオを安心させるべく、最初はキスをメインに沢山愛情を示し続ける事にした。
勿論言葉でも惜しみなく気持ちを伝えまくる。
身体を満たすより先に心を満たさないと充実感なんて味わえるはずがないし、そこは一番力を入れないとダメなところだ。
「ディオ。この一ヶ月、会いたくてたまらなかった。ディオの温もりが感じられて嬉しい」
「ん…俺も」
「ディオの声が聞ける夜が待ち遠しくて、ずっと恋しかったんだ」
「ルーセウス…」
「どんな形でもいいから、ディオと毎日愛し合いたかった」
「俺も…ツンナガール越しでいいから、ルーセウスに抱いて欲しかった。でも…」
「うん。俺がいつも通話を先に切るから、言えなかったんだよな?」
「ルー…」
ディオは寂しかったんだ。
俺以上にずっと。
だから気持ちにまだ余裕があった俺が先に気づくべきだった。
「ゴメン。ディオがいつも疲れているのが心配で、休ませる方を優先し過ぎて気づけなかった」
「うぅ…」
「ディオ。愛してる。こんな俺でも見捨てないでくれたら嬉しい」
「ルーセウス…っ」
ギュッと抱きつかれて、宥めるように背を撫でて、チュッチュッとキスの雨を降らせると、どんどんディオの表情が幸せそうなものへと変わっていった。
それからいっぱい身体中にキスをして、その白い肌をチュッと吸い上げ赤い花を散らしていく。
感度の確認も兼ねて、ピクリと震えるところはそっと舐め上げ追加で強く吸い上げた。
「んぅっ」
甘やかな声が耳に心地よくて、もっと聞きたくなってくる。
そうしているうちにディオから熱の籠った眼差しを向けてもらえるようになった。
嬉しい。
その間、勿論少しでも感度が良さそうな場所を育てるべく手を動かすのも忘れない。
「あ…ん……」
「ディオ。可愛い」
焦らずじっくり、しっかり観察しながらまだまだディオの好きなところを攻めていこう。
そうやってたっぷり時間をかけていたところで徐々に薬の効果が落ち始めた。
感度が上がってきたのだ。
でもそれをディオに気づかれないように、気を逸らせ、じわりじわりと思い出させるようにゆっくりと感じさせていく。
「は…ぁ。ルーセウスっ」
「ディオ。薬が効いてるのに感じてくれて嬉しい」
「あっ…ルー…」
メチャクチャ可愛い顔で愛称を呼ばれて、もう今すぐに挿れて貪りたい気持ちになったけど、まだ我慢。
「ディオの身体も俺を思い出してきたな」
「んっんん…」
「ほら、ここも」
「あっ」
「こっちも」
「はぁぅ…っ」
「段々思い出してきてる」
「あぁ…っ、ルー……っ」
トロリと蕩ける眼差しで恋するように見つめられ、俺の心も満たされていく。
ディオの愛は俺のもの。俺だけのものだ。
他の誰にも渡さない。
「ディオ。そろそろ挿れてもいいか?」
薬が完全に切れる前に挿れておいた方がいいと判断して、殊更優しく聞いてみる。
「んっ…早くルーと繋がりたい」
腕を伸ばし、愛おしそうに俺に抱きつきながら言ってこられ、たまらず深く口づけ貪るように舌を絡めてしまう。
「ふぁ…っ、気持ちいっ…」
ディオの蕩け切った幸せそうな表情に目を奪われる。
嫁が可愛過ぎて理性が崩壊しそうだ。
なんて凶悪な可愛さなんだろう?
このまま寝室に閉じ込めて三日くらい篭りたい!
