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第二章 側妃問題はそっちのけでイチャつきたい!
27.鍛錬場での手合わせ
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暫くテラスで待っているとディア王女が皆を引き連れてこちらへとやってきた。
ここで彼女達と別行動にするのかと思っていたら、一緒に鍛錬場に行くことになったと言われて驚く。
どうやらディオの指示らしい。
「ルーセウス王子と手合わせするようディオに言われましたわ。彼女達は見学です」
「そうか」
まあなんでもいいけど。
「それじゃあ初手合わせ、宜しくお願いします」
鍛錬場へと着くなりそう言いながらディア王女が構えたのは、俺の剣より少し短めの太刀二本。
どうやら彼女は双剣使いらしい。
双剣使いはゴッドハルトにもいると言えばいるが、どちらかと言うと短剣二本で戦うスタイルだから、正確にはちょっと違う。
(間合いを取るのが難しそうだな)
手にしているのはそれなりに長さがある双剣だから短剣相手とは訳が違うし、彼女は言ってもディオの妹。
暗部の暗殺術を身につけている可能性が非常に高く、ディオのように正攻法というより変幻自在に体術もまぜてくるかもしれない。
(面白い)
これは自分の剣技がどれだけ暗部相手に通用するかを知るチャンスでもある。
「準備はよろしいですか?では、始め!」
ヴィオレッタ王女の楽しげな声と共に手合わせが始める。
シュッ、ガキンッ!
初手を取り敢えず受け止めてみると死角から風を感じて反射的に半身を返した。
すると先程までいた場所を剣戟が通り過ぎていく。
「初見で躱せるのは流石ですわ」
ニッと笑うディア王女に強者の空気を感じて俺も思わず笑みを浮かべてしまう。
そこからは激しい剣戟の応酬だった。
次第にスピードが上がっていくのに合わせて、俺の剣筋もどんどん変化していく。
久し振りに感じた戦いの中で強くなっていく感覚に、胸が高鳴る。
「はあっ!」
「くっ…!」
覇気を乗せた剣戟に押し負けた彼女が悔しげに飛び退き、双剣を構え直す。
「全くこれだから脳筋は…!」
今自分がどんな顔をしてるかわかってないでしょうと言われたが、そんな事は手合わせに関係ないだろうと言ってやりたい。
「今のその顔をディオにも見せてやりたいわ!この野獣!」
よくわからないが獲物を狩る虎みたいな感じの褒め言葉か?
それはそうとして────見えた!
「ここだ!」
激しく打ち込んでくるディア王女の剣戟の合間、僅かに見つけた隙へと剣を繰り出し、ディア王女を吹っ飛ばすと綺麗に受け身を取られて『参りました』と言われた。
勝負アリだ。
とても楽しい手合わせだった。
ちなみにパチパチと拍手してくれたのはヴィオレッタ王女だけだ。
ローズマリー皇女とシェリル公爵令嬢は目を見開いて固まっている。
「ルーセウス王子?先程の言葉、覚えていますか?」
「さっきの言葉?野獣ってやつか?」
「そうですわ。いくら私が強いからと言って、ここまで女性扱いを一切せず本気で吹っ飛ばしてくる相手なんて、早々いませんわ。先程は本当に獲物を見つけた獣そのもののような獰猛な笑みを浮かべていて、ちょっとドン引きしてしまったくらいです」
「…?まあいつもセレナと手合わせしているし、あいつは手を抜くと怒るから、昔からそういう男女の区別はしないようにしてるんだ」
だからそのせいじゃないかと言ったけど、何故か溜め息を吐かれた。
ボソッと『そういうところが女性にモテなかった要因では?』とか言われた。
聞こえてるぞ?!