ゆっくりゆっくりと久方ぶりにディオの中へと己を納め、その心地良さに酔いそうになる。
剣と鞘のようにピッタリ合わさる唯一無二の俺の妃。
「あ…あ…気持ちい…の、止まらないっ」
薬が完全に切れる前に挿れたけど、どうやらちょっと遅かったようで、もう既に半分堕ちかけている。
それだけ心をちゃんと満たすことができていたんだなと確信できて安心した。
「俺の可愛いディオ。もう寂しい思いはさせないから、いっぱい甘えてくれ」
「あっ、ルーっ。早く、いっぱい愛してっ。奥まで全部ルーで満たしてっ」
可愛いおねだりについそのまま襲いたくなるけど、折角だし体位を変えて愛し合おう。
「ひゃぁ?!」
グイッと抱き寄せそのまま対面座位へと持ち込み、ピッタリくっついたまま奥を優しく突いてやる。
「あ…あぅ…」
ビクッビクッと甘イキするディオにキスをして、徐々に弱いところを狙って追い上げにかかる。
「ダメッ!ダメぇっ!」
「うん。ここ、好きだよな?ディオ」
「気持ちいっ、イイッ!そこはダメッ!ルーっ、気持ちいっからっ!」
「うっ…ディオ、締めすぎだっ!すごく嬉しいけど…っ、俺が持たなくなるだろ?」
久し振りのディオとの繋がりは気持ち良過ぎて、搾り取るように締め付けられたらとても我慢ができなかった。
「あっ、あっ!奥に早く注いでっ!ルーに注がれたいっ!」
しかもそんな可愛い事を言われたら好きなだけ注いでやりたくなるだろう?
「くっ…、出すぞっ」
「んぅう────ッ!」
逃げる腰を捕まえて、奥へと放つと同時にディオも激しく達して腕の中で身を震わせる。
「は…あぁ…」
「ディオ」
嬉しそうな顔で俺の子種を受け止めるディオ。
愛おし過ぎてずっとこうして繋がっていたい。
クタリと力が抜け、俺にしなだれ掛かるディオにキスを落とす。
(ん……。これは気になるな)
「ディオ。湯を浴びるのを忘れたから、一緒に行こうな」
ピッタリくっついた時にちょっとだけパーシバルからの移り香が感じられたから、この際しっかり洗い流してしまおうと思い、そっとディオから一旦離れ、すぐに横抱きにして湯殿へと向かった。
***
髪も身体も綺麗に洗って、一緒に湯に浸かる。
ディオがちょっと痩せていたのが気になったから、明日からしっかり食べさせないとと思った。
倒れでもしたら大変だ。
頑張りすぎるほど頑張るからあんな風に誰もが頼ってくるんだろうが、それでいっぱいいっぱいになったら誰が助けるんだ?
これまでみたいにロキ陛下達が側にいるわけじゃないし、俺とディア王女はゴッドハルト。
ヴィオレッタ王女もまだ嫁いできていないから、ディオが全部背負うことになっている。
よく潰れなかったなと感心してしまうくらいだ。
「ディオ」
名を呼ぶとスリッと甘えるように頬を寄せてくる。
「ルーセウス」
幸せそうに表情が綻ばせ、ギュッと抱きつき甘えてくるディオに俺も幸せな気持ちに包まれた。
「取り敢えず上がろうか。のぼせたら大変だ」
そして風邪をひかないようにしっかり拭きあげてベッドへ戻り、『繋がったまま寝たいからもう一回』という可愛いおねだりに負けて、もう一度抱いてから寝た。
その際ちょっと堕とし過ぎた気もするけど、ディオは俺としか寝ないし、いいよな?
連続絶頂で涎垂らして喘ぎまくるのが本当に可愛い過ぎて、ちょっと歯止めが掛からなくなったんだ。
でもこれだけ覚え込ませたら、きっと他の男じゃ満足できなくなってることだろう。
淫らに堕ちていくディオが可愛過ぎたのが悪いと思う。
大好きだ!
翌朝、腕の中で身動ぎする気配を感じて目が覚めた。
ディオが朝起きたら自分の腕の中にいる。
ただそれだけのことが凄く凄く嬉しい。
「ディオ。おはよう。よく眠れたか?」
「ル、ルーセウス…おはよう」
照れてる姿も可愛いな。
「その…途中から全然覚えてないんだけど…」
「あんなに愛し合ったのに?」
「え?!」
「まあ身体の方はちゃんと覚えてくれてるだろうけど。リクエストに応えて挿れっぱなしにしてたし、このままもう一回するか?」
チュッと髪にキスを落として、既に大きくなってたモノでグッと突き上げると、『ひゃぅ?!』と甘い声がこぼれ落ちた。
「ほら。昨日いっぱい可愛がったから、中がこんなに柔らかい」
グチュン、グチュンと音を立て中を擦り上げると、後孔が物欲しげに収縮してくる。
昨日しっかりその身に覚え込ませたから、教えたように反応が返ってきてくれて凄く嬉しい。
「やっ、身体が、変っ…!」
焦ったようにディオが言うけど、そんなディオにクスリと笑う。
「どう変なんだ?」
「ルーセウスが欲しいって言ってるみたいにっ…勝手に期待するみたいに締めつけちゃ、うぅっ。恥ずかしい…っ」
「うん。ちゃんとディオが欲しがるように教えたからな。もう二度と離れられないくらい教え込んだから、これからは欲しくなったらすぐに俺に言うんだぞ?薬は俺がいる間は禁止だ」
「え?!」
「返事は?」
笑顔で促したら真っ赤になりながらも素直に頷いたから、ご褒美とばかりにキスをして、朝からいっぱい愛し合った。
***
【Side.シグ】
ルーセウス陛下にアドバイスをした俺が言うのもなんだけど、本気でディオ様大好きを前面に押し出している。
本当に真っ直ぐな人だ。
でもちょっとやり過ぎじゃないか?
別にディオ様がいいならいいんだけど、極端なほどのその行動力はちょっと真似できないレベルだ。
あそこまで思い詰めてたディオ様のことだから、多分どんな説明をされても疑ってかかることになるだろうなって思ってたのに、蓋を開けたら全部元通りって…凄過ぎだろう。
文官達にもビシッと言ってくれてたし、腐っても一国の王太子。威厳がある。
この辺りはディオ様にはない要素だから正直有り難かった。
ディオ様は良くも悪くも親しみやすい容姿だし、まだ成人して間もない若さだってこともあるから余計に舐められやすい。
なまじ何でもできる人だからこそ色々抱え込みやすいし、頑張りすぎるところがある。
ちなみに口癖は『アンヌ母様に比べたら俺なんてまだまだだよ』だ。
あの逞しい人と比べたらダメだと思う。
ガヴァムの王族って本当に変な人しかいなかったし、そこを基準にするのは間違ってるのに。
まあ、ディオ様はそんなちょっと抜けてるところが可愛いんだけど。
ルーセウス陛下はそんな可愛いディオ様に惚れ抜き過ぎだ。
よっぽど今回の件が堪えたんだろうな。
身も心も全部満たしてやると言わんばかりの、すごい念の入れっぷり。
「ディオ、全身ピクピク震えて可愛過ぎだ。いっぱいイけたな」
「あっ、あぅうっ、もぅ、ちから、入らにゃ、いぃ…。ずっとイッてて、からだ、おかしぃ…」
「うんうん。いっぱい俺に愛された証拠だな。俺が支えてるから安心していいぞ?」
それと同時に始まる緩やかな突き上げ。
ディオ様の様子をしっかり見ながら更なる快楽に溺れさせていく。
「ひゃあぁんっ!もっ、溶けちゃうぅっ!」
「そうだな。もっと俺を欲しがるように、トロトロになろうな?」
(あーあ。完全に快楽堕ちさせちゃって)
今のディオ様には、理性なんて微塵も残ってなさそうだ。
(ルーセウス陛下も、あのディオ様を呂律が回らないくらい完堕ちさせるなんて、独占欲の塊っすね)
あれじゃあ今刺客が現れてもディオ様は何もできないだろう。