俺はディオがいればそれでいいんだ。
ほっといてくれ。
「ルーセウス王子はお強いですわね。ディオ様が褒めるのもわかりますわ」
満面の笑みでの素直な称賛の声。
「ディオと俺の話を?」
「ええ。嬉しそうに話してましたわ」
ヴィオレッタ王女に悪意は一切感じられない。
でもちょっとだけモヤッとする。
なんだか仲が良さそうですごく気になった。
「ヴィオレッタ王女はディオと元々幼馴染だったと記憶しているが、昔から気安い仲なのか?」
「ええ。私の初恋はロキ陛下の護衛騎士、リヒター様だったのですけれど、ディオ様の初恋も年上のロクサーヌ嬢だったでしょう?年上って魅力的ですよねと盛り上がったりしたのがきっかけで、それ以来気安く話せるようになったんです」
なるほど。年上好き同士だったのか。
仲は良いけど恋愛感情は感じられない二人で不思議だったが、なんだか納得だ。
でもそれを聞いてローズマリー皇女はそれなら婚約者の椅子を譲って欲しいと言い出した。
「ヴィオレッタ王女!ディオ様に恋心がないのでしたら私に譲ってくださいませ!ディオ様を私が本気でお慕いしているのをご存知でしょう?私と結婚した方が絶対にディオ様は幸せになれますわ!」
「まあ、すごい自信ですこと。ディオ様がお決めになった婚約を潰して、それでディオ様を幸せにできると言い切れるところがまたすごいですわ」
にこやかに言い返すヴィオレッタ王女をローズマリー皇女が睨みつける。
これは本当にディオも大変だ。
でもここでディア王女が割って入る。
「ローズマリー皇女。その前に貴女とシェリル嬢に対して変態耐性があるかを見てきてほしいとディオから頼まれています。どうぞこちらへ」
「そうでしたわ。ディオ様との幸せの為にそちらを優先すべきでしたわ」
「私は全然平気ですけれど、ローズマリー皇女はどうでしょうか?繊細過ぎて難しいかもしれませんわ」
シェリル嬢がローズマリー皇女を煽りまくる。
女の戦いが怖い。
(それにしても…変態に対する耐性ってなんだ?)
首を傾げていたら、ディア王女が俺へと言ってきた。
「ルーセウス王子。申し訳ないのですが、そちらのスペースでお一人で鍛練していてくださいますか?ちょっと私達はすることがありますので。ちなみにガヴァムの騎士はドのつくMが大勢いますの。ほぼ全員と言っても過言ではありませんので、お気をつけくださいね?手合わせするのはお好きにしていただいて構いませんが、気持ち悪かったら張り倒して踏みつけてくださって全然構いませんので」
「……え?」
「では失礼します」
今言われた言葉が今一理解できなかった。
(おかしくないか?!)
騎士って俺が知ってる騎士とは違うんだろうか?
そっとディア王女達が向かった先を見てみると、普通に訓練している騎士達しかいないように見える。
俺の聞き間違いだったんだろうか?
暫くジッと見つめてみる。
すると騎士達の代表らしき人物とディア王女が何やら話し、どうやらディア王女が指導をする流れになったように見えた。
そこからは普通にディア王女が剣を手に騎士達と打ち合いが始まる。
指導が入ったら次の騎士に交代といった様子。
(別に普通だな)
変態云々言っていたのは冗談か何かだったんだろう。
特におかしなところもなさそうだし、気にせずいつもの鍛錬でもやろうと俺は自分の剣へと集中し始めた。
それからどれくらい剣を振っていただろうか?
ふと集中が切れたタイミングで悲鳴らしき声が聞こえてきて、思わずそちらを見たら、そこには変態と化した騎士達が大量発生していて度肝を抜かれた。
(一体何があったんだ?!)