ルーセウス陛下は薬が完全に抜けて感じまくるディオ様にも容赦がない。
でもディオ様を抱く時はいつも丁寧で、激しくなる時も好き過ぎてって感じなだけで、決して乱暴には扱わないのがルーセウス陛下だ。
そこに本気の愛情が垣間見られるからこそ俺は思う。
ディオ様を癒せるのはきっとルーセウス陛下だけなんだろうなって。
「ま、こっちはこれで一件落着っすね」
これ以上は目の毒だから、安全への配慮はしつつそっと目は逸らす。
それは兎も角として、バロン国のパーシバル陛下はどうやら本気でディオ様のことが気に入ったようだし、気をつけて見ておかないと。
「取り敢えず、バロン国に送り込んでる間者をもう少し城内部に増やしとこっと」
どうせディオ様のことだ。
落ち着いたらそんな指示出しがされるはず。
早めに動くに越したことはない。
「ふんふーん♪」
鼻歌混じりに手に取ったのはツンナガール。
数度のコール音の後、裏の者へと通話が繋がる。
「あ、クイル?状況が変わったから、パターンCで動いてほしいっす。ディオ様の指示はまだっすけど、多分すぐに出ると思うから、頼むっすよ」
了解の返事をもらって通話を切る。
後は逆にバロン国からこちらへと送り込まれてくる間者へと警戒しておかないと。
「やる事はいっぱいっすね」
でも、主人のためならなんのその。
たとえ八つ当たりでナイフを投げつけられても、あれはある意味俺なら怪我をせず確実に弾くだろうという信頼の裏返しだとわかっているし、ちゃんと後で謝ってくれる主人だからこそ尽くせるのだ。
幸せそうに快楽に沈んでいく主人を見て、フッと微笑み部下に後を任せて仮眠に向かう。
ああ、そうそう。
寝る前にディア王女にも連絡を入れておかないと。
「心配してったすからね」
そして困った夫婦を横目に、俺はツンナガール片手に自室へと戻ったのだった。
勿論言葉でも惜しみなく気持ちを伝えまくる。
身体を満たすより先に心を満たさないと充実感なんて味わえるはずがないし、そこは一番力を入れないとダメなところだ。
「ディオ。この一ヶ月、会いたくてたまらなかった。ディオの温もりが感じられて嬉しい」
「ん…俺も」
「ディオの声が聞ける夜が待ち遠しくて、ずっと恋しかったんだ」
「ルーセウス…」
「どんな形でもいいから、ディオと毎日愛し合いたかった」
「俺も…ツンナガール越しでいいから、ルーセウスに抱いて欲しかった。でも…」
「うん。俺がいつも通話を先に切るから、言えなかったんだよな?」
「ルー…」
ディオは寂しかったんだ。
俺以上にずっと。
だから気持ちにまだ余裕があった俺が先に気づくべきだった。
「ゴメン。ディオがいつも疲れているのが心配で、休ませる方を優先し過ぎて気づけなかった」
「うぅ…」
「ディオ。愛してる。こんな俺でも見捨てないでくれたら嬉しい」
「ルーセウス…っ」
ギュッと抱きつかれて、宥めるように背を撫でて、チュッチュッとキスの雨を降らせると、どんどんディオの表情が幸せそうなものへと変わっていった。
それからいっぱい身体中にキスをして、その白い肌をチュッと吸い上げ赤い花を散らしていく。
感度の確認も兼ねて、ピクリと震えるところはそっと舐め上げ追加で強く吸い上げた。
「んぅっ」
甘やかな声が耳に心地よくて、もっと聞きたくなってくる。
そうしているうちにディオから熱の籠った眼差しを向けてもらえるようになった。
嬉しい。
その間、勿論少しでも感度が良さそうな場所を育てるべく手を動かすのも忘れない。
「あ…ん……」
「ディオ。可愛い」
焦らずじっくり、しっかり観察しながらまだまだディオの好きなところを攻めていこう。
そうやってたっぷり時間をかけていたところで徐々に薬の効果が落ち始めた。
感度が上がってきたのだ。
でもそれをディオに気づかれないように、気を逸らせ、じわりじわりと思い出させるようにゆっくりと感じさせていく。
「は…ぁ。ルーセウスっ」
「ディオ。薬が効いてるのに感じてくれて嬉しい」
「あっ…ルー…」
メチャクチャ可愛い顔で愛称を呼ばれて、もう今すぐに挿れて貪りたい気持ちになったけど、まだ我慢。
「ディオの身体も俺を思い出してきたな」
「んっんん…」
「ほら、ここも」
「あっ」
「こっちも」
「はぁぅ…っ」
「段々思い出してきてる」
「あぁ…っ、ルー……っ」
トロリと蕩ける眼差しで恋するように見つめられ、俺の心も満たされていく。
ディオの愛は俺のもの。俺だけのものだ。
他の誰にも渡さない。
「ディオ。そろそろ挿れてもいいか?」
薬が完全に切れる前に挿れておいた方がいいと判断して、殊更優しく聞いてみる。
「んっ…早くルーと繋がりたい」
腕を伸ばし、愛おしそうに俺に抱きつきながら言ってこられ、たまらず深く口づけ貪るように舌を絡めてしまう。
「ふぁ…っ、気持ちいっ…」
ディオの蕩け切った幸せそうな表情に目を奪われる。
嫁が可愛過ぎて理性が崩壊しそうだ。
なんて凶悪な可愛さなんだろう?
このまま寝室に閉じ込めて三日くらい篭りたい!
ゆっくりゆっくりと久方ぶりにディオの中へと己を納め、その心地良さに酔いそうになる。
剣と鞘のようにピッタリ合わさる唯一無二の俺の妃。
「あ…あ…気持ちい…の、止まらないっ」
薬が完全に切れる前に挿れたけど、どうやらちょっと遅かったようで、もう既に半分堕ちかけている。
それだけ心をちゃんと満たすことができていたんだなと確信できて安心した。
「俺の可愛いディオ。もう寂しい思いはさせないから、いっぱい甘えてくれ」
「あっ、ルーっ。早く、いっぱい愛してっ。奥まで全部ルーで満たしてっ」
可愛いおねだりについそのまま襲いたくなるけど、折角だし体位を変えて愛し合おう。
「ひゃぁ?!」
グイッと抱き寄せそのまま対面座位へと持ち込み、ピッタリくっついたまま奥を優しく突いてやる。
「あ…あぅ…」
ビクッビクッと甘イキするディオにキスをして、徐々に弱いところを狙って追い上げにかかる。
「ダメッ!ダメぇっ!」
「うん。ここ、好きだよな?ディオ」
「気持ちいっ、イイッ!そこはダメッ!ルーっ、気持ちいっからっ!」
「うっ…ディオ、締めすぎだっ!すごく嬉しいけど…っ、俺が持たなくなるだろ?」
久し振りのディオとの繋がりは気持ち良過ぎて、搾り取るように締め付けられたらとても我慢ができなかった。
「あっ、あっ!奥に早く注いでっ!ルーに注がれたいっ!」
しかもそんな可愛い事を言われたら好きなだけ注いでやりたくなるだろう?
「くっ…、出すぞっ」
「んぅう────ッ!」
逃げる腰を捕まえて、奥へと放つと同時にディオも激しく達して腕の中で身を震わせる。
「は…あぁ…」
「ディオ」
嬉しそうな顔で俺の子種を受け止めるディオ。
愛おし過ぎてずっとこうして繋がっていたい。
クタリと力が抜け、俺にしなだれ掛かるディオにキスを落とす。
(ん……。これは気になるな)
「ディオ。湯を浴びるのを忘れたから、一緒に行こうな」
ピッタリくっついた時にちょっとだけパーシバルからの移り香が感じられたから、この際しっかり洗い流してしまおうと思い、そっとディオから一旦離れ、すぐに横抱きにして湯殿へと向かった。
***
髪も身体も綺麗に洗って、一緒に湯に浸かる。
ディオがちょっと痩せていたのが気になったから、明日からしっかり食べさせないとと思った。
倒れでもしたら大変だ。
頑張りすぎるほど頑張るからあんな風に誰もが頼ってくるんだろうが、それでいっぱいいっぱいになったら誰が助けるんだ?