悲鳴を上げたのはどうやらシェリル嬢だったようで、ローズマリー皇女は顔色悪くヴィオレッタ王女の背後で震えていた。
ヴィオレッタ王女はそんな二人をよそに楽しげにしていて、ディア王女は必死になって変態騎士達を叩き伏せている。
明らかに異様な光景と言えた。
騎士達の変態発言が風に乗ってこっちまで聞こえてくる。
どんな内容かと言うと、『もっと扱いてください』『叩きのめして踏んでください』『ディア王女の愛で鍛えてください』とかだ。
ディア王女はそれはもううんざりした様子で『これだから変態騎士達の相手は嫌なのよ!ディオのバカ!』などとヤケクソ気味に剣を振っている。
これは手助けした方がいいんだろうか?
そろそろ疲れてきているようだし、ディオを悪く言われるのも嫌だから俺が指導を代わろう。
うん。それがいい。
「ディア王女。代わっていいか?」
駆けつけてそう口にするとディア王女はチラリと王女達の方を見た後、お願いするわと言ってくれた。
「わかった。下がっててくれ」
休むよう暗に伝え、騎士達の方へと足を踏み出す。
「ゴッドハルト王太子、ルーセウスだ。ディア王女の婚約者としてここから手合わせを引き継ごう。宜しく頼む」
覇気を飛ばすと変態と化していた者達がハッとしたように背筋を正す。
うん。これなら大丈夫そうだ。
「よし、来い」
そこから一巡目は良いところを順次褒めていく。
二巡目は悪いところを指摘。
三巡目が伸び代がありそうなところをアドバイス。
「そうだ!自分のクセを把握しろ。お前はもっと伸びる。いいぞ!次!」
「はあっ!」
「さっきより力がブレずに上手く剣に乗ってる!ただ集中し過ぎでサイドが甘い!意識の切り替えに気をつけろ!次!」
どうなることかと思ったが、案外普通に訓練できるな。
なんでさっきは変態化してたんだ?
過程を見てなかったから全然わからない。
「よし!ここまで!」
「ありがとうございました!!」
(あー良い汗かいた)
一頻り指導を終えクルッとディア王女達の方を向いたら、何故か全員から呆然とした目で見られていた。
いつも飄々としているヴィオレッタ王女まで驚きを隠せない様子。
どうかしたんだろうか?
ここで彼女達と別行動にするのかと思っていたら、一緒に鍛錬場に行くことになったと言われて驚く。
どうやらディオの指示らしい。
「ルーセウス王子と手合わせするようディオに言われましたわ。彼女達は見学です」
「そうか」
まあなんでもいいけど。
「それじゃあ初手合わせ、宜しくお願いします」
鍛錬場へと着くなりそう言いながらディア王女が構えたのは、俺の剣より少し短めの太刀二本。
どうやら彼女は双剣使いらしい。
双剣使いはゴッドハルトにもいると言えばいるが、どちらかと言うと短剣二本で戦うスタイルだから、正確にはちょっと違う。
(間合いを取るのが難しそうだな)
手にしているのはそれなりに長さがある双剣だから短剣相手とは訳が違うし、彼女は言ってもディオの妹。
暗部の暗殺術を身につけている可能性が非常に高く、ディオのように正攻法というより変幻自在に体術もまぜてくるかもしれない。
(面白い)
これは自分の剣技がどれだけ暗部相手に通用するかを知るチャンスでもある。
「準備はよろしいですか?では、始め!」
ヴィオレッタ王女の楽しげな声と共に手合わせが始める。
シュッ、ガキンッ!
初手を取り敢えず受け止めてみると死角から風を感じて反射的に半身を返した。
すると先程までいた場所を剣戟が通り過ぎていく。
「初見で躱せるのは流石ですわ」
ニッと笑うディア王女に強者の空気を感じて俺も思わず笑みを浮かべてしまう。
そこからは激しい剣戟の応酬だった。
次第にスピードが上がっていくのに合わせて、俺の剣筋もどんどん変化していく。
久し振りに感じた戦いの中で強くなっていく感覚に、胸が高鳴る。
「はあっ!」
「くっ…!」
覇気を乗せた剣戟に押し負けた彼女が悔しげに飛び退き、双剣を構え直す。
「全くこれだから脳筋は…!」
今自分がどんな顔をしてるかわかってないでしょうと言われたが、そんな事は手合わせに関係ないだろうと言ってやりたい。
「今のその顔をディオにも見せてやりたいわ!この野獣!」
よくわからないが獲物を狩る虎みたいな感じの褒め言葉か?