これまでみたいにロキ陛下達が側にいるわけじゃないし、俺とディア王女はゴッドハルト。
ヴィオレッタ王女もまだ嫁いできていないから、ディオが全部背負うことになっている。
よく潰れなかったなと感心してしまうくらいだ。
「ディオ」
名を呼ぶとスリッと甘えるように頬を寄せてくる。
「ルーセウス」
幸せそうに表情が綻ばせ、ギュッと抱きつき甘えてくるディオに俺も幸せな気持ちに包まれた。
「取り敢えず上がろうか。のぼせたら大変だ」
そして風邪をひかないようにしっかり拭きあげてベッドへ戻り、『繋がったまま寝たいからもう一回』という可愛いおねだりに負けて、もう一度抱いてから寝た。
その際ちょっと堕とし過ぎた気もするけど、ディオは俺としか寝ないし、いいよな?
連続絶頂で涎垂らして喘ぎまくるのが本当に可愛い過ぎて、ちょっと歯止めが掛からなくなったんだ。
でもこれだけ覚え込ませたら、きっと他の男じゃ満足できなくなってることだろう。
淫らに堕ちていくディオが可愛過ぎたのが悪いと思う。
大好きだ!
翌朝、腕の中で身動ぎする気配を感じて目が覚めた。
ディオが朝起きたら自分の腕の中にいる。
ただそれだけのことが凄く凄く嬉しい。
「ディオ。おはよう。よく眠れたか?」
「ル、ルーセウス…おはよう」
照れてる姿も可愛いな。
「その…途中から全然覚えてないんだけど…」
「あんなに愛し合ったのに?」
「え?!」
「まあ身体の方はちゃんと覚えてくれてるだろうけど。リクエストに応えて挿れっぱなしにしてたし、このままもう一回するか?」
チュッと髪にキスを落として、既に大きくなってたモノでグッと突き上げると、『ひゃぅ?!』と甘い声がこぼれ落ちた。
「ほら。昨日いっぱい可愛がったから、中がこんなに柔らかい」
グチュン、グチュンと音を立て中を擦り上げると、後孔が物欲しげに収縮してくる。
昨日しっかりその身に覚え込ませたから、教えたように反応が返ってきてくれて凄く嬉しい。
「やっ、身体が、変っ…!」
焦ったようにディオが言うけど、そんなディオにクスリと笑う。
「どう変なんだ?」
「ルーセウスが欲しいって言ってるみたいにっ…勝手に期待するみたいに締めつけちゃ、うぅっ。恥ずかしい…っ」
「うん。ちゃんとディオが欲しがるように教えたからな。もう二度と離れられないくらい教え込んだから、これからは欲しくなったらすぐに俺に言うんだぞ?薬は俺がいる間は禁止だ」
「え?!」
「返事は?」
笑顔で促したら真っ赤になりながらも素直に頷いたから、ご褒美とばかりにキスをして、朝からいっぱい愛し合った。
***
【Side.シグ】
ルーセウス陛下にアドバイスをした俺が言うのもなんだけど、本気でディオ様大好きを前面に押し出している。
本当に真っ直ぐな人だ。
でもちょっとやり過ぎじゃないか?