それはそうとして────見えた!
「ここだ!」
激しく打ち込んでくるディア王女の剣戟の合間、僅かに見つけた隙へと剣を繰り出し、ディア王女を吹っ飛ばすと綺麗に受け身を取られて『参りました』と言われた。
勝負アリだ。
とても楽しい手合わせだった。
ちなみにパチパチと拍手してくれたのはヴィオレッタ王女だけだ。
ローズマリー皇女とシェリル公爵令嬢は目を見開いて固まっている。
「ルーセウス王子?先程の言葉、覚えていますか?」
「さっきの言葉?野獣ってやつか?」
「そうですわ。いくら私が強いからと言って、ここまで女性扱いを一切せず本気で吹っ飛ばしてくる相手なんて、早々いませんわ。先程は本当に獲物を見つけた獣そのもののような獰猛な笑みを浮かべていて、ちょっとドン引きしてしまったくらいです」
「…?まあいつもセレナと手合わせしているし、あいつは手を抜くと怒るから、昔からそういう男女の区別はしないようにしてるんだ」
だからそのせいじゃないかと言ったけど、何故か溜め息を吐かれた。
ボソッと『そういうところが女性にモテなかった要因では?』とか言われた。
聞こえてるぞ?!
俺はディオがいればそれでいいんだ。
ほっといてくれ。
「ルーセウス王子はお強いですわね。ディオ様が褒めるのもわかりますわ」
満面の笑みでの素直な称賛の声。
「ディオと俺の話を?」
「ええ。嬉しそうに話してましたわ」
ヴィオレッタ王女に悪意は一切感じられない。
でもちょっとだけモヤッとする。
なんだか仲が良さそうですごく気になった。
「ヴィオレッタ王女はディオと元々幼馴染だったと記憶しているが、昔から気安い仲なのか?」
「ええ。私の初恋はロキ陛下の護衛騎士、リヒター様だったのですけれど、ディオ様の初恋も年上のロクサーヌ嬢だったでしょう?年上って魅力的ですよねと盛り上がったりしたのがきっかけで、それ以来気安く話せるようになったんです」
なるほど。年上好き同士だったのか。
仲は良いけど恋愛感情は感じられない二人で不思議だったが、なんだか納得だ。
でもそれを聞いてローズマリー皇女はそれなら婚約者の椅子を譲って欲しいと言い出した。
「ヴィオレッタ王女!ディオ様に恋心がないのでしたら私に譲ってくださいませ!ディオ様を私が本気でお慕いしているのをご存知でしょう?私と結婚した方が絶対にディオ様は幸せになれますわ!」
「まあ、すごい自信ですこと。ディオ様がお決めになった婚約を潰して、それでディオ様を幸せにできると言い切れるところがまたすごいですわ」
にこやかに言い返すヴィオレッタ王女をローズマリー皇女が睨みつける。
これは本当にディオも大変だ。
でもここでディア王女が割って入る。
「ローズマリー皇女。その前に貴女とシェリル嬢に対して変態耐性があるかを見てきてほしいとディオから頼まれています。どうぞこちらへ」
「そうでしたわ。ディオ様との幸せの為にそちらを優先すべきでしたわ」
「私は全然平気ですけれど、ローズマリー皇女はどうでしょうか?繊細過ぎて難しいかもしれませんわ」
シェリル嬢がローズマリー皇女を煽りまくる。
女の戦いが怖い。
(それにしても…変態に対する耐性ってなんだ?)