別にディオ様がいいならいいんだけど、極端なほどのその行動力はちょっと真似できないレベルだ。
あそこまで思い詰めてたディオ様のことだから、多分どんな説明をされても疑ってかかることになるだろうなって思ってたのに、蓋を開けたら全部元通りって…凄過ぎだろう。
文官達にもビシッと言ってくれてたし、腐っても一国の王太子。威厳がある。
この辺りはディオ様にはない要素だから正直有り難かった。
ディオ様は良くも悪くも親しみやすい容姿だし、まだ成人して間もない若さだってこともあるから余計に舐められやすい。
なまじ何でもできる人だからこそ色々抱え込みやすいし、頑張りすぎるところがある。
ちなみに口癖は『アンヌ母様に比べたら俺なんてまだまだだよ』だ。
あの逞しい人と比べたらダメだと思う。
ガヴァムの王族って本当に変な人しかいなかったし、そこを基準にするのは間違ってるのに。
まあ、ディオ様はそんなちょっと抜けてるところが可愛いんだけど。
ルーセウス陛下はそんな可愛いディオ様に惚れ抜き過ぎだ。
よっぽど今回の件が堪えたんだろうな。
身も心も全部満たしてやると言わんばかりの、すごい念の入れっぷり。
「ディオ、全身ピクピク震えて可愛過ぎだ。いっぱいイけたな」
「あっ、あぅうっ、もぅ、ちから、入らにゃ、いぃ…。ずっとイッてて、からだ、おかしぃ…」
「うんうん。いっぱい俺に愛された証拠だな。俺が支えてるから安心していいぞ?」
それと同時に始まる緩やかな突き上げ。
ディオ様の様子をしっかり見ながら更なる快楽に溺れさせていく。
「ひゃあぁんっ!もっ、溶けちゃうぅっ!」
「そうだな。もっと俺を欲しがるように、トロトロになろうな?」
(あーあ。完全に快楽堕ちさせちゃって)
今のディオ様には、理性なんて微塵も残ってなさそうだ。
(ルーセウス陛下も、あのディオ様を呂律が回らないくらい完堕ちさせるなんて、独占欲の塊っすね)
あれじゃあ今刺客が現れてもディオ様は何もできないだろう。
ルーセウス陛下は薬が完全に抜けて感じまくるディオ様にも容赦がない。
でもディオ様を抱く時はいつも丁寧で、激しくなる時も好き過ぎてって感じなだけで、決して乱暴には扱わないのがルーセウス陛下だ。
そこに本気の愛情が垣間見られるからこそ俺は思う。
ディオ様を癒せるのはきっとルーセウス陛下だけなんだろうなって。
「ま、こっちはこれで一件落着っすね」
これ以上は目の毒だから、安全への配慮はしつつそっと目は逸らす。
それは兎も角として、バロン国のパーシバル陛下はどうやら本気でディオ様のことが気に入ったようだし、気をつけて見ておかないと。
「取り敢えず、バロン国に送り込んでる間者をもう少し城内部に増やしとこっと」
どうせディオ様のことだ。
落ち着いたらそんな指示出しがされるはず。
早めに動くに越したことはない。
「ふんふーん♪」
鼻歌混じりに手に取ったのはツンナガール。
数度のコール音の後、裏の者へと通話が繋がる。
「あ、クイル?状況が変わったから、パターンCで動いてほしいっす。ディオ様の指示はまだっすけど、多分すぐに出ると思うから、頼むっすよ」
了解の返事をもらって通話を切る。
後は逆にバロン国からこちらへと送り込まれてくる間者へと警戒しておかないと。
「やる事はいっぱいっすね」
でも、主人のためならなんのその。
たとえ八つ当たりでナイフを投げつけられても、あれはある意味俺なら怪我をせず確実に弾くだろうという信頼の裏返しだとわかっているし、ちゃんと後で謝ってくれる主人だからこそ尽くせるのだ。
幸せそうに快楽に沈んでいく主人を見て、フッと微笑み部下に後を任せて仮眠に向かう。
ああ、そうそう。
寝る前にディア王女にも連絡を入れておかないと。
「心配してったすからね」
そして困った夫婦を横目に、俺はツンナガール片手に自室へと戻ったのだった。
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