首を傾げていたら、ディア王女が俺へと言ってきた。
「ルーセウス王子。申し訳ないのですが、そちらのスペースでお一人で鍛練していてくださいますか?ちょっと私達はすることがありますので。ちなみにガヴァムの騎士はドのつくMが大勢いますの。ほぼ全員と言っても過言ではありませんので、お気をつけくださいね?手合わせするのはお好きにしていただいて構いませんが、気持ち悪かったら張り倒して踏みつけてくださって全然構いませんので」
「……え?」
「では失礼します」
今言われた言葉が今一理解できなかった。
(おかしくないか?!)
騎士って俺が知ってる騎士とは違うんだろうか?
そっとディア王女達が向かった先を見てみると、普通に訓練している騎士達しかいないように見える。
俺の聞き間違いだったんだろうか?
暫くジッと見つめてみる。
すると騎士達の代表らしき人物とディア王女が何やら話し、どうやらディア王女が指導をする流れになったように見えた。
そこからは普通にディア王女が剣を手に騎士達と打ち合いが始まる。
指導が入ったら次の騎士に交代といった様子。
(別に普通だな)
変態云々言っていたのは冗談か何かだったんだろう。
特におかしなところもなさそうだし、気にせずいつもの鍛錬でもやろうと俺は自分の剣へと集中し始めた。
それからどれくらい剣を振っていただろうか?
ふと集中が切れたタイミングで悲鳴らしき声が聞こえてきて、思わずそちらを見たら、そこには変態と化した騎士達が大量発生していて度肝を抜かれた。
(一体何があったんだ?!)
悲鳴を上げたのはどうやらシェリル嬢だったようで、ローズマリー皇女は顔色悪くヴィオレッタ王女の背後で震えていた。
ヴィオレッタ王女はそんな二人をよそに楽しげにしていて、ディア王女は必死になって変態騎士達を叩き伏せている。
明らかに異様な光景と言えた。
騎士達の変態発言が風に乗ってこっちまで聞こえてくる。
どんな内容かと言うと、『もっと扱いてください』『叩きのめして踏んでください』『ディア王女の愛で鍛えてください』とかだ。
ディア王女はそれはもううんざりした様子で『これだから変態騎士達の相手は嫌なのよ!ディオのバカ!』などとヤケクソ気味に剣を振っている。
これは手助けした方がいいんだろうか?
そろそろ疲れてきているようだし、ディオを悪く言われるのも嫌だから俺が指導を代わろう。
うん。それがいい。
「ディア王女。代わっていいか?」
駆けつけてそう口にするとディア王女はチラリと王女達の方を見た後、お願いするわと言ってくれた。
「わかった。下がっててくれ」
休むよう暗に伝え、騎士達の方へと足を踏み出す。
「ゴッドハルト王太子、ルーセウスだ。ディア王女の婚約者としてここから手合わせを引き継ごう。宜しく頼む」
覇気を飛ばすと変態と化していた者達がハッとしたように背筋を正す。
うん。これなら大丈夫そうだ。
「よし、来い」
そこから一巡目は良いところを順次褒めていく。
二巡目は悪いところを指摘。
三巡目が伸び代がありそうなところをアドバイス。
「そうだ!自分のクセを把握しろ。お前はもっと伸びる。いいぞ!次!」
「はあっ!」
「さっきより力がブレずに上手く剣に乗ってる!ただ集中し過ぎでサイドが甘い!意識の切り替えに気をつけろ!次!」
どうなることかと思ったが、案外普通に訓練できるな。
なんでさっきは変態化してたんだ?
過程を見てなかったから全然わからない。
「よし!ここまで!」
「ありがとうございました!!」
(あー良い汗かいた)
一頻り指導を終えクルッとディア王女達の方を向いたら、何故か全員から呆然とした目で見られていた。
いつも飄々としているヴィオレッタ王女まで驚きを隠せない様子。
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